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女性の薄毛は遺伝する?母方からの影響と確率について

女性の薄毛は遺伝する?母方からの影響と確率について

「もしかして、この薄毛は遺伝なの?」「母方の家系に薄毛の人がいるから心配…」といった声を耳にすることもあります。

女性の薄毛と遺伝の関係は多くの方が気にされる点です。

この記事では、女性の薄毛における遺伝の影響、特に母方からの遺伝の可能性やその確率について、医学的な情報に基づき詳しく解説します。

目次

女性の薄毛と遺伝の基礎知識

薄毛の悩みは、多くの場合、遺伝的要因が関与していると考えられています。しかし、遺伝が全てを決めるわけではありません。

はじめに、女性の薄毛と遺伝に関する基本的な情報を確認していきましょう。

薄毛に関連する遺伝子とは

薄毛の発生には、複数の遺伝子が関わっていることが研究で示唆されています。

特に男性型脱毛症(AGA)ではアンドロゲンレセプター遺伝子などが有名ですが、女性の薄毛(FPHL: Female Pattern Hair Loss)においても、これらの遺伝子が影響する可能性が指摘されています。

ただし、女性の薄毛は男性よりも複雑で、関与する遺伝子の特定はまだ研究途上です。

主な関連遺伝子候補

遺伝子名(例)主な働き薄毛への関与(推定)
アンドロゲンレセプター遺伝子男性ホルモンの受容体ホルモン感受性に関わる
CYP17A1遺伝子ステロイドホルモン合成酵素ホルモンバランスに関わる
SRD5A2遺伝子5αリダクターゼII型DHT生成に関わる

男性と女性で異なる薄毛の遺伝的背景

男性の薄毛(AGA)は、X染色体上にあるアンドロゲンレセプター遺伝子の影響が大きいと言われています。このため、母方の遺伝が注目されやすい傾向があります。

一方、女性の薄毛はより多くの遺伝子が関与し、常染色体上の遺伝子の影響も大きいと考えられています。

そのため、父方・母方双方からの遺伝的影響を考慮する必要があります。

遺伝的素因があっても必ず薄毛になるわけではない

遺伝的な素因を持つ人が全て薄毛になるわけではありません。

遺伝はあくまで「薄毛になりやすい体質」を受け継ぐということであり、発症の有無や進行度には、後天的な要因も大きく影響します。

生活習慣やホルモンバランス、ストレスなどが複雑に絡み合って薄毛が進行すると考えられています。

多因子遺伝としての薄毛

薄毛は単一の遺伝子だけで決まるのではなく、複数の遺伝的要因と環境要因が組み合わさって発症する「多因子遺伝」の疾患と考えられています。

このため、遺伝的リスクが高いからといって諦める必要はなく、適切なケアや治療によって進行を遅らせたり、改善したりできます。

母方からの遺伝は女性の薄毛にどれくらい影響する?

「薄毛は母方から遺伝する」という話を耳にしたことがあるかもしれません。特に男性の薄毛ではよく言われますが、女性の場合はどうなのでしょうか。

ここでは、母方からの遺伝が女性の薄毛に与える影響について解説します。

X染色体と薄毛遺伝子

男性の性染色体はXY、女性はXXです。男性型脱毛症(AGA)に強く関与するとされるアンドロゲンレセプター遺伝子はX染色体上に存在します。

男性はX染色体を母親からのみ受け継ぐため、「AGAは母方から遺伝する」と言われる場合が多いのです。

女性における母方遺伝の影響度

女性も母親からX染色体を受け継ぎますが、父親からもX染色体を受け継ぎます。

そのため、アンドロゲンレセプター遺伝子に関しては、母方・父方双方の影響を受ける可能性があります。

しかし、女性の薄毛は男性ほど単純ではなく、X染色体以外の常染色体にある遺伝子の影響も大きいと考えられています。

そのため、母方からの遺伝だけが決定的な要因となるわけではありません。

遺伝経路の比較

対象X染色体の由来アンドロゲンレセプター遺伝子の影響
男性(XY)母親からのみ母方の影響が大きい
女性 (XX)母親と父親から両方の影響を受ける可能性

父方からの遺伝も無視できない

前述の通り、女性の薄毛には常染色体上の遺伝子も関与します。

常染色体は父母両方から受け継がれるため、父方の家系に薄毛の人がいる場合も、その遺伝的影響を受ける可能性があります。

母方だけでなく、父方の親族の頭髪の状態も参考にするとよいでしょう。

「はげ遺伝」の俗説と科学的根拠

「はげは隔世遺伝する」「母方の祖父が薄毛だと危ない」といった俗説を耳にするときがあります。

これらは、X染色体に関連する遺伝の話から派生したものと考えられますが、女性の薄毛に関してはより複雑な要因が絡むため、一概にそうとは言えません。

科学的な根拠に基づいた情報を得ることが大切です。

女性の薄毛における遺伝の確率

遺伝が薄毛に関わるのは理解できても、「実際にどのくらいの確率で遺伝するの?」という点が気になる方も多いでしょう。

ここでは、女性の薄毛と遺伝の確率について、現在わかっている範囲で解説します。

薄毛遺伝の確率を一概に示すことの難しさ

薄毛の遺伝確率は、単純なメンデル遺伝(優性・劣性遺伝など)のように明確な数字で示すのが非常に困難です。

これは、薄毛が多因子遺伝であり、関与する遺伝子の数やそれぞれの影響度、さらには環境要因の絡み合いによって発症リスクが変動するためです。

特定の遺伝子に変異があっても、他の遺伝子や生活習慣によって発症が抑制されるケースもあります。

家族内集積性から見る傾向

明確な確率を示すのは難しいものの、家族歴は薄毛のリスク評価において重要な情報です。

両親や祖父母、兄弟姉妹に薄毛の人がいる場合、本人も薄毛になりやすい傾向があると多くの研究で指摘されています(家族内集積性)。

家族歴と薄毛リスクの一般的な傾向

家族歴薄毛リスクの傾向
両親ともに薄毛比較的高い
片親のみ薄毛中程度
近親者に薄毛なし比較的低い(ただしゼロではない)

ただし、これはあくまで一般的な傾向であり、個人差が大きいです。

遺伝子検査でわかることとその限界

近年、遺伝子検査によって薄毛のリスクを評価するサービスも登場しています。

これらの検査では、薄毛に関連するとされるいくつかの遺伝子マーカーを調べ、統計的なリスクを判定します。

しかし、検査結果が全てではなく、あくまで参考情報の一つとして捉えることが重要です。

検査でリスクが高いと判定されても必ずしも薄毛になるわけではなく、逆にリスクが低いとされても他の要因で薄毛になる可能性はあります。

確率よりも個々の体質と向き合う

遺伝の確率に一喜一憂するよりも、ご自身の体質や生活習慣を理解し、適切なケアを行う姿勢が大切です。

遺伝的素因があるかもしれないと感じる場合は、早期から専門医に相談し、予防的な対策を始めるのも選択肢の一つです。

遺伝だけじゃない!女性の薄毛を引き起こす多様な要因

遺伝は女性の薄毛の一因ですが、それ以外にも様々な要因が複雑に関与しています。

これらの要因を理解し、対策を講じると薄毛の進行を遅らせたり、改善したりする可能性があります。

ホルモンバランスの乱れ

女性ホルモン(エストロゲン)は髪の成長を促進し、ハリやコシを保つ働きがあります。

加齢や妊娠・出産、ストレスや不規則な生活、無理なダイエットなどによりホルモンバランスが乱れると相対的に男性ホルモンの影響が強まり、薄毛を引き起こす場合があります。

特に更年期はエストロゲンの分泌が急激に減少するため、薄毛が顕著になりやすいです。

ホルモンバランスに影響する主な出来事

  • 妊娠・出産
  • 更年期
  • 経口避妊薬の使用・中止
  • 甲状腺疾患

生活習慣の乱れ

睡眠不足や栄養バランスの偏った食事、喫煙や過度な飲酒などは頭皮環境の悪化や血行不良を招き、髪の健やかな成長を妨げます。

なかでも、髪の主成分であるタンパク質や、その合成を助ける亜鉛、ビタミンB群などの栄養素が不足すると薄毛のリスクが高まります。

髪の健康に必要な栄養素

栄養素主な働き多く含む食品(例)
タンパク質髪の主成分肉、魚、卵、大豆製品
亜鉛タンパク質の合成を助ける牡蠣、レバー、牛肉
ビタミンB群頭皮環境を整える緑黄色野菜、魚介類、穀物

ストレスの影響

精神的なストレスは自律神経のバランスを乱し、血管を収縮させて頭皮の血行を悪化させます。

また、ストレスはホルモンバランスにも影響を与えるため、間接的に薄毛を誘発する可能性があります。

円形脱毛症のように、ストレスが直接的な引き金となる脱毛症もあります。

頭皮環境の悪化と不適切なヘアケア

間違ったシャンプー方法、洗浄力の強すぎるシャンプーの使用、頭皮の乾燥や過剰な皮脂分泌などは頭皮環境を悪化させ、毛穴の詰まりや炎症を引き起こして健康な髪の育成を妨げます。

また、頻繁なパーマやカラーリング、きつく髪を縛るヘアスタイルなども頭皮や毛髪に負担をかけ、薄毛の原因となる場合があります。

薄毛の悩みに隠された女性心理と遺伝への向き合い方

薄毛の悩みは単に見た目の問題だけでなく、女性の心に深く影響を与えやすいです。

特に「遺伝かもしれない」という思いは、どうしようもなさを感じさせ、不安を増幅させます。

「なぜ私だけ」という孤独感

周囲に同じ悩みを抱える人が少ない場合、「なぜ私だけがこんな思いをしなければならないのか」という孤独感に苛まれる方もいます。

特に若い世代の方や、これまで髪に悩んだことがなかった方にとっては、大きなショックとなるでしょう。

遺伝という要因が頭をよぎると、まるで運命づけられたかのように感じ、無力感を覚えるかもしれません。

美意識と自己肯定感の低下

髪は女性らしさの象徴の一つと捉えられ、薄毛が進行すると女性としての自信を失い、自己肯定感が低下してしまいやすいです。

鏡を見るのが辛くなったり、人の視線が気になったり、おしゃれを楽しめなくなったりと、日常生活にも影響が出るケースがあります。

薄毛が心理面に与える影響

心理的影響具体的な状態・行動
自信喪失新しい髪型に挑戦できない、異性との交流を避ける
不安感常に抜け毛を気にする、将来への悲観
抑うつ気分好きなことへの興味が薄れる、引きこもりがちになる

遺伝情報との建設的な向き合い方

もし遺伝的な要因が疑われるとしても、それは絶望を意味するものではありません。

遺伝情報を知るのは、むしろご自身の体質を理解し、よりパーソナルな対策を講じるための一歩と捉えられます。

正確な情報に基づいて、できることに目を向けるのが大切です。一人で抱え込まず専門医に相談すると、心理的な負担も軽減され、前向きな気持ちを取り戻せる場合もあります。

遺伝的要因が考えられる場合の具体的な対策

遺伝的な背景から薄毛のリスクを感じている場合でも、諦める必要はありません。

早期から適切な対策を行うと、薄毛の進行を遅らせたり、症状を改善したりすることが期待できます。

専門クリニックへの早期相談

自己判断でケアを続けるよりも、まずは薄毛治療の専門クリニックに相談することが重要です。

医師による正確な診断を受けると、ご自身の薄毛の原因や状態を把握し、遺伝的要因の関与の可能性についても評価できます。

その上で、一人ひとりに合った治療法やケア方法の提案を受けられます。

生活習慣の見直しと改善

遺伝的素因があったとしても、生活習慣の改善は薄毛対策の基本です。

バランスの取れた食事や質の高い睡眠、適度な運動や禁煙などは頭皮環境を整え、髪の成長をサポートします。

生活習慣改善のポイント

  • 栄養バランスの取れた食事(タンパク質、ビタミン、ミネラルを意識)
  • 十分な睡眠時間の確保(6時間以上を目安に)
  • ストレスを溜めない工夫(趣味、リラックスできる時間を持つ)
  • 適度な運動(血行促進)

適切なスカルプケアとヘアケア

頭皮を清潔に保ち、血行を促進するスカルプケアは重要です。

ご自身の頭皮タイプに合ったシャンプーを選び、優しくマッサージするように洗いましょう。

また、育毛剤や発毛剤の使用も選択肢の一つですが、医師や専門家のアドバイスを受けてから使用するのがおすすめです。

スカルプケア製品の選び方

頭皮タイプシャンプーの選び方(目安)注意点
乾燥肌アミノ酸系など保湿成分配合洗浄力が強すぎないもの
脂性肌皮脂を適度に落とすタイプ洗いすぎによる乾燥に注意
敏感肌低刺激性、無添加処方香料や着色料が少ないもの

遺伝子検査の活用と限界の理解

薄毛リスクを調べる遺伝子検査は、あくまで参考情報の一つとして活用できます。

検査結果に一喜一憂せず、医師と相談しながら、総合的な判断に基づいて対策を進めるのが大切です。

検査でリスクが高いと出ても、適切なケアで予防できる可能性はありますし、リスクが低くても油断は禁物です。

専門クリニックで提供する女性の薄毛治療

クリニックでは、女性の薄毛に関する専門的な知識と治療経験を持つ医師が、一人ひとりの状態やご希望に合わせたオーダーメイドの治療プランを提案しています。

遺伝的な要因が疑われる場合でも、諦めずに相談してみましょう。

詳細なカウンセリングと頭皮診断

まずは丁寧なカウンセリングを行い、患者さんの悩みや生活習慣、家族歴などを詳しく伺います。

その後、マイクロスコープを用いた頭皮診断や、必要に応じて血液検査などを行い、薄毛の原因を多角的に分析します。

この情報をもとに、適した治療法を検討します。

内服薬・外用薬による治療

女性の薄毛治療で用いられる代表的な薬剤には、ミノキシジル外用薬やスピロノラクトン内服薬などがあります。

ミノキシジルは毛母細胞を活性化させ、発毛を促進する効果が期待できます。

スピロノラクトンは、男性ホルモンの影響を抑制して薄毛の進行を抑える効果が期待されます。

主な治療薬と期待される効果

薬剤名(成分名)主な効果(期待)使用方法(例)
ミノキシジル外用薬発毛促進、毛髪成長期間の延長頭皮に直接塗布
スピロノラクトン内服薬抗アンドロゲン作用、皮脂分泌抑制経口服用
パントガールなど栄養補助サプリ毛髪の栄養補給、びまん性脱毛の改善経口服用

注入治療(メソセラピーなど)

頭皮に直接、発毛・育毛効果のある成分(成長因子、ビタミン、ミノキシジルなど)を注入する治療法です。

薬剤が直接毛根に作用するため、より効果が期待できます。痛みが心配な方には、痛みを軽減する工夫も行っています。

その他の先進的な治療法

上記以外にも、患者せんの状態に合わせて様々な治療法を組み合わせて提案するクリニックもあります。

例えば、低出力レーザー治療なども選択肢の一つです。

どのような治療法を取り扱っているかはクリニックによって異なりますので、カウンセリング時に確認しておきましょう。

日常生活で心がけたい薄毛予防とヘアケア

専門的な治療と並行して、日常生活でのセルフケアも薄毛予防には重要です。

日々の小さな積み重ねが、健康な髪を育む土壌を作ります。

バランスの取れた食事と十分な睡眠

髪の毛はタンパク質からできており、その成長にはビタミンやミネラルが欠かせません。

特定の食品に偏らず、多様な食材をバランス良く摂取しましょう。

また、髪の成長ホルモンは睡眠中に多く分泌されるため、質の高い睡眠を十分にとる習慣も大切です。

髪に良いとされる栄養素と食材

  • タンパク質(肉、魚、卵、大豆製品)
  • 亜鉛(牡蠣、レバー、ナッツ類)
  • 鉄分(レバー、赤身肉、ほうれん草)
  • ビタミンE(ナッツ類、アボカド、植物油)

正しいシャンプー方法と頭皮マッサージ

シャンプーは爪を立てずに指の腹で優しく洗い、すすぎ残しがないように丁寧に洗い流しましょう。

シャンプー後は、頭皮マッサージを取り入れるのも効果的です。血行が促進され、毛根に栄養が行き渡りやすくなります。

正しいシャンプーの手順

  1. ブラッシングで髪のもつれを解き、汚れを浮かす
  2. ぬるま湯で髪と頭皮を十分に予洗いする
  3. シャンプーを手のひらで泡立て、頭皮を中心に優しく洗う
  4. すすぎ残しがないよう、丁寧に洗い流す
  5. 必要に応じてコンディショナーやトリートメントを使用する

紫外線対策と頭皮の保湿

紫外線は頭皮にダメージを与え、乾燥や炎症を引き起こす原因です。

外出時には帽子や日傘を使用し、頭皮用の日焼け止めを活用するのも良いでしょう。

また、頭皮が乾燥するとバリア機能が低下するため、保湿成分配合のローションなどでケアするのもおすすめです。

ストレス管理

ストレスは万病のもとと言われますが、髪にとっても大敵です。

自分なりのストレス解消法を見つけ、心身ともにリラックスできる時間を持つように心がけましょう。適度な運動や趣味などが有効です。

女性の薄毛と遺伝に関するよくある質問(FAQ)

さいごに、女性の薄毛と遺伝に関して、患者さんからよく寄せられるご質問とその回答をまとめました。

母が薄毛なのですが、私も必ず薄毛になりますか?

お母様が薄毛だからといって、必ずしもご自身も薄毛になるとは限りません。遺伝は薄毛の一因ですが、生活習慣やホルモンバランスなど他の要因も大きく関わります。

ただし、遺伝的素因を持つ可能性は考えられますので、気になる場合は一度専門医にご相談いただくことをお勧めします。

父親が薄毛の場合、娘に遺伝しますか?

お父様が薄毛の場合でも、娘さんに遺伝的影響が及ぶ可能性はあります。

女性の薄毛はX染色体だけでなく、常染色体上の遺伝子も関与するため、父方からの遺伝も考慮に入れる必要があります。

若くして薄毛が気になるのですが、これも遺伝ですか?

若年性の薄毛(若年性脱毛症)の場合、遺伝的要因が強く影響している可能性が考えられます。

しかし、過度なダイエットやストレス、生活習慣の乱れなどが原因となるケースもあります。

正確な原因を特定するためにも、専門医の診断を受けるのがおすすめです。

遺伝による薄毛は治療で治りますか?

遺伝的素因が強い薄毛の場合でも、適切な治療を行うと進行を遅らせたり、症状を改善したりすることは十分に可能です。

完全に「治る」という表現が適切かどうかは状態によりますが、諦めずに治療に取り組む価値はあります。

遺伝子検査を受ければ、将来薄毛になるかどうかわかりますか?

遺伝子検査は、あくまで薄毛になりやすい体質的リスクを評価するものであり、将来必ず薄毛になるかどうかを断定するものではありません。

検査結果は参考情報の一つとして捉え、医師と相談しながら総合的に判断しましょう。

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この記事を書いた人

Dr.前田祐助のアバター Dr.前田祐助 AGAメディカルケアクリニック 統括院長

経歴
慶應義塾大学医学部医学研究科卒業
慶應義塾大学病院 初期臨床研修課程終了
大手AGAクリニック(院長)を経て、2018年AGAメディカルケアクリニック新宿院を開設

資格
医師免許
⽇本医師会認定産業医
医学博士

所属学会
日本内科学会
日本美容皮膚科学会
日本臨床毛髪学会

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