50代、60代と年齢を重ねる中で、ふと鏡を見たときや、朝のヘアセットの際に髪の変化を感じることはありませんか。
若い頃のようなハリやコシが失われ、地肌が透けて見えるようになったと感じる方も少なくないでしょう。これは決してあなただけの悩みではありません。
加齢による変化は誰にでも訪れますが、諦める必要は全くありません。大切なのは、ご自身の年齢や頭皮の状態に合わせた正しいケアを知り、実践することです。
この記事の後半で、50代・60代の男性におすすめしたい育毛剤をランキング記事形式で紹介いたします。
それだけでなく、高年齢者が直面する薄毛の原因を深く掘り下げ、なぜ高年齢層には内服薬よりも育毛剤が推奨されるのか、そしてどのような成分が有効なのかを詳しく解説します。
この記事の執筆者

AGAメディカルケアクリニック 統括院長
前田 祐助
【経歴】
慶應義塾大学医学部医学研究科卒業
慶應義塾大学病院 初期臨床研修課程終了
大手AGAクリニック(院長)を経て、2018年に薄毛・AGA治療の「AGAメディカルケアクリニック」新宿院を開設
2020年に横浜院、2023年に東京八重洲院を開設
資格・所属学会・症例数
【資格】
- 医師免許
- ⽇本医師会認定産業医
- 医学博士
【所属学会】
- 日本内科学会
- 日本美容皮膚科学会
- 日本臨床毛髪学会
【症例数】
3万人以上※
※2018年5月~2022年12月AGAメディカルケアクリニック全店舗の延べ患者数
50代の薄毛、その根本原因を探る
50代は、社会的にも家庭的にも責任ある立場を担う方が多い年代です。一方で、身体にはさまざまな変化が現れ始め、特に髪の毛の悩みは深刻さを増してきます。
これまで気にならなかった抜け毛が増えたり、髪全体のボリュームが減ったりするのは、複数の要因が複雑に絡み合っているためです。
ここでは、50代男性の薄毛を引き起こす主な原因について、一つひとつ詳しく見ていきましょう。
AGA(男性型脱毛症)の進行
50代の薄毛の最も一般的な原因は、AGA(男性型脱毛症)です。これは思春期以降に始まり、ゆっくりと進行する脱毛症で、年齢とともにその症状が顕著になります。
多くの場合、遺伝的な要因が大きく関わっています。
遺伝と男性ホルモンの関係
AGAは、男性ホルモンの一種であるテストステロンが、頭皮に存在する「5αリダクターゼ」という酵素の働きによって、より強力な「ジヒドロテストステロン(DHT)」に変換されることで引き起こされます。
このDHTが、髪の毛を作り出す毛母細胞の働きを阻害し、髪の成長期を短くしてしまうのです。結果として、髪の毛が太く長く成長する前に抜け落ちてしまい、徐々に薄毛が進行します。
この5αリダクターゼの活性度や、男性ホルモンに対する感受性は遺伝によって決まるため、ご家族に薄毛の方がいる場合はAGAを発症しやすい傾向にあります。
50代におけるAGAの特徴
若い頃からAGAの兆候があった方も、50代になると進行が加速することがあります。髪の成長サイクルが乱れる期間が長くなることで、生え際の後退や頭頂部の薄毛がより目立つようになります。
また、髪の毛一本一本が細くなる「軟毛化」も進むため、髪全体のボリュームが失われ、スタイリングが難しくなったと感じる方が増えるのもこの年代の特徴です。
AGAは進行性の脱毛症であるため、放置すると症状は悪化の一途をたどります。早期の対策が重要です。
生活習慣の乱れが頭皮環境を悪化させる
長年の生活習慣は、50代の身体に大きな影響を与えます。特に食生活や睡眠、ストレスなどは頭皮環境と密接に関わっており、AGAの進行を助長する要因にもなり得ます。
食生活の偏りと栄養不足
髪の毛は、主に「ケラチン」というタンパク質で構成されています。そのため、日々の食事で良質なタンパク質を摂取することが髪の健康には欠かせません。
しかし、忙しさから外食や加工食品に頼りがちになると、栄養バランスが偏り、髪の成長に必要なビタミンやミネラルが不足しがちです。
特に、亜鉛やビタミンB群は髪の生成をサポートする重要な栄養素です。これらの栄養が不足すると、健康な髪を育てることが難しくなり、抜け毛や細毛の原因となります。
睡眠不足がもたらす影響
睡眠中には、身体の細胞を修復し、成長を促す「成長ホルモン」が分泌されます。この成長ホルモンは、頭皮の血行を促進し、毛母細胞の分裂を活発にする働きを持っています。
50代になると、仕事のプレッシャーや加齢による身体の変化で寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりすることが増えます。
慢性的な睡眠不足は成長ホルモンの分泌を妨げ、髪の成長サイクルに悪影響を及ぼし、結果として薄毛を進行させる一因となります。
加齢による身体の変化
年齢を重ねることによる身体機能の自然な低下も、50代の薄毛に大きく関わっています。特に血行や頭皮の状態の変化は、直接的に髪の健康を左右します。
血行不良と毛母細胞の衰え
髪の毛は、毛細血管から運ばれてくる栄養素と酸素を受け取って成長します。しかし、加齢に伴い、血管は弾力性を失い、血流が悪くなる傾向があります。
特に頭皮は心臓から遠い位置にあるため、血行不良の影響を受けやすい部位です。栄養が毛母細胞まで十分に行き渡らなくなると、細胞の活動が低下し、強く健康な髪を作り出す力が弱まってしまいます。
これが、髪のハリやコシが失われる大きな原因です。
50代の薄毛を引き起こす複合的な要因
要因 | 主な原因 | 頭皮・毛髪への影響 |
---|---|---|
AGA(男性型脱毛症) | 遺伝、男性ホルモン(DHT) | 髪の成長期が短くなり、軟毛化・抜け毛が進行する |
生活習慣の乱れ | 栄養不足、睡眠不足、ストレス | 頭皮環境が悪化し、健康な髪の育成を妨げる |
加齢による変化 | 血行不良、細胞機能の低下 | 髪に栄養が届きにくく、ハリ・コシが低下する |
頭皮の乾燥と硬化
若い頃は皮脂の分泌が活発ですが、50代になると皮脂の分泌量が減少し、頭皮が乾燥しやすくなります。
頭皮が乾燥すると、外部の刺激から守るバリア機能が低下し、かゆみやフケといったトラブルを引き起こしやすくなります。また、血行不良や乾燥は頭皮を硬くする原因にもなります。
硬い頭皮は、植物にとっての固い土壌のようなもので、髪が健やかに成長するための良い環境とは言えません。柔軟性を失った頭皮では、毛根が圧迫され、髪の成長がさらに妨げられる可能性があります。
60代の抜け毛、さらに深刻化する理由
60代を迎えると、50代の頃よりもさらに髪の変化を実感するようになります。定年退職などを機に生活が大きく変わる方も多いこの時期、抜け毛や薄毛の悩みはより切実なものとなるでしょう。
50代から続く原因に加え、60代特有の「老化」という要因が色濃く影響してくるためです。ここでは、60代の抜け毛が深刻化する理由を多角的に解説します。
老化現象としての脱毛
60代の薄毛は、AGAだけでなく、加齢による身体全体の老化が直接的な原因となる「老人性脱毛症」の側面が強くなります。これは、髪を作り出す器官そのものの機能が衰えることによって起こります。
髪の成長サイクルの短縮化
髪の毛には「成長期」「退行期」「休止期」というサイクルがあり、通常、成長期は2年から6年続きます。しかし、60代になると、この成長期が著しく短くなる傾向があります。
髪が十分に太く、長くなる前に成長を終えて休止期に入ってしまうため、抜け毛が増えるのです。
新しい髪が生えてくるまでの期間も長くなるため、全体として髪の密度が低下し、地肌が目立ちやすくなります。
毛包のミニチュア化と休止期の延長
毛包とは、髪の毛を産生する皮膚の器官です。老化によって毛包自体のサイズが小さくなる「ミニチュア化」という現象が起こります。
小さな毛包からは、細く弱々しい髪しか生えてきません。さらに、髪が抜け落ちた後の「休止期」が長引くようになります。
本来であれば、休止期が終わると新しい髪が生え始めるのですが、その準備期間が長くなることで、なかなか髪が増えないと感じるようになります。
中には、そのまま新しい髪を産生しなくなる毛包も増えてきます。
全身の健康状態と髪の関連性
「髪は健康のバロメーター」と言われるように、髪の状態は全身の健康状態を反映します。
60代は、さまざまな病気のリスクが高まる年代でもあり、それが髪に影響を及ぼすことも少なくありません。
持病や服用薬の影響
高血圧や糖尿病、心臓病といった生活習慣病は、血流を悪化させる原因となります。特に、頭皮の毛細血管は影響を受けやすく、髪の成長に必要な栄養が届きにくくなります。
また、これらの病気の治療のために服用している薬の副作用として、脱毛が起こることもあります。
もし、特定の薬を飲み始めてから抜け毛が増えたと感じる場合は、自己判断で服用を中止せず、必ずかかりつけの医師に相談することが重要です。健康維持が、結果として髪の健康にもつながります。
免疫力の低下と頭皮トラブル
加齢とともに、身体の免疫力は徐々に低下していきます。免疫力が落ちると、頭皮の常在菌のバランスが崩れやすくなり、脂漏性皮膚炎などの頭皮トラブルを引き起こすリスクが高まります。
頭皮に炎症が起こると、かゆみやフケだけでなく、抜け毛の原因にもなります。
健康な髪は健康な頭皮から生まれるため、免疫力を維持し、頭皮を清潔に保つことが、60代のヘアケアでは特に大切になります。
長年の頭皮へのダメージ蓄積
60年という長い年月、頭皮はさまざまな外部からのダメージにさらされてきました。その蓄積が、60代になって髪の健康を損なう原因として表面化してきます。
紫外線による光老化
顔や腕と同じように、頭皮も紫外線を浴びています。特に髪で覆われていない頭頂部や分け目は、直接的なダメージを受けやすい部分です。
長年紫外線を浴び続けることで、頭皮のコラーゲンが破壊され、乾燥や硬化が進みます。これを「光老化」と呼びます。
光老化は、頭皮の血行不良や毛母細胞の機能低下につながり、薄毛を深刻化させる大きな要因となります。
ヘアケア製品の誤った使用
若い頃から洗浄力の強いシャンプーを使い続けたり、整髪料をしっかりと洗い流せていなかったりすると、そのダメージは頭皮に蓄積していきます。
特に、刺激の強い成分は頭皮のバリア機能を低下させ、乾燥や炎症を引き起こす原因となります。60代のデリケートになった頭皮には、これまでのヘアケアが見合わなくなっている可能性があります。
年齢に合った、頭皮に優しい製品選びとケア方法の見直しが必要です。
高年齢層がAGA治療薬(内服薬)を慎重に考えるべき理由
薄毛の悩みに対して、AGA治療薬(内服薬)は高い効果が期待できる選択肢の一つとして知られています。
しかし、身体にさまざまな変化が現れる50代・60代の方が服用を検討する際には、その効果だけでなく、潜在的なリスクについても十分に理解し、慎重に判断することが求められます。
ここでは、なぜ高年齢層が内服薬の服用を安易に始めるべきではないのか、その理由を詳しく解説します。
副作用のリスクが増大する可能性
AGA治療薬は、体内で作用することで効果を発揮するため、全身に影響を及ぼす可能性があります。
加齢によって身体の機能が変化している高年齢層では、若い世代に比べて副作用が現れやすくなる、あるいは重篤化する可能性が指摘されています。
フィナステリド・デュタステリドの副作用
これらの薬は、薄毛の原因であるDHTの生成を抑制することで効果を発揮します。
しかし、男性ホルモンの働きに影響を与えるため、副作用として性欲減退、勃起機能不全(ED)といった性機能に関する症状が報告されています。
また、頻度は低いものの、肝機能障害や気分の落ち込みなどが起こる可能性もあります。
50代、60代はもともとこれらの機能が変化しやすい年代でもあり、薬の影響によってQOL(生活の質)が大きく低下してしまう懸念があります。
ミノキシジルタブレットの副作用
ミノキシジルタブレット(通称ミノタブ)は、血管を拡張させて血圧を下げる薬として開発された経緯があり、強力な発毛効果を持つ一方で、心臓や血管系への影響が懸念されます。
主な副作用として、動悸、息切れ、めまい、むくみなどが報告されています。また、本来生えてほしくない場所の毛が濃くなる「多毛症」も起こりやすい副作用です。
高血圧などの持病を持つ方が多い高年齢層にとって、血圧や心拍数に影響を与えるこの薬は、特に慎重な判断が必要です。
持病や併用薬との相互作用
50代、60代になると、何らかの持病を抱え、日常的に薬を服用している方も少なくありません。AGA治療薬と他の薬との飲み合わせによっては、予期せぬ健康被害を引き起こす可能性があります。
主なAGA治療薬(内服薬)と注意すべき副作用
成分名 | 主な作用 | 懸念される副作用の例 |
---|---|---|
フィナステリド | 薄毛原因ホルモン(DHT)の生成を抑制 | 性機能低下、肝機能障害、抑うつ |
デュタステリド | フィナステリドより強力にDHT生成を抑制 | フィナステリドと同様(発現率が高い傾向) |
ミノキシジル(内服薬) | 血管拡張による血行促進 | 動悸、めまい、むくみ、多毛症 |
肝臓や腎臓への負担
服用した薬は、主に肝臓で代謝され、腎臓から排出されます。加齢によりこれらの臓器の機能は低下する傾向にあるため、新しい薬を追加することは、肝臓や腎臓にさらなる負担をかけることになります。
特にAGA治療薬は長期間の服用が前提となるため、定期的な血液検査で臓器の状態を確認しないと、気づかないうちに深刻なダメージが進行している危険性もあります。
降圧剤などとの飲み合わせ
高血圧の治療で降圧剤を服用している方がミノキシジルタブレットを併用すると、血圧が下がりすぎてしまい、強いめまいや失神を引き起こす可能性があります。
また、フィナステリドやデュタステリドも、他の薬の代謝に影響を与えることがあります。
現在服用している薬がある場合は、必ず医師や薬剤師に伝え、飲み合わせに問題がないかを確認することが絶対条件です。
長期的な服用における健康への懸念
AGA治療薬は、服用を中止すると効果が失われ、再び薄毛が進行するため、効果を維持するには長期にわたる服用が必要です。この点が、高年齢層にとって大きな懸念材料となります。
定期的な血液検査の必要性
安全に服用を続けるためには、副作用や内臓への負担をチェックするために、定期的な医師の診察と血液検査が推奨されます。これは、時間的にも経済的にも負担となります。
健康状態に変化がなくても、常に身体への影響を気にしながら生活することに、精神的なストレスを感じる方もいるでしょう。
費用対効果と健康リスクのバランス
AGA治療薬は自由診療のため、健康保険が適用されず、費用は全額自己負担となります。長期的に見ると、その総額は決して安くありません。
得られる効果と、副作用のリスク、そして経済的な負担を天秤にかけたとき、本当に自分にとって最善の選択なのかを冷静に考えることが重要です。
特に、健康を損なってしまっては元も子もありません。だからこそ、よりリスクの少ない「育毛剤」による外側からのケアが、高年齢層にとって現実的で賢明な選択肢となるのです。
50代・60代の頭皮に届けたい育毛剤の有効成分
内服薬のリスクを避け、安全に薄毛対策を始めたいと考える50代・60代の男性にとって、育毛剤は心強い味方です。しかし、市場には数多くの製品があり、どれを選べば良いのか迷ってしまう方も多いでしょう。
大切なのは、ご自身の年齢による頭皮の変化や悩みの原因に合わせて、適切な有効成分が配合された製品を選ぶことです。
ここでは、高年齢層の頭皮に特に効果が期待できる成分を、その働きとともに詳しく解説します。
血行を促進し、毛母細胞を活性化する成分
加齢によって硬く、血行不良になりがちな頭皮に、髪の成長に必要な栄養をしっかりと届けることが、育毛の第一歩です。
毛根の奥にある毛母細胞を元気づける働きを持つ成分に注目しましょう。
センブリエキス
古くから民間薬として利用されてきたリンドウ科の植物、センブリから抽出されるエキスです。頭皮の毛細血管を拡張させ、血流を促す作用があります。
血行が良くなることで、髪の成長に必要な酸素や栄養素が毛根までスムーズに運ばれるようになり、毛母細胞の働きを活発にします。
育毛剤の有効成分として長い歴史と実績があり、多くの製品に配合されています。
ビタミンE誘導体
ビタミンE誘導体(酢酸トコフェロールなど)も、末梢血管を広げて血行を促進する作用に優れています。さらに、強力な抗酸化作用を持ち、頭皮の細胞を老化させる活性酸素から守る働きも期待できます。
血行促進とエイジングケアの両面から、高年齢層の頭皮環境をサポートしてくれる成分です。
頭皮環境を整え、炎症を抑える成分
皮脂バランスが崩れ、乾燥しやすくなる50代・60代の頭皮は、かゆみやフケ、炎症といったトラブルが起こりがちです。健やかな髪を育む土台である頭皮を、穏やかに整える成分が必要です。
高年齢層の頭皮に必要なケアの視点
- 血行促進
- 抗炎症
- 保湿
- 男性ホルモンへのアプローチ
グリチルリチン酸ジカリウム
漢方の原料としても知られる甘草(カンゾウ)の根から抽出される成分です。優れた抗炎症作用を持ち、頭皮の炎症やアレルギーを抑え、かゆみやフケを防ぎます。
デリケートになった高年齢層の頭皮を健やかな状態に保ち、育毛に集中できる環境を整える上で重要な役割を果たします。
ピロクトンオラミン
殺菌作用と抗酸化作用を併せ持つ成分です。フケやかゆみの原因となる頭皮の常在菌(マラセチア菌など)の過剰な増殖を抑え、皮脂の酸化を防ぎます。
頭皮を清潔に保ち、脂漏性皮膚炎などのトラブルを予防することで、抜け毛の少ない良好な頭皮環境を維持します。
5αリダクターゼの働きを阻害する成分
AGAの進行が気になる方には、その原因に直接アプローチする成分が配合された育毛剤が有効です。
内服薬のように全身に作用するのではなく、頭皮に限定して働くため、副作用のリスクを抑えながら対策ができます。
t-フラバノン
ある特定の花から抽出された植物由来の成分で、毛根に直接作用し、髪の成長を促進する働きがあります。
また、薄毛の原因となる酵素「5αリダクターゼ」の働きを抑制する作用も確認されており、AGAによる抜け毛を予防し、髪の成長期を長く保つ効果が期待されます。
内側と外側の両面から発毛を促進する注目の成分です。
オウゴンエキス
シソ科の植物コガネバナの根から抽出されるエキスです。古くから漢方で利用されてきた成分で、5αリダクターゼの活性を阻害する働きがあることが研究で示されています。
男性ホルモンがDHTに変換されるのを防ぎ、AGAの進行を穏やかにする効果が期待されます。また、抗炎症作用や保湿作用も併せ持っています。
保湿とエイジングケアをサポートする成分
乾燥し、弾力を失いがちな高年齢層の頭皮には、うるおいを与え、若々しく保つための成分も重要です。顔のスキンケアと同じように、頭皮にも保湿とエイジングケアを意識しましょう。
コラーゲン・ヒアルロン酸
いずれも高い保湿力を持つ成分です。頭皮の角質層に水分を補給し、乾燥を防ぎます。
うるおいのある柔軟な頭皮は、血行も良くなり、髪が健やかに成長するための土台となります。乾燥によるかゆみやフケの予防にもつながります。
セラミド
セラミドは、頭皮の細胞と細胞の間を満たし、水分を繋ぎとめる役割を持つ成分です。加齢とともに減少するため、育毛剤で補うことで頭皮のバリア機能を高め、外部の刺激から守ります。
乾燥や肌荒れに強い、健康な頭皮状態を維持するために役立ちます。
おすすめの育毛剤の根拠
ここまで、50代・60代の薄毛の原因や、育毛剤に求められる有効成分について解説してきました。
これらの知識を踏まえ、いよいよ最終章として、ご自身に合った育毛剤をどのように選んでいけば良いのか、その基準を具体的にお伝えします。
市場には多種多様な製品がありますが、宣伝文句やイメージだけで選ぶのではなく、客観的な根拠に基づいて判断することが、後悔しないための鍵となります。
ここで示す選定基準は、来る2025年のおすすめランキングの土台となる考え方です。
ランキング選定の根拠
私たちが育毛剤を評価する上で重視するのは、単一の効果だけでなく、高年齢層のデリケートな頭皮環境を総合的にサポートできるかどうかです。
以下の3つの基準を総合的に判断し、ランキングを作成する予定です。
基準1 有効成分の組み合わせと濃度
最も重要なのは、もちろん配合されている有効成分です。
単に「血行促進」や「抗炎症」といった一つの働きだけでなく、「血行促進+抗炎症+保湿」のように、複数の悩みにアプローチできる成分がバランス良く配合されているかを評価します。
特に、AGAの原因に働きかける成分が含まれているかは、多くの方にとって重要なポイントになるでしょう。また、有効成分が十分な濃度で配合されているかどうかも、効果を実感するための大切な要素です。
自分に合った育毛剤を選ぶための確認項目
確認項目 | チェックする内容 | なぜ重要か |
---|---|---|
有効成分 | 血行促進、抗炎症、保湿など、悩みに合った成分か | 自身の薄毛の原因に的確にアプローチするため |
添加物の有無 | アルコール、香料、着色料など刺激になりうる成分 | 敏感な高年齢層の頭皮トラブルを未然に防ぐため |
価格と容量 | 1ヶ月あたりの費用は無理なく継続できる範囲か | 最低でも6ヶ月は継続使用しないと効果を判断できないため |
基準2 頭皮への優しさと低刺激性
50代、60代の頭皮は乾燥しやすく、バリア機能も低下しているため、若い頃と同じような製品を使うと、かぶれやかゆみを引き起こすことがあります。
そのため、エタノール(アルコール)の濃度が高すぎないか、香料や着色料、パラベンといった刺激となりうる添加物が含まれていないか、あるいは最小限に抑えられているかを厳しくチェックします。
アレルギーテストやパッチテストが実施されている製品は、安全への配慮が高いと評価できます。
基準3 カスタマイズ性と有効成分数
育毛剤を選ぶ際、最も重視すべきポイントは「使用者へのカスタマイズ性」と「有効成分数の多さ」です。
薄毛の原因は人それぞれ異なるため、年齢、性別、頭皮の状態、脱毛のタイプなど個々の状況に合わせて選べる育毛剤が理想的です。
使用者のニーズに応じたカスタマイズができることで、より効果的なケアが可能になります。
また、有効成分が多く配合されている育毛剤は、多角的なアプローチで頭皮環境を改善できます。
血行促進、毛母細胞の活性化、頭皮の炎症抑制など、複数の成分が相乗効果を発揮することで、より高い育毛効果が期待できるのです。
この2つの観点から育毛剤を評価することで、使用者に最適な製品を提案できます。
中年向け育毛剤のおすすめランキング2025年版
製品名 | 特徴 | 税込価格 |
---|---|---|
① Pesod(遺伝子検査付育毛剤) | 画一的な育毛剤はもう不要。遺伝子検査であなたの薄毛リスクを徹底的に分析し、体質に最適な一本をお届け。 | 7,980円 |
② 特製強力加美乃素A | 進行した薄毛・脱毛に、国内最多9種の有効成分で立ち向かう。血行を促進し、力強く発毛をサポートする医薬部外品。 | 6,380円 |
③ CHAP UP | 1,000万本を売り上げた人気育毛シリーズ。ナノバブルが毛穴の奥まで届き、頭皮環境を整え、発毛をサポート。 | 8,690円 |
④ モウダス | 厳選された13種の育毛成分が、健やかな頭皮環境へと導き、発毛を促進。 | 7,678円 |
⑤ 薬用アデノゲン | 毛根から太く、コシのある髪を育む医薬部外品育毛剤。3種の有効成分が血行を促進し、薄毛・抜け毛を予防。 | 7,150円 |
⑥ ニューモV | 独自のタマゴ由来成分HGPを贅沢に10倍配合。発毛促進、育毛、そして脱毛予防へ強力にアプローチ。 | 6,930円 |
⑦ スカルプD メディカルミノキ5 | 発毛成分ミノキシジルを国内最大濃度5%配合した、壮年性脱毛症に効く第1類医薬品。 | 8,140円 |
⑧ リアップX5チャージ | ミノキシジル5%に加え、8種の有効成分を配合。壮年性脱毛症に、抜け毛予防と発毛促進の両面からアプローチする育毛剤。 | 7,800円 |
⑨ ウーマフリード | 頭皮ストレスを考慮し、アルコールなど8つの刺激成分を排除した、最高級馬油配合の医薬部外品育毛剤。 | 12,000円 |
⑩ M-1 育毛ローション | 世界毛髪研究会議で最優秀賞を受賞した独自の理論に基づき、頭皮環境を整えるノンアルコールの医薬部外品育毛剤。 | 9,988円 |
⑪ 薬用マグマスZ1 | サンスター50年の育毛研究から誕生した、100%生薬由来成分と毛髪保護成分「亜鉛」を配合した医薬部外品育毛剤。 | 5,830円 |
⑫ MARO17 | 毛根から太く、長く、コシのある髪を育む、薄毛・抜け毛を予防する医薬部外品の発毛促進ブースター。 | 2,178円 |
1位 Pesod遺伝子検査付き育毛剤

特徴 | 国内唯一、遺伝子検査に基づいたパーソナライズ育毛剤。薄毛リスクを科学的に分析し、一人ひとりの体質に合わせた最適な育毛ケアを提供。 |
税込価格 | 1本7,980円 ※初月のみ1本2,980円 1本あたり80ml(1か月分) |
販売 | 株式会社ダブルヘリックス |
有効成分 | パントガール成分(パントテン酸Ca、L-シスチン、ビタミン群) |
Pesod(ペソッド)は、個人の遺伝子情報をもとに最適な育毛対策を提案する「遺伝子検査付き育毛剤サービス」です。
一般的な育毛剤が同じ成分を一律に提供するのに対し、Pesodでは利用者それぞれの体質や薄毛リスク、ホルモン感受性などを遺伝子検査によって解析し、その結果に合わせた処方を行うことが特徴です。
サービスの流れとしては、まずウェブ上で薄毛リスクに関する簡易診断を受け、その後、自宅に届く遺伝子検査キットで口腔内の粘膜を採取し、検査機関に送付します。
解析結果では、AGA(男性型脱毛症)の発症リスクや毛母細胞の働き、頭皮の炎症体質などが判定され、それらのデータをもとに個々に適した育毛剤が選定されます。
Pesodの育毛剤は、遺伝子検査の結果に基づいて成分や配合比率を調整する「パーソナライズ処方」を採用しており、従来の育毛剤よりも効率的で副作用リスクの少ないケアを目指しています。
さらに、使用後の経過観察や再調整にも対応しており、長期的な育毛サポートを重視している点も特徴です。
このようにPesodは、「遺伝子×育毛」という科学的アプローチで、自分の体質に合った最適な育毛対策を可能にする次世代型の育毛サービスといえます。
2位 特製強力加美乃素A

特徴 | 国内最多クラスの9種の有効成分を配合し、抜け毛を防ぎながら発毛を促す薬用育毛剤。 |
税込価格 | 1本6,380円。1本あたり180mL(1か月分) |
販売 | 株式会社加美乃素本舗 |
有効成分 | カミノゲンK、カミノゲンE、CS-ベース、含む9種類 |
「特製強力加美乃素A」は、株式会社加美乃素本舗が製造・販売する医薬部外品の育毛剤です。薄毛や脱毛の予防、発毛促進、ふけやかゆみの防止を目的に開発されました。
9種類の有効成分を配合し、毛母細胞の活性化と頭皮の血行促進を図ります。
主な成分には、男性ホルモンの働きを抑えるエチニルエストラジオール、皮脂分泌を整える塩酸ピリドキシン、抗炎症作用を持つグリチルリチン酸ジカリウム、殺菌効果のあるイソプロピルメチルフェノールやサリチル酸などがあります。
さらに、和漢植物成分カミゲンE・Kが頭皮の新陳代謝を促し、健康な毛髪の育成を支援します。無香料タイプで、男女問わず使用可能です。1日2回、頭皮に適量を塗布しマッサージすることで効果を発揮します。
継続使用により、抜け毛の減少や髪のコシ・ハリの改善が期待されます。
3位 CHAP UP(チャップアップ)

特徴 | 天然由来成分と有効成分を組み合わせ、頭皮環境を整えながら発毛を促す薬用育毛剤。 |
税込価格 | 1本8,690円。1本あたり120ml(1か月分) |
販売 | 株式会社ソーシャルテック |
有効成分 | センブリエキス、グリチルリチン酸ジカリウム、塩酸ジフェンヒドラミン |
チャップアップ(CHAP UP)は、ソーシャルテックが販売する医薬部外品の育毛ローションで、男女問わず使える育毛剤です。
無添加設計(香料・着色料・鉱物油・石油系界面活性剤・パラベン・紫外線吸収剤・シリコーン不使用)で、敏感な頭皮にも配慮されています。
育毛のアプローチとして、6種の有効成分を配合し、頭皮の血行促進・炎症抑制・発毛促進を図ります。
代表的な成分には、血行促進作用を持つセンブリエキス、毛母細胞を刺激する D-パントテニルアルコール、抗炎症作用のあるグリチルリチン酸ジカリウムなどが挙げられます。
さらに、保湿や頭皮環境の改善を目的に、天然由来成分55種類とアミノ酸15種類を配合。また、独自の湿潤成分「ジンゲルシックス®」や、ナノバブル容器による浸透性向上設計も特徴として採用されています。
120 mL(約1か月分)入りで、スプレー式ノズルで頭皮へ直接噴射でき、ベタつきが少ないさっぱりした感触が好評です。また、公式では 100日間全額返金保証 を提供しており、購入後の安心感を打ち出しています。
4位 モウダス

特徴 | 日本で唯一※1、13種類の作用成分※2を配合した薬用育毛剤。独自成分を含むトリプルケア処方により、発毛環境を多角的にサポート。 |
税込価格 | 1本7,678円※3。1本あたり120ml(1か月分) |
販売 | 株式会社 北の達人コーポレーション |
有効成分 | 6-ベンジルアミノブリン、D-バントテニルアルコール、グリチルリチン酸ジカリウム、酢酸DL-αトコフェロール、サリチル酸 |
「モウダス(MOUDAS 薬用発毛促進剤)」は、株式会社北の快適工房による医薬部外品の育毛・発毛促進ローションです。
この製品は、発毛促進に関して厚生労働省で認められた13種類の作用※2をすべて網羅することを目指して開発されており、同社はこれを実現した国内初・唯一の商品として位置づけています。
主な有効成分には、6-ベンジルアミノプリン、D-パントテニルアルコール、グリチルリチン酸ジカリウム、酢酸DL-α-トコフェロール、サリチル酸が挙げられ、これらが毛根部分へ働きかけることで発毛・育毛をサポートします。
さらに、育毛業界で注目される成分「リデンシル®(3%配合)」を配合しており、またチャ、ホップ、チョウジ、チンピなどの植物由来成分を「ステムビルダー」という独自処方名で加え、頭皮環境の改善も目指しています。
香りには、ハーバルグリーンの天然香料(ペパーミント、ラベンダー、クラリセージ調香)を採用。パラベン・着色料・鉱物油・紫外線吸収剤といった添加物は抑えられた設計です。
内容量は120 mL、通常は1日1回使用するタイプで、約1ヵ月分とされています。
※1 日本国内の育毛剤(医薬部外品)販売メーカー67社を対象に、OEM製品を含めた日本で販売されている育毛剤(医薬部外品)を調査。(2021年10月時点TFCO(テフコ)株式会社調べ)
※2 育毛剤で認められている有効成分について、直接・間接作用を13種類の作用へ分類「(1)発毛促進・(2)成長保護・(3)毛乳頭充足・(4)成長期延伸・(5)毛髪伸長サポート・(6)毛包サポート・(7)血行促進栄養補給・(8)毛成活性・(9)頭皮環境保持・(10)抗炎症・(11)サイクル正常化・(12)皮脂分泌抑制・(13)毛髪活性」
※3 ライト定期コースご利用時
5位 ニューモV

特徴 | HGP配合で発毛促進と頭皮環境を整える薬用育毛剤 |
税込価格 | 1本6,930円。1本あた75ml(1か月分) |
販売 | 株式会社ファーマフーズ |
有効成分 | HGP(卵黄由来の頭皮保護成分)、センブリエキス、グリチルリチン酸ジカリウム、D-パントテニルアルコール |
「ニューモV」は、発毛促進と脱毛予防を目的とした薬用育毛剤で、独自の有効成分「HGP(加水分解卵殻膜)」を中心に、多方向から頭皮環境を整える処方が特徴です。
HGPは毛乳頭細胞の活性化をサポートし、髪の成長シグナルを高めることで、発毛の根本的な力を引き出すとされています。
さらに、センブリエキス、グリチルリチン酸2K、D-パントテニルアルコールなどの有効成分を配合し、血行促進や炎症抑制を通じて健康な頭皮状態を維持します。
アルコールフリー・無香料設計で、敏感肌にも配慮。男性・女性を問わず使いやすい軽い使用感と速乾性を備え、ベタつきを抑えた処方です。
抜け毛が気になり始めた初期段階から、薄毛の進行を感じる方まで幅広く対応し、自宅で手軽に続けられるスカルプケアアイテムとして人気を集めています。
6位 薬用アデノゲン

特徴 | アデノシン配合の薬用育毛剤。血行促進で発毛を後押しし、毎日の頭皮ケアで抜け毛を予防。 |
税込価格 | 1本7,150円。1本あたり150ml(1か月分) |
販売 | 株式会社資生堂 |
有効成分 | アデノシン |
薬用アデノゲンは、抜け毛予防と発毛促進を目的とした医薬部外品の薬用育毛剤です。
有効成分アデノシンが毛乳頭にアプローチし、発毛を促す働きをサポートするとともに、頭皮の血行を促進して健やかな髪の生える環境を整えます。
さらっとした使用感でべたつきにくく、清涼感のある使い心地。頭皮に直接スプレーし、指の腹でマッサージするようになじませます。朝晩など継続的に使うことで、ハリ・コシ低下や髪の細りが気になり始めた段階からのケアに適しています。
無香料や香り付きのバリエーションがあり、性別を問わず日常ケアに取り入れやすいのが特徴です。皮脂や乾燥による頭皮トラブルを抑え、清潔でうるおいのある状態を保つことにも配慮されています。
スタイリング前後にも使いやすく、洗髪後のタオルドライ時に使用すると角層まで成分が届きやすいとされます。
7位 スカルプD メディカルミノキ5 プレミアム

特徴 | ミノキシジル5%の第1類医薬品。快適処方で継続使用を後押し。 |
税込価格 | 1本7,800円。1本あたり60ml(1か月分) |
販売 | アンファー株式会社 |
有効成分 | ミノキシジル、ピリドキシン塩酸塩、トコフェロール酢酸エステル、l-メントール |
スカルプD メディカルミノキ5 プレミアムは、壮年性脱毛症に伴う発毛促進・脱毛(抜け毛)の進行予防を目的とした第1類医薬品の外用育毛剤です。
有効成分ミノキシジルを5%配合し、毛包に作用して発毛を促すとともに、太く強い髪の成長を後押しします。
プレミアムは快適性と使い続けやすさに配慮した処方設計で、ベタつきにくく速乾性を重視。朝晩1日2回、乾いた頭皮の気になる部位に適量を塗布し、指の腹でやさしくなじませます。
男性成人の使用を想定した薬剤で、効果の実感には継続が重要。頭皮状態が不良な場合や他剤との併用、既往歴がある場合は、購入時に薬剤師へ相談してください。
8位 リアップX5チャージ

特徴 | ミノキシジル5%を含む8種の有効成分を配合した医薬品で、発毛・育毛を促し、抜け毛の進行を予防。 |
税込価格 | 1本8,140円。1本あたり60ml(1か月分) |
販売 | 大正製薬株式会社 |
有効成分 | ミノキシジル、パンテノール、ピリドキシン塩酸塩、トコフェロール酢酸エステル、l-メントール、ジフェンヒドラミン塩酸塩、グリチルレチン酸、ヒノキチオール |
リアップX5チャージは、壮年性脱毛症における発毛促進と脱毛(抜け毛)進行予防を目的とした外用剤で、有効成分ミノキシジル5%を配合した第1類医薬品です。
毛包の成長期を促し、細くなった毛を太く長く育てることを狙います。通常は成人男性で、1日2回、乾いた頭皮の気になる部位に適量を塗布し、指の腹でやさしくなじませて使用します。
効果の実感には継続が重要で、数ヶ月単位でのケアが推奨されます。使用前には添付文書を確認し、頭皮に傷・炎症がある場合、他の育毛剤との併用、既往歴や服用中の薬がある場合は薬剤師に相談してください。
目や粘膜に入らないよう注意し、異常(発疹・かゆみ・赤み等)を感じたら使用を中止し、医師・薬剤師へ。火気・高温を避け、子どもの手の届かない場所で保管します。
9位 ウーマフリード

特徴 | 頭皮環境を整え発毛を後押し。毎日続けやすい薬用育毛剤。 |
税込価格 | 1本12,000円。1本あたり150ml(1か月分) |
販売 | 株式会社ZERO PLUS |
有効成分 | センブリエキス、グリチルリチン酸2K、酢酸トコフェロール |
ウーマフリードは、薄毛や抜け毛が気になり始めた方に向けた薬用育毛剤(医薬部外品)です。有効成分が毛根周辺へ作用し、頭皮の血行を促して発毛促進・育毛・脱毛予防を総合的にサポートします。
さらっとした使い心地で、日中のベタつきやニオイ残りを抑えた設計。洗髪後のタオルドライ時や朝のスタイリング前に、気になる部分の分け目に沿って適量を塗布し、指の腹でやさしくなじませます。
乾燥や皮脂バランスの乱れなど頭皮環境の乱れに配慮し、継続使用でハリ・コシ感の向上を狙えるのが特長です。
男女問わず毎日のルーチンに取り入れやすく、既存のシャンプー・トリートメントと併用しやすいのも魅力です。使用中に異常を感じた場合は、使用を中止し医師・薬剤師に相談してください。
10位 M-1 育毛ローション

特徴 | 毛髪研究に基づき開発された育毛剤で、頭皮環境を整え、発毛を促進します。男女兼用可。 |
税込価格 | 1本9,988円。1本あたり200ml(1か月分) |
販売 | 株式会社エムワン |
有効成分 | グリチルリチン酸2K、センブリエキス、ニンジンエキス |
株式会社エムワンが販売する「M-1 育毛ローション」は、毛髪科学に基づいた独自の理論で開発された医薬部外品の育毛剤です。
第7回世界毛髪研究会議にて最優秀プレゼンテーション賞を受賞した「マイクロセンサー理論」に基づいており、頭皮環境を健やかに保ちながら、発毛・育毛を促進することを目的としています。
有効成分には、血行促進を助ける「センブリエキス」、抗炎症作用で頭皮を健やかに整える「グリチルリチン酸2K」のほか、「ニンジンエキス」などが配合されています。
これにより、かゆみやフケといった頭皮トラブルを防ぎ、脱毛予防や養毛効果も期待できます。
また、無添加処方にもこだわっており、アルコール、パラベン、オイル、グリセリン、香料、着色料、旧表示指定成分を配合していません。
頭皮への刺激を抑えているため、敏感な頭皮の方でも使用しやすく、男女兼用で利用できる点も特徴です。
11位 薬用マグマスZ1

特徴 | サンスターが50年の頭髪研究から開発した、生薬由来成分配合の薬用育毛剤。 |
税込価格 | 1本5,830円。1本あたり90ml(1か月分) |
販売 | サンスター株式会社 |
有効成分 | ショウキョウエキス、ニンジンエキス、メントール |
サンスターが長年の頭髪研究の知見を生かして開発した、男性向けブランド「MAGMAS(マグマス)」から発売された薬用育毛剤です。
頭皮の血行を促進する「ショウキョウエキス」、頭皮を健やかに保つ「ニンジンエキス」、心地よい清涼感を与える「メントール」という、100%生薬由来の3つの有効成分を配合しています。
これらの成分が頭皮環境を整え、発毛促進、育毛、そして薄毛や脱毛の予防をサポートします。
特に、年齢を重ねるにつれて減少する髪のハリ・コシに着目し、今ある髪を強くするアプローチと、未来の髪を育むための土台作りの両面から働きかけることが特徴です。
液だれしにくいノズルを採用しており、頭皮に直接塗布しやすい設計で、毎日のケアに取り入れやすい使用感も考慮されています。
オンラインショップなどで販売されており、通信販売が中心となっています。2025年5月に発売された比較的新しい製品です。
12位 MARO17

特徴 | 毛根に活力を与える発毛促進ブースター。3種の有効成分が血行を促進し、太くコシのある髪を育む医薬部外品。 |
税込価格 | 1本2,178円。1本あたり50ml(1か月分) |
販売 | 株式会社ネイチャーラボ |
有効成分等 | エチニルエストラジオール、ニンジンエキス、グリチルリチン酸ジカリウム |
株式会社ネイチャーラボが展開する「MARO17」シリーズの薬用発毛促進ブースターは、男性の薄毛や抜け毛予防に特化した医薬部外品の育毛剤です。
毛根に直接活力を与えることで、根元から太く、長く、コシのある髪を育むことを目指しています。
主要な3つの有効成分は、頭皮の皮脂分泌を抑制し脱毛を予防する「エチニルエストラジオール」、血行を促進して発毛を促す「ニンジンエキス」、そして頭皮の炎症を抑えてフケやかゆみを防ぐ「グリチルリチン酸ジカリウム」です。これらの成分が頭皮環境を健やかに整え、抜け毛を防ぎます。
また、ジェットスプレータイプのため、狙った場所に液だれしにくく、頭皮に直接塗布しやすい設計になっています。
育毛剤の下位互換である「養毛剤」であることにご留意ください。
よくある質問
- 年齢が高くても育毛剤の効果は期待できますか?
-
はい、50代60代でも効果は期待できます。ただし、毛根が完全に失活していない段階での使用が重要です。
加齢による薄毛は、ホルモンバランスの変化や血行不良が主な原因のため、これらにアプローチする成分配合の育毛剤を選ぶことで、髪のハリ・コシの改善や抜け毛の減少が見込めます。
早めのケアほど効果を実感しやすい傾向にあります。
- 他の薬を服用していますが、併用しても問題ありませんか?
-
多くの育毛剤は外用薬のため、内服薬との併用は基本的に可能です。
ただし、血圧の薬を服用中の方は、血行促進成分が含まれる育毛剤使用前に医師や薬剤師にご相談ください。
また、頭皮に湿疹や炎症がある場合、皮膚科での治療を優先することをおすすめします。持病のある方は事前の相談が安心です。
- 白髪が多くても育毛剤を使って大丈夫ですか?
-
問題ありません。育毛剤は毛根の働きを整えるもので、髪の色素(メラニン)に直接作用するわけではありません。
白髪の多い方でも頭皮環境を整え、抜け毛を防ぎ、健康な髪の成長をサポートします。
- 50代60代におすすめの育毛剤は?
-
どんなにすぐれた有効成分を含有していたとしても、あなの頭皮や毛根に適合してなければ意味があります。
ですので、遺伝子検査を事前に行ってあなたの遺伝子傾向に併せて育毛剤をカスタマイズできるPesod(ペソッド)をおすすめします。
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