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十円ハゲの原因と治療法|女性の円形脱毛症について

十円ハゲの原因と治療法|女性の円形脱毛症について

ある日突然、鏡を見て「十円ハゲが!」と驚く方も多いです。

円形脱毛症は、性別や年齢を問わず誰にでも起こりうる脱毛症ですが、見た目の印象を大切にする女性にとっては大きな悩みとなります。

この記事では、女性の円形脱毛症、いわゆる「十円ハゲ」の主な原因、クリニックでの専門的な治療法、そして日常生活での注意点について詳しく解説します。正しい知識を得て、不安を解消しましょう。

目次

もしかして十円ハゲ?円形脱毛症のサインと見分け方

「十円ハゲ」という言葉はよく耳にしますが、医学的には「円形脱毛症」と呼ばれる症状の一つです。

突然髪の毛が円形や楕円形に抜け落ちるのが特徴で、早期に気づき対応することが大切です。

円形脱毛症とは何か

円形脱毛症は、頭皮にコインのような形の脱毛斑が一つまたは複数できる病気です。

大きさは十円玉程度から、頭部全体に広がるものまでさまざまです。自覚症状がないケースも多いですが、軽いかゆみや違和感を伴う方もいます。

毛包組織に対する自己免疫反応が関与していると考えられています。

十円ハゲの典型的な症状

最も一般的なのは、境界がはっきりした円形または楕円形の脱毛斑が突然現れる症状です。

脱毛部分の皮膚は、炎症や傷跡がなく、正常に見える場合が多いです。

初期には産毛のような細い毛が残っているときもありますが、進行すると完全に脱毛します。

円形脱毛症の初期症状チェック

確認ポイント具体的な症状の例気づきやすい場面
脱毛斑の形状円形・楕円形の抜け毛鏡を見た時、洗髪時
脱毛斑の境界比較的はっきりしている髪をかき上げた時
自覚症状かゆみ、軽い痛み、違和感(ない場合も多い)頭皮を触った時

他の脱毛症との違い

女性の薄毛には、びまん性脱毛症(FAGAなど)や牽引性脱毛症などさまざまな種類があります。

びまん性脱毛症は全体的に髪が薄くなるのに対し、円形脱毛症は局所的にまとまって抜けるのが特徴です。

牽引性脱毛症は、髪を強く引っ張る髪型が原因で起こります。

正確な診断のためには、専門医の診察が重要です。

自己判断せずに専門医へ

「ただの十円ハゲだから自然に治るだろう」と安易に考えるのは禁物です。円形脱毛症は、時に急速に進行したり、範囲が拡大したりする場合があります。また、背景に他の疾患が隠れている可能性も否定できません。脱毛に気づいたら、自己判断せずに皮膚科や薄毛治療専門のクリニックを受診し、適切な診断と治療を受けるようにしましょう。

女性の十円ハゲの原因

円形脱毛症の発症には、さまざまな要因が関わっていると考えられていますが、まだ完全に解明されていない部分も多くあります。

ここでは、現在有力視されている原因について解説します。

自己免疫疾患としての円形脱毛症

現在、円形脱毛症の最も有力な原因と考えられているのは「自己免疫疾患」です。

免疫システムは本来、体外から侵入する細菌やウイルスなどを攻撃して体を守る働きをしますが、何らかの原因で異常が生じると、自身の正常な細胞や組織を異物とみなして攻撃してしまう場合があります。

円形脱毛症では免疫細胞であるTリンパ球が毛包を攻撃し、毛髪の成長を妨げ、脱毛を引き起こすと考えられています。

ストレスは本当に関係するのか

「ストレスで十円ハゲができた」という話をよく聞きますが、ストレスが円形脱毛症の直接的な原因であるという医学的根拠は、実はまだ明確ではありません。

しかし、強い精神的ストレスや肉体的疲労が免疫系のバランスを崩すなどして、発症の引き金になったり、症状を悪化させたりする可能性が指摘されています。

ストレスを溜めない生活を心がけることは、円形脱毛症の予防や改善においても大切です。

アトピー素因との関連

アトピー性皮膚炎、気管支喘息、アレルギー性鼻炎などのアトピー性疾患を持つ人は、円形脱毛症を発症しやすい傾向があると言われています。

アトピー素因を持つ人は、免疫系が過敏に反応しやすい体質であるため、毛包に対する免疫反応も起こりやすいのではないかと考えられています。

実際に、円形脱毛症の患者さんの約40%にアトピー素因が見られるという報告もあります。

円形脱毛症と関連が指摘される要因

要因関連性についての考え方補足
自己免疫毛包を異物と認識し攻撃最も有力な原因
ストレス免疫バランスを崩す誘因の可能性直接的な原因かは不明確
アトピー素因免疫系の過敏性が関与か合併しやすい傾向

その他の誘因(遺伝的要因内分泌異常など)

円形脱毛症の発症には、遺伝的な要因も関与していると考えられています。

家族内に円形脱毛症の方がいる場合、発症リスクがやや高まるというデータがあります。ただし、必ず遺伝するわけではありません。

また、甲状腺疾患などの内分泌異常や、感染症、薬剤の影響などが誘因となる場合も稀にあります。

女性特有のライフステージと円形脱毛症

女性の体は、生涯を通じてホルモンバランスが大きく変動します。

これらの変化は、時に心身の不調を引き起こし、円形脱毛症のような症状の引き金となる場合も考えられます。

妊娠出産とホルモンバランスの変化

妊娠中や出産後は、女性ホルモンの分泌量が劇的に変化します。

特に産後は、エストロゲンやプロゲステロンといったホルモンが急激に減少し、一時的に抜け毛が増える「産後脱毛」を経験する方が多くいます。

このようなホルモンバランスの大きな変動や、育児による睡眠不足、ストレスなどが円形脱毛症の発症や悪化に関与する可能性も指摘されています。

産後のデリケートな時期に脱毛斑を見つけると、不安は一層大きくなるでしょう。

婦人科系疾患との関連性

甲状腺機能障害(橋本病など)や多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)といった婦人科系の疾患や自己免疫疾患は、ホルモンバランスの乱れや免疫異常を引き起こしやすく、円形脱毛症を合併するケースがあります。

これらの疾患の治療中に円形脱毛症を発症したり、逆に円形脱毛症の診察をきっかけに基礎疾患が見つかったりする場合もあります。

気になる症状があれば、婦人科医とも連携を取りながら原因を探ることが大切です。

女性のライフイベントと脱毛リスク

ライフイベント/状態主な変化/リスク円形脱毛症への影響可能性
妊娠・出産急激なホルモン変動、育児ストレス発症・悪化の誘因となりうる
更年期女性ホルモン減少、自律神経の乱れ免疫バランスへの影響
過度なダイエット栄養不足、ホルモンバランスの乱れ毛髪の成長不良、免疫力低下

過度なダイエットや栄養不足

美しいスタイルを求めるあまり、極端な食事制限を伴うダイエットを行うと、髪の毛の成長に必要なタンパク質、ビタミンやミネラルなどが不足しがちです。

栄養不足は毛髪の健康を損なうだけでなく、免疫力の低下にもつながり、円形脱毛症を発症しやすい状態を招く可能性があります。

バランスの取れた食事は、健康な髪と体を維持するための基本です。

美容習慣(ヘアケアヘアスタイル)の影響

日常的なヘアケアやヘアスタイルが、直接的に円形脱毛症の原因になるわけではありません。

しかし、頭皮に過度な負担をかけるような習慣は頭皮環境を悪化させ、既存の脱毛症を助長する可能性があります。

例えば、洗浄力の強すぎるシャンプー、頻繁なカラーリングやパーマ、髪を強く引っ張るようなまとめ髪などは、頭皮への刺激となります。

デリケートな時期には、特に優しいケアを心がけましょう。

円形脱毛症の種類とそれぞれの特徴

円形脱毛症は、脱毛斑の数や範囲によっていくつかのタイプに分類されます。

タイプによって治療法や経過が異なるため、正確な診断が重要です。

単発型円形脱毛症

頭皮に1カ所だけ円形または楕円形の脱毛斑ができるタイプで、最も一般的なものです。

大きさは十円玉程度のものが多いですが、それより大きいケースもあります。

多くの場合は数ヶ月から1年程度で自然に治癒する傾向がありますが、治療を行うと回復を早めたり、拡大を防いだりできます。

多発型円形脱毛症

脱毛斑が2カ所以上できるタイプです。脱毛斑が融合して大きな不整形な脱毛斑になる場合もあります。

単発型に比べて治癒までに時間がかかったり、再発しやすかったりする傾向があります。そのため、根気強い治療が必要です。

円形脱毛症の主なタイプ

タイプ特徴
単発型脱毛斑が1つ
多発型脱毛斑が複数
全頭型頭髪全体がほぼ抜ける
汎発型頭髪に加え、眉毛、まつ毛、体毛も抜ける

全頭型汎発型脱毛症

全頭型は、頭髪のほぼ全てが抜け落ちてしまう重症なタイプです。

汎発型は頭髪だけでなく、眉毛やまつ毛、脇毛や陰毛など、全身の毛が抜け落ちてしまうタイプで、最も重症とされます。

これらのタイプは治癒が難しく、治療も長期にわたる方が多いです。精神的なサポートも重要になります。

蛇行状脱毛症

後頭部から側頭部の生え際に沿って、帯状に脱毛が広がる特殊なタイプです。

特に小児に多く見られ、治りにくい傾向があります。診断が難しく、専門医による適切な判断が必要となります。

クリニックで行う女性の円形脱毛症治療

円形脱毛症の治療は脱毛の範囲や進行度、年齢や合併症の有無などを考慮して、個々の患者さんに適した方法を選択します。

ステロイド外用療法

軽症の円形脱毛症や、小範囲の脱毛斑に対して最初に行われることが多い治療法です。

ステロイドには免疫反応を抑える作用があり、毛包への攻撃を抑制し、発毛を促します。ローションやクリーム、軟膏などの外用薬を脱毛部に塗布します。

副作用は比較的少ないですが、長期間広範囲に使用する場合は注意が必要です。

ステロイド局所注射療法

脱毛範囲が限られている場合や、外用薬の効果が不十分なときに検討される治療法です。

ステロイド薬を脱毛斑の皮内に直接注射します。

外用薬よりも効果が期待できますが、注射時に痛みを伴う場合があります。また、注射部位が一時的に陥凹するケースもありますが、多くは自然に回復します。

円形脱毛症の主な治療法概要

治療法主な対象期待される効果
ステロイド外用軽症、小範囲免疫抑制、発毛促進
ステロイド局所注射限局性、外用で効果不十分より強力な免疫抑制
局所免疫療法広範囲、重症例人工的にかぶれを起こし発毛誘導

冷却療法局所免疫療法

冷却療法は、液体窒素などを脱毛部に当てて軽い炎症を起こし、発毛を促す治療法です。比較的簡便に行えますが、効果には個人差があります。

局所免疫療法はかぶれを起こす特殊な化学薬品(SADBEやDPCPなど)を脱毛部に塗布し、人工的に軽い接触皮膚炎を起こすことで毛包への免疫反応を変化させ、発毛を促す治療法です。

広範囲の脱毛症や重症例に有効な場合がありますが、治療期間が長くかかり、かゆみや湿疹などの副作用が出るケースがあります。

その他の治療選択肢(内服薬など)

急速に進行する重症例や、広範囲な脱毛に対しては、ステロイドの内服療法や免疫抑制剤の内服療法が検討されます。

ただし、全身性の副作用のリスクもあるため、適応は慎重に判断します。

また、抗アレルギー薬や血行促進薬などが補助的に用いられる場合もあります。

治療期間と効果|いつ頃改善を期待できるか

円形脱毛症の治療は、すぐに効果が現れるわけではありません。

治療期間や効果の現れ方には個人差があり、根気強く治療を続けることが大切です。

治療開始から効果実感までの目安

治療法や症状の程度によって異なりますが、一般的に治療効果が現れ始めるまでに数週間から数ヶ月かかる場合が多いです。

まず産毛のような細い毛が生え始め、徐々に太くしっかりとした毛に成長していきます。

焦らずに医師の指示に従い、治療を継続しましょう。

治療の継続と根気強さ

円形脱毛症は、一度良くなっても再発する可能性がある病気です。

症状が改善しても、自己判断で治療を中断せず、医師が指示する期間は治療を続けるのが重要です。

また、治療効果がなかなか現れないときでも諦めずに医師と相談しながら、他の治療法を検討するなど、根気強く向き合っていく姿勢が大切です。

再発の可能性と対策

円形脱毛症は再発しやすいという特徴があります。特に、広範囲なものや、アトピー素因を持つ場合は再発リスクが高いと言われています。

再発を防ぐための確実な方法はありませんが、ストレスを溜めない、バランスの取れた食事を心がける、十分な睡眠をとるなど、日頃から心身の健康を保つよう努めるのが再発リスクを低減するためには有効と考えられます。

治療中の心構え

  • 焦らず気長に構える
  • 医師との信頼関係を築く
  • 小さな変化も見逃さない

治療中の心のケア

円形脱毛症は、外見に変化が現れるため、精神的な負担が大きい病気です。特に女性の場合、その悩みは深刻になりがちです。

治療中は不安やストレスを一人で抱え込まず、医師やカウンセラー、家族など、信頼できる人に相談しましょう。

十円ハゲを悪化させないために|日常生活の注意点

円形脱毛症の治療効果を高め、悪化や再発を防ぐためには、日常生活でのセルフケアも重要です。

頭皮環境を整え、心身のバランスを保つよう心がけましょう。

頭皮に優しいヘアケア方法

洗髪は低刺激性のアミノ酸系シャンプーなどを使用し、爪を立てずに指の腹で優しくマッサージするように洗いましょう。

すすぎは十分に行い、シャンプー剤が頭皮に残らないように注意します。

ドライヤーは、髪から20cm以上離し、同じ場所に熱風を当て続けないようにします。

パーマやカラーリングは、頭皮への刺激となるため、症状が落ち着くまでは控えるのが賢明です。

バランスの取れた食事と栄養

髪の毛の主成分はタンパク質です。肉や魚、卵や大豆製品などから良質なタンパク質をしっかり摂取しましょう。

また、亜鉛や鉄分、ビタミン類(特にビタミンB群、C、E)なども、健康な髪の成長には必要です。

特定の食品に偏らず、さまざまな食材をバランス良く摂るよう心がけましょう。

頭皮と髪に良い栄養素を含む食品

栄養素主な働き多く含む食品の例
タンパク質髪の主成分鶏むね肉、鮭、豆腐、卵
亜鉛細胞分裂、タンパク質合成牡蠣、レバー、牛肉赤身
鉄分酸素運搬ほうれん草、ひじき、あさり

質の高い睡眠の確保

睡眠中には成長ホルモンが分泌され、細胞の修復や再生が活発に行われます。

質の高い睡眠は毛母細胞の働きを正常に保ち、健康な髪の育成をサポートします。

毎日決まった時間に寝起きするなど、規則正しい生活リズムを整え、十分な睡眠時間を確保するよう努めましょう。

ストレスとの上手な付き合い方

過度なストレスは、自律神経やホルモンバランスを乱し、免疫機能にも影響を与える可能性があります。

自分に合ったストレス解消法を見つけ、心身をリラックスさせる時間を持つ工夫が大切です。

適度な運動や趣味、アロマテラピーなどが有効です。また、悩みや不安を一人で抱え込まず、信頼できる人に相談するのも良いでしょう。

円形脱毛症と上手に付き合うためのカバー方法

円形脱毛症の治療には時間がかかる場合があり、その間、脱毛斑が気になってしまうのは自然なことです。

ここでは、脱毛部分を上手にカバーし、精神的な負担を軽減するための方法をいくつか紹介します。

ウィッグやヘアピースの活用

脱毛範囲が広い場合や、多発しているときには、ウィッグ(かつら)やヘアピース(部分ウィッグ)が有効なカバー方法となります。

最近では、自然な見た目で通気性の良い医療用ウィッグも多くあり、ファッション感覚で楽しむことも可能です。

専門のサロンで相談し、自分に合ったものを選ぶと良いでしょう。

ヘアアレンジの工夫

脱毛斑が比較的小さく、数が少ない場合は、髪型を工夫すると目立たなくできる場合があります。

例えば分け目を変えたり、ボリュームを出すスタイリングをしたり、ヘアアクセサリーを使ったりするのも一つの方法です。

ただし、髪や頭皮に負担をかけないよう注意しましょう。

頭皮用ファンデーションやスプレー

一時的に脱毛部分をカバーしたいときには、頭皮用のファンデーションやカラースプレーが役立ちます。

地肌の色に近いものや、髪の色に合わせたものを選ぶと自然に仕上がります。

ただし、これらは根本的な治療法ではなく、使用後はきちんと洗い流す必要があります。また、頭皮に合わない場合は使用を中止しましょう。

脱毛斑のカバー方法の選択肢

カバー方法メリットデメリット・注意点
ウィッグ・ヘアピース広範囲を自然にカバー、種類豊富費用、蒸れ、手入れが必要
ヘアアレンジ手軽、費用がかからないカバーできる範囲に限界、髪への負担
頭皮用コスメ手軽に一時的にカバー汗や雨で落ちやすい、頭皮への影響

周囲へのカミングアウトと理解

円形脱毛症であることを隠し続けるのは、精神的に大きな負担となる方もいます。

信頼できる家族や友人、職場の同僚などに打ち明けると、気持ちが楽になったり、周囲の理解や協力を得られたりする場合があります。

無理に話す必要はありませんが、一人で抱え込まず、頼れる人に頼るのも大切なことです。

よくある質問

女性の円形脱毛症に関して、患者さんから多く寄せられるご質問とその回答をまとめました。

十円ハゲは自然に治りますか

単発型の小さな脱毛斑であれば、数ヶ月から1年程度で自然に治癒する場合もあります。

しかし、多発型や範囲が広いもの、進行が早いものなどは、自然治癒が難しかったり、治癒までに長期間を要したりする傾向があります。

また、再発する可能性もあるため、脱毛に気づいたら早めに専門医に相談し、適切なアドバイスを受けるほうが賢明です。

治療に保険は適用されますか

円形脱毛症の治療は、皮膚科で行う場合、多くが健康保険の適用となります。ステロイド外用薬、ステロイド局所注射、一部の内服薬などが保険診療の対象です。

ただし、局所免疫療法や一部の新しい治療法、美容目的と判断される治療(例えば、発毛をより積極的に促すための自由診療の薬剤など)は、保険適用外となる場合があります。

受診するクリニックで事前に確認しましょう。

子供でも円形脱毛症になりますか

はい、円形脱毛症は子供でも発症します。

小児の円形脱毛症は、時に広範囲に及んだり、治りにくかったりするケースがあります。特に蛇行状脱毛症は小児に多いタイプです。

子供の脱毛は精神的な影響も大きいため、保護者の方が寄り添い、早期に専門医に相談して適切な治療とケアを行いましょう。

治療中に気をつけることはありますか

医師の指示通りに治療を継続するのが最も重要です。自己判断で薬の量を変えたり、治療を中断したりしないようにしましょう。

また、頭皮を清潔に保ち、刺激の少ないヘアケアを心がけてください。バランスの取れた食事、十分な睡眠、ストレスを溜めない生活も、治療効果を高めるためには大切です。

何か気になる症状や不安な点があれば、遠慮なく医師に相談しましょう。

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この記事を書いた人

Dr.前田祐助のアバター Dr.前田祐助 AGAメディカルケアクリニック 統括院長

経歴
慶應義塾大学医学部医学研究科卒業
慶應義塾大学病院 初期臨床研修課程終了
大手AGAクリニック(院長)を経て、2018年AGAメディカルケアクリニック新宿院を開設

資格
医師免許
⽇本医師会認定産業医
医学博士

所属学会
日本内科学会
日本美容皮膚科学会
日本臨床毛髪学会

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