かつては中高年の悩みと思われがちだった薄毛ですが、近年は20代の若い女性にも抜け毛の悩みが増えています。
この記事では、なぜ20代で抜け毛が起こるのか、その原因を詳しく解説し、ご自身でできる対策から専門クリニックでの治療法まで、不安を解消するための情報をまとめます。
20代で抜け毛が増えるサインと初期症状
抜け毛は誰にでも起こる自然な現象です。しかし、それが薄毛の始まりを示すサインである可能性もあります。
20代では見過ごしがちですが、早期に気づくことが大切です。いくつかの注意すべき初期症状を知り、ご自身の状態をチェックしてみましょう。
抜け毛の本数、どのくらいからが危険信号?
髪にはヘアサイクル(毛周期)があり、健康な人でも1日に50本から100本程度の髪の毛は自然に抜けています。
しかし、シャンプーやブラッシングの際に明らかに以前より多くの毛が抜ける、枕に付着する毛が増えたなど、「いつもと違う」と感じる場合は注意が必要です。
1日の抜け毛が150本を超えるような状態が続くときは、何らかの異常が起きている可能性があります。
1日の抜け毛本数の目安
状態 | 1日の抜け毛本数 | 考えられる状況 |
---|---|---|
正常範囲 | 50~100本 | 健康なヘアサイクルによる自然な脱毛です。 |
注意が必要 | 100~150本 | 季節の変わり目や一時的なストレスも影響しますが、継続する場合は要注意です。 |
危険信号 | 150本以上 | 脱毛症の可能性も考えられるため、専門家への相談を検討しましょう。 |
髪質の変化に注意、ハリ・コシの低下は兆候
抜け毛の本数だけでなく、髪質そのものの変化も重要なサインです。
以前と比べて髪の毛が細くなったり、ハリやコシがなくなってぺたんとした印象になったりする場合、髪を十分に成長させるための栄養が頭皮に行き届いていない可能性があります。
これは、薄毛が進行する前触れであるケースが少なくありません。
頭皮のかゆみやフケ、赤みは頭皮環境悪化のサイン
健康な髪は健康な頭皮から生まれます。頭皮にかゆみやフケ、赤みなどの炎症が見られる場合、頭皮環境が悪化している証拠です。
皮脂の過剰分泌や乾燥、血行不良などが原因で頭皮環境が乱れると髪の成長が妨げられ、抜け毛につながります。
シャンプーが合っていなかったり、洗い残しがあったりするのも原因の一つです。
分け目や生え際が目立つようになったと感じる
毎日鏡を見ていると気づきにくいかもしれませんが、「分け目が以前より広がって地肌が透けて見える」「生え際のラインが後退した気がする」といった見た目の変化は、薄毛が進行しているサインかもしれません。
特に女性の薄毛は、頭部全体が均等に薄くなる「びまん性脱毛症」が多いため、分け目の変化は気づきやすいポイントです。
なぜ20代で?若年性薄毛を引き起こす原因
生活スタイルが多様化する現代の20代女性は、知らず知らずのうちに髪と頭皮に負担をかける要因を抱えがちです。
若くして薄毛に悩む人が増えている背景には、ホルモンバランスの乱れやストレス、栄養不足といった複合的な原因が関係しています。
ホルモンバランスの乱れと抜け毛の関係
女性ホルモンの一つである「エストロゲン」は髪の成長を促進し、ハリやツヤを保つ働きをします。
しかし、過度なダイエットや不規則な生活、ストレスなどによってホルモンバランスが乱れるとエストロゲンの分泌が減少し、ヘアサイクルが乱れて抜け毛が増える原因になります。
また、経口避妊薬(ピル)の服用中止なども一時的にホルモンバランスを変化させ、抜け毛を引き起こすときがあります。
ホルモンバランスを乱す要因
要因 | 具体例 | 髪への影響 |
---|---|---|
過度なダイエット | 極端な食事制限、特定の食品しか食べない | 栄養不足とストレスで女性ホルモンが減少しやすいです。 |
不規則な生活 | 昼夜逆転、慢性的な睡眠不足 | 自律神経が乱れ、ホルモン分泌の指令系統に影響します。 |
ストレス | 仕事、人間関係、将来への不安 | ストレスホルモンが女性ホルモンの働きを阻害します。 |
ストレスが自律神経と血行に与える影響
仕事や人間関係など、20代は多くのストレスにさらされる年代です。過度なストレスは自律神経のバランスを崩し、血管を収縮させます。
これによって頭皮の血行が悪化し、髪の成長に必要な栄養や酸素が毛根まで届きにくくなります。その結果、髪が十分に育たずに抜け落ちてしまうのです。
栄養不足を招く食生活の乱れ
忙しさから朝食を抜いたり、外食やコンビニ食、インスタント食品に頼ったりする食生活は、栄養バランスの偏りを引き起こします。
髪は主に「ケラチン」というタンパク質でできており、その合成には亜鉛やビタミン類も必要です。
これらの栄養素が不足すると健康な髪を作れず、細く弱い髪が増え、抜け毛の原因となります。
睡眠不足が髪の成長を妨げる
髪の毛は、私たちが眠っている間に分泌される「成長ホルモン」によって成長が促されます。なかでも午後10時から午前2時は成長ホルモンの分泌が活発になるゴールデンタイムといわれます。
慢性的な睡眠不足や質の悪い睡眠は、成長ホルモンの分泌を妨げ、髪の健やかな成長を阻害してしまいます。
SNS疲れとスマホ依存が加速させる「デジタル抜け毛」の恐怖
現代の20代にとって、スマートフォンやSNSは生活の一部です。しかし、その過度な利用が新たな抜け毛の原因として注目されています。
ここでは、「デジタル抜け毛」と呼ぶべき、現代ならではの薄毛リスクについて解説します。
ブルーライトによる睡眠の質の低下
スマートフォンやPCの画面から発せられるブルーライトは、睡眠を促すホルモン「メラトニン」の分泌を抑制する作用があります。
就寝前に長時間スマホを操作すると脳が覚醒状態になり、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりします。
この睡眠の質の低下が、前述の通り成長ホルモンの分泌を妨げ、髪の成長に悪影響を及ぼします。
常に情報に追われる精神的ストレス
SNSを開けば、友人たちの華やかな投稿や、次々と流れてくる膨大な情報が目に入ります。
他人と自分を比較して落ち込んだり、常に情報をチェックしなければと焦りを感じたりすると、知らず知らずのうちに大きな精神的ストレスとなります。
この慢性的なストレスが自律神経を乱し、頭皮の血行不良を招くのです。
デジタルデバイスが引き起こす心身への影響
要因 | 身体への影響 | 精神への影響 |
---|---|---|
ブルーライト | 睡眠の質の低下、眼精疲労 | 体内時計の乱れによる日中の倦怠感 |
情報過多 | – | 情報への依存、他人との比較による疲労 |
長時間利用 | 首・肩のコリ、血行不良 | 集中力の散漫、現実逃避 |
長時間の同じ姿勢が引き起こす首や肩のコリと血行不良
スマートフォンを操作する時、多くの人はうつむいた姿勢になりがちです。この姿勢を長時間続けると、首や肩周りの筋肉が緊張し、血行が悪くなります。
首や肩は、頭部へと血液を送る重要な通り道です。この部分の血流が滞ると、頭皮に十分な栄養が届かなくなり、結果として抜け毛や薄毛を助長してしまいます。
- 長時間、同じ姿勢でスマホを見続けない
- 定期的に休憩をとり、首や肩を回すストレッチをする
- 就寝1時間前にはスマホの操作をやめる
- SNSを見る時間を決めて、だらだらと見続けない
デジタル社会と上手に付き合うためのヘアケア術
デジタルデバイスとの接触を完全に断つのは難しいでしょう。大切なのは、意識的に距離を置く時間を作ることです。
例えば、寝室にスマホを持ち込まない「デジタルデトックス」を試したり、定期的なストレッチで体の緊張をほぐしたりするのが有効です。
意識して画面から離れ、心と体をリラックスさせると、巡り巡って髪の健康を守ることにつながります。
20代女性に多いびまん性脱毛症とは?
「びまん性脱毛症」は特定の部位が禿げるのではなく、頭髪全体が均等に薄くなるのが特徴で、女性の薄毛で最も多い症状です。
20代の若年層でも発症する可能性があり、その原因は一つではなく、これまで述べてきたような複数の要因が絡み合っているケースが多いです。
びまん性脱毛症の特徴と症状
びまん性脱毛症の主な症状は、髪全体のボリュームダウンです。分け目の地肌が目立つようになったり、髪のハリ・コシが失われたり、一本一本の髪が細くなったりします。
進行が緩やかなため初期段階では気づきにくいですが、「髪型が決まらなくなった」「髪を束ねたときの毛量が減った」といった感覚から自覚する人もいます。
男性型脱毛症(AGA)との違い
男性に多いAGA(男性型脱毛症)は生え際の後退や頭頂部が薄くなるなど、特定のパターンで進行します。これは、男性ホルモンが主な原因です。
一方、女性のびまん性脱毛症は、ホルモンバランスの乱れやストレス、栄養不足や血行不良など、より多くの要因が複雑に関与して発症します。
びまん性脱毛症とFAGA(女性男性型脱毛症)
項目 | びまん性脱毛症 | FAGA(女性男性型脱毛症) |
---|---|---|
主な原因 | ホルモンバランス、生活習慣、ストレスなど複合的 | 男性ホルモンの影響が比較的大きい |
薄毛の範囲 | 頭部全体が均一に薄くなる | 頭頂部(分け目)を中心に薄くなる傾向 |
発症年齢 | 20代以降、どの年代でも起こりうる | 更年期前後に多いが、若年層でも発症 |
自己判断は危険、専門医への相談が重要な理由
抜け毛の原因は多岐にわたり、甲状腺疾患や膠原病といった病気が隠れている可能性もゼロではありません。
市販の育毛剤を試す前に、まずは自分の抜け毛の原因が何であるかを正しく知ることが改善への第一歩です。
皮膚科や女性の薄毛専門クリニックなど、専門医に相談すると、的確な診断と自分に合った治療法を見つけられます。
日常生活で見直すべきヘアケアと生活習慣
専門的な治療も大切ですが、その効果を高めるためには日々のセルフケアが基本です。
シャンプーの方法から食事、睡眠に至るまで、少し意識を変えるだけで頭皮環境が大きく改善します。
正しいシャンプーの選び方と洗い方
洗浄力の強すぎるシャンプーは、頭皮に必要な皮脂まで奪ってしまい、乾燥やかゆみの原因になります。頭皮への刺激が少ないアミノ酸系の洗浄成分を配合したシャンプーを選ぶのがおすすめです。
また、洗い方も重要です。シャンプー前にお湯で十分に予洗いし、シャンプーは手のひらで泡立ててから髪に乗せ、指の腹で頭皮をマッサージするように優しく洗いましょう。
すすぎ残しは毛穴詰まりの原因になるため、時間をかけてしっかりと洗い流してください。
シャンプー選びのポイント
成分の種類 | 特徴 | どんな人におすすめか |
---|---|---|
アミノ酸系 | マイルドな洗浄力で、保湿力が高い | 乾燥肌、敏感肌、頭皮トラブルが気になる人 |
高級アルコール系 | 洗浄力が強く、泡立ちが良い | 皮脂分泌が多く、さっぱりした洗い上がりを好む人 |
石けん系 | 強い洗浄力で、さっぱりする | 皮脂が非常に多い人(ただし、きしみやすい) |
髪の成長をサポートする食事と栄養素
健康な髪を育てるためには、バランスの取れた食事が欠かせません。髪の主成分であるタンパク質はもちろん、その働きを助けるビタミンやミネラルを積極的に摂取しましょう。
特に、レバーや赤身肉に含まれる鉄分、牡蠣やナッツ類に含まれる亜鉛は、女性が不足しがちな栄養素であり、髪の健康に深く関わっています。
頭皮マッサージで血行を促進する方法
硬くなった頭皮をほぐして血行を促進する頭皮マッサージは、自宅で手軽にできる有効なケアです。シャンプー中や、お風呂上がりのリラックスタイムに行うのがおすすめです。
指の腹を使って、頭皮全体を優しく動かすようにマッサージします。気持ち良いと感じる程度の力加減で行い、爪を立てて頭皮を傷つけないように注意しましょう。
質の高い睡眠をとるための工夫
髪の成長に欠かせない成長ホルモンは、深い眠りの時に最も多く分泌されます。質の高い睡眠を確保するためには、生活リズムを整えることが大切です。
毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きる習慣をつけましょう。
また、就寝前はリラックスできる環境を整え、スマートフォンやPCの使用は避ける、カフェインの摂取を控えるなどの工夫も有効です。
抜け毛対策に役立つ栄養素とその働き
普段の食事でどのような栄養素を意識すればよいのか、具体的に知りたい方も多いでしょう。
ここでは、特に髪の健康を維持し、抜け毛を予防するために重要な3つの栄養素グループ「タンパク質」「ビタミン」「ミネラル」について、その働きと多く含まれる食品を解説します。
髪の主成分「タンパク質」の重要性
髪の毛の約90%は「ケラチン」というタンパク質で構成されています。そのため、タンパク質が不足すると新しい髪を作れず、髪が細くなったり、抜けやすくなったりします。
肉や魚、卵や大豆製品など、良質なタンパク質を毎日の食事に必ず取り入れましょう。
動物性と植物性のタンパク質をバランス良く摂るのが理想です。
髪の健康に重要なビタミン類
ビタミンの種類 | 主な働き | 多く含まれる食品 |
---|---|---|
ビタミンB群 | 頭皮の新陳代謝を促進し、皮脂の分泌を調整する | 豚肉、レバー、うなぎ、マグロ、卵、納豆 |
ビタミンC | コラーゲンの生成を助け、頭皮の健康を保つ。鉄分の吸収も助ける | ピーマン、ブロッコリー、キウイ、柑橘類 |
ビタミンE | 血行を促進し、毛根に栄養を届けやすくする | ナッツ類、アボカド、かぼちゃ、植物油 |
頭皮環境を整える「ビタミン類」
ビタミンはタンパク質の働きを助けたり、頭皮の環境を整えたりする潤滑油のような存在です。
なかでもビタミンB群は、頭皮の新陳代謝を活発にし、健康な状態に保つために重要です。
また、ビタミンCは頭皮の血管を丈夫にするコラーゲンの生成に、ビタミンEは血行を良くして栄養を届ける働きに関与しています。
栄養素 | 食材 |
---|---|
タンパク質 | 肉、魚、卵、大豆製品 |
亜鉛 | 牡蠣、レバー、牛肉、チーズ、ナッツ類 |
鉄分 | レバー、赤身肉、ほうれん草、ひじき |
ビタミン類 | 緑黄色野菜、果物、玄米 |
毛母細胞の働きを助ける「ミネラル(亜鉛・鉄分)」
ミネラルも髪の成長に欠かせない栄養素です。
特に「亜鉛」は、タンパク質を髪の毛に合成する際に重要な役割を果たします。亜鉛が不足すると髪の成長が滞り、抜け毛の原因になります。
「鉄分」は、血液中のヘモグロビンの成分となり、全身に酸素を運ぶ働きがあります。鉄分が不足すると、頭皮が酸欠状態になり、髪が栄養不足に陥ります。
月経のある女性は特に鉄分が不足しがちなので、意識して摂取する必要があります。
クリニックで行う専門的な検査と治療法
セルフケアを続けても改善が見られないときや、抜け毛の量が明らかに多い場合は、専門のクリニックへの相談を推奨します。
クリニックでは、まず抜け毛の根本原因を特定するための精密な検査を行い、その結果に基づいて一人ひとりに合った治療計画を立てます。
抜け毛の原因を特定する検査
まず、医師による問診で生活習慣や既往歴などを詳しくヒアリングします。その後、マイクロスコープで頭皮の状態を詳細に確認したり、血液検査でホルモン値や栄養状態をチェックしたりします。
これらの検査によって、ホルモンバランスの乱れや栄養不足、血行不良など抜け毛の背景にある原因を客観的に評価し、治療方針を決定します。
内服薬による治療
体の内側から発毛を促す治療法です。代表的なものに、ヘアサイクルを整えて発毛を促進する有効成分を配合した内服薬があります。
また、血液検査で不足が判明したビタミンやミネラルなどを補うためのサプリメントを処方する場合もあります。
医師の診断のもと適切な薬を服用して、体の内部環境から薄毛の改善を目指します。
外用薬(塗り薬)による治療
頭皮に直接塗布して、発毛を促進する治療法です。血行を促進し、毛母細胞を活性化させる成分が含まれたものが一般的です。
内服薬と併用するとより効果を実感しやすいです。市販の育毛剤とは異なり、医療機関で処方される外用薬は、有効成分の濃度が高いのが特徴です。
クリニックでの主な治療法の比較
治療法 | 特徴 | 主な作用 |
---|---|---|
内服薬 | 体の内側から作用し、全身的に発毛環境を整える | ヘアサイクルの正常化、栄養補給 |
外用薬 | 気になる部分に直接塗布し、局所的に作用させる | 血行促進、毛母細胞の活性化 |
注入治療 | 有効成分を頭皮に直接注入するため、即効性が期待できる | 発毛促進、頭皮環境の集中改善 |
注入治療(メソセラピーなど)の概要
注入治療は、髪の成長に有効な成分(成長因子、ビタミン、ミノキシジルなど)を、注射器や特殊な機器を使って頭皮に直接注入する方法です。
有効成分を毛根にダイレクトに届けられるため、内服薬や外用薬よりも早く効果を実感しやすいとされています。
痛みを軽減する工夫もされており、ダウンタイムもほとんどありません。
よくある質問(Q&A)
さいごに、20代の女性からよく寄せられる薄毛治療に関する質問にお答えします。
- 治療を始めたらすぐに効果は出ますか?
-
髪の毛にはヘアサイクルがあるため、治療の効果を実感するまでには時間がかかります。一般的に、効果が出始めるまでに最低でも3ヶ月から6ヶ月程度は必要です。
焦らずに、医師の指示に従って根気強く治療を続けましょう。はじめは目に見える変化がなくても、髪の内部では改善が始まっています。
- 治療に副作用はありますか?
-
どのような薬であっても副作用のリスクはゼロではありません。
内服薬では初期脱毛(治療開始後に一時的に抜け毛が増える現象)や、ごく稀にむくみや動悸などが報告されています。外用薬では、頭皮のかぶれやかゆみが起こるときがあります。
治療を開始する前に、医師から考えられる副作用について十分な説明を受け、理解した上で治療を進めましょう。
- パーマやカラーリングは続けても大丈夫ですか?
-
パーマ液やカラー剤は、髪や頭皮にとって負担になる可能性があります。治療中は、できるだけ頭皮への刺激を避けるのが望ましいです。
もし行う場合は担当の医師に相談し、頭皮に薬剤がつかないように施術してもらう、頻度を減らすなどの配慮が必要です。
頭皮の状態によっては、一時的にお休みを推奨する場合もあります。
- 治療をやめると元に戻ってしまいますか?
-
薄毛治療は、症状を改善し、良い状態を維持するためのものです。自己判断で治療を中断すると再び抜け毛が増え始め、元の状態に戻ってしまう可能性があります。
症状が改善した後も、医師と相談しながら減薬したり、メンテナンス治療に移行したりするなど、良い状態をキープするための計画を立てていくことが大切です。
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