MENU

女性の抜け毛対策に役立つ食事とサプリメント – 栄養素の選び方

女性の抜け毛対策に役立つ食事とサプリメント - 栄養素の選び方

女性の抜け毛や薄毛のお悩みは、多くの方にとって深刻な問題です。日々の食事内容の見直し、髪の成長に必要な栄養素のバランス良い摂取は、健やかな髪を育むための大切な一歩となります。

この記事では、抜け毛対策に役立つ食事のポイントや栄養素の選び方、そしてサプリメントを上手に活用する方法を詳しく解説します。

ご自身の食生活を見つめ直し、内側からのケアを始めましょう。

目次

女性の抜け毛の主な原因と食事の関連性

女性の抜け毛は、様々な要因が複雑に絡み合って起こります。そのなかでも、毎日の食事は髪の健康状態に大きな影響を与える要素の一つです。

栄養バランスの偏りは、髪の成長を妨げ、抜け毛を招く場合があります。

ホルモンバランスの乱れと抜け毛

女性ホルモンは髪の成長と維持に深く関わっています。

加齢や出産、ストレスや不規則な生活などによりホルモンバランスが乱れると、ヘアサイクルに影響が出て抜け毛が増える場合があります。

なかでもエストロゲンという女性ホルモンは髪のハリやコシを保つ働きがあるため、このホルモンの減少は抜け毛の一因となります。

栄養不足が引き起こす髪への影響

髪は主にタンパク質からできており、その成長にはビタミンやミネラルといった栄養素も必要です。

過度なダイエットや偏った食事はこれらの栄養素の不足を招き、髪が細くなったり、抜けやすくなったりする原因となります。

鉄分や亜鉛、ビオチンなどの不足は、女性の抜け毛対策においてとくに注意したい点です。

髪の健康を損なう可能性のある食習慣

  • 極端な食事制限
  • インスタント食品や外食への偏り
  • 糖質や脂質の過剰摂取
  • 朝食の欠食

ストレスと食生活の悪循環

現代社会において、ストレスは避けがたいものです。しかし、慢性的なストレスは自律神経のバランスを崩し、血行不良を引き起こすケースがあります。

頭皮への血流が悪くなると、髪に必要な栄養が届きにくくなり、抜け毛を助長します。

また、ストレスによって食生活が乱れ、さらに栄養状態が悪化するという悪循環に陥っている方も見受けられます。

食事改善で期待できること

バランスの取れた食事を心がけると、髪の成長に必要な栄養素を補給して頭皮環境を整えることが期待できます。

これにより髪のハリやコシが改善されたり、抜け毛が減ったりする可能性があります。

ただし、食事改善の効果はすぐに現れるものではなく、長期的な視点で取り組むことが大切です。

髪の成長に欠かせない基本的な栄養素

健やかな髪を育むためには特定の栄養素だけを摂取するのではなく、さまざまな栄養素をバランス良く摂ることが重要です。

それぞれの栄養素が持つ役割を理解し、日々の食事に取り入れましょう。

髪の構成要素とその働き

髪の約90%は「ケラチン」というタンパク質で構成されています。

このケラチンを合成するためにはアミノ酸が必要であり、そのアミノ酸を体内で効率よく利用するためには、ビタミンやミネラルが補酵素として働きます。

これらの栄養素が一つでも不足すると、健康な髪の育成に支障をきたす場合があります。

髪の成長を支える主な栄養素とその役割

栄養素主な役割不足時の影響例
タンパク質髪の主成分であるケラチンの材料髪の細り、ツヤの低下
亜鉛ケラチンの合成を助ける抜け毛、髪の成長遅延
鉄分頭皮への酸素供給髪のパサつき、抜け毛
ビタミンB群頭皮の代謝促進、皮脂バランス調整頭皮トラブル、抜け毛
ビタミンCコラーゲン生成、鉄分の吸収促進髪の強度の低下

バランスの取れた食事の重要性

「髪に良い」とされる特定の食品ばかりを食べるのではなく、主食・主菜・副菜をそろえ、多様な食品から栄養を摂るのが基本です。

これにより必要な栄養素を過不足なく補給でき、体全体の健康維持にもつながります。

健康な体があってこそ、健康な髪が育まれるのです。

特定の栄養素の過不足リスク

特定の栄養素を過剰に摂取したり、逆に極端に制限したりすると、かえって髪の健康を損なう可能性があります。

例えば、脂溶性ビタミンであるビタミンAは、過剰摂取すると頭痛や脱毛を引き起こしやすいです。

サプリメントを利用する際は耐容上限量を確認し、適切に摂取しましょう。

タンパク質|髪の主成分をしっかり補給

タンパク質は私たちの体を作るうえで欠かせない栄養素であり、髪の毛の大部分を構成するケラチンの主原料です。

良質なタンパク質の十分な摂取は、抜け毛対策を行う女性にとって基本中の基本と言えるでしょう。

ケラチンの生成とタンパク質の役割

髪の毛の主成分であるケラチンは、18種類のアミノ酸が結合してできています。食事から摂取したタンパク質は体内でアミノ酸に分解され、その後ケラチンとして再合成されます。

このため、タンパク質の摂取量が不足すると健康な髪の毛を作る材料が足りなくなり、髪が細くなったり、弱くなったりする原因となります。

タンパク質が豊富な食品

タンパク質は肉類や魚介類、卵や乳製品、大豆製品などに多く含まれています。

これらの食品をバランス良く食事に取り入れると、必要なアミノ酸を効率的に摂取できます。

タンパク質を多く含む食品

食品カテゴリー代表的な食品特徴
肉類鶏むね肉、豚ヒレ肉、牛肉(赤身)動物性タンパク質、ビタミンB群も豊富
魚介類鮭、マグロ、アジ、エビ、貝類良質なタンパク質、EPA・DHAも摂取可能
卵・乳製品鶏卵、牛乳、ヨーグルト、チーズ必須アミノ酸バランスが良い、カルシウムも豊富
大豆製品豆腐、納豆、豆乳、きな粉植物性タンパク質、イソフラボンも含む

植物性と動物性タンパク質の違い

タンパク質には、肉や魚などに含まれる動物性タンパク質と、大豆製品や穀物に含まれる植物性タンパク質があります。

動物性タンパク質は必須アミノ酸をバランス良く含んでいるものが多い一方、脂質も多く含む場合があります。

植物性タンパク質は低脂質で食物繊維も摂れる利点があります。両方をバランス良く摂取するのが理想的です。

1日に必要なタンパク質の目安

成人女性の1日のタンパク質推奨量は、体重1kgあたり約0.8g~1.0gとされています。例えば体重50kgの女性であれば、40g~50g程度が目安です。

ただし、活動量や年齢によって必要な量は異なりますので、自身の状況に合わせて調整すると良いです。

ビタミン群|健康な頭皮と髪を育む

ビタミンは、体の機能を正常に保つために微量ながらも重要な働きをする栄養素です。

なかでもビタミンAやB群、CやEなどは、頭皮環境を整えて髪の成長をサポートする上で重要な役割を果たします。

ビタミンA|頭皮の健康維持

ビタミンAは皮膚や粘膜の健康を維持し、頭皮の新陳代謝を促す働きがあります。

頭皮が乾燥したりターンオーバーが乱れたりすると、フケやかゆみの原因となり、健康な髪が育ちにくい環境になります。

ビタミンAはレバーやうなぎ、緑黄色野菜(人参、ほうれん草など)に多く含まれる栄養素です。

ビタミンB群|代謝促進と血行改善

ビタミンB群には多くの種類があり、それぞれが協力してエネルギー代謝やタンパク質の合成に関わっています。

特にビタミンB2は皮脂の分泌を調整し、ビタミンB6はタンパク質の代謝を助けケラチンの生成をサポートします。

また、ナイアシン(B3)やパントテン酸(B5)は血行を促進し、頭皮に栄養を届けやすくします。ビオチン(B7)も髪の健康に深く関わる栄養素です。

主なビタミンB群と髪への働き・食品例

ビタミンB群の種類髪への主な働き多く含む食品例
ビタミンB2皮脂バランス調整、細胞再生レバー、卵、納豆、乳製品
ビタミンB6タンパク質代謝促進、ケラチン合成補助マグロ、カツオ、鶏肉、バナナ
ビオチン(B7)皮膚や髪の健康維持、ケラチン合成補助レバー、卵黄、ナッツ類、きのこ類
ナイアシン(B3)血行促進、頭皮の健康維持カツオ、鶏むね肉、きのこ類

ビタミンC|コラーゲン生成と抗酸化

ビタミンCは、血管や頭皮の構成成分であるコラーゲンの生成に必要です。また、強力な抗酸化作用を持ち、活性酸素による細胞のダメージを防ぎます。

さらに、鉄分の吸収を高める働きもあるため、貧血予防にもつながり、間接的に髪の健康をサポートします。

果物(柑橘類、イチゴ、キウイなど)や野菜(パプリカ、ブロッコリーなど)に豊富です。

ビタミンCを多く含む食品

食品名100gあたりのビタミンC量目安
赤パプリカ約170mg
ブロッコリー(生)約140mg
キウイフルーツ(緑肉種)約71mg
イチゴ約62mg

ビタミンE|血行促進と抗酸化

ビタミンEも強力な抗酸化作用を持ち、細胞の酸化を防ぎます。また、毛細血管を広げて血行を促進する働きがあり、頭皮への栄養供給をスムーズにします。

ナッツ類(アーモンドなど)、植物油(ひまわり油、オリーブオイルなど)、アボカドなどに多く含まれます。

ミネラル|髪の強さとサイクルをサポート

ミネラルは体の調子を整え、髪の成長や維持にも深く関わっています。

亜鉛や鉄、ヨウ素やシリカ(ケイ素)などは、女性の抜け毛対策において意識して摂取したいミネラルです。

亜鉛|髪の成長と維持に重要

亜鉛はタンパク質の合成や細胞分裂に不可欠なミネラルで、髪の主成分であるケラチンの合成を助ける重要な役割を担います。

亜鉛が不足すると、髪の成長が遅れたり、抜け毛が増えたりしやすいです。牡蠣やレバー、牛肉(赤身)やナッツ類などに多く含まれます。

亜鉛を多く含む食品

食品名特徴
牡蠣(生)非常に多くの亜鉛を含む
豚レバー鉄分も豊富
牛肉(赤身)良質なタンパク質も摂取可能
カシューナッツ手軽に摂取できる

鉄分|酸素運搬と髪への栄養供給

鉄分は血液中のヘモグロビンの材料となり、全身に酸素を運ぶ役割をしています。

頭皮も例外ではなく、鉄分が不足すると頭皮への酸素供給が滞り、髪の毛根に十分な栄養が行き渡らなくなってしまいます。これが抜け毛や薄毛の原因となる例があります。

女性は月経によりとくに鉄分を失いやすいため、積極的に摂取する工夫が大切です。レバーや赤身の肉、魚介類(カツオ、アサリなど)や緑黄色野菜、大豆製品などに含まれます。

鉄分の種類と吸収を高めるポイント

  • ヘム鉄は肉や魚などの動物性食品に多く、吸収率が高い
  • 非ヘムは野菜や穀物などの植物性食品に多く、ビタミンCと一緒に摂ると吸収率アップ

ヨウ素|甲状腺ホルモンと髪の健康

ヨウ素は甲状腺ホルモンの主成分であり、体の新陳代謝を活発にする働きがあります。

甲状腺ホルモンは髪の成長にも関与しており、ヨウ素が不足すると甲状腺機能が低下し、抜け毛を引き起こす場合があります。海藻類(昆布、わかめ、のりなど)に豊富に含まれている栄養素です。

ただし、過剰摂取も甲状腺機能に影響を与えるケースがあるため、多く摂れば良いものでもありません。適量を心がけましょう。

シリカ(ケイ素)|髪の弾力とツヤ

シリカ(ケイ素)はコラーゲンの生成を助け、髪や爪、皮膚の健康を保つために重要なミネラルです。

髪の弾力やツヤに関わるとされ、不足すると髪がもろくなることがあります。玄米や大麦、じゃがいもやアスパラガスなどに含まれています。

食生活で抜け毛対策をするときの注意点

抜け毛対策として食生活を見直す際には、いくつかの注意点があります。

やみくもに食事制限をしたり、特定の食品に偏ったりするのは避け、体全体の健康を考えたバランスの良い食事を心がけましょう。

極端な食事制限の危険性

体重を減らすために極端な食事制限を行うと髪に必要な栄養素が不足し、抜け毛を悪化させる可能性があります。

タンパク質やビタミン、ミネラルは髪の成長に直接関わるため、これらが不足しないように注意が必要です。

健康的なダイエットは、バランスの取れた食事と適度な運動が基本です。

加工食品や糖質の摂りすぎに注意

インスタント食品やスナック菓子などの加工食品には、塩分や脂質、食品添加物が多く含まれているものがあります。

過剰に摂取すると、血行が悪くなったり、頭皮環境が悪化したりする可能性があります。

また、白砂糖などの精製された糖質の摂りすぎは血糖値の急激な変動を招き、体内の炎症を引き起こしやすくするとも言われています。

食生活で控えたいもの

種類注意点
過度な脂質皮脂の過剰分泌、血行不良の可能性
精製された糖質血糖値の急上昇、体内の糖化リスク
刺激物(香辛料など)過剰摂取は頭皮への刺激となる場合も

これらが間接的に抜け毛に影響する場合もあるため、摂取量には注意しましょう。

水分補給の重要性

体内の水分が不足すると血液がドロドロになりやすく、血行が悪化する可能性があります。これにより、頭皮への栄養供給が滞り、髪の健康に影響が出ることがあります。

こまめに水分を補給し、体内の循環を良好に保つ心がけも、間接的な抜け毛対策となります。

1日に1.5リットル~2リットルを目安に、水やお茶などで水分を摂るようにしましょう。

長期的な視点での取り組み

食事改善による抜け毛対策は、すぐに効果が現れるものではありません。

髪の毛にはヘアサイクルがあり、新しい髪が成長し、その効果を実感するまでには数ヶ月から半年程度の時間が必要です。

焦らずに、バランスの取れた食生活を継続することが何よりも大切です。日々の小さな積み重ねが、将来の健康な髪につながります。

抜け毛の悩みに寄り添う食事の工夫

毎日忙しく過ごしていると、栄養バランスの整った食事を毎食用意するのは難しいと感じるかもしれません。

しかし、少しの工夫で、無理なく髪に良い食生活を続けることは可能です。

忙しい毎日でも続けやすい栄養補給のヒント

完璧を目指さなくても大丈夫です。例えば、朝食にゆで卵やヨーグルト、納豆を加えるだけでも、手軽にタンパク質を補給できます。

ランチがお弁当や外食中心なら、野菜や海藻の小鉢を一品追加する、夕食では魚料理の日を増やすなど、できることから始めてみましょう。

忙しい日の簡単栄養チャージ食材

食材簡単な活用法期待できる栄養素
冷凍野菜(ほうれん草、ブロッコリーなど)スープや炒め物に加えるビタミン、ミネラル、食物繊維
缶詰(サバ、イワシなど)そのまま、またはサラダに加えるタンパク質、EPA、DHA
ナッツ類(アーモンド、くるみなど)間食として少量つまむビタミンE、ミネラル、良質な脂質

季節の変わり目のゆらぎと食事ケア

季節の変わり目は体調を崩しやすく、自律神経も乱れがちです。これが抜け毛に影響するときもあります。

そんな時期は消化が良く、栄養価の高い食事をとくに心がけましょう。旬の食材は栄養価が高く、体調を整える助けになります。

例えば、春には苦味のある山菜でデトックスを促し、秋にはきのこ類で免疫力をサポートするなど、季節に合わせた食材選びも楽しいものです。

心と体の声を聞く|食事を通じたセルフケア

「これを食べなければいけない」と義務感で食事をするのではなく、「今日はこれが食べたいな」という心と体の声に耳を傾けることも大切です。

食事がストレスになってしまっては本末転倒です。時には好きなものを楽しむことも、心の栄養になります。

食事は自分自身を大切にするセルフケアの一つと捉え、楽しみながら続けられる方法を見つけましょう。

罪悪感なく楽しむ|間食の選び方

間食は必ずしも悪いものではありません。選び方次第で、不足しがちな栄養素を補うチャンスにもなります。

スナック菓子や甘いジュースの代わりに、果物やヨーグルト、ナッツや小魚などを選んでみましょう。

これらはビタミンやミネラル、タンパク質などを補給でき、女性の抜け毛に効果的なサプリに頼る前に試せる手軽な栄養補給です。

サプリメントの選び方と活用法

食事だけで必要な栄養素を十分に補給するのが難しいときや、特定の栄養素を集中的に摂りたいときには、サプリメントの活用も一つの方法です。

しかし、サプリメントはあくまで食事の補助として考え、正しく選んで利用することが重要です。

サプリメントはあくまで補助

サプリメントは、健康な髪を育むための土台となるバランスの取れた食事に取って代わるものではありません。

まずは日々の食生活を見直し、それでも不足する栄養素がある場合に補助的に利用すると良いでしょう。

安易に「抜け毛サプリ」という言葉だけで選ぶのではなく、自分に必要な成分を見極めることが大切です。

抜け毛対策で注目される成分

女性の抜け毛対策として注目されるサプリメントの成分には、髪の主成分であるケラチンを構成するアミノ酸や亜鉛、鉄、ビオチンやビタミンB群、イソフラボンなどがあります。

これらの成分は、髪の成長をサポートしたり、頭皮環境を整えたりする働きが期待されます。

抜け毛対策サプリの主な成分と期待される役割

成分名期待される役割
亜鉛ケラチン合成促進、細胞分裂活性化
鉄分酸素運搬、毛母細胞への栄養供給
ビオチン皮膚や髪の健康維持、ケラチン合成補助
L-リジン(アミノ酸)ケラチン構成要素、育毛サポート
大豆イソフラボン女性ホルモン様作用、ヘアサイクル調整補助

サプリメントを選ぶ際のポイント

サプリメントを選ぶ際には、いくつかのポイントを確認することが大切です。

まず、どのような成分がどれくらい含まれているか、成分表示をしっかり確認しましょう。また、信頼できるメーカーの製品か、品質管理は適切に行われているかなども重要な選択基準です。

過剰な宣伝文句に惑わされず、客観的な情報に基づいて選ぶように心がけてください。

サプリメント選びのチェックポイント

  • 含有成分と含有量
  • 添加物の種類と量
  • 製造メーカーの信頼性
  • 品質管理基準(GMP認定など)
  • 価格と続けやすさ

医師や専門家への相談

どのサプリメントを選べば良いか分からない場合や、持病がある、薬を服用しているなどの場合は、自己判断せずに医師や薬剤師、管理栄養士などの専門家に相談しましょう。

自分の体質や健康状態に合ったアドバイスを受けると、より安全かつ効果的にサプリメントを活用できます。

抜け毛の原因が病気による可能性もあるため、気になる場合は早めに医療機関を受診することをお勧めします。

よくある質問

さいごに、抜け毛に役立つ食事やサプリメントに関してよくいただく質問をまとめます。

食事改善でどれくらいで変化を感じますか?

髪の毛にはヘアサイクル(成長期・退行期・休止期)があるため、食事改善による変化を実感するまでには、一般的に3ヶ月から半年程度かかると言われています。

効果の現れ方には個人差がありますが、焦らずに継続しましょう。

髪に良い食品だけを食べ続ければ良いですか?

特定の食品だけを偏って食べるのはおすすめできません。髪の健康には様々な栄養素が関わっており、バランスの取れた食事が基本です。

多くの種類の食品から栄養を摂ることを心がけましょう。

サプリメントはいつ飲むのが効果的ですか?

サプリメントの種類によって推奨される摂取タイミングは異なります。一般的には、消化吸収を助けるために食後に飲むことが推奨されるものが多いです。

製品のパッケージや説明書を確認し、指示に従って摂取してください。不明な場合は、医師や薬剤師に相談しましょう。

妊娠中や授乳中でも飲める抜け毛対策サプリはありますか?

妊娠中や授乳中は、特に栄養摂取に注意が必要な時期です。サプリメントのなかには、この時期の摂取を推奨しないものもあります。

自己判断せず、必ずかかりつけの医師や産婦人科医に相談し、指示に従ってください。食事からの栄養摂取を基本とするのが最も安全です。

参考文献

GUO, Emily L.; KATTA, Rajani. Diet and hair loss: effects of nutrient deficiency and supplement use. Dermatology practical & conceptual, 2017, 7.1: 1.

RAJPUT, Rajendrasingh. A scientific hypothesis on the role of nutritional supplements for effective management of hair loss and promoting hair regrowth. J Nutr Health Food Sci, 2018, 6.3: 1-11.

DRAKE, Lara, et al. Evaluation of the safety and effectiveness of nutritional supplements for treating hair loss: a systematic review. JAMA dermatology, 2023, 159.1: 79-86.

RUSHTON, D. Hugh. Nutritional factors and hair loss. Clinical and experimental dermatology, 2002, 27.5: 396-404.

LE FLOC’H, Caroline, et al. Effect of a nutritional supplement on hair loss in women. Journal of cosmetic dermatology, 2015, 14.1: 76-82.

GOLUCH-KONIUSZY, Zuzanna Sabina. Nutrition of women with hair loss problem during the period of menopause. Menopause Review/Przegląd Menopauzalny, 2016, 15.1: 56-61.

ALMOHANNA, Hind M., et al. The role of vitamins and minerals in hair loss: a review. Dermatology and therapy, 2019, 9.1: 51-70.

OLSEN, Elise A., et al. Evaluation and treatment of male and female pattern hair loss. Journal of the American Academy of Dermatology, 2005, 52.2: 301-311.

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

Dr.前田祐助のアバター Dr.前田祐助 AGAメディカルケアクリニック 統括院長

経歴
慶應義塾大学医学部医学研究科卒業
慶應義塾大学病院 初期臨床研修課程終了
大手AGAクリニック(院長)を経て、2018年AGAメディカルケアクリニック新宿院を開設

資格
医師免許
⽇本医師会認定産業医
医学博士

所属学会
日本内科学会
日本美容皮膚科学会
日本臨床毛髪学会

目次