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女性の薄毛の原因とは|ホルモンバランスから見る症状と対策

女性の薄毛の原因とは|ホルモンバランスから見る症状と対策

薄毛は、多くの女性が抱える深刻な悩みです。特にホルモンバランスの乱れは、髪の健康に大きな影響を与えます。

「はげの原因が知りたい」「女性特有のはげの原因はある?」「はげに女性ホルモンが関わっている?」といった疑問を持ち、情報を探す方も少なくないようです。

この記事では、女性の薄毛のさまざまな原因や年代別の特徴、ご自身でできる対策から専門クリニックでの治療法まで、幅広く解説します。

薄毛のサインを見逃さず、適切な対応をすることで、健やかな髪を取り戻すための一歩を踏み出しましょう。

目次

女性の薄毛|増加する悩みとその背景

近年、薄毛に悩む女性が増加傾向にあります。

かつては男性特有の悩みと考えられがちでしたが、現代社会においては女性も薄毛の問題に直面するのが一般的になっています。この背景には、さまざまな要因が複雑に絡み合っています。

薄毛に悩む女性の現状

薄毛や抜け毛の悩みを抱える女性は、年齢を問わず増えています。特に20代や30代といった若い世代でも、髪のボリュームダウンや分け目の広がりを気にする方が少なくありません。

見た目の印象を大きく左右するため、薄毛は女性にとって精神的な負担となるケースが多いです。

社会的要因と薄毛の関連

現代社会におけるストレスの増加や不規則な生活習慣、食生活の乱れなどが、女性の薄毛問題に影響を与えていると考えられます。

また、過度なヘアケアやスタイリング、間違った頭皮ケアも頭皮環境を悪化させ、薄毛を進行させる一因となる場合があります。

薄毛が女性に与える心理的影響

髪は女性らしさの象徴の一つとされることもあり、薄毛が進行すると自信を喪失したり、他人の視線が気になったりするなど、心理的な影響は大きいです。

外出をためらったり、人と会うのが億劫になったりする方もいて、QOL(生活の質)の低下にも繋がります。

女性ホルモンと髪の毛の深い関係

女性の髪の健康は、女性ホルモンと密接に関わっています。

女性ホルモンのバランスが崩れると髪の成長サイクルに影響が現れ、薄毛や抜け毛を引き起こす場合があります。

エストロゲンとプロゲステロンの役割

女性ホルモンには主にエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類があります。

エストロゲンは髪の成長を促進し、ハリやコシを与える働きがあります。一方、プロゲステロンは髪の成長期を維持する役割を担っています。

これらのホルモンがバランス良く分泌されると、健康な髪が育まれます。

主な女性ホルモンと髪への作用

ホルモン名主な働き髪への影響
エストロゲン卵胞の成熟、子宮内膜の増殖髪の成長促進、ハリ・コシの維持
プロゲステロン子宮内膜の維持、妊娠の維持髪の成長期の維持
アンドロゲン(男性ホルモン)筋肉・骨格の発達(女性も少量分泌)過剰になると薄毛の原因に(FAGA)

ライフステージ別ホルモンバランスの変化

女性のホルモンバランスは、思春期や性成熟期、妊娠・出産期や更年期といったライフステージごとに大きく変動します。

例えば、妊娠中はエストロゲンの分泌量が増加して髪が豊かになる傾向がありますが、産後は急激に減少し、「産後脱毛症」を引き起こす場合があります。

また、更年期にはエストロゲンの分泌量が大幅に減少し、薄毛が進行しやすくなります。

女性の薄毛を引き起こす原因

女性の薄毛はホルモンバランスの乱れだけでなく、さまざまな要因が複合的に絡み合って発症します。

主な原因を理解し、適切な対策を講じることが大切です。

ホルモンバランスの乱れによる薄毛(FAGAなど)

女性男性型脱毛症(FAGA: Female Androgenetic Alopecia)は、女性の薄毛の代表的な原因の一つです。

男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロン(DHT)が毛乳頭細胞に作用し、髪の成長を阻害することで薄毛が進行します。

特に頭頂部や前頭部の髪が薄くなる傾向があります。

FAGAの主な症状と特徴

症状・特徴詳細備考
びまん性脱毛頭部全体の髪が均等に薄くなる男性型脱毛症(AGA)とは異なるパターン
分け目が目立つ特に頭頂部の分け目が広がる初期症状として現れやすい
髪のハリ・コシ低下髪が細く、弱々しくなるボリュームダウンを感じる

生活習慣の乱れと頭皮環境の悪化

睡眠不足や偏った食事、運動不足などの生活習慣の乱れは血行不良や栄養不足を引き起こし、頭皮環境を悪化させます。

頭皮環境が悪化すると健康な髪が育ちにくくなり、薄毛や抜け毛の原因となります。

ストレスが引き金となる薄毛

過度なストレスは自律神経のバランスを乱し、血管を収縮させて頭皮への血流を悪化させます。

また、ストレスはホルモンバランスにも影響を与えるため、間接的に薄毛を誘発するケースがあります。

円形脱毛症などはストレスが大きな要因となる代表的な例です。

過度なダイエットや栄養不足

無理なダイエットは、髪の成長に必要な栄養素の不足を招きます。特にタンパク質や亜鉛、鉄分やビタミン類は健康な髪を維持するために重要です。

これらの栄養素が不足すると、髪が細くなったり、抜けやすくなったりします。

年代別に見る女性の薄毛の特徴と原因

女性の薄毛は、年代によってその特徴や主な原因が異なる場合があります。ご自身の年代に合わせた対策を考えるうえで、これらの違いを確認しておくと良いでしょう。

20代・30代の薄毛|急増する若年層の悩み

20代や30代の若い世代でも薄毛に悩む女性が増えています。

この年代では、過度なダイエットや不規則な生活、ストレス、誤ったヘアケアなどが主な原因として考えられます。

また、ピルの服用中止後に一時的にホルモンバランスが変化し、抜け毛が増える方もいます。

若年層の薄毛の主な原因

原因具体例対策のポイント
生活習慣の乱れ睡眠不足、偏食、夜型生活規則正しい生活、バランスの取れた食事
ストレス仕事、人間関係、環境の変化適度な休息、リフレッシュ方法の確保
誤ったヘアケア洗浄力の強すぎるシャンプー、頻繁なカラーリング頭皮に優しいケア、適切な頻度での施術

40代・50代の薄毛|更年期とホルモン変化

40代後半から50代にかけては更年期を迎え、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が急激に減少します。

これにより髪の成長期が短縮され、休止期に入る毛髪が増えるため、薄毛が目立ちやすくなります。

FAGA(女性男性型脱毛症)もこの年代から顕著になるケースが多いです。

60代以降の薄毛|加齢に伴う自然な変化と対策

60代以降になると加齢に伴い全身の細胞の働きが低下し、毛母細胞の活動も衰えます。そのため髪全体のボリュームが減少し、髪質も細く弱くなる傾向があります。

進行を緩やかにするためには、血行促進や頭皮マッサージ、バランスの取れた栄養摂取が重要です。

その症状、本当に年のせい?見過ごされがちな薄毛のサイン

「最近抜け毛が多い気がするけど、年のせいかな」「髪が細くなったのは仕方ない」などと、薄毛の初期サインを見過ごしている方も多いのではないでしょうか。

早期に気づき、適切な対応をすることが、進行を食い止める鍵となります。

抜け毛の量だけで判断しないで

1日に50本から100本程度の抜け毛は自然な範囲内です。

しかし、以前よりも明らかに抜け毛が増えた、枕や排水溝にたまる髪の量が多くなったと感じる場合は注意が必要です。

抜け毛の量だけでなく毛根の状態(細い、毛根がないなど)もチェックしてみましょう。

髪質の変化は初期サインの可能性

薄毛は髪の量が減るだけでなく、髪質が変化することから始まる場合もあります。

以前と比べて髪が細くなった、ハリやコシがなくなった、うねりやすくなったなどの変化は、頭皮環境や毛髪サイクルの乱れを示唆している可能性があります。

注意すべき髪質の変化

  • 髪が細く、弱々しくなった
  • ハリやコシがなくなり、ボリュームが出にくい
  • 髪の毛がパサつきやすくなった
  • 以前よりもうねりや癖が強くなった

頭皮の色や状態でわかること

健康な頭皮は青白い色をしていますが、血行不良や炎症があると赤っぽくなったり、乾燥しているとフケが出やすくなったりします。

頭皮の色や硬さ、かゆみ、フケの有無なども、薄毛のリスクを判断するうえで重要な指標です。

頭皮の色と健康状態の目安

頭皮の色状態考えられる原因
青白い健康な状態血行が良い
赤い炎症、血行不良シャンプーの刺激、日焼け、ストレス
黄色っぽい皮脂の酸化、血行不良生活習慣の乱れ、加齢

「気のせい」と放置するリスク

薄毛の初期サインを「気のせい」や「一時的なもの」と自己判断して放置してしまうと、症状が進行してしまう可能性があります。

進行が進むほど改善には時間と手間がかかるため、少しでも気になる変化があれば、早めに専門医に相談すると良いでしょう。

自宅でできる女性の薄毛対策とセルフケア

専門的な治療も重要ですが、日々の生活習慣の見直しと適切なセルフケアも薄毛対策には欠かせません。

ここでは、自宅で取り組める基本的なケア方法をみていきましょう。

バランスの取れた食事と栄養摂取

髪の主成分はケラチンというタンパク質です。良質なタンパク質をはじめ、ビタミンやミネラルなど、髪の成長に必要な栄養素をバランス良く摂取する工夫が大切です。

特に亜鉛や鉄分、ビタミンB群やビタミンEなどは積極的に摂りたい栄養素です。

髪に良い栄養素と多く含む食品

栄養素主な働き多く含む食品例
タンパク質髪の主成分肉、魚、卵、大豆製品
亜鉛タンパク質の合成を助ける牡蠣、レバー、牛肉
鉄分頭皮への酸素供給レバー、赤身肉、ほうれん草

正しいシャンプー方法と頭皮ケア

シャンプーは頭皮の汚れを落とし清潔に保つために重要ですが、間違った方法で行うと頭皮を傷つけたり、必要な皮脂まで奪ってしまったりするときがあります。

ぬるま湯で予洗いし、シャンプーをよく泡立ててから指の腹で優しくマッサージするように洗いましょう。すすぎ残しがないように丁寧に洗い流すのも大切です。

質の高い睡眠とストレス管理

髪の成長には成長ホルモンが関与しており、このホルモンは睡眠中に多く分泌されます。質の高い睡眠を十分にとることは、健やかな髪を育むために必要です。

また、ストレスは自律神経やホルモンバランスを乱して薄毛の原因となるため、適度な運動や趣味などで上手にストレスを解消しましょう。

市販の育毛剤・発毛剤の選び方と注意点

市販されている女性向けの育毛剤や発毛剤にはさまざまな成分が含まれていますが、ご自身の頭皮の状態や薄毛の原因に合わせた選び方が重要です。

使用前にはパッチテストを行い、肌に異常が出ないか確認しましょう。効果を実感するには、数ヶ月以上の継続使用が一般的です。

女性用育毛剤の主な成分と期待される効果

成分カテゴリー代表的な成分例期待される効果
血行促進成分センブリエキス、ビタミンE誘導体頭皮の血流改善、栄養供給促進
保湿成分ヒアルロン酸、コラーゲン頭皮の乾燥防止、柔軟性維持
抗炎症成分グリチルリチン酸ジカリウム頭皮の炎症抑制、フケ・かゆみ防止

専門クリニックで行う女性の薄毛治療

セルフケアだけでは改善が見られない場合や、より積極的に薄毛治療に取り組みたい場合は、専門クリニックでの治療を検討しましょう。

医師による診断のもと、医学的根拠に基づいた治療を受けられます。

専門医によるカウンセリングと診断の重要性

薄毛の原因は一人ひとり異なるため、まずは専門医による詳細なカウンセリングと診察を受けることが治療の第一歩です。

頭皮の状態や生活習慣、既往歴などを総合的に判断し、原因を特定したうえで、その人に合った治療計画を立てます。

内服薬・外用薬による治療法

女性の薄毛治療では、主にミノキシジル外用薬やスピロノラクトン内服薬などが用いられます。

ミノキシジルは毛母細胞を活性化させ、発毛を促進する効果が期待できます。スピロノラクトンは、男性ホルモンの影響を抑えてFAGAの進行を抑制する効果があります。

主な治療薬の種類

  • ミノキシジル外用薬
  • スピロノラクトン内服薬
  • 各種ビタミン剤・ミネラル剤

注入治療やその他の先進治療

薬剤治療の他にも、頭皮に直接有効成分を注入する治療法(メソセラピーなど)や、自身の血液から抽出した成長因子を利用するPRP療法、低出力レーザー治療などさまざまな治療選択肢があります。

これらの治療は単独で行うケースもあれば、内服薬や外用薬と組み合わせて行う方もいます。

主な注入治療の種類と特徴

治療法概要期待される効果
ヘアフィラー(毛髪用注入剤)発毛促進ペプチドなどを頭皮に注入毛髪の成長促進、抜け毛抑制
PRP療法自身の血液から成長因子を抽出し注入毛母細胞の活性化、組織修復
HARG療法毛髪再生に必要な成長因子やビタミンを注入発毛促進、育毛環境改善

治療期間と費用の目安

薄毛治療は、効果を実感するまでに一般的に3ヶ月から6ヶ月程度の期間を要します。

治療法や症状の進行度によって、治療期間や費用は大きく異なります。カウンセリングの際に、具体的な治療計画と合わせて、期間や費用についてもしっかりと確認すると安心です。

薄毛の悩み、一人で抱え込まないで|心と髪のトータルケア

鏡を見るたびにため息が出たり、人の視線が気になって自信を失ったりしている方もいるのではないでしょうか。

薄毛は見た目の変化だけでなく、自尊心の低下や抑うつ気分など、精神面にも大きな影響を及ぼす場合があります。

専門家との対話で見える希望

専門医やカウンセラーとの対話を通じて、ご自身の薄毛の原因や適切な対処法を理解すると、不安を軽減して前向きな気持ちを取り戻すきっかけになります。

どんな些細なことでも構いません。悩みや疑問を医師やカウンセラーに相談して、一緒に解決策を探しましょう。

同じ悩みを持つ人との繋がり

SNSなどを通じて、同じ悩みに共感しあえる仲間を見つけるのも一つの方法です。

一人ではないと感じること、悩みを共有できる仲間がいることは、治療を続けるうえで大きな支えとなるでしょう。

前向きな気持ちが育む健康な髪

ストレスが髪に悪影響を与えるように、心の状態は身体にも影響します。

治療への前向きな気持ちや、自分自身を大切にする心持ちは治療効果を高め、健康な髪を育む上でとても重要です。

多くのクリニックでは、患者さんが笑顔を取り戻して自信を持って毎日を過ごせるよう、心と髪の両面からサポートしてくれます。

女性の薄毛に関するよくある質問(Q&A)

女性の薄毛に関して、患者さんからよく寄せられるご質問とその回答をまとめました。

遺伝は女性の薄毛に関係しますか?

遺伝的要因も女性の薄毛に関与することがあります。特にFAGA(女性男性型脱毛症)は、遺伝的素因が影響すると考えられています。

ご家族に薄毛の方がいる場合は、体質的に薄毛になりやすい可能性も考慮し、早めのケアや専門医への相談を推奨します。

ピルの服用は薄毛に影響しますか?

ピルの種類や服用期間、中止後のホルモンバランスの変化によって一時的に抜け毛が増えたり、逆に改善したりする場合があります。

ピルの服用に関して不安があるときは、処方医やかかりつけの婦人科医にご相談ください。薄毛治療専門医にも、ピルの服用状況を伝えることが重要です。

ウィッグやエクステは薄毛を悪化させますか?

適切に使用すれば、必ずしも悪化させるわけではありません。

しかし、長時間の装着や締め付けの強いものは頭皮の血行不良や蒸れを引き起こし、頭皮環境を悪化させる可能性があります。

また、エクステの装着・取り外しの際に毛髪に負担がかかる場合もあります。使用するときは、頭皮を清潔に保ち、定期的に休息させるなど、注意が必要です。

治療を開始したらすぐに効果は現れますか?

薄毛治療の効果が現れるまでには個人差がありますが、一般的には3ヶ月から6ヶ月程度の継続が必要です。

毛髪には成長サイクルがあり、新しい髪が成長して見た目の変化として実感できるようになるまでには時間がかかります。

焦らず、医師の指示に従って根気強く治療を続けましょう。

参考文献

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この記事を書いた人

Dr.前田祐助のアバター Dr.前田祐助 AGAメディカルケアクリニック 統括院長

経歴
慶應義塾大学医学部医学研究科卒業
慶應義塾大学病院 初期臨床研修課程終了
大手AGAクリニック(院長)を経て、2018年AGAメディカルケアクリニック新宿院を開設

資格
医師免許
⽇本医師会認定産業医
医学博士

所属学会
日本内科学会
日本美容皮膚科学会
日本臨床毛髪学会

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