頭皮マッサージは何分やるのがベスト?1回3分?5分?適切な時間と頻度

頭皮マッサージは何分やるのがベスト?1回3分?5分?適切な時間と頻度

頭皮マッサージ、1回何分くらい行うのが効果的なのか、迷うことはありませんか。「3分が良い」「いや5分は必要だ」といった様々な情報があり、結局どれが自分に合っているのか分からなくなりがちです。

また、毎日やるべきなのか、それとも週に数回で良いのか、頻度についても悩みどころでしょう。

この記事では、頭皮マッサージの適切な「時間」と「頻度」について、なぜその時間や頻度が推奨されるのか、そしてやりすぎた場合のリスクまで詳しく解説します。

正しい知識を身につけることで、日々の頭皮ケアをより意味のあるものに変えていくことができます。

結論としては、時間や頻度だけでなく、マッサージの「質」や「タイミング」も同様に重要です。あなたの頭皮ケアの疑問を解消していきましょう。

目次

この記事の執筆者

AGAメディカルケアクリニック統括院長 前田 祐助
Dr.前田 祐助

AGAメディカルケアクリニック 統括院長

前田 祐助

【経歴】

慶應義塾大学医学部医学研究科卒業

慶應義塾大学病院 初期臨床研修課程終了

大手AGAクリニック(院長)を経て、2018年に薄毛・AGA治療の「AGAメディカルケアクリニック」新宿院を開設

2020年に横浜院、2023年に東京八重洲院を開設

院長プロフィール

資格・所属学会・症例数

【資格】

  • 医師免許
  • ⽇本医師会認定産業医
  • 医学博士

【所属学会】

  • 日本内科学会
  • 日本美容皮膚科学会
  • 日本臨床毛髪学会

【症例数】

3万人以上※

※2018年5月~2022年12月AGAメディカルケアクリニック全店舗の延べ患者数

頭皮マッサージの適切な時間「1回何分」が目安?

1回の頭皮マッサージにかける時間は、全体で3分から5分程度を目安にするのが一般的です。

この時間設定には理由があり、短すぎても長すぎても頭皮にとっては望ましくない影響を与える可能性があります。

大切なのは、時間を守りつつ、頭皮全体を均等にケアすることです。

1回3分では短すぎる?

1回3分という時間は、決して短すぎるわけではありません。むしろ、毎日継続することを考えると、非常に現実的で続けやすい時間と言えるでしょう。

重要なのは、3分間という限られた時間の中で、いかに効率よく頭皮全体(生え際、頭頂部、側頭部、後頭部)を刺激できるかです。

ダラダラと長く行うよりも、集中して適切な圧でマッサージを行う方が、頭皮への良い刺激となります。特に忙しい方にとっては、3分間集中ケアは有効な手段です。

1回5分は長すぎる?

1回5分という時間も、長すぎるということはありません。3分では少し物足りない、もう少し丁寧にケアしたいという場合には、5分程度かけてじっくりとマッサージするのも良い方法です。

ただし、5分以上、例えば10分も20分も続けてしまうと、次の項目で説明するようなデメリットが出てくる可能性があります。5分を目安とし、それ以上は行わないように意識することが重要です。

時間が長すぎることによるデメリット

頭皮マッサージも「やりすぎ」は禁物です。必要以上に長い時間マッサージを続けると、かえって頭皮に負担をかけてしまうことがあります。

指の摩擦によって頭皮が傷ついたり、必要な皮脂まで取り除いてしまい、頭皮が乾燥しやすくなることも考えられます。

また、強く押しすぎたり擦りすぎたりすることで、毛根にダメージを与え、抜け毛や炎症の原因になる可能性もゼロではありません。

マッサージ時間と頭皮への影響

時間期待できること懸念されること
1分未満気分転換程度頭皮全体への刺激としては不十分
3分~5分頭皮全体への適切な刺激、血行促進の補助特になし(正しい方法の場合)
10分以上特になし(5分以上は効果が頭打ち)摩擦による頭皮ダメージ、乾燥、炎症リスク

時間が短すぎても効果は期待薄

一方で、時間が短すぎる場合、例えば1分未満で終わらせてしまうと、頭皮全体の血行を十分に促進させるのは難しいかもしれません。

頭皮マッサージの目的の一つは、頭部全体の血流を良くすることにあります。生え際から頭頂部、側頭部、後頭部まで、まんべんなく刺激を与えるには、ある程度の時間が必要です。

短すぎるマッサージは、単なる気休めになってしまう可能性があり、育毛環境を整えるという観点からは、もう少し時間を確保したいところです。

頭皮マッサージの理想的な頻度

頭皮マッサージの頻度については、毎日行うのが一つの目安とされています。ただし、これはあくまで理想であり、最も重要なのは「無理なく継続すること」です。

ライフスタイルや頭皮の状態に合わせて、最適な頻度を見つけることが大切です。

毎日のマッサージはやりすぎ?

正しい方法(適切な圧、適切な時間)で行う限り、毎日の頭皮マッサージが「やりすぎ」になることは基本的にありません。

むしろ、毎日の習慣にすることで、頭皮環境を良好に保ちやすくなると考えられます。特に夜のシャンプー時など、日課の一部として組み込んでしまうと続けやすいでしょう。

ただし、少しでも痛みや違和感、かゆみなどを感じた場合は、無理をせず頻度を減らすか、一時的に中断する勇気も必要です。

週に数回がベストな理由

毎日続けるのが難しい、あるいは毎日の刺激が少し強く感じるという方は、週に2~3回の頻度から始めてみるのも良い方法です。

毎日行うことへのプレッシャーを感じるよりも、リラックスして「気持ち良い」と感じる頻度で行う方が、精神的な面からも良い影響が期待できます。

「やらなければ」という義務感ではなく、「心地よいからやる」という感覚を大切にしましょう。週数回であっても、継続することで頭皮は応えてくれるはずです。

マッサージ頻度と頭皮コンディション

頻度期待できる状態注意点
毎日頭皮が柔らかく保たれやすいやりすぎ(時間・強さ)に注意
週2~3回継続しやすく、負担も少ないマッサージしない日のケアも大切
月1~2回リフレッシュ効果頭皮環境の維持としては不十分

頻度が高すぎ場合の頭皮への影響

前述の時間と同様に、頻度が高すぎること自体が問題なのではなく、「間違った方法で高頻度に行うこと」が問題となります。

例えば、毎日10分以上、爪を立ててゴシゴシと強くマッサージするような行為は、頭皮を傷つけ、炎症を引き起こす大きな原因となります。

頻度を高く保ちたいのであればあるほど、1回あたりの時間(3~5分)と「優しく、丁寧に」というマッサージの質を守ることが重要です。

マッサージをしない日も頭皮ケアは必要?

当然ながら、頭皮マッサージをしない日も、頭皮ケアは必要です。特に重要なのが、毎日のシャンプーです。

頭皮を清潔に保ち、余分な皮脂や汚れを適切に洗い流すことは、健やかな髪を育むための基本中の基本です。

マッサージはあくまで「プラスアルファ」のケアであり、日々の洗浄や保湿といった基本的なケアが土台にあることを忘れてはいけません。JULY 2024

頭皮マッサージを行うベストなタイミングはいつ?

頭皮マッサージの効果を最大限に引き出すためには、行うタイミングも意識すると良いでしょう。

最も推奨されるのは、体が温まり、血行が良くなっている「夜のシャンプー時」または「シャンプー後」です。

なぜ「夜のシャンプー時」が良いのか

夜のシャンプー時は、1日の汚れを落とすタイミングであると同時に、湯船に浸かったりシャワーを浴びたりすることで、体全体の血行が促進されています。

このタイミングで頭皮マッサージを行うと、頭皮の血流もよりスムーズになりやすく、マッサージの効果が高まることが期待できます。

シャンプーの泡をクッション代わりにして、指の滑りを良くしながらマッサージするのも一つの方法です(ただし、擦りすぎには注意が必要です)。

朝のマッサージが推奨されない理由

朝のマッサージが絶対にダメというわけではありませんが、夜に比べていくつかの点で効率が落ちる可能性があります。まず、朝は体温が低く、血行も比較的落ち着いている状態です。

そのため、マッサージによる血行促進効果が夜に比べて出にくい場合があります。また、朝は忙しい時間帯でもあり、マッサージに十分な時間を割けず、焦って雑なマッサージになりがちです。

さらに、マッサージによって皮脂分泌が促されると、日中の頭皮のベタつきにつながる可能性も考えられます。

タイミング別マッサージの比較

タイミングメリットデメリット
夜(入浴中・入浴後)血行が良く効果が出やすい、リラックス効果特になし
朝(起床後)目覚めがスッキリする可能性血行が促進されにくい、時間が取れない
日中(仕事中など)気分転換になる手が汚れている可能性、不十分になりがち

リラックスタイムとしてのマッサージ

頭皮マッサージは、育毛環境を整えるだけでなく、心身のリラックスにもつながります。

頭部には多くのツボが集中しているため、優しくマッサージすることで、緊張がほぐれ、心地よい感覚を得られるでしょう。

1日の終わりに、スマホやテレビから離れ、自分の頭皮と向き合う静かな時間(3分~5分)を持つことは、ストレスの多い現代社会において非常に価値のある習慣と言えます。

時間と頻度だけじゃない!頭皮マッサージの正しいやり方

いくら適切な時間(3~5分)や頻度(毎日)を守っていても、マッサージの「やり方」が間違っていては、効果が半減するどころか、逆効果になることさえあります。

正しいマッサージ方法を身につけることが何よりも重要です。

マッサージ前の準備

マッサージを始める前には、いくつか準備しておきたいことがあります。これらを整えることで、マッサージの効果を高め、頭皮トラブルを防ぎます。

  • 清潔な手(爪は短く切っておく)
  • (必要であれば)頭皮用オイルやローション

特に爪は重要です。爪が伸びていると、無意識のうちに頭皮を引っ掻き、傷つけてしまう恐れがあります。必ず短く切っておきましょう。また、手自体も清潔にしておくことが大切です。

基本的な指の動かし方と圧の強さ

頭皮マッサージの基本は、「指の腹」を使うことです。絶対に爪を立ててはいけません。指の腹を頭皮に密着させたら、「頭皮自体を動かす」イメージで、優しく揉みほぐします。

指を頭皮の上で滑らせる(擦る)のではなく、頭蓋骨から頭皮を引き剥がすような感覚です。圧の強さは、「痛い」と感じるほど強く押す必要はありません。

「気持ち良い」と感じるか、それよりも少し弱いくらいの圧で十分です。

マッサージする部位と順番

頭皮全体を効率よくマッサージするためには、順番を決めておくと良いでしょう。

血流は下から上に流れているため、心臓から遠い部分から始め、徐々に頭頂部に向かっていくのが理にかなっています。

基本的なマッサージの順番例

順番部位主な動かし方
1後頭部(首の付け根)両手の指の腹で掴むように揉む
2側頭部(耳の上)指の腹で円を描くように引き上げる
3前頭部(生え際)指の腹でジグザグに動かす
4頭頂部両手で頭全体を包み、頭皮を寄せるように押す

やってはいけないNGなマッサージ方法

良かれと思ってやっていることが、実は頭皮にダメージを与えているケースは少なくありません。以下のような方法は避けましょう。

避けるべきマッサージ方法

NGな方法理由
爪を立てる頭皮が傷つき、炎症やフケの原因になる
強く擦る(指を滑らせる)摩擦で頭皮がダメージを受け、必要な皮脂も奪う
強く叩く毛細血管や毛根に過度な刺激を与え、逆効果になる
痛いほど強く押す頭皮が緊張し、血流が悪化する可能性がある

頭皮マッサージの効果を高めるポイント

頭皮マッサージは、それ単体でも血行促進に役立ちますが、いくつかのポイントを意識することで、その効果をさらに高め、健やかな頭皮環境づくりをサポートすることができます。

育毛剤やオイルの活用

頭皮マッサージを行う際に、育毛剤や頭皮用ローション、ホホバオイルなどのオイルを使用するのも一つの方法です。これらを使用することで、指の滑りが良くなり、摩擦による頭皮への負担を軽減できます。

また、育毛剤を使用する場合は、マッサージで血行が良くなった状態で塗布することで、有効成分が角質層まで浸透しやすくなることが期待できます。

ただし、製品の使用方法(マッサージ前に使うか、後に使うか)は必ず確認しましょう。オイルは毛穴の汚れを浮かせる目的でも使えますが、使用後はシャンプーでしっかり洗い流すことが必要です。

頭皮マッサージ以外の生活習慣

頭皮マッサージはあくまで頭皮環境を整えるための一つの手段です。髪の健康は、体全体の健康と密接に関連しています。

特に、日々の生活習慣が頭皮や髪の状態に与える影響は大きいです。

食生活のバランス

髪の毛は主にケラチンというタンパク質でできています。そのため、良質なタンパク質(肉、魚、卵、大豆製品など)をしっかり摂ることが大切です。

また、タンパク質の代謝を助けるビタミンB群や、血行促進に関わるビタミンE、頭皮の健康を保つビタミンA、Cなどもバランスよく摂取することが求められます。

外側からのケア(マッサージ)と同時に、内側からの栄養補給も意識しましょう。

十分な睡眠

睡眠中は、成長ホルモンが分泌され、細胞の修復や再生が活発に行われます。頭皮や毛根も例外ではありません。

睡眠不足が続くと、成長ホルモンの分泌が減少し、頭皮環境の悪化や髪の成長サイクルに悪影響を及ぼす可能性があります。毎日6~8時間程度の質の良い睡眠を確保するよう心がけましょう。

ストレス管理

過度なストレスは、自律神経のバランスを乱し、血管を収縮させる原因となります。血管が収縮すると、頭皮への血流が滞り、毛根に十分な栄養や酸素が届きにくくなります。

その結果、髪の成長が妨げられる可能性があります。適度な運動や趣味の時間を持つなど、自分なりの方法でストレスを上手に発散させることが重要です。

頭皮マッサージ自体も、リラックス効果が高いため、ストレス管理の一環として役立ちます。

頭皮マッサージ機器やブラシは使ったほうが良い?

最近では、電動のマッサージ機器やシャンプー時に使うスカルプブラシなど、様々な頭皮ケアアイテムが登場しています。

これらのツールを使うべきか、それとも手(指)だけで十分なのか、悩む方もいるかもしれません。

マッサージ機器(電動)のメリット・デメリット

電動の頭皮マッサージ機器は、人の手では難しいリズミカルな動きや、一定の圧で頭皮を広範囲にわたって刺激できる点が大きなメリットです。

自分でマッサージするのが面倒、あるいは手が疲れてしまうという方にとっては、手軽にケアを継続できる便利なアイテムと言えます。

一方で、デメリットとしては、機種によっては刺激が強すぎたり、逆に物足りなかったりすることがあります。

また、防水仕様でないものをお風呂で使ってしまったり、強く押し当てすぎたりすると、故障や頭皮トラブルの原因にもなりかねません。

スカルプブラシ(手動)の選び方

スカルプブラシは、主にシャンプー時に使用し、指では届きにくい毛穴の汚れをかき出したり、心地よい刺激を与えたりする目的で使われます。

選ぶ際のポイントは「素材」と「硬さ」です。頭皮を傷つけないよう、先端が丸くなっているシリコン製や樹脂製のものが一般的です。

硬さも、ソフトタイプからハードタイプまで様々ですが、初心者はまずソフトタイプから試し、「痛い」ではなく「気持ち良い」と感じるものを選ぶことが大切です。

ゴシゴシと強く擦るのではなく、あくまで優しく小刻みに動かすのがコツです。

各種マッサージ方法の比較

方法メリットデメリット・注意点
手(指の腹)圧の加減がしやすい、コストがかからない手が疲れる、爪で傷つけるリスク
電動マッサージ機器手軽、リズミカルな刺激、手が疲れない圧が強すぎる可能性、コストがかかる
スカルプブラシ毛穴の汚れケア、シャンプーと同時に行える擦りすぎによる頭皮ダメージのリスク

手で行うマッサージとの違い

手(指の腹)で行うマッサージの最大のメリットは、自分の頭皮の状態に合わせて、圧の強さや揉む場所を自由にコントロールできる点です。

「今日はこの辺りが凝っているな」と感じたら、そこを重点的にほぐすことができます。一方、ツールは良くも悪くも一定の動きや刺激を与えるものです。

どちらが優れているというわけではなく、自分の目的やライフスタイルに合わせて使い分けるのが賢明です。

例えば、普段は手でマッサージし、週末はじっくりと電動機器でケアする、シャンプー時はブラシを使う、といった形です。

よくある質問

頭皮マッサージの時間や頻度に関して、多くの方が抱く疑問についてお答えします。

マッサージをすると逆に抜け毛が増えた気がしますか?

マッサージ中に抜ける毛のほとんどは、すでに成長期を終え、自然に抜け落ちる(休止期に入った)髪の毛です。

マッサージの刺激が「きっかけ」となって抜けただけであり、マッサージ自体が健康な髪を無理やり引き抜いているわけではありません。

ただし、あまりに強く擦ったり、引っ張ったりすると、健康な髪にもダメージを与えかねないので、力加減には注意が必要です。

頭皮が硬いとマッサージは難しいですか?

頭皮が硬いと感じる方こそ、頭皮マッサージを習慣にすることをおすすめします。硬いと感じる場合、最初は「頭皮を動かす」感覚が掴みにくいかもしれません。

無理に強く押すのではなく、まずは頭皮全体を指の腹で掴み、ゆっくりと前後左右に動かすことから始めてみてください。

毎日3分~5分でも続けることで、徐々に頭皮がほぐれ、柔らかくなっていくのが実感できるはずです。

マッサージで髪の毛は太くなりますか?

頭皮マッサージの直接的な目的は、髪を太くすることよりも「頭皮の血行を促進し、健やかな髪が育ちやすい土壌(頭皮環境)を整えること」にあります。

血流が改善し、毛根に栄養が十分に行き渡るようになれば、その結果として、今生えている髪がハリやコシを取り戻したり、次に生えてくる髪が健康に育ちやすくなったりすることは期待できます。

育毛剤はマッサージの前と後、どちらで使うべきですか?

これは使用する育毛剤のタイプや推奨される使用方法によって異なります。

一般的には、シャンプー後で頭皮が清潔になり、さらにマッサージで血行が良くなった「後」に育毛剤を塗布する方が、成分の浸透(角質層まで)が良くなると考えられます。

ただし、製品によっては「マッサージの前に塗布する」ことを推奨している場合もあるため、必ず使用する製品の説明書を確認してください。

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