「抜け毛がやばい」とパニックな女性へ。1日の正常な本数と病院に行く目安

お風呂の排水溝や枕を見て「抜け毛がやばい」とパニックになっていませんか。髪は毎日抜けるもので、1日50本から100本程度なら正常な範囲です。

しかし、明らかに量が増えたり、抜け毛の質が変わったりした場合は注意が大切。

この記事では、正常な抜け毛と危険な抜け毛の見分け方、女性の抜け毛が増える主な原因、そして病院へ行くべき目安を詳しく解説します。

不安を抱え込まず、まずはご自身の状態を正しく知ることから始めましょう。

もしかして私も？女性の「抜け毛がやばい」と感じる瞬間

日常生活の中でふとした瞬間に抜け毛の多さに気づき、「やばいかも」と不安になる女性は少なくありません。

多くの人がどのような状況で抜け毛を意識するのか、代表的な例を見ていきましょう。

お風呂の排水溝が髪の毛で真っ黒になる

シャンプー時の抜け毛は最も目立ちやすいものです。髪を洗っている最中、指に絡みつく毛の量や、洗い流した後に排水溝に集まる髪の毛の塊を見て、その多さに愕然とすることがあります。

特に髪が長い女性は、実際の量よりも多く見えるため、余計に不安を感じやすい傾向があります。

朝起きたら枕にびっしり髪がついていた

就寝中も髪は抜けます。朝、枕カバーに何本もの髪の毛が落ちているのを発見すると、「寝ている間にこんなに抜けたのか」と心配になります。

普段は数本程度だったのに、ある日突然その数が増えていると、体に何か異変が起きているのではないかと感じてしまいます。

髪をとかすたびにブラシに大量の毛が絡まる

朝のスタイリング時や、髪のもつれをほぐすためにブラシやコームを使った際、ごっそりと毛が絡みついてくるのも不安になる瞬間です。

以前は数本だったのが、明らかにブラシを通過させるたびに多くの毛が抜けるようになると、「このままでは髪がなくなってしまうのでは」という恐怖心さえ抱くことがあります。

以前より地肌が透けて見える気がする

鏡を見たときや、ふと窓に映った自分の姿を見たときに、髪の分け目やつむじ周辺の地肌が以前よりも目立つようになったと感じるケースです。

全体のボリュームが減ったように感じたり、光が当たると地肌が透けて見えたりすると、抜け毛が進行している証拠ではないかと焦りを感じます。

まずは落ち着いて。正常な抜け毛と異常な抜け毛の見分け方

抜け毛の多さに気づくと不安になりますが、髪の毛には「ヘアサイクル」という生え変わりの周期があり、毎日ある程度の髪が抜けるのは自然な現象です。

パニックになる前に、まずは正常な範囲なのか、注意すべき状態なのかを見分ける知識を持ちましょう。

1日の正常な抜け毛本数は50本から100本程度

日本人女性の髪の毛は平均して約10万本あると言われています。そのうち、毎日抜ける本数は平均で50本から100本程度です。

この範囲内であれば、ヘアサイクル（成長期・退行期・休止期）が正常に機能している証拠であり、過度に心配する必要はありません。抜けた分、新しい髪の毛も生えてきています。

危険な抜け毛の特徴とは？毛根をチェック

抜け毛の「本数」だけでなく「質」にも注目してください。抜けた髪の毛の根元部分（毛根）を観察してみましょう。

正常な抜け毛は、毛根がふっくらと丸みを帯びており、マッチ棒の先端のような形をしています。

一方、危険な抜け毛は、毛根が細く尖っていたり、毛根自体がなかったり、皮脂やフケが付着していたりします。

正常な毛根と異常な毛根の特徴

状態	毛根の見た目	考えられる状況
正常	ふっくらと丸みがある	ヘアサイクルによる自然な抜け毛
異常	細く尖っている、または毛根がない	成長途中で抜けた可能性
異常	皮脂やフケが付着している	頭皮環境の悪化（脂漏性など）

細く短い毛が抜けるのは危険サイン

抜けた毛が、太く長い「寿命を全うした毛」ではなく、細く短い「成長途中の毛」ばかりである場合も注意が大切です。

これは、髪が十分に成長する前に抜けてしまう「ヘアサイクルの乱れ」を示唆しています。このような状態が続くと、髪全体のボリュームダウンにつながりやすくなります。

季節の変わり目（特に秋）は抜け毛が増えやすい

一時的に抜け毛が増える要因として、季節の変わり目が挙げられます。

特に秋（9月〜11月頃）は、夏の間に浴びた紫外線のダメージや、気候の変化による体の適応、動物の毛が生え変わるのと同じような名残などで、一時的に抜け毛が1日200本近くなることもあります。

これは一過性の場合が多いですが、長く続く場合は他の原因も考えましょう。

なぜ？女性の抜け毛が「やばい」状態になる主な原因

正常な範囲を超えた抜け毛が続く場合、体や頭皮環境に何らかの問題が隠れている可能性があります。

女性の抜け毛を引き起こす主な原因は一つではなく、複数の要因が絡み合っていることも多いです。

ホルモンバランスの乱れ（FAGA・びまん性脱毛症）

女性の抜け毛で最も多い原因の一つが、ホルモンバランスの乱れです。特に30代後半以降、女性ホルモン（エストロゲン）の分泌量が減少すると、髪の成長を促す働きが弱まります。

その結果、「FAGA（女性男性型脱毛症）」や、頭部全体の髪が均一に薄くなる「びまん性脱毛症」を引き起こすことがあります。

出産後や更年期、ピルの服用中止後などもホルモンバランスが変動しやすいため注意が大切です。

ストレスや睡眠不足による血行不良

現代社会で避けて通るのが難しいストレスも、抜け毛の大きな原因となります。精神的・肉体的なストレスは自律神経のバランスを崩し、血管を収縮させます。

その結果、頭皮への血流が悪くなり、髪の毛の成長に必要な酸素や栄養素が毛根まで届きにくくなってしまうのです。睡眠不足も同様に、体の修復・再生機能を低下させ、血行不良を招きます。

過度なダイエットによる栄養不足

美しいスタイルを維持したいという思いから行う過度な食事制限や偏った食生活は、髪への栄養不足を直接引き起こします。

髪の毛は主にタンパク質（ケラチン）でできており、その生成には亜鉛やビタミン類も必要です。体は生命維持に重要な臓器から優先的に栄養素を送るため、髪の毛への栄養供給は後回しにされがちです。

結果として、髪が細くなったり、抜けやすくなったりします。

頭皮環境の悪化（間違ったヘアケア）

良かれと思って行っているヘアケアが、逆に頭皮環境を悪化させているケースもあります。

洗浄力の強すぎるシャンプーによる頭皮の乾燥、逆に洗い残しによる皮脂の酸化や毛穴の詰まり、熱すぎるお湯での洗髪、ドライヤーを長時間当てすぎることなどは、すべて頭皮にダメージを与えます。

頭皮が不健康な状態では、健康な髪は育ちません。

抜け毛につながる可能性のある生活習慣

カテゴリ	注意すべき習慣
食事	極端な食事制限、インスタント食品や脂っこい食事が多い
睡眠	睡眠時間が日常的に6時間未満、寝る時間が不規則
ストレス	リラックスする時間が取れない、常に緊張状態にある
ヘアケア	1日に何度もシャンプーする、髪を濡れたまま放置する

抜け毛がやばいかも…病院（皮膚科・専門クリニック）へ行く目安

セルフケアを試みても抜け毛が減らない、あるいは「やばい」と感じる状態が続く場合は、専門家の助けを借りることも重要です。

どのタイミングで病院を受診すべきか、具体的な目安を紹介します。

半年以上抜け毛が明らかに多い状態が続く

季節的な要因や一時的なストレスによる抜け毛は、通常1〜3ヶ月程度で落ち着くことが多いです。

しかし、以前と比べて明らかに抜け毛が多いと感じる状態が半年以上（6ヶ月）続いている場合は、慢性的な脱毛症や何らかの内的要因が関わっている可能性があります。

早めに専門医に相談しましょう。

1日に150本以上抜ける日が続く

正常な抜け毛は1日100本程度までとされていますが、毎日数えるのは困難です。

おおよその目安として、シャンプー時やブラッシング時の抜け毛が、以前の「明らかに倍以上」になったと感じ、それが1ヶ月以上続くようであれば、1日のトータルで150本を超えている可能性があります。

これは受診を検討する一つのサインです。

抜け毛だけでなく頭皮にかゆみやフケ、痛みがある

抜け毛と同時に、頭皮に強いかゆみ、異常な量のフケ（乾燥したもの、脂っぽいもの両方）、赤み、湿疹、痛みなどを伴う場合は、脂漏性皮膚炎や接触性皮膚炎（かぶれ）、アトピー性皮膚炎など、頭皮自体の疾患が原因かもしれません。

自己判断で市販薬を使い続けると悪化することもあるため、皮膚科を受診してください。

セルフチェックと病院受診の目安

チェック項目	目安	推奨される行動
抜け毛の量	1日150本以上が続く	受診を検討
抜け毛の期間	半年以上明らかな増加が続く	受診を推奨
頭皮の状態	強いかゆみ、フケ、痛み、赤み	早めに皮膚科を受診
抜け方	特定の部分だけ抜ける	円形脱毛症の疑いで受診

特定の部分だけ集中的に抜ける（円形脱毛症の疑い）

髪全体が薄くなる「びまん性脱毛症」とは異なり、頭部のある一部分（コイン大など）だけが集中してごそっと抜けてしまう場合は、「円形脱毛症」の可能性があります。

円形脱毛症は自己免疫疾患の一つと考えられており、自分で気づかないうちに進行していることもあります。見つけた場合は、すぐに皮膚科を受診しましょう。

病院ではどんな検査や治療を行う？

抜け毛で病院（皮膚科や女性の薄毛専門クリニック）を受診した場合、まずは原因を特定するための検査が行われます。

原因がわかれば、それに応じた適切な治療が開始されます。

まずは問診と視診、マイクロスコープでの頭皮チェック

最初に、抜け毛が気になり始めた時期、生活習慣、既往歴、ストレスの有無などについての詳しい問診が行われます。

その後、医師が直接頭皮の状態（色、フケの有無、毛穴の状態など）や髪の毛の密度、抜け方を目で見て確認（視診）します。

多くのクリニックでは、マイクロスコープ（拡大鏡）を使い、毛根の状態や頭皮の細部をさらに詳しくチェックします。

必要に応じて血液検査で全身状態を確認

抜け毛の原因が頭皮以外にあると疑われる場合、血液検査を行うことがあります。

特に女性の場合、貧血（鉄欠乏）や甲状腺機能の異常（亢進症または低下症）が抜け毛を引き起こしているケースが少なくありません。

血液検査によって、これらの内科的な問題や、髪の成長に必要な栄養素（亜鉛など）が不足していないかを調べることができます。

抜け毛の原因に合わせた治療法の選択

検査で原因が特定されたら、それに基づいた治療計画が立てられます。原因が多岐にわたるため、治療法もさまざまです。

内服薬や外用薬による治療

FAGA（女性男性型脱毛症）やびまん性脱毛症と診断された場合、治療薬が処方されることがあります。女性の薄毛治療で主に使用されるのは、ミノキシジルを配合した外用薬（塗り薬）です。

頭皮の血流を促進し、毛母細胞の働きを活性化させる効果が期待できます。

また、内服薬として、髪の毛の成長に必要な栄養素を補給するサプリメントや、ホルモンバランスを整える薬（スピロノラクトンなど）が処方されることもあります。

頭皮への直接的なアプローチ

クリニックによっては、薬物治療と並行して、頭皮環境を改善するための施術を行うこともあります。

頭皮に直接、成長因子（グロースファクター）や栄養素を注入する「メソセラピー」や、血小板の力を利用する「PRP療法」、LED（発光ダイオード）を照射して毛母細胞を活性化させる治療など、さまざまな選択肢があります。

抜け毛対策のために今日からできるセルフケア

病院での治療と並行して、あるいは病院へ行く前の対策として、日常生活の中でできるセルフケアも非常に重要です。

抜け毛の原因となる生活習慣を見直し、頭皮環境を整えることで、抜け毛の予防や改善が期待できます。

栄養バランスの取れた食事を心がける

健康な髪を育てるためには、バランスの取れた食事が何よりも大切です。

髪の主成分であるタンパク質、その合成を助ける亜鉛、頭皮の血行を良くするビタミンE、皮脂の分泌をコントロールするビタミンB群などを意識的に摂取しましょう。

髪の健康に必要な栄養素と食材例

栄養素	主な働き	多く含まれる食材
タンパク質	髪の毛の主成分（ケラチン）を作る	肉、魚、卵、大豆製品
亜鉛	タンパク質の合成を助ける	牡蠣、レバー、牛肉、ナッツ類
ビタミンB群	頭皮の代謝を促す、皮脂バランスを整える	豚肉、レバー、マグロ、納豆

良質な睡眠とリラックスできる時間を持つ

髪の毛は、私たちが眠っている間に分泌される成長ホルモンによって成長が促されます。毎日6〜7時間程度の質の良い睡眠を確保するよう努めましょう。

また、ストレスは血行不良を招く大敵です。

湯船にゆっくり浸かる、好きな音楽を聴く、アロマを焚くなど、自分が心からリラックスできる時間を見つけて、上手にストレスを発散させることが大切です。

正しいシャンプー方法で頭皮環境を整える

毎日行うシャンプーは、頭皮環境を左右する重要なケアです。ゴシゴシと強く洗いすぎたり、すすぎ残しがあったりすると、頭皮にダメージを与えてしまいます。

ぬるま湯（38度程度）で予洗いをしっかり行い、シャンプーは手のひらでよく泡立ててから、指の腹を使って頭皮をマッサージするように優しく洗いましょう。

すすぎは「もういいかな」と思ってから、さらに1分間続けるくらいが目安です。

頭皮ケアのための正しいシャンプー手順

手順	ポイント
1. ブラッシング	乾いた髪の状態で、毛先のほつれをとき、頭皮の汚れを浮かせる
2. 予洗い	ぬるま湯（38度程度）で1〜2分かけ、頭皮と髪全体をしっかり濡らす
3. シャンプー	手のひらで泡立て、指の腹で頭皮をマッサージするように優しく洗う
4. すすぎ	泡が残らないよう、シャワーで時間をかけて（最低2〜3分）洗い流す
5. ドライ	タオルドライ後、すぐにドライヤーで頭皮から乾かす（冷風で仕上げる）

女性用育毛剤を試してみる

セルフケアの一環として、女性用育毛剤を取り入れるのも一つの方法です。育毛剤は「医薬部外品」に分類され、今ある髪を健康に育て、抜け毛を予防することを目的としています。

頭皮の血行を促進する成分や、毛母細胞に栄養を与える成分、頭皮環境を整える成分などが配合されています。

自分の頭皮の状態に合ったものを選び、正しい方法で使用しましょう。

女性用育毛剤の選び方と正しい使い方

抜け毛予防や頭皮環境の改善のために育毛剤を使用するなら、自分に合ったものを選び、正しく使い続けることが大切です。

育毛剤は医薬品の「発毛剤」とは異なり、効果が緩やかな分、副作用のリスクが低いのが特徴です。

自分の頭皮の状態や悩みに合わせて選ぶ

女性用育毛剤にはさまざまな種類があります。例えば、頭皮の乾燥が気になる人は保湿成分が豊富なものを、皮脂が多くベタつきがちな人はさっぱりとした使用感のものを選ぶと良いでしょう。

また、出産後や更年期など、ホルモンバランスの乱れに着目した成分が配合されているものもあります。自分の悩みや頭皮タイプに合わせた製品を選ぶことが、継続の第一歩です。

配合されている有効成分をチェック

育毛剤には、厚生労働省が認可した「有効成分」が配合されています。どのような目的で配合されているのかを知っておくと、製品選びの参考になります。

主な育毛有効成分とその働き

働きの分類	主な有効成分例	期待できる働き
血行促進	センブリエキス、ビタミンE誘導体	頭皮の血流を良くし、毛根に栄養を届ける
抗炎症	グリチルリチン酸2K、アラントイン	頭皮の炎症やフケ、かゆみを抑える
保湿・頭皮環境	セラミド、ヒアルロン酸（※保湿成分）	頭皮の乾燥を防ぎ、バリア機能をサポートする

最低でも3ヶ月から6ヶ月は継続使用が大切

育毛剤は、使い始めてすぐに効果が出るものではありません。

ヘアサイクル（髪の生え変わり）は通常3〜6ヶ月の周期であるため、効果を実感するには最低でも3ヶ月、できれば6ヶ月程度は毎日コツコツと継続使用することが必要です。

すぐに抜け毛が減らないからといって諦めず、根気強くケアを続けましょう。

使用量や使用方法を守って正しく使う

製品に記載されている使用量や使用方法を必ず守りましょう。早く効果が欲しいからと一度に大量につけても、効果が倍増するわけではなく、かえって頭皮トラブルの原因になることもあります。

一般的には、朝晩2回、洗髪後の清潔な頭皮に使用するのが効果的です。頭皮に直接塗布し、指の腹で優しくマッサージするようになじませましょう。

抜け毛に関するよくある質問

最後に、抜け毛に関して多くの女性が抱きがちな疑問について、Q&A形式でお答えします。

抜け毛が多いと髪は薄くなりますか？

抜け毛の量と薄毛（うすげ）は必ずしもイコールではありません。

正常なヘアサイクル（毛周期）の範囲内であれば、抜けた分だけ新しい髪の毛が生えてくるため、全体の毛量は維持されます。

問題なのは、新しく生えてくる髪よりも抜ける髪の方が多かったり、生えてくる髪が細く弱々しかったりする場合です。

このような「ヘアサイクルの乱れ」が続くと、徐々に髪が薄くなっていく可能性があります。

シャンプーは毎日しない方がいいですか？

シャンプーの頻度は、その人の頭皮タイプや生活環境（汗をかく量など）によります。

一般的に、日本の気候や日本人の肌質を考えると、基本的には毎日洗髪し、頭皮を清潔に保つことを推奨します。

シャンプーで抜ける毛は、すでに休止期に入っていた「抜ける運命だった毛」がほとんどです。

抜け毛を恐れて洗髪を控えると、かえって皮脂や汚れが毛穴に詰まり、頭皮環境が悪化して抜け毛を助長する可能性もあります。

ただし、極端に乾燥肌の人は、2日に1回にする、または洗浄力のマイルドなシャンプーに変えるなどの調整も有効です。

ヘアカラーやパーマは抜け毛を悪化させますか？

ヘアカラー剤やパーマ液が、毛根に直接作用して抜け毛の根本的な原因になることは稀です。

しかし、これらの薬剤は頭皮にとって強い刺激となるため、使用方法や頻度を誤ると、頭皮が炎症を起こしたり（かぶれ）、乾燥したりすることがあります。

頭皮環境が悪化すれば、健康な髪の成長が妨げられ、結果的に抜け毛につながる可能性は否定できません。

施術する際は、頭皮に薬剤を極力つけないように美容師さんにお願いする、頻度を空ける（最低1〜2ヶ月）、施術後は特に保湿ケアを丁寧に行うなどの配慮が大切です。

育毛剤と発毛剤の違いは何ですか？

「育毛剤」と「発毛剤」は目的と分類が異なります。「育毛剤」は医薬部外品であり、主な目的は「今ある髪の毛を健康に育て、抜け毛を予防する」ことです。

頭皮環境を整えたり、血行を促進したりする成分が含まれています。一方、「発毛剤」は医薬品であり、主な目的は「新しい髪の毛を生やす」ことです。

日本では現在、ミノキシジルを配合したものが発毛剤として承認されています。どちらも医師や薬剤師に相談して、自分の状態に合ったものを選ぶことが重要です。