「NIPT検査の精度は高いものなのかな」
「NIPT検査の認定・非認定の違いがよくわからない」
「受けようとは思うけど、どこがいいんだろう」
こんな悩みをお持ちのあなたに、ぜひこの記事を読んでほしいと思います。
NIPT(新型出生前診断)とは、母親から採血した血液で、染色体異常を調べる非確定的検査。胎児へのリスクが少ない、精度が高いことなどが特徴です。
この記事では認定・非認定の違いや検査の精度など、NIPT検査における心配に思いやすい点をまとめて解説しています。
さらに京都でNIPTを受診できる認定施設・非認定施設もそれぞれご紹介!
NIPTにまつわる懸念点をスッキリ解消させましょう。
Contents
NIPT検査の「認定」「非認定」って何が違うの?

NIPT検査を実施している施設には「認定施設」と「非認定施設」があります。両者の違いは受診にあたっての条件や、常勤必須の医師がいるかといった点が異なります。
NIPTの認定施設について

認定施設の特徴は以下の通りです。
- 日本医師会と日本産婦人科学会から認定を受けている
- 産婦人科医と小児科医が常勤
- 遺伝カウンセラーが所属している
- 受診の際は夫婦同伴が必須
- 検査項目はどの施設でも同じ
- 必ずカウンセリングを2~3回受ける
学術団体からの認定を受けていたり、産婦人科医などの医師が常勤していたりするため、安心して検査を受けられるでしょう。また、遺伝カウンセラーが必ず在籍しているため、十分なカウンセリングも受けられます。
反面、検査には夫婦同伴でなければならなかったり、カウンセリングを何度も受けなければならなかったりするなど、受診に際しての条件が多く手間に感じてしまうこともあるかもしれません。忙しくて時間が取れない場合は、なかなか受診できないケースもあるでしょう。
なお、かつては認定施設でのNIPT検査受診は35歳以上であることが条件でしたが、2022年に日本医学会が交付した指針により現在では年齢制限は撤廃されました。
NIPTの非認定施設について

非認定施設の特徴は認定施設よりも条件が緩いことです。
- 特にどこかから認定を受けているわけではない
- 検査項目は施設ごとで異なり、単体検査を受けられるところもある
- 遺伝カウンセラーが在籍していないことがある
- 夫婦同伴などの条件がないところが多く、受検しやすい
- 1回の来院でNIPTを受検することもできるため、結果が早くわかる
- 費用が安く済むことも
「非認定」という言葉から「法律違反なのかな?」と思うかもしれませんが、そうではありません。
非認定施設は認定施設よりも受診しやすく、スピード感があるのも魅力。夫婦同伴が必須ではありませんし、1度の来院でNIPT検査を受検可能な施設もあります。
そのため、忙しくされている妊婦さんでも検査を受けやすいでしょう。
しかし、施設によっては。遺伝カウンセラーが在籍しておらず、十分なカウンセリングを受けられません。さらにアフターフォローが十分に整っていない場合もあり、不安を感じながら検査に臨まねばならない可能性もあるでしょう。。
非認定施設を利用する場合は遺伝カウンセラーの存在やアフターフォローについてもキチンと調べておくことをおすすめします。
NIPT検査の費用相場

NIPT検査にかかる費用は200,000円程度が目安です。ただし、認定施設か非認定施設かで若干の差があり、非認定施設の場合はカウンセリングなどで追加費用が掛かるケースもあります。
また、陽性だった場合には確定検査が必要になるため、さらに200,000円ほどの費用かかることも。施設によっては、羊水検査などの費用を一部、または全額免除してくれる所もあるので、よく調べておくとよいでしょう。
京都でNIPT検査を受けられる施設を6つ紹介!

京都にあるNIPTを受診できる施設を紹介します。非認定施設・認定施設を3つずつ紹介しましたので、ぜひご一読ください。
非認定施設
- 平石クリニック
- ミネルバクリニック
- DNA先端医療
認定施設
- 京都第一赤十字病院
- 足立病院
- 三菱京都病院
平石クリニック【非認定施設】

引用元:平石クリニック
平石クリニックは、2021年度の顧客満足度97%と充実したサービスで人気のクリニックです。その理由は、非認定施設ながらも手厚いサポート体制にあるといえるでしょう。
平石クリニックの特徴としては、以下の4つが挙げられます。
- 認定遺伝カウンセラーが在籍しているため、安心して相談できる。
- 検査を受けるうえでの必須条件が少ない。いつでも受診しやすい環境。
- 検査後フォロー体制が充実しており、陽性の場合、羊水検査、絨毛検査の費用を全額負担してもらえる。
- 土日でも検査可能。結果は最短6日でお知らせ。1回の来院で採血までできるうえ、平日以外でも受診できるため、忙しくても受診しやすい。
充実のサポート体制と受診のしやすさなどが大きな魅力といえます。
特に陽性時は羊水検査や絨毛検査は全額負担とアフターフォローが手厚く、不安が軽減されますね。
また、気になる検査費用は以下の通り。(金額は全て税込み)
- 基本検査:198,000円
- 全染色体検査:231,000円
- 微小欠失検査:253,000円
平石クリニックの受付時間・アクセスは?
京都で平石クリニックのNIPTを受けるには、提携している施設での受診となります。
提携施設1.平石クリニック京都提携店
受付時間 | 10:00~22:00 |
休診日 | 不定休 |
アクセス | 各線京都駅から徒歩4分、京都市バス206・208系統京都駅行「烏丸七条」前。 |
提携施設2.平石クリニック 京都駅前提携院
受付時間 | 10:00~22:00 |
休診日 | 不定休 |
アクセス | 京都駅から徒歩4分。 |
ミネルバクリニック【非認定施設】

引用元:ミネルバクリニック
こちらは精度の高い検査と、柔軟な対応が魅力的な施設。妊婦さんの不安を軽くするような取り組みを実施しています。
- 日本で唯一「スーパーNIPT」を受けられる。
- 臨床遺伝専門医が一貫して対応してくれるため安心。
- 当日検査、土日診療も可能。
- オンライン診断対応。
日本でスーパーNIPTが受けられるのは現在(2022年11月時点)ミネルバクリニックのみ。スーパーNIPTとは従来のNIPTよりも2.5倍の設備投資と技術力が必要な検査で、精度の高い検査です。
診断はオンラインで、採血のみ近くの医院で行う必要があります。
さらに、必要な患者さんには院長の携帯電話番号を渡しています。不安になることもある妊婦さんの相談にいつでも対応するためです。
基本検査費用は176,000円(税込み)です。
ミネルバクリニックの受付時間・アクセスは?
ミネルバクリニックは東京にあるクリニックです。そのため京都からNIPTを受ける場合は、最寄りの医院で血液を採取し、送付したうえでのオンライン診断となります。
受付時間 | 10:00~14:00・16:00~20:00 |
休診日 | 火曜、水曜 |
DNA先端医療【非認定施設】

引用元:DNA先端医療株式会社
こちらは「全ての妊婦さんに安心を与える」をモットーにNIPT検査を実施している施設です。以下の理由から非常に受診しやすく、相談もしやすい施設といえるでしょう。
- 当日予約、当日検査可能。
- 羊水検査費用を全額負担。
- 検査の進捗を確認できる。
- 認定遺伝カウンセラーが在籍。
妊婦さんに安心してもらうための体制が整っています。
DNA先端医療自体には休診日などがないため、いつでも問い合わせ可能。結果を待つ妊婦さん・パートナーは、検査の進捗確認ができると少しは安心できそうですね。
検査費用は以下の通りです。(金額は全て税込み)
- 基本検査:198,000円
- 全染色体検査:231,000円
- 微小欠失検査:253,000円
DNA先端医療の受付時間・アクセスは?
京都でDNA先端医療のNIPTを受診するには、提携している施設で受ける必要があります。
提携施設1.AGAスキンクリニック 京都駅前店
受付時間 | 10:00~22:00 |
休診日 | 不定休 |
アクセス | 京都駅から徒歩4分 |
提携施設2.AGAスキンクリニック 京都駅前レディース院
受付時間 | 10:00~22:00 |
休診日 | 不定休 |
アクセス | 各線京都駅から徒歩4分、京都市バス206・208系統京都駅行「烏丸七条」前。 |
京都第一赤十字病院【認定施設】

引用元:京都第一赤十字病院
NIPT検査は産婦人科の出生前診断外来で受けられます。NIPT検査だけでなく胎児の様子が細かくわかるうえ、サポートが手厚いのも嬉しいポイントです。
NIPT検査費用は143,000円(税込み)。遺伝カウンセリングには初心の場合、別途5,000円/30分、再診の場合は3,000円(いずれも税込み)が必要になります。
京都第一赤十字病院の受付時間・アクセスは?
外来日時 | 水曜日 15:00〜15:30 木曜日 14:30・15:00・15:30 |
アクセス | JR奈良線、京阪電鉄「東福寺」駅から徒歩5分、京都市バス202・207・208系統「東福寺」で下車。 |
足立病院【認定施設】

引用元:足立病院
100年以上にわたって、地域に根差したサポートを行っている老舗の施設です。
受診のためには、あらかじめ用意されている動画の視聴が必須になります。
夫婦そろって視聴した上で予約をしてくださいね。
足立病院の受付時間・アクセスは?
受付時間 | 9:00~12:30(土曜日のみ12:00まで) 13:30~15:00・17:00~19:00 |
休診日 | 日祝・お盆・年末年始 (お盆・年末年始の休診期間は年度による) |
アクセス | 地下鉄「烏丸御池」駅1番出口から徒歩2分 |
三菱京都病院【認定施設】

引用元:三菱京都病院
臨床遺伝専門医、非常勤臨床遺伝医が在籍しています。
NIPTの検査費用は143,000円。
三菱京都病院の受付時間・アクセスは?
受付時間 | 8:30~11:30 |
休診日 | 土日祝 |
アクセス | 阪急「桂」駅から徒歩15分、京都市バス73系統「上桂前田町」から徒歩3分、京阪京都交通バス21系統「上桂前田町」から徒歩3分。 阪急桂駅から無料送迎バスあり。 |
NIPT検査に関わる疑問をまとめて解決!知っておきたいポイント

NIPT検査は徐々に認知され始めているとはいえ、まだ臨床的なところもあり不安な点も多いでしょう。
そこで、NIPTを受診しようと考えている方の心配が少しでも和らぐよう、妊婦さんが気になることをピックアップしました。
- 何週目に受診するのが良いか
- 正確性はどの程度か
- 認定外で受けることのデメリット
- 判定保留になる原因
以上4つの懸念点を解消していきます。
NIPT検査は何週目に受けるのが良いか

基本的に10週目以降にNIPT検査を受診できる施設がほとんどです。10週目以降であればいつ受けてもかまいませんが、遅くとも15週目までの受診をおすすめします。
陽性だった際に受ける羊水検査の推奨期間が15~18周目であるためです。
NIPT検査の結果はすぐには出ません。そのため受診の時期が遅れると、NIPTの結果が出る頃には、羊水検査を受けるべき期間が過ぎてしまう可能性もあります。万が一に備えてNIPT検査は15週目までに受けるのが望ましいといえるでしょう。
NIPT検査の正確性はどの程度か

NIPT検査の正確性は非常に高く、感度(疾患のある方が検査で陽性になる確率)・特異度(疾患のない方が検査で陰性になる確率)ともに99%を超えています。
NIPT検査を認定外施設で受けるデメリット

デメリットとしては学会が出している認定条件を満たしていないため、適切な対応ができないケースがあることが挙げられます。
施設によっては遺伝カウンセラーがいない場合もあり、必ずしも満足のいくサポートを得られるとは限りません。
非認定施設でNIPTを受診する際には、よく調べてから臨みましょう。
NIPT検査の結果が判定保留になる理由

ごくまれではありますが、NIPT検査の結果が保留になることがあります(NIPT検査会社であるイルミナのサイトでは1.2%と記載)。その理由は様々ですが、胎児由来のDNAが少ないことが原因とされる場合が多くあります。
胎児由来のDNAは妊娠週数の経過とともに増加するので、時間を置いて再検査となるのです。再検査には、通常、追加費用はかからないでしょう。
京都でのNIPT検査は認定施設・非認定施設両方で受けられる!安心して受診できる施設を選ぼう

今回はNIPT検査において気になる点や、京都でNIPT検査を受けられる施設を紹介しました。
NIPT検査の施設に関しては
- 認定という安心が欲しい
- 時間がかかっても良い
という方は認定施設を、
- 忙しいのでパッと受診できるところが良い
- 土日でも検査できるところが良い
という方は非認定施設をおすすめします。
NIPT検査を受けようか悩んでいる方は、ぜひこの記事で紹介した内容を参考に、施設を選んでくださいね。