マラセチア毛包炎の原因と治し方 – 症状別の対処法

マラセチア毛包炎は皮膚や頭皮にかゆみや赤いブツブツが生じやすく、日常生活に支障が出ることもあるトラブルです。

皮脂や真菌のバランスが崩れることで起こるため、原因に応じた適切なケアが重要です。とくに頭皮に症状が及んだ場合は、髪の健康やAGA治療・薄毛治療につながるリスクを考慮する必要があります。

この記事では、マラセチア毛包炎の原因と治し方について、症状別のポイントを踏まえながら詳しく解説します。

マラセチア毛包炎とは

マラセチア毛包炎は毛穴に生じる真菌（カビ）の一種・マラセチア属が原因となる炎症のことです。

頭皮や背中など皮脂分泌の多い部位によく見られ、かゆみや発疹が主な症状です。

あまり目立たない軽度の状態から、日常生活に大きな影響が出る重度の状態までさまざまなパターンがあります。

マラセチア毛包炎の定義

マラセチア毛包炎は、皮膚に常在するマラセチア菌が増殖し、毛穴（毛包）で炎症を引き起こす状態を指します。

マラセチア菌は誰の皮膚にも存在しますが、皮脂バランスや免疫状態などが整わないと異常繁殖を起こし、炎症が目立つようになります。

一般的な症状

• 赤いブツブツや小さな丘疹の出現
• 強いかゆみやヒリヒリした不快感
• 皮脂の多い部位での連続した発疹
• 患部をかくことで悪化しやすい傾向

患部の特徴

頭皮や背中、胸元など、皮脂が豊富で湿度が高まりやすい部位に症状が出ることが多いです。

発疹は毛穴周辺に集まるように表れ、ブツブツが密集して見える場合もあります。

発生しやすい人の傾向

皮脂の分泌量が多い方や、長時間の汗や皮脂の放置がある方はリスクが高まります。

またホルモンバランスが乱れやすい10代後半から20代、またはストレスを強く感じる方にも起こりやすいです。

マラセチア毛包炎とニキビの相違点

項目	マラセチア毛包炎	ニキビ
原因	マラセチア菌の増殖	アクネ菌、皮脂の詰まり
主な症状	毛穴周辺の細かいブツブツ	白ニキビや黒ニキビ、赤ニキビ
痒み	強めに感じる場合が多い	痛みや赤みが強い場合が多い
好発部位	頭皮、背中、胸元、首、肩	顔（Tゾーンなど）、背中

マラセチア毛包炎が起こるメカニズム

マラセチア毛包炎の発症には、皮膚常在菌と皮脂のバランスが大きく関係します。

マラセチア菌は皮脂を栄養源とし、毛包内部で炎症を起こすため、皮脂の量や免疫力が影響を及ぼします。

皮膚常在菌のバランス

皮膚にはマラセチア菌だけでなく、さまざまな常在菌が存在し、互いにバランスを取りながら健康を保っています。

このバランスが崩れると、一部の菌が増殖しすぎて炎症を誘発します。

毛穴の詰まりと炎症

毛穴が皮脂や古い角質、汗などでふさがると、マラセチア菌が増殖しやすくなります。

炎症が生じると毛穴周辺に赤い発疹ができ、さらにかゆみが増します。

脂質と真菌の関係

皮脂はマラセチア菌の繁殖にとって好条件です。

脂質を分解した際に生じる遊離脂肪酸が炎症を引き起こすケースもあります。脂質の分泌量が多い人ほど注意が必要です。

免疫力との関係

体調が良好であれば、免疫システムが異常な増殖を抑制します。

しかし、過労や睡眠不足などで免疫力が低下すると、菌に対する防御が弱まって炎症が活発化します。

マラセチア菌の増殖を促進する要因

要因	具体例
皮脂分泌の活発化	思春期、脂性肌、ストレス過多
ホルモンバランス	月経前、妊娠中、更年期などのホルモン変動
生活習慣	不規則な食事、過度の飲酒、タバコ、不十分な睡眠
外的環境	高温多湿な季節、通気性の悪い衣類、長時間のマスク着用

マラセチア毛包炎の症状別の特徴

マラセチア毛包炎は程度によって見た目やかゆみの強さが異なります。早期に対処すると比較的治りやすいですが、放置すると慢性化することがあります。

軽度の場合

軽度の場合は、正しい洗浄やスキンケアなどで比較的改善しやすいです。

• 毛穴周辺にごく小さな赤い発疹が点在する
• かゆみがあっても日常生活に大きな支障はない
• 正しい洗浄やスキンケアで改善するケースが多い

中程度の場合

中程度になると、軽度のときよりもさらに発疹の数が増えます。また、広範囲に発疹が広がる人も多いです。

• 発疹の数が増え、広範囲にわたる
• かゆみが強くなり、ついかいてしまいがち
• 皮膚がカサつく、または脂っぽくなるなどの異常がみられる

マラセチア毛包炎と症状の程度

程度	見た目の特徴	かゆみ	日常生活への影響
軽度	小さな赤いブツブツが点在	やや強め	仕事・学業への影響は少なめ
中程度	広い範囲に発疹が連なって見える	強い	部分的に集中できない場合がある
重度	腫れや化膿を伴い痛みも感じる	非常に強い	睡眠や外出が困難になることも

重度の場合

重度では、発疹が化膿して強い痛みを感じる人も少なくありません。患部をかくと皮膚が傷ついて、そこに二次感染がおこりやすいため注意が必要です。

• 発疹が化膿したり、強い痛みを伴う
• 患部をかくことで皮膚が傷つき、二次感染を起こすリスクが高まる
• 専門医の診察が必要となるケースが多い

慢性化するケース

何度も再発して慢性化するケースでは、生活スタイルを見直して、根本的な原因を取り除く取り組みが大切です。

• 何度も再発し、完治が難しい状況が続く
• 発疹が引いても跡が残る場合がある
• 再発を繰り返すと、頭皮や髪の毛への影響も懸念される
• AGA治療や薄毛治療が必要となるリスクを考慮する必要がある

マラセチア毛包炎による頭皮トラブル

症状	対応するケアの一例
フケの増加	薬用シャンプーや保湿ケアを見直す
髪のパサつき	タンパク質やビタミンの摂取を意識する
毛髪が細くなる	頭皮環境の改善を優先する
かゆみからくる頭皮の傷	外用薬や適切な治療を受ける

マラセチア毛包炎の原因を知ることの重要性

マラセチア毛包炎の原因には、皮脂や真菌の増殖、免疫力の低下など複合的な要素が関与します。

日頃の習慣やストレス状態が原因となる場合もあるため、全体的な生活環境の見直しが大切です。

洗浄不足と洗いすぎ

頭皮や肌を清潔に保つことは重要ですが、過度な洗浄は皮膚バリア機能を弱め、かえってマラセチア菌の増殖を誘発することがあります。

逆に洗浄不足の場合、皮脂や汗が溜まりやすくなり、真菌が繁殖しやすい環境をつくります。

洗浄習慣の見直し

• 毎日の入浴で頭皮や体を丁寧に洗う
• 強い洗浄力のある製品は頻繁に使わない
• 洗ったあとには十分にすすぎ、すすぎ残しを避ける
• タオルドライやドライヤーで適切に乾かす

頭皮環境とストレス

ストレスが強い状態が続くと、ホルモンバランスが乱れて皮脂分泌が活発になり、マラセチア菌が増えやすくなります。

さらに睡眠不足や食生活の乱れも相まって免疫力が低下し、炎症が進行します。

ホルモンバランス

思春期から20代にかけての皮脂分泌の増加や、妊娠・出産、更年期などのホルモン変動によってもマラセチア毛包炎が起こりやすくなります。

ホルモンバランスの変動期は皮膚トラブルが増えるため、生活リズムの安定を心がけることが大切です。

抗菌薬やステロイドの影響

誤った方法で抗菌薬を多用すると皮膚常在菌のバランスを崩してしまい、マラセチア菌だけが増殖しやすくなります。

またステロイド外用薬の濫用も、皮膚の抵抗力を下げてマラセチア毛包炎を誘発する可能性があります。

マラセチア毛包炎の原因に影響する要因

カテゴリ	主な例	改善や対策
生活習慣	ストレス、睡眠不足、偏った食事	ストレス緩和、睡眠の確保、栄養バランス
スキンケア	過度な洗浄、洗浄不足、刺激の強い製品	適切な洗浄と保湿、低刺激ケア
医薬品	抗菌薬の多用、ステロイドの長期使用	専門医の指示のもと使用
環境	高温多湿、通気性の悪い服装	通気性の良い衣類の着用、頻繁な着替え

マラセチア毛包炎の治し方とセルフケア

マラセチア毛包炎の治し方は、状態の軽重や症状の部位によって異なります。

セルフケアで対処できる段階もあれば、専門医の診断が必要な場合もあります。早めのケアが回復を早める鍵になります。

適切なスキンケア方法

肌や頭皮を清潔にすることと保湿のバランスが大切です。

洗浄後はしっかり乾かし、必要に応じて保湿ケアを行うことで皮膚のバリア機能を整えます。頭皮ケアでは、頭皮専用のローションや保湿剤を使うと良いでしょう。

スキンケアで意識したいポイント

• 炎症部分をゴシゴシ洗いすぎない
• 低刺激性の洗浄剤を使用する
• シャワーの温度は高すぎないように注意する
• 余計な油分を残さず、でも乾燥させすぎない

生活習慣の見直し

栄養バランスの取れた食事や十分な睡眠、適度な運動は免疫力を保つためにも大切です。

ストレスが強い環境にいる場合はリラックスできる時間を設けるなど、心身のケアに取り組むと症状の悪化を抑えられます。

体の調子を整えるための食材

栄養素	主な役割	食材例
タンパク質	皮膚や髪、免疫細胞の材料をつくる	肉、魚、豆類、卵
ビタミンA	皮膚や粘膜を健康に保ち、免疫を支える	にんじん、かぼちゃ、レバー
ビタミンC	抗酸化作用とコラーゲン合成を助ける	柑橘類、いちご、ブロッコリー
亜鉛	皮膚や髪の生成に関与し、免疫力を維持	牡蠣、牛肉、ナッツ類

OTC（市販）医薬品や薬用シャンプー

軽度のマラセチア毛包炎であれば、市販薬や薬用シャンプーを活用する方法があります。

ただし、症状が強い場合や長期にわたる場合は、自己判断だけでなく専門医に相談することが大切です。

皮膚科受診のタイミング

発疹が広範囲に及んだり、強いかゆみや痛みがある場合は、自己ケアだけでは改善が難しいことがあります。

皮膚科を受診し、外用薬や内服薬など適切な治療法を検討すると症状が早く落ち着きやすくなります。

• 症状が慢性化している
• 化膿や腫れがある
• 痛みやかゆみで眠れない
• 頭皮の毛髪が抜けたり、薄毛が進行している

このような場合は早めの受診が望ましいです。

セルフケアが難しくなるサイン

サイン	背景
長期間改善が見られない	マラセチア菌以外の要因や合併症が考えられる可能性
部位が広がり続けている	原因の根本対策ができていない
皮膚がただれてきている	重度の炎症または二次感染の疑い
AGAや薄毛が併発している	頭皮環境の悪化が髪の成長に影響を与えている

マラセチア毛包炎の症状に応じた治療法の選択

マラセチア毛包炎の治し方は、症状の程度や発生部位によって変わります。スキンケアや生活習慣の改善だけで対処が難しい場合には、専門的な治療を受けると良いでしょう。

外用薬の種類

外用抗真菌薬やステロイド外用薬などが一般的です。

短期的に炎症を抑えるにはステロイド外用薬が効果を発揮することもありますが、長期使用は皮膚が弱くなる可能性があるため、医師の指導が必要です。

内服薬の種類

マラセチア菌の増殖が著しい場合は内服の抗真菌薬を処方することがあります。

かゆみが強い場合には抗ヒスタミン薬を使うケースもあり、原因や重症度によって使い分けが行われます。

外用薬・内服薬

種類	代表的な薬剤	特徴
外用抗真菌薬	ケトコナゾールクリームなど	真菌の増殖を抑える
ステロイド外用薬	ロコイド、リンデロンなど	強い炎症を短期的に鎮める
内服抗真菌薬	イトラコナゾール、フルコナゾール	内側から真菌の繁殖を抑制する
抗ヒスタミン薬	アレルギー症状全般に利用	かゆみを和らげる副次的な手段

クリニックでの施術

状態によっては、皮膚科や専門クリニックでケミカルピーリングや光治療を行う場合があります。

これらの施術は皮膚のターンオーバーを整え、真菌の繁殖環境を改善する一助となります。

AGAや薄毛治療への発展

頭皮のマラセチア毛包炎を放置すると、慢性的な炎症が続き頭皮環境が悪化し、薄毛が進む可能性があります。

炎症が収まらないまま放置すると、毛根にダメージが蓄積し、AGA治療や薄毛治療を検討する必要性が高まります。

• 炎症によって毛根に影響が及ぶ
• かゆみや痛みによりシャンプーが不十分になりやすい
• 気になって触りすぎると頭皮が傷つく

これらの要因が重なると抜け毛が目立つようになります。薄毛治療も含めて総合的にケアしたい場合は、専門家へ相談するのがおすすめです。

マラセチア毛包炎の再発予防と長期的な対策

マラセチア毛包炎は一度治っても、生活習慣や環境が変わらないと再発しやすい傾向があります。

完治後も頭皮や皮膚のケアを怠らず、長期的に症状を管理することが重要です。

頭皮と皮膚の清潔

日々のケアとして、洗浄と保湿のバランスを保つことが大切です。

高温多湿の環境や汗をかいた後は速やかにシャワーを浴びる、通気性の良い衣服を選ぶなど、日常的に皮膚や頭皮を清潔に保つ工夫をすると再発を防ぎやすくなります。

清潔を保つために役立つ習慣

• 入浴後はタオルドライとドライヤーでしっかり乾かす
• スポーツ後や夏場の発汗が多いときはシャワーをすぐに浴びる
• 通気性の良い素材の衣類を選ぶ
• 髪の毛が濡れたまま寝ないようにする

ストレス管理

ストレスを大きく感じると、ホルモンバランスや免疫力に影響が出やすく、皮脂分泌が活発化しがちです。適度な運動や趣味の時間を持つなど、ストレスを軽減する方法を取り入れましょう。

リラクゼーションやヨガなどを習慣化すると心身の調子が整いやすくなります。

食生活と栄養

皮膚や頭皮の健康にはたんぱく質やビタミン、ミネラルなどの栄養素が必要です。

過度の脂質摂取や偏った食事は皮脂分泌を増やす傾向があるので、栄養バランスを考えた献立を心がけるとよいでしょう。

食事で注意したいポイント

• タンパク質とビタミンを意識して摂る
• 炒め物や揚げ物ばかりにならないようにする
• ジャンクフードや甘いものの摂りすぎに気をつける
• 水分補給をこまめに行い、老廃物を排出しやすくする

日常生活で気をつけるポイント

再発を繰り返さないためには、生活リズム全体を見直すことが欠かせません。

定期的な睡眠時間の確保や運動習慣の継続は免疫力やホルモンバランスを整え、マラセチア毛包炎の原因を遠ざけてくれます。頭皮や皮膚の異変に気づいたら早めに対処する姿勢も大切です。

日々の対策に役立つ行動

項目	行動例
睡眠	就寝・起床時間を一定に保ち、質の良い睡眠を目指す
運動	ウォーキングや軽いジョギングを定期的に取り入れる
リラックス	入浴やマッサージ、瞑想などでストレスをコントロール
定期健診	気になる症状があれば早めに医療機関で確認する

クリニックで行う総合的な治療法

マラセチア毛包炎は、スキンケアや生活習慣の見直しだけでなく、クリニックでの専門的な治療も組み合わせると、再発を繰り返すリスクを低減しやすくなります。

クリニックでは、頭皮の健康や薄毛の予防、AGA治療までを視野に入れ、総合的にサポートします。

カウンセリングと診断

まずは一人ひとりの生活習慣や既往症などを詳しく聞き、患部を診察します。

必要に応じてマラセチア菌の検査や血液検査を行い、正確な診断に基づいた治療方針を立てます。

治療プランの提案

外用薬や内服薬による治療を基本とし、クリニックならではの施術を提案することもあります。

重症例や慢性化している場合は複数の治療を組み合わせ、生活習慣指導も含めたプランを作成します。

治療プラン

治療法	内容
外用薬・内服薬	抗真菌薬、抗ヒスタミン薬の処方など
ケミカルピーリング	毛穴の詰まりを軽減し、ターンオーバーを促す
光治療 (LEDなど)	頭皮や皮膚の炎症を抑え、再生力を高める
生活習慣指導	洗髪方法、食事指導、ストレス対策

アフターケア

治療が進むにつれ、症状が改善しても再発のリスクが残る場合があります。

定期的な通院や経過観察を行い、外用薬の使用状況や生活習慣を確認して、必要に応じて治療方針を調整します。

AGA治療・薄毛治療との関連性

頭皮に慢性的な炎症がある状態は、髪の成長にも悪影響を及ぼします。

マラセチア毛包炎の治療だけでなく、AGA治療や薄毛治療を視野に入れたトータルケアを実施し、発毛環境を整えながら再発防止を目指せるクリニックも多いです。

薄毛が気になりはじめた方や、髪質の変化を感じる方は早めに相談すると、将来的な発毛ケアをスムーズに進められます。

同時に行える治療

• マラセチア毛包炎の外用薬治療と併行してAGA治療薬を開始する
• 毛髪検査や頭皮の状態チェックをしながら適切なシャンプーを提案する
• 食事指導やサプリメントで頭皮環境を内側から整える
• 必要に応じて発毛クリニックとも連携し、専門性の高い薄毛治療を提供する

こうした総合的な治療体制が整ったクリニックを選ぶと、マラセチア毛包炎と薄毛の双方の悩みに対応でき、QOL（生活の質）の向上を目指せるのがメリットです。

参考文献

HENNING, Mattias AS, et al. Position statement: Recommendations on the diagnosis and treatment of Malassezia folliculitis. Journal of the European Academy of Dermatology and Venereology, 2023, 37.7: 1268-1275.

VLACHOS, C., et al. Critical synthesis of available data in Malassezia folliculitis and a systematic review of treatments. Journal of the European Academy of Dermatology and Venereology, 2020, 34.8: 1672-1683.

RUBENSTEIN, Richard M.; MALERICH, Sarah A. Malassezia (pityrosporum) folliculitis. The Journal of clinical and aesthetic dermatology, 2014, 7.3: 37.

HALD, Marianne, et al. Evidence-based Danish guidelines for the treatment of Malassezia-related skin diseases. Acta dermato-venereologica, 2015, 95.1.

MARTÍNEZ-ORTEGA, Jesús Iván; QUEJ, Jacqueline E. Mut; GONZÁLEZ, Samantha Franco. Malassezia Folliculitis: Pathogenesis and Diagnostic Challenges. Cureus, 2024, 16.11.