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アレルギー検査で脱毛原因を特定 – パッチテスト・RAST解説

アレルギー検査で脱毛原因を特定 - パッチテスト・RAST解説

原因がはっきりしない抜け毛や頭皮のかゆみ、フケに悩んでいませんか。様々なヘアケアを試しても改善が見られない場合、その原因はアレルギーにあるかもしれません。

アレルギー性脱毛は、特定の物質に対する体の免疫反応が引き金となり、毛髪の成長を妨げる状態を指します。

この記事では、見過ごされがちなアレルギーと脱毛の深い関係を解き明かし、原因特定に役立つ「パッチテスト」や「RAST検査」について詳しく解説します。

これらの検査によって、自分でも気づいていないアレルゲンを発見し、それを避ける生活を送ることが、健やかな頭皮環境を取り戻す第一歩となります。

脱毛の悩みの根本的な解決を目指すために、アレルギー検査という選択肢を考えてみましょう。

目次

そもそもアレルギー性脱毛とは何か

アレルギー性脱毛とは、特定の物質(アレルゲン)に対して、体の免疫システムが過剰に反応することで引き起こされる脱毛症状のことです。

私たちの体は、外部から侵入する異物から身を守るために免疫という仕組みを持っています。しかし、この免疫システムが、本来は無害であるはずの物質に対してまで過剰に攻撃を始めてしまうことがあります。

この反応が頭皮で起こると、毛根やその周辺組織に炎症が生じ、正常な毛髪のサイクルが乱れて脱毛につながるのです。

免疫システムの過剰反応が引き起こす脱毛

アレルギー反応が起こると、体内でヒスタミンなどの化学伝達物質が放出されます。これらの物質が頭皮の血管を拡張させたり、炎症細胞を集めたりすることで、頭皮環境は悪化します。

結果として、毛髪の成長期が短縮されたり、休止期に移行する毛髪が増えたりして、抜け毛が目立つようになります。

かゆみや赤み、湿疹などを伴うことも多く、頭皮を掻きむしることで物理的なダメージが加わり、さらに脱毛を悪化させるという悪循環に陥ることも少なくありません。

ヒスタミン放出と頭皮環境悪化のイメージ(血管拡張・炎症と成長期短縮)

円形脱毛症との関連性

円形脱毛症も自己免疫疾患の一つであり、免疫システムが自身の毛包を攻撃してしまうことで発症します。

円形脱毛症とアレルギー体質の関連

アレルギー体質を持つ人は、免疫システムが過敏に働きやすい傾向があるため、円形脱毛症を発症しやすいとも言われています。

特にアトピー性皮膚炎を持つ人に円形脱毛症の合併が多いことは、アレルギーと脱毛の間に深い関連があることを示唆しています。

ただし、すべてのアレルギー性脱毛が円形脱毛症になるわけではなく、その発症の仕方は人それぞれです。

原因不明の円形脱毛症に悩む場合、アレルギーの観点から原因を探ることが解決の糸口になることがあります。

アレルギー性脱毛と他の脱毛症

アレルギー性脱毛・AGA・円形脱毛症の違い
脱毛症の種類主な原因特徴
アレルギー性脱毛特定アレルゲンへの免疫反応頭皮のかゆみ、赤み、湿疹を伴うことがある
男性型脱毛症(AGA)男性ホルモン、遺伝生え際や頭頂部から薄くなることが多い
円形脱毛症自己免疫疾患円形または楕円形の脱毛斑が突然現れる

一般的な脱毛との違い

男性型脱毛症(AGA)や加齢による脱毛が、ホルモンバランスや遺伝的要因、老化といった内部的な要因によってゆっくりと進行するのに対し、アレルギー性脱毛は外部からの特定物質との接触が引き金となります。

そのため、原因となるアレルゲンに触れなければ症状は現れにくく、逆に触れ続ける限り症状が改善しにくいという特徴があります。

シャンプーや整髪料を変えた途端に抜け毛が増えた、特定の食べ物を食べた後で頭皮のかゆみが強くなる、といったエピソードがある場合は、アレルギー性脱毛の可能性を疑う必要があります。

なぜアレルギー検査が薄毛対策で重要なのか

薄毛や抜け毛の対策というと、育毛剤の使用や生活習慣の改善を思い浮かべる人が多いかもしれません。

しかし、もしその原因がアレルギーにある場合、これらの対策だけでは十分な効果を得られないことがあります。

アレルギー検査は、脱毛の根本原因を特定し、より的確な対策を講じるための重要な鍵となります。

見過ごされがちなアレルギー性脱毛の可能性

見落としがちなトリガー:シャンプー・香料・ヘアカラー・金属アクセ

頭皮のかゆみやフケを、単なる乾燥や不潔さが原因だと思い込んでいませんか。

実は、日常的に使っているシャンプー、トリートメント、整髪料、ヘアカラー剤、あるいは金属製のアクセサリーや食べ物などがアレルゲンとなり、知らず知らずのうちに頭皮にダメージを与えているケースは少なくありません。

自分では良かれと思って行っているヘアケアが、実は脱毛の原因だったということもあり得るのです。アレルギー検査は、こうした隠れた原因を見つけ出すために役立ちます。

原因不明の脱毛に光を当てる

様々な対策を試しても一向に改善しない脱毛症状に悩んでいる人にとって、アレルギー検査は新たな視点を提供します。

皮膚科などで一般的な治療を受けても効果が見られない場合、アレルギー専門の医療機関で検査を受けることで、これまで見つからなかった原因が判明することがあります。

脱毛の原因が特定できれば、精神的な不安も軽減され、前向きに治療に取り組むことができるようになります。

適切なヘアケア・スカルプケアへの道しるべ

アレルギー検査によって原因物質が特定できれば、その物質が含まれていない製品を選ぶことができます。

例えば、特定の香料にアレルギーがあると分かれば、無香料のシャンプーを選ぶ、金属アレルギーがあればヘアアクセサリーの素材に気をつけるなど、具体的な対策が可能になります。

これは、手当たり次第に製品を試すよりもはるかに効率的で、経済的な負担も軽減します。自分に合った本当に安全なケア方法を見つけるための、確かな道しるべとなるのです。

アレルギー性脱毛を特定する代表的な検査

代表的な検査の俯瞰:パッチテストとRAST(特異的IgE)

アレルギー性脱毛の原因を探るためには、専門的な検査が必要です。ここでは、皮膚科やアレルギー科で一般的に行われる代表的な2つの検査、「パッチテスト」と「RAST検査」について解説します。

それぞれに特徴があり、疑われるアレルゲンの種類によって使い分けます。

接触性皮膚炎を調べる「パッチテスト」

パッチテストは、化学物質や金属、植物など、肌に直接触れることでアレルギー反応(接触皮膚炎)を引き起こす原因物質を特定するための検査です。

シャンプーや化粧品、整髪料などに含まれる成分が原因で頭皮トラブルが起きている場合に特に有効です。

原因と疑われる物質のエキスを染み込ませた小さなシール状のパッチを背中や腕の内側などに貼り、一定時間後の皮膚の反応を観察します。

血液からアレルゲンを特定する「RAST検査」

RAST(ラスト)検査は、血液検査の一種で、正式名称を「放射性アレルゲン吸着試験」といいます。現在はより安全で精度の高い方法に改良され、「特異的IgE抗体検査」と呼ばれるのが一般的です。

この検査では、特定のアレルゲンに対して体内で作られる「IgE抗体」というタンパク質の量を測定します。

食物アレルギーや、花粉、ハウスダストなど、体内に取り込まれることで反応が起きるタイプのアレルゲンを調べるのに適しています。

主要なアレルギー検査の比較

項目パッチテストRAST検査(特異的IgE抗体検査)
検査対象接触する化学物質、金属など食物、花粉、ハウスダストなど
検査方法原因物質を皮膚に貼付採血により血液中の抗体を測定
検査期間数日間(複数回の通院が必要)1回(採血のみ)

各検査の特徴と選び方

どちらの検査を受けるべきかは、医師が症状や生活習慣を詳しく問診した上で判断します。

例えば、「新しいシャンプーを使い始めてから頭皮がかゆくなった」という場合はパッチテストを、「特定のものを食べると頭皮に湿疹ができる」という場合はRAST検査を選択することが多いです。

場合によっては、両方の検査を組み合わせて多角的に原因を探ることもあります。まずは専門医に相談し、自分に合った検査方法を提案してもらうことが大切です。

パッチテストの具体的な流れと注意点

パッチテストは、原因と思われる物質を特定するために非常に有効な検査ですが、正しい結果を得るためにはいくつかの手順と注意点を守ることが重要です。

ここでは、検査を受ける際の具体的な流れと、気をつけるべき点について詳しく解説します。

検査前に知っておくべきこと

検査を始める前に、医師による詳細な問診が行われます。現在使用しているシャンプー、化粧品、整髪料、服用している薬、職業、趣味など、アレルゲン特定のヒントになる情報をできるだけ正確に伝えます。

また、普段使っている製品を持参して、それでテストを行うこともあります(持参品テスト)。

  • ステロイド外用薬や抗アレルギー薬の使用中止
  • 検査部位の日焼けを避ける
  • 体調を整えておく

検査の手順と判定方法

パッチテストの手順:貼付→48時間→判定

検査は通常、数日間にわたって行われます。まず、原因と疑われる物質のエキスを含んだ試薬を専用のシールに滴下し、背中や上腕の内側など、比較的皮膚が敏感でない部分に貼り付けます。

このシールは48時間(2日間)貼り続けます。その後、シールを剥がして30分から1時間後の状態を1回目の判定として確認します。

さらに、シールを剥がしてから24時間後(検査開始から3日後)や48時間後(4日後)、場合によっては7日後に再度皮膚の状態を観察し、最終的な判定を下します。

パッチテストの標準的な日程

パッチテストの標準日程
日程内容注意点
1日目(初診)問診、パッチの貼付貼付部位を濡らさない
3日目パッチ除去、1回目の判定汗をかく激しい運動は避ける
4日目または5日目2回目の判定(最終判定)判定まで貼付部位をこすらない

検査中の生活で気をつける点

パッチを貼っている期間中は、日常生活にいくつかの制限があります。まず、貼付部位を濡らすことができないため、シャワーや入浴はできません。

汗をかくような激しい運動や飲酒も、血行が良くなることで反応が強く出過ぎる可能性があるため控える必要があります。

また、貼付部位を掻いたり、衣類でこすったりしないように注意が必要です。万が一、強いかゆみや痛み、水ぶくれなどが生じた場合は、自己判断で剥がさずに、速やかに医療機関に連絡してください。

検査結果の解釈

判定は、皮膚に現れた反応の強さに応じて行われます。赤くなっている(紅斑)、盛り上がっている(丘疹)、小さな水ぶくれができている(小水疱)などの変化を国際的な基準に基づいて評価します。

陽性と判定された物質が、現在悩んでいる頭皮の症状の原因である可能性が高いと判断されます。

ただし、検査結果と実際の症状が必ずしも一致しない場合もあるため、最終的な診断は、問診の内容や症状の経過などを総合的に考慮して医師が行います。

頭皮トラブルの原因となりうる代表的な物質

分類代表的な物質名含まれる製品例
金属ニッケル、コバルト、クロムヘアピン、ピアス、ビューラー
香料ラノリンアルコールシャンプー、リンス、香水
染料パラフェニレンジアミンヘアカラー剤

RAST検査(特異的IgE抗体検査)の詳細

RAST(特異的IgE)検査:採血からIgEクラス判定までの概念図

RAST検査、すなわち特異的IgE抗体検査は、採血によってアレルギーの原因物質を調べる方法です。

食物や花粉、ハウスダストなど、吸い込んだり食べたりすることで体内に侵入するアレルゲンが原因で脱毛が起きている場合に有効な検査です。

パッチテストと異なり、一度の採血で複数の項目を調べることができます。

血液検査で何がわかるのか

この検査は、特定のアレルゲンに対して体がどれだけ「IgE抗体」という物質を作っているかを測定します。

IgE抗体は、アレルギー反応の引き金となる抗体で、その量が多いほど、その物質に対してアレルギーを持っている可能性が高いと判断されます。

例えば、スギ花粉のIgE抗体量が多ければスギ花粉症、卵のIgE抗体量が多ければ卵アレルギーと診断されます。頭皮の炎症や脱毛に関連する食物アレルギーなどを発見する手がかりになります。

検査のメリットとデメリット

RAST検査の最大のメリットは、患者の負担が少ないことです。採血は一度で済み、パッチテストのように数日間にわたる行動制限もありません。

また、皮膚の状態に左右されずに検査が可能で、乳幼児やアトピー性皮膚炎が広範囲にある人でも受けることができます。一度に多くの項目を調べられるのも利点です。

一方で、デメリットとしては、IgE抗体の数値が高いことが必ずしも症状に直結するとは限らない点が挙げられます。陽性であっても症状が出ないケースもあり、結果の解釈には専門的な判断が必要です。

RAST検査のクラス分類

クラス判定意味合い
0陰性特異的IgE抗体は検出されない
1偽陽性アレルギー症状との関連は低い
2以上陽性クラスが上がるほど強いアレルギーの可能性

結果から読み解くアレルゲンの種類

検査結果は、アレルゲンごとにクラス0から6までの7段階で示されます。クラス2以上が陽性とされ、数字が大きくなるほどアレルギー反応が強いことを意味します。

医師は、この検査結果と、問診で得られた情報(特定の食物を食べた後の症状など)を照らし合わせ、脱毛の原因となっているアレルゲンを総合的に判断します。

例えば、小麦のクラスが高く、パンを食べた後に頭皮のかゆみが増すという自覚症状があれば、小麦アレルギーが脱毛の一因である可能性を考え、食事指導などを行います。

検査結果をどう活かすか?アレルギー性脱毛への対策

アレルギー検査は、原因を特定して終わりではありません。その結果を日常生活に反映させ、アレルゲンとの接触を断つことが、症状改善に向けた最も重要な一歩です。

原因が分かれば、具体的な対策を立てることができます。

特定されたアレルゲンを避ける生活

検査で陽性となった物質を、日常生活から可能な限り排除することが基本となります。これを「アレルゲン除去」または「アレルゲン回避」と呼びます。

例えば、特定の化学物質にアレルギーがあればその成分を含まない製品を選び、食物アレルギーであればその食材を避ける、あるいは摂取量を管理することが求められます。

完全な除去が難しい場合でも、接触する頻度や量を減らすだけで、症状が大きく改善することがあります。

日用品(シャンプー・化粧品など)の見直し

アレルゲン回避の実践:成分表示のチェックと代替選択(無香料・低刺激)

特にパッチテストで原因が判明した場合、身の回りの日用品の見直しが急務です。

シャンプー、コンディショナー、整髪料、ヘアカラー剤、化粧水、洗顔料など、頭皮や顔に触れる製品すべての成分表示を確認する習慣をつけましょう。

最初は面倒に感じるかもしれませんが、自分のアレルゲンを把握し、安全な製品を選ぶ知識を身につけることが、長期的な頭皮の健康につながります。

アレルゲンを含む可能性のある日用品

製品カテゴリ注意すべき成分例対策
ヘアケア製品香料、防腐剤、旧表示指定成分無香料、低刺激性の製品を選ぶ
ヘアカラー剤パラフェニレンジアミン使用前に必ずパッチテストを行う
アクセサリーニッケル、クロム、コバルトチタンやサージカルステンレス製を選ぶ

食生活の改善とアレルギー管理

RAST検査で食物アレルギーが判明した場合は、食生活の改善が必要です。医師や管理栄養士の指導のもと、原因となる食物を除去した食事療法を開始します。

ただし、自己判断で極端な食事制限を行うことは、栄養バランスを崩し、かえって髪や体の健康を損なうことになりかねません。

必ず専門家と相談しながら、安全かつ計画的に進めることが大切です。加工食品を購入する際は、原材料表示を必ず確認し、アレルゲンが含まれていないかをチェックする習慣を身につけましょう。

アレルギー検査を受ける医療機関の選び方

アレルギー検査を受けたいと思っても、どの病院に行けばよいか迷うかもしれません。適切な医療機関を選び、正確な診断を受けることが、問題解決への近道です。

ここでは、医療機関を選ぶ際のポイントを解説します。

皮膚科かアレルギー科か

アレルギー検査の医療機関の選び方:皮膚科・アレルギー科の比較とチェックポイント

アレルギーが関与する皮膚の症状を診るという点では、皮膚科とアレルギー科のどちらでも対応可能です。シャンプーかぶれなど、原因が明らかな接触皮膚炎の場合は皮膚科が適しています。

一方で、原因が多岐にわたる可能性があったり、食物アレルギーやアトピー性皮膚炎など全身的なアレルギー症状を伴ったりする場合は、アレルギーを専門とする医師が在籍するアレルギー科や、アレルギーに詳しい皮膚科を受診するのがよいでしょう。

病院のウェブサイトなどで、どのような検査に対応しているか事前に確認することをお勧めします。

専門医の探し方と相談のポイント

日本皮膚科学会や日本アレルギー学会のウェブサイトでは、専門医の資格を持つ医師を検索することができます。こうした情報を活用して、自宅や職場の近くで信頼できる医師を探すのも一つの方法です。

受診の際は、いつから、どのような症状があるのか、生活の中で思い当たることなど、できるだけ具体的な情報を時系列でまとめておくと、診察がスムーズに進みます。

  • アレルギー専門医の資格の有無
  • 対応可能な検査の種類
  • 説明の分かりやすさ

検査費用と保険適用の有無

アレルギー検査は、医師が症状の診断に必要と判断した場合、健康保険が適用されます。パッチテストは検査する項目の数によって費用が変わります。

RAST検査も同様に、調べるアレルゲンの項目数に応じて費用が変動します。保険適用の場合、自己負担は3割となりますが、検査項目が多くなると費用も高額になる可能性があります。

診察時に、費用のおおよその目安について確認しておくと安心です。

アレルギー検査の費用目安(3割負担の場合)

検査の種類項目数おおよその費用
パッチテスト20項目程度5,000円~7,000円程度
RAST検査13項目まで4,000円~5,000円程度
RAST検査(View39)39項目セット5,000円~6,000円程度
※上記はあくまで目安です。初診料や再診料、その他の処置料が別途かかります。

アレルギー性脱毛に関するよくある質問

検査は痛いですか?

パッチテストはシールを貼るだけなので、痛みは全くありません。ただし、陽性反応が出た部位にかゆみやヒリヒリ感が出ることがあります。

RAST検査は採血を行うため、注射針を刺す際にチクッとした痛みを感じます。痛みの感じ方には個人差がありますが、一般的な健康診断の採血と同じ程度です。

検査結果が出るまでどのくらいかかりますか?

パッチテストは、シールを貼ってから最終判定までに4日から1週間程度かかります。複数回の通院が必要です。RAST検査は、採血してから結果が出るまでに1週間程度が目安です。

結果は次回の受診時に医師から説明を受けます。

子供でも検査を受けられますか?

どちらの検査も子供でも受けることは可能です。

ただし、パッチテストは数日間シールを貼り続ける必要があり、小さなお子さんだと剥がしてしまう可能性があるため、実施できるかどうかは年齢や状況に応じて医師が判断します。

RAST検査は採血が可能であれば何歳からでも受けられます。

アレルギーを克服すれば髪は生えてきますか?

アレルギー反応によって引き起こされていた頭皮の炎症が治まり、頭皮環境が正常化すれば、毛髪のサイクルも正常に戻り、新たに髪が生えてくる可能性は十分にあります。

ただし、脱毛の原因がアレルギーだけでなく、他の要因も複合的に絡んでいる場合は、アレルゲンを避けるだけでは改善が難しいこともあります。

回復の程度や期間には個人差があります。

市販の検査キットではだめですか?

最近では、自宅で少量の血液を採取して送ることでアレルギー検査ができる市販のキットもあります。

しかし、医療機関で行う検査に比べて精度が低かったり、調べられる項目が限られていたりすることがあります。また、最も重要なのは結果の解釈です。

検査結果を正しく診断し、適切な治療方針を立てるためには、専門医の診察が重要です。まずは医療機関に相談することをお勧めします。

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