脂漏性皮膚炎と薄毛の関係性が気になる方のための専門医による診断と対応 | AGA・抜け毛・薄毛治療のAGAメディカルケアクリニック【公式】

脂漏性皮膚炎と薄毛の関係性が気になる方のための専門医による診断と対応

更新日
脂漏性皮膚炎と薄毛の関係性が気になる方のための専門医による診断と対応
前田 祐助
監修医師

前田 祐助

AGAメディカルケアクリニック 統括院長

【経歴】

  1. 慶應義塾大学医学部医学研究科卒業
  2. 慶應義塾大学病院 初期臨床研修課程終了
  3. 大手AGAクリニック(院長)を経て、薄毛・AGA治療の2018年AGAメディカルケアクリニック新宿院を開設
  4. 2020年に2院目となるAGAメディカルケアクリニック横浜院を開設
  5. 2023年に3院目となるAGAメディカルケアクリニック東京八重洲院を開設

【資格】

  1. 医師免許
  2. ⽇本医師会認定産業医
  3. 医学博士

【所属学会】

  1. 日本内科学会
  2. 日本美容皮膚科学会
  3. 日本臨床毛髪学会

【症例数】

  1. 3万人以上※
  2. ※2018年5月~2022年12月AGAメディカルケアクリニック全店舗の延べ患者数

統括院長プロフィール詳細

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脂漏性皮膚炎が起こると頭皮にかゆみや赤みが生じ、髪の状態にも大きな影響を与えます。この症状をきっかけに薄毛を気にする方も少なくありません。

本記事では専門医による診断の重要性を踏まえ、頭皮環境の改善や医療的なケア方法をわかりやすく解説します。

脂漏性皮膚炎と頭皮の特徴

脂漏性皮膚炎は皮脂の分泌量が多い箇所で炎症が起こる皮膚のトラブルです。頭皮は皮脂腺が発達しているので、この症状に悩む方が多いです。

まずは脂漏性皮膚炎の基本から確認し、頭皮にどのような影響があるのかを見ていきましょう。

脂漏性皮膚炎の基本的な症状とは

脂漏性皮膚炎は、皮脂が多く分泌される部位で発症しやすい慢性的な炎症です。頭皮だけでなく、顔のTゾーンや耳の裏、胸や背中の上部にもできやすい特徴があります。

頭皮の場合、かゆみやフケが目立ち、赤みを帯びた湿疹となることが多いです。

皮脂の過剰分泌やマラセチア菌などの真菌が増殖しやすい環境が重なり、頭皮のバリア機能が低下しやすくなります。

生活習慣の乱れやストレスによって皮脂分泌が増えると、炎症が長期化しやすい点も見逃せません。脂漏性皮膚炎の症状が続くと頭皮のコンディションが悪化し、薄毛の原因の1つとなります。

脂漏性皮膚炎によくある症状

  • 頭皮のかゆみやヒリヒリ感
  • フケの増加(黄色みがかった脂性フケを含む)
  • 赤みや湿疹の出現
  • 頭皮のべたつき

頭皮で起こりやすい理由

頭皮は皮脂腺が密集している場所のため、脂漏性皮膚炎が起こりやすいと考えられます。

皮脂そのものは頭皮や毛髪を保護する役割がありますが、過剰に分泌すると毛穴の詰まりやマラセチア菌の繁殖を助けやすくなります。

とくにホルモンバランスの乱れやストレス過多の状態では皮脂の分泌量が増加しやすいです。

さらに、誤った頭皮ケアで刺激が加わったり、十分な洗浄が行われなかったりすると炎症が起こりやすくなり、脂漏性皮膚炎が長引く原因となります。

頭皮で脂漏性皮膚炎が起こりやすい要因

要因詳細
皮脂の過剰分泌ストレスやホルモンバランスの乱れなどで分泌量が増加する
マラセチア菌の増殖高温多湿の環境や皮脂量の増加で繁殖しやすくなる
頭皮ケアの不十分洗浄不足や汚れの蓄積が炎症リスクを高める
外部刺激(過度なカラーやパーマ等)カラー剤などの刺激が頭皮バリアを低下させることが多い

一般的な皮膚炎との違い

一般的な接触性皮膚炎などと比べると、脂漏性皮膚炎は皮脂腺が多い場所に限定される点が特徴的です。

原因物質に触れることで起こる接触性皮膚炎とは異なり、皮脂が過剰になっている部位で炎症が長引くケースが目立ちます。

痛みや強いかゆみが出る場合だけでなく、軽度の症状でも慢性化するリスクがあるため、早期のケアが必要です。

日常生活の中でフケやかゆみが続いたり、頭皮の赤みが引かなかったりする場合には、脂漏性皮膚炎の可能性を疑い、適切な診断を受けることをおすすめします。

脂漏性皮膚炎と薄毛の関連性

頭皮の状態と毛髪の健康は密接に結びついています。脂漏性皮膚炎が引き起こす炎症や皮脂バランスの乱れは、毛髪に少なからぬ影響を与えると考えられます。

ここでは脂漏性皮膚炎と薄毛の結びつきに注目し、髪が抜けやすくなるメカニズムなどについて解説します。

炎症による毛穴への影響

脂漏性皮膚炎による炎症が続くと、毛穴周辺がむくんだりただれたりしやすくなります。その結果、毛髪の成長が十分に行われず、抜け毛が増える可能性があります。

さらに、過剰な皮脂が毛穴に詰まると、髪の成長に必要な栄養供給が妨げられがちです。

毛髪は毛根部にある毛母細胞が活発に働くことで伸びますが、炎症で周囲の血行が悪化すると毛母細胞に必要な酸素や栄養素が届きにくくなります。

こうした状態が続くと髪が細くなり、薄毛の進行につながっていきます。

炎症を悪化させる要因

  • 頭皮を強くこする誤った洗髪
  • 長時間の放置による皮脂や汚れの蓄積
  • ストレスや睡眠不足によるホルモンバランスの乱れ
  • 血行不良を招く喫煙や栄養不足

皮脂バランスと発毛サイクル

頭皮に皮脂が多い状態は、毛髪に潤いを与える一方、過剰になると毛穴詰まりを引き起こしやすいです。

発毛サイクルは成長期、退行期、休止期という段階を経て繰り返され、健康な状態では髪が抜けても新たな毛髪が生えます。ところが脂漏性皮膚炎があると、余分な皮脂が発毛サイクルを乱す一因になる恐れがあります。

マラセチア菌が増殖すると毛穴周辺で炎症が広がり、休止期に入った髪が抜けやすくなります。

さらに、新たな毛髪が十分に育たないまま退行期へ移行することもあるため、全体的に髪のボリュームが減少してしまいます。

発毛サイクルの段階と脂漏性皮膚炎の影響

段階特徴脂漏性皮膚炎がある場合の影響
成長期毛母細胞が活性化し、髪が太く長く伸びていく炎症や皮脂詰まりで毛母細胞の活動が妨げられ、髪の成長が不十分になりやすい
退行期成長が止まり、毛根が徐々に萎縮する炎症によって毛髪が早めに退行期に入り、抜け毛が増える可能性がある
休止期毛根が活動を停止し、新しい毛髪が生える準備を行う皮脂の過剰や炎症が続くと新しい毛髪の生成に悪影響を及ぼし、薄毛が進行する

薄毛症状を放置した場合のリスク

脂漏性皮膚炎による薄毛症状を放っておくと、頭皮の炎症が慢性化しやすくなります。

慢性的な炎症状態では毛穴のダメージが蓄積し、髪の成長力が大幅に低下します。これは一時的な抜け毛だけでなく、将来的に毛髪の密度が顕著に減るリスクを高めることにつながります。

また、頭皮環境が悪化するとかゆみやフケが強くなり、爪で頭皮をひっかく機会が増えて毛根に物理的なダメージを与える恐れもあります。

抜け毛や髪の細りを感じた段階で専門医に相談し、早期に対処しておくことが大切です。

脂漏性皮膚炎から進行する薄毛のパターン

脂漏性皮膚炎がある状態で薄毛が進んでいくと、頭頂部や生え際など、特定の部位が目立って変化しやすくなります。ここでは、脂漏性皮膚炎によって生じる薄毛のパターンをいくつか紹介し、見分けるポイントを確認します。

頭頂部の髪が減りやすいケース

頭頂部は皮脂の分泌が活発で、炎症の影響を強く受けやすい部位です。脂漏性皮膚炎が慢性化すると頭頂部の毛穴が詰まりやすくなり、新しい髪が生えにくくなるときがあります。

特に髪の分け目が広がってきたり、つむじ付近の地肌が透けてきたりする症状が目立つ場合には、頭頂部の薄毛が進行しているサインかもしれません。

自身では気づきにくいことも多いので、定期的に頭頂部を鏡などでチェックし、早めの対処が望ましいです。

頭頂部の変化に気づくための確認ポイント

  • 髪の分け目が以前よりも広がったと感じる
  • 頭頂部のつむじ周りの地肌が透けて見える
  • シャンプー時に髪のボリュームが減ったように感じる

生え際の後退と脂漏性皮膚炎

生え際も皮脂の影響で炎症が起こる部位の1つです。生え際の毛髪はもともと細く、ホルモン変化や頭皮環境の乱れに敏感に反応します。

脂漏性皮膚炎で炎症が進むと、生え際の毛根が弱体化し、髪が抜けやすくなるケースがあります。

額が広がったように感じたり、おでこのラインが後退したりした場合には、生え際の薄毛に注意したほうがよいでしょう。

髪型で隠れて気づきにくいこともありますが、気になった段階で専門医に相談しておくと安心です。

びまん性脱毛との関連

脂漏性皮膚炎の影響で引き起こる脱毛は、部分的な薄毛だけでなく全体的に髪が薄くなるびまん性脱毛として進行する場合もあります。

びまん性脱毛では髪が均等に抜けていくため、急激にわかりやすい地肌の透けが起こりにくく、気づくのが遅れる場合があります。

しかし、髪全体にハリやコシがなくなり、ボリュームダウンを感じやすいのが特徴です。

脂漏性皮膚炎を長期間放置すると頭皮が刺激を受け続けるため、結果的にびまん性脱毛を引き起こすリスクが高まります。

薄毛のパターンと特徴

パターン特徴注意点
頭頂部薄毛頭頂部から髪が細くなり、分け目やつむじ付近の地肌が透ける皮脂の多さや炎症で毛穴詰まりが起こりやすい
生え際の後退額のラインが後退し、M字型の形状で髪が少なくなることがある毛根が弱りやすく、初期段階では気づきにくい
びまん性脱毛髪全体が均等に薄くなり、全体的なボリュームダウンを感じる急激な変化ではなく、長期間かけて進行する場合が多い

脂漏性皮膚炎の診断方法と専門医の役割

頭皮の炎症や抜け毛が気になる場合には、早めに医療機関を受診すると安心です。

脂漏性皮膚炎の診断では、目視や問診だけでなく、場合によっては顕微鏡や生検などを使うこともあります。専門医の判断が加わると、他の皮膚トラブルやホルモン異常との判別がしやすくなり、より正確な治療プランが期待できます。

問診と視診の重要性

脂漏性皮膚炎の疑いがある場合には、まず問診や視診を行います。

問診では普段の生活習慣、ヘアケアの方法、ストレスや睡眠などの状況を確認し、視診で頭皮の赤みやフケの状態、毛髪の抜け方などをチェックします。

これらの情報から炎症の度合いや薄毛の進行状態を把握し、必要に応じて追加検査を検討します。

専門医は皮膚や毛髪に関する深い知識を持ち、ほかの症状との違いを見極める能力を持つため、自己判断で市販薬やケア用品を選ぶよりも根拠のあるアドバイスを得られます。

問診でよく尋ねる内容

  • かゆみやフケの発症時期と頻度
  • 洗髪の回数と使用しているシャンプーの種類
  • ストレスの自覚や睡眠の質
  • 食生活や喫煙・飲酒の習慣

追加検査と他の疾患との鑑別

問診や視診だけでは原因を特定しにくい場合、皮膚の一部を採取して顕微鏡で観察する検査や、血液検査を通じてホルモンバランスや栄養状態を調べるケースがあります。

脂漏性皮膚炎の炎症が続く背景には、甲状腺機能の異常や免疫力の低下など、別の要因が隠れている場合も考えられます。

専門医がこれらの検査結果を総合的に見て、脂漏性皮膚炎による薄毛か、あるいはほかの皮膚病や脱毛症が関与しているのかを判断します。

誤った自己判断で対策を取っても改善しにくいケースが多いため、専門医による確実な鑑別が大切です。

専門医によるフォローアップの利点

脂漏性皮膚炎と薄毛の治療は、頭皮環境の改善と発毛サイクルの正常化を両立させる必要があります。

専門医のフォローアップを継続すると、炎症の進み具合や新たに発生する症状を早く察知し、必要に応じて治療方針を見直せます。

特に頭皮は外部刺激を受けやすく、シーズンや生活習慣の変化によって状態が大きく変わることがあるため、定期的なチェックが重要です。

メリット詳細
正確な診断他の疾患との区別が明確になり、効果的な治療を組み立てやすくなる
適切な治療提案内服薬・外用薬・生活指導など、状態に応じた複合的なアプローチが可能
安心感と継続的なサポート症状の変化に合わせてフォローアップを重ね、悪化を防ぎやすくなり、長期的なケアが続けやすい
早期発見と予防軽度のうちから対処を始め、症状の進行を抑制するチャンスが増える

状況に合わせて内服薬や外用薬、頭皮ケアの指導を行うため、髪の成長をサポートしやすくなります。

脂漏性皮膚炎と薄毛に対する治療方法

脂漏性皮膚炎が原因で薄毛が進んでいる場合、炎症の緩和と髪の成長をサポートする施策が重要です。治療には医薬品の利用だけでなく、日常生活の改善や頭皮ケアの見直しも欠かせません。

外用薬・内服薬の活用

脂漏性皮膚炎の炎症を抑えるには、頭皮に塗布する外用薬や内服薬を使う方法があります。

抗真菌薬やステロイド剤を適切に選び、頭皮のかゆみや赤みを和らげると同時に、マラセチア菌などの増殖をコントロールします。

また、薄毛が進行している場合には、発毛を促す内服薬や頭皮の血行を促す成分を含む外用薬を併用するケースもあります。

専門医が症状の程度や体質を考慮して薬を選び、副作用のリスクを最小限に抑える処方を行います。薬を使う期間や量を自己判断で変えると治療効果が下がる恐れがあるため、指示を守ることが大切です。

よく使われる医薬品

  • 抗真菌薬(マラセチア菌抑制)
  • ステロイド外用薬(炎症を抑制)
  • 発毛剤(毛母細胞の活性を支援)
  • 血行促進成分を含むローション

頭皮環境を整えるシャンプー選び

脂漏性皮膚炎や薄毛に悩む方は、刺激の少ないシャンプーを使い、頭皮の皮脂バランスを整えると良いです。硫酸系の強い洗浄成分ではなく、アミノ酸系やベタイン系のマイルドな洗浄剤を含むシャンプーを選ぶと良いでしょう。

また、殺菌成分や抗真菌成分が配合された医療用シャンプーを使うケースも考えられます。

ただし、洗浄力が弱すぎて汚れが落ちきらないと逆に毛穴詰まりを助長するため、適度な洗浄力とのバランスが重要です。

炎症が落ち着いてきたら、保湿成分や育毛成分が配合されたシャンプーに切り替えて、髪と頭皮を健やかな状態に保ちましょう。

シャンプー成分と特徴

成分カテゴリ主な特徴
アミノ酸系低刺激で頭皮や毛髪にやさしく、皮脂を必要以上に奪いすぎないココイルグルタミン酸Na、ラウロイルメチルアラニンNaなど
ベタイン系泡立ちがよく、適度な洗浄力と保湿力を両立コカミドプロピルベタインなど
抗真菌成分マラセチア菌などの真菌の増殖を抑え、脂漏性皮膚炎の症状を和らげるケトコナゾール、ジンクピリチオンなど
保湿・育毛成分頭皮に潤いを与え、毛髪の成長をサポートするヒアルロン酸、グリチルリチン酸、ピディオキシジルなど

生活習慣の改善

脂漏性皮膚炎や薄毛を治療するうえで、生活習慣の見直しも大切です。

過度なストレスや睡眠不足が続くと、皮脂分泌が活発になって炎症が悪化しやすくなります。

食事では、ビタミンやミネラル、タンパク質をバランスよく摂取し、頭皮や毛髪の健康をサポートしましょう。糖質や脂質を過剰に取りすぎると皮脂分泌が増えやすいため、ほどほどに抑える工夫も必要です。

アルコールや喫煙は血行不良やホルモンバランスの乱れを引き起こしやすいため、薄毛のリスクを高める要因となります。

無理のない範囲で生活習慣を整え、頭皮の健康を支えていきましょう。

AGA治療との連携について

脂漏性皮膚炎が原因と考えられる薄毛であっても、男性型脱毛症(AGA)との合併が疑われるケースもあります。

AGA治療を行うクリニックでは頭皮環境を総合的に考慮した取り組みを行い、脂漏性皮膚炎の症状をコントロールしながら発毛を支援する方法を提案できます。

AGAと脂漏性皮膚炎の見分け方

AGAでは主に男性ホルモンの影響によって生え際や頭頂部が薄くなる傾向があります。脂漏性皮膚炎が関与する薄毛は、頭皮の炎症やフケを伴う方が多く、かゆみを訴えるケースも少なくありません。

どちらの要素も当てはまる場合、単純に脂漏性皮膚炎だけを治療しても抜け毛が改善しにくいことがあるため、専門医による見極めが大切です。

血液検査や頭皮の状態検査を踏まえて診断すると、AGAと脂漏性皮膚炎のどちらに重点を置いた治療プランが必要かが明確になります。

AGAと脂漏性皮膚炎の違い

状態特徴
AGA生え際や頭頂部の脱毛が中心、かゆみや赤みはそれほど強くない
脂漏性皮膚炎フケやかゆみ、頭皮の赤みが目立ち、炎症が長引く
両方が重なるケースホルモンと炎症、両方の要因で脱毛が進行

両方に対応する治療プランのメリット

AGA治療と脂漏性皮膚炎の治療を並行して行うと、効率的に抜け毛の進行を抑えつつ、頭皮環境を整えやすくなります。

たとえばAGA治療薬を使用する場合、頭皮の炎症が強いと十分な効果を発揮できないことがあります。先に脂漏性皮膚炎を緩和し、頭皮を健康な状態にすると、AGA治療薬の作用をより引き出せる可能性があります。

また、食生活や生活習慣の見直しはどちらの症状に対しても有益であり、トータルで髪の成長を促しやすくなる点も魅力です。

専門医による診断では、合併症としてのAGAリスクなども踏まえたうえで総合的な治療プランが立てられます。

クリニックで受けられる総合ケア

専門クリニックでは、脂漏性皮膚炎の炎症を抑える外用薬や内服薬に加え、発毛をサポートする薬剤の処方、育毛メソセラピー、LED照射など、頭皮への多角的なケアが受けられます。

これらの治療を並行して行うと、髪や頭皮の状態を早期に改善しやすくなるでしょう。

カウンセリングや定期検診も行われるため、途中で状態が変化した場合でも柔軟に対応できます。脂漏性皮膚炎から進行した薄毛であっても、専門医のサポートを受けながらケアを続けると髪のボリュームを取り戻す可能性が高まります。

クリニックで可能な治療メニュー

治療メニュー内容特徴
外用薬・内服薬処方炎症を抑える薬や発毛を促す薬を症状に合わせて処方自宅で毎日ケアできるので継続しやすい
育毛メソセラピー有効成分を直接頭皮に注入して発毛環境を整える薬の吸収効率が高まり、薄毛改善に期待を持ちやすい
LED照射光エネルギーを用いて頭皮の血行を促進痛みが少なく、他の治療と併用しやすい
生活習慣・食事指導バランスのとれた食生活と健康的な習慣を身につけるサポート薬だけに頼らない根本的な改善が狙いやすい

脂漏性皮膚炎と薄毛を予防するためのセルフケア

脂漏性皮膚炎とそれによる薄毛の進行を防ぐには、日常生活の中でのセルフケアが大切です。些細な習慣の積み重ねが頭皮の炎症を抑え、髪の健康を保つことにつながります。

正しいシャンプーと洗髪頻度

頭皮の汚れや皮脂を落とすためにシャンプーは重要ですが、洗いすぎても頭皮が乾燥しやすくなり、逆に皮脂分泌が高まる可能性があります。

適度な洗髪回数は1日1回程度です。洗髪時には指の腹を使ってやさしく頭皮をマッサージし、髪の根元を中心に泡で洗うと効果的でしょう。

お湯の温度は38℃前後に設定して、頭皮や毛髪を過度に刺激しないよう気をつけてください。

洗髪時に気をつけたいポイント

  • シャンプー前にブラッシングして髪の絡まりや汚れを浮かせる
  • 指の腹を使い、強くこすらず優しくマッサージする
  • シャンプーの泡をしっかりすすぎ残しがないようにする
  • タオルドライはゴシゴシせず、押し当てるように行う

生活リズムの安定とストレスケア

ホルモンバランスや自律神経の乱れは皮脂分泌を増やし、脂漏性皮膚炎を悪化させる要因になりやすいです。

早寝早起きを心がけ、適度な運動を取り入れて体内リズムを整えるとともに、ストレスを溜め込みにくい環境をつくりましょう。

趣味やリラクゼーションの時間を確保し、必要に応じて専門家のカウンセリングや相談窓口を活用して心身のバランスを保つ工夫も大切です。

無理なダイエットや偏った食事も栄養不足につながり、髪や頭皮の健康を損ねるので注意してください。

日常生活で意識したい習慣

習慣具体的な方法
適度な運動ウォーキングや軽いジョギング、ヨガなどを週2~3回実施
バランスの良い食事野菜や果物、タンパク質をしっかりと摂取し、糖質や脂質の過剰摂取を控える
十分な睡眠就寝前のスマートフォン使用を控え、早めに就寝して7時間程度の睡眠を確保
ストレス緩和趣味の時間を確保したり、軽いストレッチや深呼吸を行いながらリラックスできる環境を整える

紫外線や外部刺激から頭皮を守る

頭皮は紫外線や排気ガス、ホコリなどの外部刺激にさらされやすい部位です。帽子や日傘を活用して紫外線量の多い日中に頭皮を守り、外出後は適切にシャンプーをして汚れを落としましょう。

夏場は汗や皮脂分泌が増えるので、通気性の良い帽子を選ぶことをおすすめします。

外的刺激を減らし、頭皮への負担を軽減すると脂漏性皮膚炎や薄毛の進行を緩やかにする効果が見込めます。

専門医が対応するメリットとクリニック受診のタイミング

脂漏性皮膚炎による頭皮トラブルや薄毛を感じたとき、自己流のケアだけでは十分に改善しにくいことがあります。

早期に専門医に相談すると、正確な診断と適切な治療方針を得やすくなり、症状の進行を抑えるうえでも大きなメリットがあるでしょう。

自己流ケアの限界

脂漏性皮膚炎は皮脂と真菌、炎症が複雑に絡むため、一時的に市販の薬剤やシャンプーで症状が和らいでも根本的な改善には至らないケースがあります。

自己流のケアでは、原因を取り除くどころか過度な洗浄や刺激で頭皮環境が悪化し、抜け毛を促進するリスクが高まる場合もあります。

症状が慢性化すると毛根へのダメージが蓄積しやすく、将来的な薄毛を招く恐れがあるため、専門医の診察を検討することが望ましいです。

自己流ケアで陥りやすい間違い

  • 洗浄力の強いシャンプーで何度も洗髪してしまう
  • 炎症部位を掻きすぎて頭皮を傷つける
  • 市販薬を自己判断で使用し、効き目がないのに使い続ける
  • 頭皮ケアを後回しにして薄毛が目立つまで放置する

専門医の経験値と医学的根拠に基づく治療

専門医は豊富な臨床経験と医学的知識を活かし、脂漏性皮膚炎と薄毛の関係を正確に見極めます。問診や検査で得られた情報をもとに、頭皮環境の改善に向けた治療薬の処方や、髪の成長を助ける施術などを提案します。

個人の体質や症状の度合いによって治療方法が異なりますが、医学的根拠にもとづいてカスタマイズした治療プランを立てられます。

専門医との連携によって症状をコントロールしやすくなり、安心して治療を続けられるでしょう。

受診のタイミングと目安

脂漏性皮膚炎と思われる頭皮のかゆみや赤み、フケが数週間続く場合、または抜け毛が増え始めてボリュームの低下を感じた場合には、専門医の受診を検討する目安といえます。

自己ケアで症状が一向に良くならない、むしろ悪化しているという段階になったら、早めの受診が望ましいです。

頭皮環境が悪化しているほど、回復に時間がかかる点を念頭に置き、早期発見・早期治療を心がけてください。

受診を考える目安と症状

症状期間または度合い受診の推奨度
強いかゆみや湿疹、フケが目立つ2週間以上持続し、改善傾向がみられない高い
抜け毛が急に増え、髪のボリュームが大幅に低下数週間~数か月の短期間で顕著に髪が細くなる、地肌が透けてきたかなり高い
頭皮の赤みやかゆみに加え、痛みや出血がある1週間程度続く、または悪化傾向にある直ちに受診が必要
シャンプーや市販薬で対処しても変化がない数か月試しても効果が実感できず、むしろトラブルが拡大している場合早期の専門医診察が望ましい

参考文献

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前田 祐助

この記事の監修者
AGAメディカルケアクリニック 統括院長

経歴

  1. 慶應義塾大学医学部医学研究科卒業
  2. 慶應義塾大学病院 初期臨床研修課程終了
  3. 大手AGAクリニック(院長)を経て、2018年AGAメディカルケアクリニック新宿院を開設
前田 祐助

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