抜け毛に毛根が見当たらないと、「何か問題があるのでは?」「もう生えてこないのでは?」と強い不安を感じる女性が少なくないようです。
しかし、毛根がないように見える抜け毛にもさまざまな原因があり、必ずしも深刻な状態を示すわけではありません。
この記事では、毛根がないと感じる抜け毛の背景、考えられる女性の薄毛の症状、そして専門クリニックでの診断と治療法について詳しく解説します。
「毛根がない抜け毛」への誤解と不安
毛根がない抜け毛を発見すると、多くの女性が心配になることでしょう。
しかし、それが必ずしも深刻な問題を示すわけではありません。まずは、この現象について正しく理解しましょう。
抜け毛に毛根が見当たらない?
シャワーの後やブラッシングの際に、抜け落ちた髪の毛の先に白いものが付着していない、あるいは非常に小さいことに気づき、「毛根がない!」と驚く場合があるかもしれません。
通常、健康な抜け毛には「毛根鞘(もうこんしょう)」という半透明の組織が付いているため、これが見えないと不安になる方も多いです。
本当に毛根がないわけではない可能性
実際には、髪の毛が抜ける際に毛根そのものがなくなるわけではありません。
毛根は頭皮の内部に存在し、髪の毛を作り出す組織です。
抜け毛に毛根のように見える部分が付着していなくても、多くは毛根鞘が小さいか、何らかの理由で取れてしまった状態を指します。完全に毛根が消失することは稀です。
不安を感じる女性たちの声
「毛根がない抜け毛は異常なのでは?」「このまま薄毛が進行してしまうの?」といった声は、クリニックにも多く寄せられます。
特に女性にとって髪は美容の象徴でもあり、その変化は心理的にも大きな影響を与えます。
この不安を抱え続けるとストレスとなり、かえって頭皮環境に良くない影響を及ぼすケースもあります。
正しい知識で不安を解消
大切なのは、まず正しい知識を持つことです。「毛根がない」ように見える抜け毛が、必ずしも重篤な脱毛症のサインであるとは限りません。
原因を理解して適切な対処法を知と、過度な不安から解放され、前向きなケアに取り組めます。
毛根の構造と髪が抜ける仕組み
抜け毛と毛根の関係を理解するためには、まず毛根そのものの構造と、髪がどのようにして抜けるのかを確認しておきましょう。
毛根とは髪の製造工場
毛根は頭皮の下にあり、髪の毛を生成し成長させるための重要な部分です。
毛球部には毛母細胞があり、この細胞が分裂・増殖することで髪の毛が作られます。毛根は、髪にとってまさに「命の源」と言えるでしょう。
毛根の主要部分とその役割
部分 | 主な役割 | 特徴 |
---|---|---|
毛球(もうきゅう) | 髪の成長を司る | 毛母細胞、メラノサイトが存在 |
毛乳頭(もうにゅうとう) | 毛母細胞へ栄養を供給 | 毛細血管が豊富 |
毛包(もうほう) | 毛根全体を包む組織 | 髪の通り道 |
健康な抜け毛と毛根の状態
健康な状態の抜け毛の根元には、マッチ棒の先端のように少し膨らんだ毛根(毛球)が付着しており、その周りを半透明の毛根鞘が覆っているのが一般的です。
この毛根鞘は、毛穴から髪が抜ける際に一緒についてくるもので、毛根自体が抜け落ちたわけではありません。
ヘアサイクルと抜け毛の関係
髪の毛には「成長期」「退行期」「休止期」というヘアサイクル(毛周期)があります。
通常、髪の大部分は成長期にあり、数年間伸び続けます。その後、退行期に入り成長が止まり、休止期になると自然に抜け落ち、新しい髪の準備が始まります。
この休止期の抜け毛は生理的な現象です。
毛根が弱るとどうなるか
何らかの原因で毛根の働きが弱まると、髪の毛が十分に成長できなかったり、ヘアサイクルが乱れたりします。
例えば、毛母細胞への栄養供給が滞ると髪が細くなったり、成長期が短縮して早く抜け落ちたりする現象が見られます。
これが薄毛や抜け毛の増加につながる場合があります。
「毛根がない」ように見える抜け毛の原因
毛根がないように見える抜け毛には、いくつかの原因が考えられます。ここでは、代表的な原因について詳しく見ていきましょう。
びまん性脱毛症のサイン
女性の薄毛で多い「びまん性脱毛症」では、頭部全体の髪が均等に薄くなる傾向があります。
この場合、髪の毛自体が細くなり、毛根鞘も小さくなるため、抜け毛に毛根がないように見えるケースがあります。
初期には脱毛症が進行していることに気づきにくいのも特徴です。
牽引性脱毛症の影響
ポニーテールやきつい編み込みなど、特定の髪型を長期間続け、毛根に持続的な物理的負担がかかり発生するのが牽引性脱毛症です。
このタイプの脱毛では毛根が弱り、髪が途中で切れたり、毛根鞘がほとんどない状態で抜けたりする場合があります。
牽引性脱毛症のリスク要因
要因 | 具体例 | 対策 |
---|---|---|
持続的な引っ張り | きついポニーテール、お団子ヘア | 髪型を頻繁に変える、緩めに結ぶ |
重いエクステンション | 長期間の装着 | 定期的に休ませる、軽量なものを選ぶ |
過度なブラッシング | 髪が濡れている時の強いブラッシング | 優しくとかす、目の粗いブラシを選ぶ |
薬剤による脱毛の可能性
特定の治療薬の副作用として脱毛が起こるケースがあります。
抗がん剤などが代表的ですが、それ以外の薬剤でも影響が出る場合があります。
毛母細胞の活動が急激に抑制されるため、毛根が未発達な状態で髪が抜けるときがあります。
その他の外的要因
不適切なヘアケア(洗浄力の強すぎるシャンプー、頻繁なパーマやカラーリング)、頭皮の乾燥や炎症、強い紫外線なども毛根にダメージを与え、抜け毛の状態に影響を及ぼす可能性があります。
これらの要因が複合的に絡み合っている方も少なくありません。
女性ホルモンと「毛根がない抜け毛」の深い関係
女性の髪の健康には、女性ホルモンが深く関わっています。
ホルモンバランスの乱れが、毛根がないように見える抜け毛を引き起こす例もあります。
女性ホルモンの役割と髪への影響
女性ホルモンの一つであるエストロゲンは、髪の成長を促進し、ハリやコシを保つ働きがあります。また、ヘアサイクルの成長期を維持する役割も担っています。
このため、女性ホルモンのバランスが崩れると、髪質が悪化したり、抜け毛が増えたりしやすいです。
女性ホルモンと髪の健康
ホルモン | 髪への主な働き | バランスが乱れた場合の影響 |
---|---|---|
エストロゲン | 成長期の維持、髪のハリ・ツヤ向上 | 抜け毛増加、髪質の低下、ヘアサイクルの短縮 |
プロゲステロン | 頭皮環境の維持に関与 | エストロゲンの働きを補助 |
産後脱毛と毛根の状態
妊娠中はエストロゲンの分泌量が増加し、髪の成長期が通常より長く維持されるため、抜け毛が減る傾向にあります。
しかし、出産後はホルモンバランスが急激に変化してエストロゲンが減少するため、一時的に多くの髪が休止期に入り、抜け毛が増加します。これを「産後脱毛症」と呼びます。
この時期の抜け毛は、毛根が小さい、または毛根鞘が目立たない場合があります。
更年期におけるホルモン変化と薄毛
更年期を迎えると、卵巣機能の低下に伴いエストロゲンの分泌量が大きく減少します。
このホルモン変化は髪の成長を遅らせ、髪を細くして全体的にボリュームダウンさせる原因です。
びまん性脱毛症の症状が現れやすくなるのもこの時期です。
エストロゲン減少による髪への影響
- 髪の成長速度の低下
- 毛髪の細分化
- ハリ・コシの喪失
ホルモンバランスを整える生活習慣
ホルモンバランスの乱れは、抜け毛や薄毛に直結します。
バランスの取れた食事や質の高い睡眠、適度な運動やストレス管理は、ホルモンバランスを整えて健やかな髪を育むために重要です。
大豆製品に含まれるイソフラボンは、エストロゲンと似た働きをすると言われていますので、積極的に摂取するのも有効です。
生活習慣改善のポイント
項目 | 具体的な取り組み | 期待される効果 |
---|---|---|
食事 | タンパク質、ビタミン、ミネラルをバランス良く摂取 | 毛髪の栄養補給 |
睡眠 | 質の高い睡眠を6-8時間確保 | 成長ホルモンの分泌促進 |
ストレスケア | 趣味やリラックスできる時間を持つ | 自律神経の安定、血行促進 |
「毛根がない抜け毛」から考えられる女性の薄毛症状
毛根がないように見える抜け毛は、特定の薄毛の症状のサインである可能性もあります。
ここでは、女性に見られる代表的な薄毛の症状について解説します。
FAGA(女性男性型脱毛症)の可能性
FAGAは、女性における男性型脱毛症(AGA)類似の症状で、頭頂部や前頭部の分け目を中心に髪が薄くなる特徴があります。
男性ホルモンの影響や遺伝的要因が関与すると考えられています。
進行すると毛包が小さくなり(ミニチュア化)、毛根が細く弱々しい抜け毛が増える場合があります。
円形脱毛症との違い
円形脱毛症は自己免疫疾患の一種と考えられ、突然円形や楕円形に髪が抜ける症状です。
抜け毛の毛根部には、炎症所見や特徴的な「感嘆符毛(!マークのような形の毛)」が見られるケースがあります。
毛根がないように見える抜け毛とは、様相が異なる場合が多いです。
休止期脱毛症とは
何らかのストレス(身体的または精神的)が引き金となり、多くの髪が一斉に休止期に入ってしまうために起こる脱毛症です。産後脱毛症もこの一種です。
原因となる出来事から数ヶ月後に大量の抜け毛が見られ、毛根が小さい、あるいは細い抜け毛が特徴となることがあります。
休止期脱毛症の主な誘因
- 高熱や大きな手術
- 過度なダイエット
- 精神的ストレス
- 特定の薬剤
早期発見と対策の重要性
どのような脱毛症であっても、早期に原因を特定して適切な対策を始めると、進行を遅らせて改善を図れます。
「毛根がないように見える」というサインに気づいたら、自己判断せずに専門医に相談するのがおすすめです。
薄毛のサインとセルフチェック
チェック項目 | 具体的な状態 | 注意度 |
---|---|---|
抜け毛の量 | 以前より明らかに増えた | 中~高 |
髪の太さ | 細く、弱々しい毛が増えた | 中~高 |
頭皮の状態 | 赤み、かゆみ、フケがある | 中 |
分け目の目立ち | 地肌が透けて見えるようになった | 高 |
「毛根がない抜け毛」の不安を抱えるあなたへ – クリニックができること
毛根がない抜け毛に気づき、一人で悩んでしまう方もいるのではないでしょうか。
専門のクリニックでは、医学的な診断と治療だけでなく、患者さんの心に寄り添ったサポートを提供しています。
その抜け毛、本当に毛根がない?専門医の視点
ご自身で「毛根がない」と感じる抜け毛も、専門医がマイクロスコープなどで詳細に観察すると、実は微細な毛根鞘が付着していたり、毛髪の途中で切れていたりする場合があります。
自己判断による不安は、時に誤解に基づいていることも少なくありません。まずは専門的な視点での正確な状態把握が必要です。
不安の奥にある本当の悩み
「毛根がない」という事実以上に、「このまま髪がなくなってしまうのではないか」「女性としての魅力が損なわれるのではないか」といった、より深い悩みを抱えている方が多く見受けられます。
前向きに治療に取り組むために、単に抜け毛の状態を診るだけでなく、その奥にある患者さんの心の声に耳を傾けてくれるクリニックを選ぶのがおすすめです。
あなたに寄り添うカウンセリング
クリニックでは、医師による診察の前に、専門のカウンセラーがじっくりとお話を伺います。
どのような点が気になり、何に困っているのか、どんな治療を望んでいるのか、些細なことでも遠慮なく話しましょう。
クリニックや医師との相性もありますので、複数のクリニックでカウンセリングを受けるのも一つの方法です。
治療だけではない、心のサポート体制
薄毛治療は、時に根気が必要です。治療期間中も、不安や疑問が生じるときがあるでしょう。
多くのクリニックでは、医学的な治療を提供するだけでなく、患者さんが精神的な負担を感じずに治療を続けられるよう、きめ細やかなフォローアップと心のケアにも力を入れています。
一人で悩まず、医師やカウンセラーと一緒に解決の道を探しましょう。
クリニックのサポート内容
サポートの種類 | 内容 | 目的 |
---|---|---|
個別カウンセリング | 悩みや希望のヒアリング、治療計画の説明 | 不安軽減、相互理解 |
定期的な進捗確認 | 治療効果の評価、心身の状態チェック | 治療内容の再検討、安心感の提供 |
生活習慣アドバイス | 食事、睡眠、ヘアケアなどの指導 | 治療効果の向上、再発予防 |
専門クリニックでの検査・診断と治療
専門クリニックでは、抜け毛や薄毛の原因を正確に特定するために、さまざまな検査を行います。そして、その結果に基づいて、一人ひとりに合った治療法を提案します。
ここでは、具体的な検査内容と治療の流れについてみていきましょう。
詳細な問診と視診
まず、患者さんの生活習慣や既往歴、抜け毛が気になり始めた時期や状態などを詳しく伺います。
その後、医師が頭皮全体や髪の状態を視診し、薄毛の範囲や進行度、頭皮の色や炎症の有無などを確認します。
この初期の段階で、おおよその原因や脱毛症の種類を推測します。
マイクロスコープによる頭皮・毛根チェック
高倍率のマイクロスコープを使用して、頭皮の毛穴の状態や皮脂の量、毛髪の太さや毛根の状態などを詳細に観察します。
この検査により、肉眼では確認できない微細な変化を捉え、より正確な診断につなげます。
毛根がないように見える抜け毛も、この検査で毛根鞘の有無や毛髪の切れ方などを詳しく調べられます。
血液検査で内的な原因を探る
薄毛の原因がホルモンバランスの乱れや栄養不足、甲状腺機能の異常など、内的な要因によるものでないかを確認するために血液検査を行う場合があります。
これにより、全身状態を把握し、より根本的な治療法の選択に役立てます。
主な血液検査の項目
- ホルモン値(女性ホルモン、男性ホルモン、甲状腺ホルモンなど)
- 鉄分、亜鉛などのミネラル
- ビタミン類
症状に合わせたオーダーメイド治療
検査結果と診断に基づき、一人ひとりの症状や原因、生活スタイルに合わせた治療計画を提案します。
治療法には、内服薬や外用薬、頭皮への直接的な施術(メソセラピーや注入療法など)やサプリメントの処方、生活習慣の指導など、多岐にわたる選択肢があります。
これらの治療を組み合わせながら、より効果的な改善を目指します。
女性の薄毛治療の選択肢
治療法 | 主な作用・目的 | 対象となりやすい症状 |
---|---|---|
内服薬(スピロノラクトン等) | ホルモンバランス調整、抜け毛抑制 | FAGA、びまん性脱毛症 |
外用薬(ミノキシジル等) | 毛母細胞活性化、発毛促進 | FAGA、びまん性脱毛症 |
頭皮注入療法 | 成長因子等を直接頭皮に導入 | 各種薄毛症状の改善促進 |
よくある質問
毛根がない抜け毛は、問題ないケースもありますが、脱毛症や頭皮トラブルが関わっている可能性もあります。
本数が多い、長期間続いている、他にも気になる症状がある、といったときは早めにクリニックを受診するのがおすすめです。
- 抜け毛に毛根がなくても髪はまた生えてきますか?
-
毛根がないように見える抜け毛でも、多くの場合、頭皮内には毛髪を作り出す毛母細胞が存在する毛根が残っています。
毛根自体が完全に消失していなければ、適切なケアや治療によって再び髪が生えてくる可能性は十分にあります。
ただし、脱毛の原因や進行度によって異なりますので、専門医の診断を受けるのが重要です。
- 市販の育毛剤で毛根を強くできますか?
-
市販の育毛剤には頭皮環境を整えたり、血行を促進したりする成分が含まれているものがあり、一定の抜け毛予防や育毛サポート効果を期待できる場合があります。
しかし、毛根がないように見える抜け毛の原因が特定の脱毛症であるときは、育毛剤だけでは根本的な改善が難しいときもあります。
症状に合わせた医学的ケアが必要なケースも多いため、まずは専門医にご相談ください。
- 治療にはどのくらいの期間がかかりますか?
-
治療期間は、薄毛の原因や症状の進行度、選択する治療法や患者さんご自身の体質や生活習慣によって大きく異なります。
一般的に、効果を実感し始めるまでに3ヶ月から6ヶ月程度かかる方が多いです。
ヘアサイクルを考慮すると、満足のいく結果を得るためにはある程度の期間、根気強く治療を続けることが大切です。
- クリニックでの治療は痛みを伴いますか?
-
治療法によって異なります。内服薬や外用薬による治療は、基本的に痛みを伴いません。
頭皮への注入療法など一部の施術では、チクッとした軽い痛みを感じる場合がありますが、多くのクリニックでは痛みを最小限に抑える工夫(冷却や細い針の使用など)をしています。
痛みに不安があるときは、事前に医師やカウンセラーに遠慮なく相談しましょう。
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