女性の薄毛の原因となる病気と専門医への相談時期

女性の薄毛の原因となる病気と専門医への相談時期

女性の薄毛は加齢や遺伝だけでなく、病気や生活習慣が原因で起こるケースも少なくありません。

ご自身の状態を正しく知り、何が原因なのかを見極めることが、改善への第一歩です。

この記事では、薄毛の原因となる可能性のある病気、ご自身でできる状態の確認方法、そして専門医に相談すべきタイミングを詳しく解説します。

目次

もしかして病気?女性の薄毛のサインを見極める

薄毛の進行は多くの場合、緩やかに始まります。日々の小さな変化に気づと、早期発見・早期対策につながります。

ご自身の髪や頭皮の状態を注意深く観察する習慣をつけましょう。

抜け毛の量の変化に気づく

健康な人でも1日に50本から100本程度の髪は自然に抜けます。

しかし、シャンプーやブラッシングの際に、明らかに以前より多くの髪が抜けるようになったと感じる場合は注意が必要です。

枕カバーにつく髪の毛の量が増えた、部屋に落ちている髪が目立つようになった、なども大切なサインです。

薄毛の初期サインのチェック

確認する場所チェックポイント危険度の目安
排水溝シャンプー後の抜け毛がネットに溜まる量が増えた
朝起きたとき、枕についている髪が20本以上ある
ブラッシング時ブラシに絡まる髪の量が以前の倍以上に感じる

髪質の変化を感じる

抜け毛の量だけでなく、髪質そのものの変化も薄毛の兆候である可能性があります。

以前と比べて髪が細くなった、ハリやコシがなくなった、うねりやパサつきがひどくなったなどの変化は、髪の成長サイクルが乱れているサインかもしれません。

一本一本の髪が弱々しくなると全体としてボリュームダウンした印象になります。

頭皮の状態を確認する

健康な髪は、健康な頭皮から育ちます。頭皮の色や硬さ、かゆみやフケの有無などを確認しましょう。

健康な頭皮は青白い色をしていますが、血行不良になると黄色っぽく、炎症があると赤みを帯びるときがあります。また、頭皮が硬いのは血行が滞っている証拠です。

  • 頭皮の色(赤み、黄色っぽさ)
  • フケ(乾燥したもの、脂っぽいもの)
  • かゆみや湿疹
  • 頭皮の硬さ

薄毛の進行パターンを把握する

女性の薄毛は、男性のように生え際が後退したり頭頂部がはっきりと禿げたりするケースは少なく、全体的に髪が少なくなる「びまん性」の脱毛が多いのが特徴です。

特に頭頂部の分け目が透けて見えるようになった、髪を束ねたときの量が減った、と感じる場合は注意深く観察しましょう。

どの部分から薄くなっているかを把握すると、原因を特定する上で役立ちます。

女性の薄毛を引き起こす代表的な病気

女性の薄毛は、特定の病気が原因で引き起こされる場合があります。

自己判断で育毛剤などを使う前に、医学的な原因がないかを確認する必要があります。

びまん性脱毛症

女性の薄毛で最も多いとされるのが「びまん性脱毛症」です。特定の部位ではなく、頭部全体の髪の毛が均等に薄くなるのが特徴です。

加齢やストレス、ホルモンバランスの乱れや栄養不足など、複数の要因が複雑に絡み合って発症すると考えられています。

明確な原因を一つに特定するのが難しい場合もあります。

女性男性型脱毛症(FAGA)

男性型脱毛症(AGA)の女性版で、FAGA(Female Androgenetic Alopecia)と呼ばれます。女性ホルモンの減少により、男性ホルモンの影響が相対的に強まって発症します。

特に頭頂部の分け目を中心に薄毛が進行する傾向があります。更年期以降の女性に多く見られますが、若い世代でも発症する可能性があります。

主な女性の脱毛症とその特徴

脱毛症の種類主な特徴好発年齢
びまん性脱毛症頭部全体の髪が均等に薄くなる30代以降
女性男性型脱毛症(FAGA)頭頂部の分け目を中心に薄くなる40代以降(更年期前後)
円形脱毛症円形や楕円形の脱毛斑が突然現れる全年齢

円形脱毛症

自己免疫疾患の一つと考えられており、免疫機能の異常により毛包組織が攻撃されるため、円形または楕円形に髪が突然抜けてしまう病気です。

10円玉程度の大きさのものから、頭部全体に広がるものまで症状は様々です。

ストレスが引き金になるときもありますが、アトピー素因などが関係している場合もあります。

牽引性脱毛症

常に髪を強く引っ張るような髪型を長時間続けて毛根に負担がかかり、生え際や分け目の髪が薄くなる脱毛症です。

毎日きつく結ぶポニーテールや、エクステ、きついヘアバンドなどが原因です。

原因となる習慣をやめると改善が期待できますが、長期間放置すると毛根がダメージを受け、髪が生えてこなくなる可能性もあります。

甲状腺機能の異常と薄毛の関係

全身の代謝をコントロールする甲状腺ホルモンの異常も、薄毛の重要な原因の一つです。

髪の毛の成長サイクルは、甲状腺ホルモンの影響を強く受けるため、機能の低下・亢進いずれも脱毛を引き起こす可能性があります。

甲状腺機能低下症(橋本病など)

甲状腺ホルモンの分泌が不足する状態で、全身の代謝が低下します。

この状態になると毛母細胞の活動も不活発になり、髪の成長期が短縮されて休止期にとどまる毛が増えるため、抜け毛が増加します。

髪全体が薄くなるほか、髪がパサつく、乾燥するなどの髪質の悪化も伴います。代表的な疾患に橋本病があります。

甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)

甲状腺ホルモンが過剰に分泌される状態で、全身の代謝が異常に活発になります。

髪の成長サイクルが早まりすぎてしまい、髪が十分に成長しないまま抜け落ちてしまうため、薄毛につながるときがあります。代表的な疾患がバセドウ病です。

甲状腺機能の異常に伴う症状

症状甲状腺機能低下症甲状腺機能亢進症
髪の状態抜け毛、パサつき、乾燥抜け毛、髪が細くなる
全身症状倦怠感、むくみ、寒がり、体重増加動悸、多汗、手の震え、体重減少
精神状態無気力、気分の落ち込みイライラ、落ち着きのなさ

甲状腺ホルモンが髪に与える影響

甲状腺ホルモンは毛母細胞の分裂や増殖を促し、髪の成長期を維持する上で重要な役割を担います。

このホルモンのバランスが崩れると、ヘアサイクルに直接的な影響が及びます。正常なヘアサイクルが維持できなくなるため、結果として脱毛という形で症状が現れるのです。

関連する症状とセルフチェック

もし薄毛の他に、急激な体重の変化や強い倦怠感、動悸やむくみ、異常な発汗や寒気などの症状がある場合は甲状腺疾患の可能性を考え、内科や内分泌内科の受診を検討してください。

脱毛の治療を始める前に、背景にある病気の治療が重要です。

ライフステージの変化とホルモンバランスの乱れ

女性の体は、一生を通じて女性ホルモンの影響を大きく受けます。

妊娠・出産や更年期といったライフステージの変化は、ホルモンバランスを大きく変動させ、それが髪の状態に直接影響を及ぼす場合があります。

産後脱毛症(分娩後脱毛症)

妊娠中は女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が増え、髪の成長期が通常より長く維持されます。このため、妊娠中は一時的に髪が抜けにくいです。

しかし、出産を終えるとホルモンバランスは急激に妊娠前の状態に戻り、これまで抜けずにいた髪が一斉に休止期に入るため、産後2〜3ヶ月頃から抜け毛が急増します。

これは一時的な生理現象で、多くは半年から1年ほどで自然に回復します。

更年期における女性ホルモンの減少

40代半ばから迎える更年期では卵巣機能が低下し、美髪ホルモンとも呼ばれるエストロゲンの分泌が急激に減少します。

エストロゲンには髪の成長を促進して成長期を維持する働きがあるため、この減少は髪のハリやコシの低下、うねり、そして薄毛に直結します。

これが女性男性型脱毛症(FAGA)の主な原因ともなります。

ホルモンバランスに影響を与える要因

ライフステージホルモンの状態髪への影響
妊娠中エストロゲンが増加抜け毛が減り、髪が豊かになる
出産後エストロゲンが急激に減少一時的に抜け毛が急増する
更年期エストロゲンが大幅に減少髪が細くなり、薄毛が進行しやすくなる

ピルの服用中止による影響

低用量ピルには、女性ホルモンのバランスを安定させる作用があります。

このため、服用を中止すると体が再び自力でホルモンバランスを調整しようとする過程で、一時的にホルモン環境が不安定になるケースがあります。

この変動が出産後と同じような状況を作り出し、抜け毛の増加につながる場合があります。

ホルモンバランスを整える生活習慣

ホルモンバランスの乱れは避けられない側面もありますが、日々の生活習慣を見直すと、その影響を和らげることは可能です。

バランスの取れた食事や質の良い睡眠、適度な運動を心がけ、心身のバランスを整える工夫が髪の健康を保つ上でも大切です。

栄養不足や生活習慣が招く薄毛

美しい髪を育むためには、その材料となる栄養素が不可欠です。

偏った食生活や無理なダイエット、不規則な生活は、知らず知らずのうちに髪の健康を損なっている可能性があります。

鉄欠乏性貧血と髪への影響

特に月経のある女性に多いのが、鉄欠乏性貧血です。鉄は血液中のヘモグロビンの主成分であり、全身に酸素を運ぶ重要な役割を担っています。

鉄分が不足すると頭皮の毛母細胞に十分な酸素が供給されなくなり、髪の成長が阻害され、抜け毛や薄毛の原因となります。

めまいや立ちくらみ、倦怠感などの症状があれば注意が必要です。

無理なダイエットによる栄養失調

極端な食事制限を伴うダイエットは、髪の主成分であるタンパク質(ケラチン)をはじめ、亜鉛やビタミンといった髪の成長に必要な栄養素の不足を招きます。

体は生命維持に重要な臓器へ優先的に栄養を送るため、髪や爪への栄養供給は後回しにされます。この結果、髪はやせ細り、抜けやすくなります。

美しい髪を育む栄養素

栄養素主な働き多く含まれる食品
タンパク質髪の主成分(ケラチン)を作る肉、魚、卵、大豆製品
亜鉛タンパク質の合成を助ける牡蠣、レバー、牛肉
鉄分頭皮への酸素供給を助けるレバー、赤身肉、ほうれん草

睡眠不足とストレスの蓄積

髪の成長を促す成長ホルモンは、主に睡眠中に分泌されます。睡眠不足が続くと、成長ホルモンの分泌が減少し、髪の修復や成長が十分に行われません。

また、過度なストレスは自律神経のバランスを乱し、血管を収縮させます。この血行不良により頭皮に栄養が届きにくくなり、抜け毛を誘発します。

髪の健康に必要な栄養素

健康な髪を維持するためには、特定の栄養素だけを摂取するのではなく、バランスの良い食事が基本です。

なかでもタンパク質や亜鉛、鉄分やビタミン類(特にビタミンB群、ビタミンC、ビタミンE)を意識して摂取すると良いです。

日々の食事で補うのが難しい場合は、サプリメントを補助的に活用するのも一つの方法です。

専門医への相談を考えるべきタイミング

セルフケアで様子を見るべきか、それとも専門のクリニックに相談すべきか、その見極めは難しいものです。

ここでは、専門家への相談を具体的に検討すべきタイミングについて確認しておきましょう。

セルフケアで改善が見られない場合

市販の育毛剤やシャンプーを試したり生活習慣を改善したりしても、3ヶ月から半年程度続けてみて抜け毛が減らない、あるいは薄毛の進行が止まらないと感じる場合は専門的な診断が必要です。

自己判断でのケアには限界があり、原因に合わない対策を続けても効果は期待できません。

急激な脱毛が起きたとき

ある日突然、大量の髪が抜け始めた、あるいは円形脱毛症のようなはっきりとした脱毛部分ができた場合はすぐに専門医に相談してください。

急激な症状の変化は何らかの疾患が急速に進行しているサインである可能性があります。早期の対応が、その後の回復に大きく影響します。

専門医への相談を推奨するケース

状況目安期間推奨される行動
セルフケアの効果がない3~6ヶ月原因究明のため受診を検討
急激な抜け毛の増加期間を問わず速やかに受診
薄毛以外の全身症状症状に気づいた時点内科等と連携できるクリニックが望ましい

薄毛以外の症状も現れたとき

抜け毛や薄毛に加えて、強い倦怠感や急な体重の増減、皮膚の異常や気分の落ち込みなど、他に気になる体の不調がある場合は単なる髪の問題ではない可能性があります。

甲状腺疾患や膠原病など、全身性の病気が隠れている可能性も考えられるため、医師による総合的な診断を受けることが重要です。

精神的な負担が大きいと感じるとき

薄毛の悩みは他人に相談しにくく、一人で抱え込みがちです。

薄毛が気になって人と会うのが億劫になったり、常に髪のことばかり考えてしまったりと、日常生活に支障をきたすほどの精神的なストレスを感じているのであれば、それだけで専門医に相談する十分な理由になります。

悩みを専門家と共有するだけでも、心の負担は軽くなります。

女性の薄毛治療|専門クリニックでできること

薄毛の悩みを専門クリニックに相談した場合、どのような診察や治療が行われるのでしょうか。

ここでは、クリニックで提供する一般的な方法を紹介します。

正確な原因特定のための診察と検査

まずは、詳細な問診から始めます。生活習慣や既往歴、服用中の薬やご家族の髪の状態などについて詳しく伺い、薄毛の原因を探ります。

その後、マイクロスコープを使って頭皮や毛根の状態を視覚的に確認したり、必要に応じて血液検査を行い、ホルモン値や栄養状態(鉄、亜鉛など)、甲状腺機能などを調べたりして、薄毛の原因を医学的根拠に基づいて特定します。

内服薬による治療

診察・検査の結果に基づき、内服薬による治療を選択する場合があります。

代表的なものに、男性ホルモンの働きを抑制する「スピロノラクトン」や、髪の成長に必要な栄養素を補給するサプリメントなどがあります。これらの薬は、医師の処方が必要です。

外用薬による治療

頭皮に直接塗布するタイプの治療薬です。日本で唯一、女性の壮年性脱毛症への発毛効果が認められている成分が「ミノキシジル」です。

ミノキシジルには血管を拡張して頭皮の血行を促進し、毛母細胞を活性化させる働きがあります。

市販薬もありますが、クリニックではより高濃度のものを処方できます。

クリニックで提供する治療法

治療法アプローチ期待される効果
内服薬体の中から原因に作用ホルモンバランスの調整、栄養補給
外用薬頭皮に直接作用血行促進、毛母細胞の活性化
頭皮ケア頭皮環境を整える健やかな髪が育つ土台作り

専門的な頭皮ケア

薬による治療と並行して、クリニック独自のメソッドで頭皮環境を整えるケアを行う方もいます。

普段のシャンプーでは落としきれない毛穴の汚れを洗浄したり、専用の機器を用いて頭皮に栄養成分を導入したりして薬の効果を高め、健やかな髪が育つための土台を整えます。

よくある質問(Q&A)

さいごに、女性の薄毛治療に関して患者さんからよく寄せられる質問にお答えします。

クリニックでの治療に保険は適用されますか

薄毛治療は多くの場合、生命に直接関わる病気とは見なされないため、美容目的の自由診療となり、公的医療保険は適用されません。

ただし、甲状腺疾患や膠原病など、他の病気が原因で脱毛が起きている場合は、その原因疾患の治療に対しては保険が適用されます。詳しくはカウンセリング時に確認してください。

治療を開始してから効果が出るまでどのくらいかかりますか

髪にはヘアサイクル(毛周期)があるため、治療を始めてすぐに効果が現れるわけではありません。

治療効果を実感できるまでには、個人差はありますが、一般的に早くても3ヶ月、多くの方は6ヶ月程度の期間が必要です。根気強く治療を続けましょう。

市販の育毛剤とクリニックの治療薬の違いは何ですか

市販の育毛剤の多くは、今ある髪を健康に保つことや、頭皮環境を整えることを目的とした「医薬部外品」です。

一方、クリニックで処方する治療薬は、発毛を促す効果が医学的に認められた「医薬品」です。特にミノキシジル外用薬などは、クリニックのほうが高濃度のものを扱えます。

医師の診断のもと、ご自身の症状に合った適切な治療薬を選択するのが改善への近道です。

治療による副作用はありますか

どのような薬も副作用のリスクはゼロではありません。

ミノキシジル外用薬では、使用開始初期の脱毛(初期脱毛)やかゆみ、かぶれなどが報告されています。内服薬に関しても、むくみや動悸などの可能性があります。

クリニックでは治療開始前に起こりうる副作用について詳しく説明し、万が一副作用が出た場合も、医師が速やかに対応しますのでご安心ください。

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この記事を書いた人

Dr.前田祐助のアバター Dr.前田祐助 AGAメディカルケアクリニック 統括院長

経歴
慶應義塾大学医学部医学研究科卒業
慶應義塾大学病院 初期臨床研修課程終了
大手AGAクリニック(院長)を経て、2018年AGAメディカルケアクリニック新宿院を開設

資格
医師免許
⽇本医師会認定産業医
医学博士

所属学会
日本内科学会
日本美容皮膚科学会
日本臨床毛髪学会

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