「ヘマチン」は、ヘアケア成分として注目を集めています。
ただ、名前は聞いたことがあっても、具体的にどのような成分で、髪にどんな良い影響を与えるのか詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ヘマチンが持つ女性の髪の強化や白髪予防への効果、そしてその働きについて、分かりやすく解説します。
ヘマチンとは?その正体と働き
ヘマチンは、血液中のヘモグロビンを構成する「ヘム」という色素成分と「グロビン」というタンパク質を分離し、ヘムを化学処理することで得られる成分です。
黒褐色の粉末状で、水に溶けにくい性質を持っています。
美容業界、特にヘアケア分野でその多機能性が評価され、多くの製品に応用されています。
ヘマチンの基本的な性質
ヘマチンはヘモグロビン由来の成分であるため、鉄(Fe)を分子内に含んでいます。
この鉄が、ヘマチンの持つさまざまな効果の中心的な役割を担います。
髪の主成分であるケラチンタンパク質と非常に結合しやすい性質があり、髪の内部に浸透してダメージを補修したり、髪の強度を高めたりする働きをします。
ヘマチンとヘモグロビンの関係性
ヘモグロビンは赤血球に含まれるタンパク質で、酸素を体の隅々まで運搬する重要な役割を担っています。
ヘマチンはヘモグロビンを構成するヘムから作られるため、元をたどれば血液由来の成分といえます。
ただし、ヘマチン自体が血液そのものではなく、また酸素運搬能力を持つわけではありません。化学処理によって、髪や頭皮に対して有益な機能を持つように変化した成分です。
ヘモグロビンの構成要素
構成要素 | 主な役割 | ヘマチンとの関連 |
---|---|---|
ヘム | 酸素と結合する色素部分 | ヘマチンの原料 |
グロビン | タンパク質部分 | ヘムと分離される |
ヘマチンの抽出と生成
ヘマチンは主に動物の血液(多くは豚の血液)から抽出されます。
まず血液からヘモグロビンを分離し、次にヘモグロビンをヘムとグロビンに分解します。
その後、ヘムに特定の化学処理(アルカリ処理や酸処理など)を施して、ヘマチンが生成されます。この生成過程で、ヘマチン特有の髪への効果が生まれます。
なぜ今ヘマチンが注目されるのか
ヘマチンが注目される背景には、その多機能性にあります。単に髪をコーティングするだけでなく、髪の内部から補修し、強化する効果が期待できます。
また、白髪予防や頭皮環境の改善など、エイジングケアとしての側面も持っています。
これらの効果が髪の悩みが増える現代人にとって魅力的に映り、ヘアケア成分としての需要が高まっているのです。
ヘマチンが女性の髪に与える具体的な効果
ヘマチンは特に女性のデリケートな髪に対して、さまざまな嬉しい効果を与えます。
年齢とともに変化する髪質や、繰り返すヘアカラー・パーマによるダメージなど、女性が抱える髪の悩みに多角的に働きかけるのがメリットです。
髪のダメージ補修とハリ・コシの向上
ヘマチンは髪の主成分であるケラチンタンパク質と強く結合する性質があります。
これにより、ダメージを受けてスカスカになった髪の内部を埋め、強度を高めます。結果として髪にハリやコシが生まれ、切れ毛や枝毛を防ぎ、しなやかで健康的な髪へと導きます。
ヘマチンによる髪質の変化
悩み | ヘマチンによる改善効果 | 具体的な変化 |
---|---|---|
細毛・軟毛 | 髪の内部強化 | ハリ・コシが出てボリュームアップ |
ダメージ毛 | キューティクルの補修 | 指通りが滑らかになり、ツヤが出る |
切れ毛・枝毛 | 髪の強度向上 | 毛先までまとまりやすくなる |
白髪予防への期待とその根拠
ヘマチンには、白髪の原因の一つであるメラニン色素の減少を抑制する働きが期待されています。
髪の色はメラノサイトという細胞で作られるメラニン色素によって決まりますが、加齢やストレスなどによりメラノサイトの働きが弱まると白髪が増えます。
ヘマチンは、このメラノサイトを活性化させ、メラニン色素の生成をサポートする可能性が研究で示唆されています。
ただし、完全に白髪をなくしたり、黒髪に戻したりする効果が保証されているわけではありません。
頭皮環境の改善とフケ・かゆみ抑制
ヘマチンは、頭皮の血行を促進し、毛根に栄養を届けやすくする効果も期待できます。
また、抗酸化作用により頭皮の老化の原因となる活性酸素を除去し、健康な頭皮環境を保つのに役立ちます。
そのため、フケやかゆみといった頭皮トラブルの軽減にもつながります。
ヘアカラーやパーマの持続性向上
ヘマチンは、ヘアカラーの色素やパーマ剤の成分が髪内部に定着するのを助ける働きがあります。
カラーリングやパーマの施術前後にヘマチン配合の処理剤を使用すると、色持ちが良くなったり、パーマのカールが長持ちしたりする効果が期待できます。
また、薬剤による髪へのダメージを軽減する効果も見込めます。
- カラーの色素定着促進
- パーマのウェーブ保持力向上
- 薬剤ダメージの軽減
ヘマチンの作用機序|髪と頭皮への働きかけ
ヘマチンが髪や頭皮にさまざまな良い効果を与えるのは、その特有の化学的性質と働きによるものです。
ここでは、ヘマチンがどのように作用して髪を健やかに保つのか、その働きをくわしく見ていきましょう。
ケラチンタンパク質との結合による毛髪強化
髪の約80%はケラチンというタンパク質で構成されています。ヘマチンは、このケラチンタンパク質のアミノ基と非常に強く結合する性質(特にS-S結合の再構築を助ける)を持っています。
ダメージヘアでは、このケラチンタンパク質が流出し、髪内部がスカスカになっています。ヘマチンが髪内部に浸透してケラチンと結合すると、髪の密度を高め、内側から補強します。
これにより、髪の強度が増し、ハリやコシが生まれるのです。
メラニン色素生成のサポート
白髪は、髪の色を作るメラニン色素が不足するために発生します。メラニン色素は、頭皮の毛母細胞に存在するメラノサイトという細胞で作られます。
ヘマチンにはメラノサイトを活性化させる働きや、メラニンを作るために必要な酵素であるチロシナーゼの働きを助ける効果が期待されています。
これにより、メラニン色素の生成が促され、白髪の進行を遅らせる可能性が考えられます。
活性酸素の除去(抗酸化作用)
活性酸素は紫外線やストレス、大気汚染などさまざまな要因で体内に発生し、細胞を酸化させて老化を促進します。
頭皮や毛母細胞も活性酸素によるダメージを受けると、健康な髪の育成が妨げられ、薄毛や白髪の原因となる場合があります。
ヘマチンは分子内に鉄を含むため、この活性酸素を捕捉し、除去する抗酸化作用を持っています。
これにより、頭皮や毛髪を酸化ストレスから守り、健やかな状態を維持するのに役立ちます。
活性酸素が髪に与える影響
影響を受ける部位 | 具体的な影響 | ヘマチンによる対策(期待) |
---|---|---|
毛母細胞 | 細胞機能の低下、髪の成長サイクル乱れ | 細胞保護、成長サイクルの正常化サポート |
メラノサイト | メラニン生成能力の低下 | メラノサイト保護、白髪化の抑制 |
頭皮 | 炎症、乾燥、バリア機能低下 | 炎症抑制、頭皮環境の正常化 |
頭皮の血行促進効果
健康な髪を育むためには、毛根に十分な栄養と酸素を届けることが重要です。
ヘマチンには、頭皮の毛細血管を拡張して血流を促進する作用があると考えられています。
血行が良くなることで髪の成長に必要な栄養素が毛母細胞に行き渡りやすくなり、育毛環境を整える効果が期待できます。
ヘマチン配合ヘアケア製品の選び方とポイント
ヘマチンの効果を実感するためには、どのような製品を選べば良いのでしょうか。
ここでは、ヘマチン配合のシャンプーやトリートメントを選ぶ際のポイントを解説します。
ヘマチンの濃度と品質の確認
製品に含まれるヘマチンの濃度は、効果を左右する重要な要素の一つです。一般的に、濃度が高いほど効果も期待できますが、高濃度であればあるほど良いというわけでもありません。
製品の成分表示を確認し、ヘマチンが上位に記載されているか、またはメーカーが濃度に関する情報を提供しているかなどをチェックしましょう。
また、信頼できるメーカーの品質管理された製品を選ぶのも大切です。
他の配合成分との相乗効果
ヘマチン単独でも効果は期待できますが、他の有効成分と一緒に配合されると、より効果を発揮しやすいです。
例えば、保湿成分(ヒアルロン酸、セラミドなど)や血行促進成分(センブリエキスなど)、抗炎症成分(グリチルリチン酸2Kなど)が一緒に配合されていると、多角的に頭皮や髪に働きかけます。
自分の悩みに合わせて、どのような成分がプラスされているかを確認しましょう。
ヘマチンと相性の良い成分
成分カテゴリー | 代表的な成分 | 期待される相乗効果 |
---|---|---|
保湿成分 | ヒアルロン酸、コラーゲン、セラミド | 髪と頭皮の潤いを保ち、乾燥を防ぐ |
血行促進成分 | センブリエキス、ショウガ根エキス | 頭皮の血行をさらに高め、栄養供給を促進 |
抗炎症成分 | グリチルリチン酸2K、アラントイン | 頭皮の炎症を抑え、健やかな環境を維持 |
自分の髪質や悩みに合った製品を選ぶ
ヘマチン配合製品といっても、シャンプーやトリートメント、洗い流さないトリートメントやスカルプエッセンスなどさまざまな種類があります。
また、さっぱりタイプやしっとりタイプなど、使用感も製品によって異なります。自分の髪質や主な悩みに合わせて、適したアイテムを選びましょう。
- 乾燥が気になるなら保湿成分配合のしっとりタイプ
- ボリュームが欲しいならハリ・コシを与えるタイプ
- 頭皮ケアを重視するならスカルプケア製品
使用感と継続のしやすさ
どんなに良い成分が配合されていても、使用感が悪かったり、価格が高すぎたりすると継続して使うのが難しくなります。
ヘアケアは毎日の積み重ねが大切なので、自分が心地よく使えて無理なく続けられる製品を選ぶことが重要です。
テスターやトライアルセットがあれば、まずは試してみるのも良いでしょう。
ヘマチン使用時の注意点と副作用について
ヘマチンは比較的安全性の高い成分とされていますが、使用する際にはいくつかの注意点があります。
安心してヘマチン配合製品を使うために、事前に確認しておきましょう。
基本的な安全性とアレルギー反応
ヘマチンは、医薬品ではなく化粧品成分として多くの製品に使用されており、一般的に副作用のリスクは低いと考えられています。
しかし、どのような成分でも体質によっては稀にアレルギー反応(かゆみ、赤み、発疹など)が起こる可能性があります。
敏感肌の方やアレルギー体質の方はとくに注意が必要です。
使用前にパッチテストを行うと良い
新しいヘマチン配合製品を使い始める前には、パッチテストを行うことをお勧めします。
二の腕の内側など、皮膚の柔らかい部分に少量を塗布して24時間~48時間ほど様子を見ます。
もし、かゆみや赤みなどの異常が現れたときは使用を中止し、必要であれば皮膚科専門医に相談してください。
パッチテストの簡単な手順
手順 | 内容 |
---|---|
1. 塗布 | 製品を清潔な二の腕の内側に少量塗る |
2. 乾燥・保護 | 自然乾燥させ、絆創膏などで覆わずに様子を見る |
3. 観察 | 24~48時間後、塗布部位に赤み、かゆみ、発疹などがないか確認 |
過剰な期待は禁物|効果には個人差がある
ヘマチンにはさまざまな良い効果が期待できますが、その効果の現れ方には個人差があります。
髪質や頭皮の状態、生活習慣などによって、効果を実感するまでの期間や程度は異なります。
「すぐに効果が出る」「誰にでも劇的な変化がある」といった過剰な期待はせず、継続して使用しながら様子を見ると良いでしょう。
他の薬剤との併用について
現在、皮膚科などで薄毛治療を受けている方や、他の薬剤を使用している方は、ヘマチン配合製品を使用する前に医師や薬剤師に相談することをお勧めします。
成分同士の相互作用によっては、予期せぬ影響が出る可能性もゼロではありません。自己判断せず、専門家のアドバイスを受けるようにしましょう。
薄毛に悩む女性がヘマチンだけに頼らないために知っておきたいこと
ヘマチンは素晴らしいヘアケア成分ですが、薄毛や髪の悩みを解決するためにはヘマチンだけに頼るのではなく、多角的な取り組みが重要です。
髪と頭皮は体全体の健康状態を映す鏡
美しい髪は、健康な体と心があってこそ育まれます。
睡眠不足や栄養バランスの偏った食事、過度なストレスや運動不足などは、血行不良やホルモンバランスの乱れを引き起こし、髪の成長に悪影響を与えます。
ヘマチンで外側からケアするのも大切ですが、まずはご自身の生活習慣を見直し、体の中から健康な状態を目指すのが薄毛・白髪改善への近道です。
髪の健康に影響する生活習慣
生活習慣の要素 | 髪への影響(悪影響の例) | 改善のポイント |
---|---|---|
食事 | 栄養不足による毛髪サイクルの乱れ | タンパク質、ビタミン、ミネラルをバランス良く摂取 |
睡眠 | 成長ホルモン分泌低下、血行不良 | 質の高い睡眠を十分にとる(6~8時間目安) |
ストレス | 自律神経の乱れ、頭皮の緊張 | 適度な休息、リフレッシュ方法を見つける |
「自分に合ったケア」を見つけることの重要性
インターネットやSNSにはさまざまな育毛情報が溢れていますが、全てが自分に当てはまるとは限りません。
ある人には効果があった方法でも、別の人には合わないケースもあります。
大切なのは、ご自身の髪質や頭皮の状態、薄毛の原因を正しく把握し、それに合ったケアを選択することです。
自己判断でさまざまな製品を試すよりも、一度専門医に相談して客観的なアドバイスを受けると良いでしょう。
頭皮マッサージの誤解と正しい方法
頭皮マッサージは血行促進に良いとされていますが、やり方を間違えると逆効果になるときもあります。
爪を立ててゴシゴシ擦ったり、力を入れすぎたりすると頭皮を傷つけ、炎症を引き起こす可能性があります。
正しい頭皮マッサージは、指の腹を使って優しく揉みほぐすように行います。シャンプー時や、育毛剤を塗布した際などに、リラックスしながら行うと良いでしょう。
ヘマチンと他の代表的な育毛成分との比較
育毛効果を謳う成分はヘマチン以外にも多数存在します。ここでは、代表的な育毛成分とヘマチンを比較し、それぞれの特徴や違いについて解説します。
ヘマチンとミノキシジルの違い
ミノキシジルはもともと高血圧の治療薬として開発されましたが、発毛効果が認められ、現在は薄毛治療薬として広く用いられています。
血管拡張作用により頭皮の血行を促進し、毛母細胞を活性化させることで発毛を促します。
ヘマチンも血行促進効果が期待できますが、ミノキシジルは医薬品であり、より直接的な発毛効果を目的としています。
ヘマチンは主に髪の補修や強化、頭皮環境改善といった側面が強い化粧品成分です。
ヘマチンとミノキシジルの主な違い
項目 | ヘマチン | ミノキシジル |
---|---|---|
分類 | 化粧品成分 | 医薬品成分 |
主な作用 | 毛髪補修、強化、白髪予防、頭皮環境改善 | 血管拡張、毛母細胞活性化、発毛促進 |
入手方法 | 市販のヘアケア製品 | 医師の処方、薬剤師の指導(第一類医薬品) |
ヘマチンとアデノシンの違い
アデノシンはもともと体内に存在する生体成分で、毛乳頭細胞に直接作用し、発毛促進因子「FGF-7」の産生を高めることで育毛効果を発揮するとされています。
医薬部外品の有効成分として育毛剤などに配合されています。
ヘマチンが髪のダメージケアや白髪予防に強みを持つのに対し、アデノシンはより直接的な育毛・発毛促進を目的としています。
- ヘマチンはダメージケア、白髪ケア、頭皮環境改善が目的
- アデノシンは発毛促進因子の産生促進、育毛が目的
ヘマチンと天然由来成分の比較
センブリエキスのような天然由来成分も、育毛剤やヘアケア製品に多く利用されています。センブリエキスは血行促進作用や抗炎症作用が知られています。
ヘマチンも血行促進や抗酸化作用を持ちますが、ケラチンタンパク質との結合による毛髪補修・強化という点が大きな特徴です。
天然由来成分は比較的マイルドな作用のものが多く、ヘマチンはより積極的な毛髪ケアが期待できる成分と言えるでしょう。
ヘマチンに関するよくある質問(FAQ)
さいごに、ヘマチンについて、患者さんからよく寄せられるご質問とその回答をまとめました。
- ヘマチンはどのくらいの期間で効果を実感できますか?
-
ヘマチンの効果を実感するまでの期間には個人差があります。
髪のダメージ補修効果(指通りやまとまりやすさなど)は比較的早期に感じられるケースもありますが、髪質の根本的な改善や白髪予防といった効果については、最低でも3ヶ月~6ヶ月程度の継続使用が目安となることが多いです。
焦らず、じっくりとケアを続けましょう。
- ヘマチン配合シャンプーは毎日使っても大丈夫ですか
-
ヘマチン配合シャンプーは基本的に毎日ご使用いただけます。
ヘマチンは髪や頭皮に負担をかける成分ではなく、むしろ日々のケアに取り入れると、その効果を持続的に得ることが期待できます。
ただし、製品の使用方法や推奨頻度を確認し、それに従ってご使用ください。万が一、刺激などを感じた場合は使用を控えましょう。
- ヘマチンは男性にも効果がありますか?
-
ヘマチンは男性の髪や頭皮にも効果が期待できます。髪のハリ・コシアップ、頭皮環境の改善、フケ・かゆみの抑制といった効果は、性別を問わず有益です。
ただし、男性型脱毛症(AGA)の進行を直接的に抑制するようなホルモン様作用はありませんので、AGA治療を目的とする場合は、専門医にご相談のうえ、適切な治療法を選択することが重要です。
- ヘマチン配合製品はどこで購入できますか?
-
ヘマチン配合のシャンプーやトリートメント、ヘアエッセンスなどは、美容室専売品として扱われているものが多いほか、一部のドラッグストアやバラエティショップ、オンラインストアなどでも購入可能です。
クリニックでも、医師が推奨する高品質なヘマチン配合製品を取り扱っているところがあるため、興味のある方は気軽にたずねてみると良いでしょう。
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