フォトトリコグラム 髪の状態を数値で見る精密検査

フォトトリコグラム 髪の状態を数値で見る精密検査

薄毛の悩みを抱える中で、「自分の髪の状態を客観的に知りたい」と感じたことはありませんか。

フォトトリコグラムは、特殊なカメラとデジタル画像解析を用いて、毛髪の密度、成長期と休止期の割合、成長速度などを数値で正確に把握する検査法です。

感覚や見た目だけでなく、科学的なデータに基づいて薄毛の原因を探り、治療方針の決定や効果測定に役立てることができます。

この記事では、フォトトリコグラムの原理から、検査で何がわかるのか、どのようなメリットがあるのかまで、専門的な視点から詳しく解説していきます。

目次

フォトトリコグラムとは?髪の状態を科学的に捉える検査法

フォトトリコグラムは、頭皮と毛髪の状態を非侵襲的(体を傷つけない方法)で詳細に分析する検査技術です。

専用のカメラで頭皮の特定範囲を撮影し、その画像をコンピュータソフトウェアで解析することで、肉眼では評価が難しい毛髪のさまざまなデータを定量的に評価します。

これにより、薄毛や脱毛症の進行度、種類、そして治療への反応を客観的な数値で追跡することが可能になります。

デジタル画像で毛髪を解析

フォトトリコグラムの全体像:カメラ撮影から画像解析・数値化まで

この検査の核となるのは、高解像度のデジタル画像とそれを解析する専門のソフトウェアです。

まず、頭皮の約1平方センチメートルの範囲をマーキングし、その部分の毛を短く剃ります。数日後、同じ部位を再度撮影します。

1回目の撮影と2回目の撮影画像を比較することで、ソフトウェアはどの毛が成長しているか(成長期)、どの毛が成長を停止しているか(休止期)を識別し、それぞれの本数や割合を算出します。

この一連の作業により、毛髪の動的な状態を正確に捉えます。

薄毛の原因究明に役立つ客観的データ

薄毛の原因は、男性型脱毛症(AGA)、女性型脱毛症、円形脱毛症、休止期脱毛など多岐にわたります。医師の視診や問診も重要ですが、それだけでは判断が難しいケースも少なくありません。

フォトトリコグラムは、毛髪密度、成長期毛の割合、毛の太さといった客観的な指標を提供するため、診断の精度を高めます。例えば、成長期毛の割合が著しく低下していれば、休止期脱毛の可能性を考えます。

また、軟毛(細い毛)の割合が増加していれば、AGAの進行を示唆する有力な情報となります。

主な毛髪検査法の比較

検査法特徴得られる情報
フォトトリコグラム非侵襲的で定量的。画像解析を用いる。毛髪密度、成長期・休止期の割合、成長速度
視診・触診医師の経験に基づく主観的評価。頭皮の色、硬さ、毛量の全体的な印象
ダーモスコピー頭皮を拡大して観察する。毛穴の状態、毛の太さのばらつき、微小な炎症

従来の検査法との違い

従来、脱毛症の確定診断には頭皮の一部を切り取る生検(パンチバイオプシー)が必要な場合がありました。この方法は侵襲性が高く、患者への負担が大きいという課題がありました。

また、毛を数本抜いて毛根を顕微鏡で観察するトリコグラムという方法もありますが、抜く際の力加減で結果が変わる可能性や、評価できる本数が限られるという側面がありました。

フォトトリコグラムは、これらの検査法とは異なり、体を傷つけることなく、広範囲の毛髪を一度に、かつ定量的に評価できる点で大きな進歩と言えます。

フォトトリコグラムの測定原理と流れ

48時間で見極める原理:1回目と2回目の比較で成長期/休止期を判定

フォトトリコグラムがどのようにして毛髪の状態を数値化するのか、その測定の仕組みと実際の検査の流れを解説します。

この検査は、短い期間をおいた2回の撮影と比較解析が基本となります。

検査部位の準備(剃毛)

まず、検査を行う頭皮の部位を決定します。一般的には、薄毛が気になる部位(例えば頭頂部や前頭部)と、影響が少ないとされる後頭部など、比較のために2か所選ぶことが多いです。

選んだ部位の約1平方センチメートルの範囲を、専用のトリマーなどを用いて丁寧に剃毛します。これは、撮影時に一本一本の毛を正確に識別し、新しく伸びてくる毛を捉えるために重要な準備です。

特殊なカメラによる頭皮の撮影

剃毛直後に1回目の撮影を行います。このとき、専用のカメラ(ビデオマイクロスコープなど)を使用して、剃毛した部位を拡大撮影します。撮影した画像はコンピュータに保存され、解析の基準となります。

そして、通常は2日後(約48時間後)に同じ部位を再度撮影します。この2日間のインターバルで成長期の毛は伸びますが、休止期の毛は伸びずにそのままか、あるいは抜け落ちます。

検査の基本的な流れ

検査フロー3ステップ:準備→1回目撮影→2回目撮影・解析
手順内容目的
1日目:カウンセリングと準備検査部位を決定し、約1cm四方を剃毛する。毛髪の初期状態を記録する準備。
1日目:1回目撮影専用カメラで剃毛部位を撮影し、画像データを保存する。全ての毛穴と毛の位置を基準として記録する。
3日目:2回目撮影1回目と全く同じ部位を再度撮影する。伸びた毛(成長期毛)と伸びない毛(休止期毛)を区別する。

画像解析ソフトウェアによるデータ化

2回の撮影が完了すると、専用のソフトウェアが画像解析を開始します。ソフトウェアは、1回目の画像と2回目の画像を重ね合わせ、それぞれの毛穴から出ている毛の変化を自動で追跡します。

2日間で明らかに伸びている毛を「成長期毛」、ほとんど変化がない毛を「休止期毛」として識別し、それぞれの本数をカウントします。さらに、全体の毛髪本数、毛の直径、成長速度なども同時に算出します。

これらの複雑な計算を自動で行うことで、再現性の高い客観的なデータを得ることが可能です。

測定にかかる時間と期間

検査自体にかかる時間は、1回目、2回目ともにカウンセリングや準備を含めて30分から1時間程度です。

ただし、前述の通り、正確なデータを取るために1日目と3日目のように、撮影日が2日にわたることが一般的です。

そのため、検査を受ける際は、2回の通院が必要になることを念頭に置いて計画を立てる必要があります。最終的な解析結果は、数日から1週間程度で報告されることが多いです。

フォトトリコグラムで明らかになる主要な指標

主要指標の可視化:毛髪密度・成長期率・成長速度・直径分布

フォトトリコグラムは、単に毛が増えたか減ったかを見るだけでなく、毛髪の健康状態を示すさまざまな指標を数値化します。ここでは、特に重要とされる主要な指標について解説します。

毛髪の密度(1平方センチメートルあたりの本数)

頭皮の単位面積あたりに存在する毛髪の総本数を示します。健康な成人の場合、1平方センチメートルあたり200〜300本程度が一般的ですが、個人差や部位による差があります。

薄毛が進行すると、この数値が明らかに減少します。治療によって毛髪密度がどの程度回復したかを評価するための基本的な指標となります。

毛髪の成長期(アナゲン期)と休止期(テロゲン期)の割合

毛周期比率の比較:健康・AGA・休止期脱毛の指標イメージ

毛髪には、成長期(アナゲン期)、退行期(カタゲン期)、休止期(テロゲン期)というサイクルがあります。フォトトリコグラムでは、このうち成長期と休止期の毛髪の割合を算出します。

健康な頭皮では、全毛髪の約85〜90%が成長期にあり、休止期は約10〜15%です。しかし、脱毛症が進行すると、成長期毛の割合が減少し、休止期毛の割合が増加する傾向が見られます。

この比率は、脱毛症の種類を判断する上で非常に重要な情報です。

毛周期の割合と頭皮の状態

状態成長期毛の割合(目安)休止期毛の割合(目安)
健康な状態85% – 90%10% – 15%
AGA(男性型脱毛症)70% – 80%に低下20% – 30%に増加
急性休止期脱毛70%未満に急激に低下30%以上に急激に増加

毛髪の成長速度

成長期にある毛髪が1日にどのくらい伸びるかを示す指標です。通常、1日に0.3〜0.4mm程度伸びるとされています。

毛髪の成長速度が遅くなっている場合、毛母細胞の活動が低下している可能性が考えられます。

栄養状態や血行不良などが影響を与えることもあり、頭皮環境の健康度を測るバロメーターの一つとなります。

毛髪の太さ(直径)の分布

毛髪は全て同じ太さではなく、太い毛(硬毛)と細い毛(軟毛)が混在しています。フォトトリコグラムでは、それぞれの毛の直径を測定し、その分布を分析します。

特にAGAでは、成長期が短くなることで毛髪が十分に太く成長できず、細く短い軟毛の割合が増加する「軟毛化」という現象が特徴的です。

硬毛と軟毛の比率を分析することで、AGAの進行度を評価することができます。

測定結果の解釈と薄毛タイプとの関連性

フォトトリコグラムで得られたデータをどのように解釈し、それがどのような薄毛のタイプと関連しているのかを理解することは、適切な対策を立てる上で非常に重要です。

ここでは、代表的な薄毛タイプと測定結果の関連性について解説します。

正常な頭皮の基準値

まず、比較の基準となる健康な頭皮の状態を知ることが大切です。もちろん個人差はありますが、一般的な基準値は以下のようになります。

これらの数値を基準として、自分の結果がどの程度異なっているかを見ることで、頭皮の状態を客観的に把握できます。

健康な頭皮の主な指標(参考値)

指標一般的な基準値意味
毛髪密度200〜300本/cm²単位面積あたりの毛髪の本数
成長期毛率85%以上活発に成長している毛の割合
硬毛の直径60μm以上太く健康な毛の太さ

AGA(男性型脱毛症)に見られる特徴

AGAの軟毛化:直径分布の変化とミニチュア化の視覚的サイン

AGAは、男性ホルモンの影響で毛周期が乱れることが主な原因です。フォトトリコグラムでは、AGAに特徴的な変化を捉えることができます。

具体的には、全体の毛髪密度は維持されているか、やや低下している程度でも、成長期毛の割合が80%以下に低下し、休止期毛の割合が20%以上に増加します。

さらに最も顕著な特徴は、毛髪の直径です。太い硬毛が減り、直径が40μm以下の細い軟毛の割合が著しく増加します。この「軟毛化」がAGAの進行を示す重要なサインです。

びまん性脱毛症の兆候

びまん性脱毛症は、特定の部位だけでなく頭部全体の毛髪が均等に薄くなる状態で、特に女性に多く見られます。この場合、フォトトリコグラムでは、頭部全体の毛髪密度が全体的に低下する傾向が見られます。

成長期毛と休止期毛の比率の乱れも見られますが、AGAほど軟毛化が顕著でないこともあります。原因が多岐にわたるため、他の検査と合わせて総合的に判断することが重要です。

円形脱毛症との関連

円形脱毛症は、自己免疫疾患の一種と考えられています。活動期には、特徴的な「感嘆符毛(毛根側が細くなっている毛)」が観察されることがあります。

フォトトリコグラムは、脱毛斑の境界部分を観察することで、疾患の活動性を評価するのに役立ちます。成長期毛の割合が著しく低下している場合、まだ活動期であると判断する材料になります。

回復期には、細く色素の薄い毛が再生し始め、徐々に成長期毛の割合が回復していく様子を観察できます。

フォトトリコグラムを受けるメリットと注意点

メリットと注意点:客観性・非侵襲性 vs 剃毛・費用・通院

フォトトリコグラムは非常に有用な検査ですが、受けるにあたってのメリットと、知っておくべきいくつかの注意点があります。これらを理解し、納得した上で検査を受けることが大切です。

メリット 治療方針決定の客観的根拠

最大のメリットは、薄毛治療の方針を立てるための客観的な根拠が得られることです。例えば、AGAの特徴である軟毛化が確認されれば、AGA治療薬の使用を積極的に検討できます。

休止期毛の割合が非常に高い場合は、生活習慣の改善や栄養指導など、毛周期を正常化するためのアプローチを優先する、といった判断が可能になります。

医師と患者が共通のデータを見ながら治療計画を立てられるため、納得感を持って治療に臨むことができます。

メリット 治療効果の正確な評価

薄毛治療は効果が現れるまでに時間がかかることが多く、途中で不安になることも少なくありません。フォトトリコグラムを定期的に(例えば半年に1回)受けることで、治療の効果を数値で正確に評価できます。

「毛髪密度が10%増加した」「成長期毛の割合が5%改善した」といった具体的な変化を確認できれば、治療を継続するモチベーションにつながります。

逆に、効果が見られない場合は、治療法を見直す客観的な判断材料となります。

検査のメリットと注意点の概要

分類項目詳細
メリット客観性数値データに基づき、薄毛の状態と治療効果を正確に把握できる。
非侵襲性頭皮を傷つけることなく、痛みもほとんどなく詳細な検査が可能。
注意点剃毛検査のために頭皮の一部(約1cm四方)を剃る必要がある。
費用と通院保険適用外の自由診療であり、2回の通院が必要。

デメリット 検査のための剃毛

この検査を受ける上で、多くの人が気にするのが剃毛です。検査部位は1平方センチメートル程度と小さいですが、髪型によっては剃った部分が目立つ可能性があります。

特に、分け目や生え際など、人目につきやすい場所を検査する場合、検査後の数週間は髪型でカバーするなどの工夫が必要になるかもしれません。

検査を受ける前に、どの部位を剃毛するのか、どのくらいで目立たなくなるのかを医師とよく相談することが大切です。

デメリット 費用と実施機関

フォトトリコグラムは、健康保険が適用されない自由診療です。そのため、費用は全額自己負担となり、医療機関によって異なりますが、一般的には数万円程度の費用がかかります。

また、専門的な機器と解析ソフトウェアが必要なため、どのクリニックでも受けられるわけではありません。

この検査を希望する場合は、事前に実施している医療機関を探し、費用について確認しておく必要があります。

フォトトリコグラムをおすすめする人

誰におすすめ?原因特定・効果測定・将来リスク把握

フォトトリコグラムは、薄毛に悩むすべての人に有効なわけではありませんが、特定のお悩みや目的を持つ人にとっては非常に価値のある検査です。

どのような人に特におすすめできるかを具体的に紹介します。

薄毛の原因を正確に知りたい人

「最近髪が薄くなった気がするけれど、原因が何かわからない」という人に、フォトトリコグラムは有力な手がかりを提供します。

自己判断で育毛剤を試す前に、まずは自分の頭皮で何が起きているのかを科学的なデータで確認することが、遠回りのようで最も確実な対策への第一歩です。

AGAなのか、それとも他の要因によるものなのか、原因の方向性を絞り込むのに役立ちます。

こんな方におすすめ

  • 薄毛の原因を特定したい
  • 治療効果を数値で確認したい
  • 医師と相談しながら治療方針を決めたい

現在の治療法の効果を確かめたい人

すでにAGA治療薬の服用や外用薬の塗布、その他の薄毛治療を始めている人にとっても、この検査は有用です。

治療開始前と数か月後に検査を受けることで、治療法が自分に合っているのか、効果が出ているのかを客観的に判断できます。

毎日の鏡でのチェックでは分かりにくいわずかな変化も、数値として捉えることで、治療への確信を深めることができます。

将来の薄毛リスクを把握したい人

現在は薄毛が気にならなくても、家族に薄毛の人がいて将来が心配だという場合にも、予防的な観点から検査を受ける意義があります。

毛髪密度や軟毛の割合などを調べておくことで、現時点での頭皮の健康状態を把握し、もし将来的に数値が悪化した場合に早期に対策を始めるためのベースラインデータとして活用できます。

フォトトリコグラムはどこで受けられる?

フォトトリコグラムに興味を持っても、どこでその検査を受けられるのかが分からないという方も多いでしょう。

ここでは、検査を受けられる場所や、医療機関を選ぶ際のポイントについて説明します。

専門のクリニックや病院

フォトトリコグラムは、主に皮膚科や、薄毛治療を専門に行う美容皮膚科、当院のようなAGA専門クリニックで実施しています。

全ての医療機関に設備があるわけではないため、まずはウェブサイトで確認するか、直接問い合わせてみる必要があります。

「フォトトリコグラム実施機関」などのキーワードで検索すると、お住まいの地域のクリニックが見つかるかもしれません。

検査機関の選び方のポイント

検査を受ける医療機関を選ぶ際には、いくつかのポイントがあります。

まず、検査機器が導入されているかはもちろん、その結果を正確に読み解き、適切なアドバイスができる経験豊富な医師が在籍しているかが最も重要です。

また、検査費用や、検査後のフォローアップ体制についても事前に確認しておくと安心です。

カウンセリングで疑問や不安に丁寧に答えてくれるかどうかも、信頼できるクリニックを見極めるための大切な要素です。

実施機関選びのチェックポイント

実施機関の選び方:専門性・費用の透明性・カウンセリング品質
チェック項目確認する内容なぜ重要か
医師の専門性と経験薄毛治療に関する実績や症例数。正確な診断と適切な治療計画の提案につながる。
費用の透明性検査費用、初診料、再診料などが明確に提示されているか。後から予期せぬ費用が発生するのを防ぐ。
カウンセリングの質悩みや質問に時間をかけて丁寧に答えてくれるか。納得して検査や治療に臨むために必要。

検査前の準備と心構え

検査を受けることが決まったら、いくつかの準備が必要です。正確な検査結果を得るために、パーマやカラーリングは検査日の2週間以上前には済ませておきましょう。

また、検査前日はワックスやスプレーといった整髪料の使用を控えるよう指示されることが一般的です。そして最も大切な心構えは、検査結果に一喜一憂しすぎないことです。

検査はあくまで現状を把握し、未来の対策を立てるためのツールです。どんな結果であっても、それが次の一歩を踏み出すための重要な情報であると前向きに捉えましょう。

フォトトリコグラムに関するよくある質問

検査に痛みはありますか?

フォトトリコグラムは、頭皮の一部を小さく剃り、特殊なカメラで撮影する検査です。毛を抜くわけではないため、基本的に痛みはありません。

剃毛の際に少しチクチクとした感覚がある程度です。体を傷つけることなく行える点が大きな特徴です。

検査後、剃った部分は目立ちますか?

剃毛する範囲は約1センチ四方と非常に小さいです。多くの場合、周りの髪の毛で隠れるため、ほとんど目立ちません。

しかし、髪が非常に短い方や、分け目など場所によっては少し気になる場合もあります。医師はできるだけ目立たない部位を選んでくれますが、心配な場合は事前に相談してください。

髪は1か月に約1cm伸びるので、数週間から1か月程度でほとんど分からなくなります。

保険は適用されますか?

残念ながら、フォトトリコグラムは薄毛の原因診断や治療効果測定を目的とする場合、健康保険の適用外となり、自由診療となります。費用は全額自己負担です。

金額は医療機関によって異なるため、事前にウェブサイトや電話で確認することをおすすめします。

どのくらいの頻度で受けるのが良いですか?

検査を受ける目的によって推奨される頻度は異なります。初回の診断目的であれば、まずは1回受けます。

治療効果を測定する場合は、治療開始から6か月から1年後に再度検査を受け、治療前後のデータを比較することが一般的です。

医師と相談し、ご自身の治療計画に合わせて最適なタイミングを決めましょう。

検査結果はその日のうちに分かりますか?

撮影自体はその日のうちに終わりますが、撮影した画像を専門のソフトウェアで解析し、詳細なレポートを作成するのに時間がかかります。

そのため、結果の説明は後日となることがほとんどです。通常、1週間から2週間後に再度来院し、医師から詳しい説明を受けることになります。

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