プロペシアの価格と治療費用の目安について

プロペシアの価格と治療費用の目安について

AGA治療の基本薬として知られるプロペシアですが、自由診療のためクリニックによって価格設定が大きく異なり、月額6,000円から8,000円程度が一般的な相場となります。

ジェネリック医薬品を選択すれば、月額3,000円から5,000円程度まで費用を抑えることが可能です。

治療は長期にわたるため、単月の薬代だけでなく、診察料や検査代を含めた年間トータルコストを把握することが経済的な負担を減らす鍵となります。

この記事では適正な価格判断ができるよう、具体的な費用の目安と安く安全に購入するためのポイントを詳しく解説します。

目次

この記事の執筆者

AGAメディカルケアクリニック統括院長 前田 祐助
Dr.前田 祐助

AGAメディカルケアクリニック 統括院長

前田 祐助

【経歴】

慶應義塾大学医学部医学研究科卒業

慶應義塾大学病院 初期臨床研修課程終了

大手AGAクリニック(院長)を経て、2018年に薄毛・AGA治療の「AGAメディカルケアクリニック」新宿院を開設

2020年に横浜院、2023年に東京八重洲院を開設

院長プロフィール

資格・所属学会・症例数

【資格】

  • 医師免許
  • ⽇本医師会認定産業医
  • 医学博士

【所属学会】

  • 日本内科学会
  • 日本美容皮膚科学会
  • 日本臨床毛髪学会

【症例数】

3万人以上※

※2018年5月~2022年12月AGAメディカルケアクリニック全店舗の延べ患者数

プロペシアの価格相場と購入場所による違い

プロペシアの価格は入手経路や選択するクリニックによって変動しますが、医療機関で処方を受ける場合の標準的な相場を知ることで、提示された金額が適正かどうかを判断できます。

AGA治療は保険がきかない自由診療であるため、各医療機関が独自に薬の価格を設定します。そのため、同じプロペシアであっても、AクリニックとBクリニックでは1,000円以上の差が生じることも珍しくありません。

ここでは、クリニック処方における先発薬と後発薬(ジェネリック)の価格差や、初診時と再診時で変動するコスト構造について詳しく見ていきます。

クリニック処方の価格帯

国内の皮膚科やAGA専門クリニックでプロペシア(先発医薬品)を処方してもらう場合、1ヶ月分(28錠)の価格はおよそ6,000円から8,000円の間で推移しています。

この価格帯は薬そのものの代金であり、ここに診察料や処方料が加算される場合もあります。

都心部のクリニックや大手チェーンでは価格競争によって比較的安価に設定している傾向がありますが、地方の一般皮膚科では定価に近い価格で提供する場合も多々あります。

患者は自分の通いやすい範囲にあるクリニックのウェブサイトを確認し、薬代が明記されているかをチェックすることが大切です。

明朗会計を掲げるクリニックであれば公式サイト上に税込み価格を掲載しています。逆に価格表示がない場合は受診前に電話などで問い合わせることで、想定外の出費を防げます。

プロペシア先発・ジェネリック・海外製の価格帯比較イメージ

プロペシア処方価格の目安

処方タイプ1ヶ月(28錠)の価格目安特徴
先発医薬品6,000円 ~ 8,000円MSD社製の正規プロペシア。安心感が高い。
ジェネリック3,000円 ~ 5,000円フィナステリド錠。効果は同等で安価。
海外製輸入薬2,500円 ~ 4,000円クリニックが独自輸入。国内未承認の場合あり。

ジェネリック(フィナステリド)との価格差

費用を抑えて治療を継続したい場合、ジェネリック医薬品(フィナステリド錠)の利用が有力な選択肢となります。

ジェネリック医薬品は先発医薬品であるプロペシアの特許期間満了後に製造販売される薬で、有効成分や効果、安全性は先発薬と同等でありながら、開発費が抑えられているため低価格で提供します。

ジェネリックを選択することで月々の薬代を3,000円から5,000円程度に抑えることが可能です。年間で計算すると、先発薬と比較して3万円から5万円ほどの節約につながります。

多くのAGAクリニックでは先発薬とジェネリックの両方を取り扱っており、患者さんの希望に合わせて処方します。

成分が同じであれば安い方を選びたいと考えるのは自然なことであり、現在では多くの患者がジェネリックを選択して治療を続けています。

初回価格と2回目以降の費用の違い

多くのAGAクリニックが「初回限定価格」などのキャンペーンを行い、治療開始のハードルを下げています。

例えば初月のプロペシア価格を数千円、あるいは数百円という破格の値段で提供するケースです。これは患者にとって魅力的なオファーですが、2ヶ月目以降の価格が通常料金に戻る点に注意が必要です。

治療を検討する際は初回の安さだけに目を奪われるのではなく、2回目以降の価格を含めた継続費用を確認します。

AGA治療は効果を実感するまでに最低でも6ヶ月程度の期間を要するため、半年間や1年間通い続けた場合の総額で比較検討することが賢明です。

クリニックによっては長期契約やまとめ買いをすることで2回目以降も割引価格が適用されるシステムを導入している場合もあります。

プロペシアの治療にかかる年間費用のシミュレーション

プロペシアによる治療を始める際、単月の薬代だけでなく1年間にかかる総額を具体的にイメージすることで、無理のない資金計画を立てることができます。

AGA治療は途中で中断すると再び進行してしまう性質を持つため、経済的な理由で断念することがないよう、あらかじめ年間のランニングコストを把握することが重要です。

薬代以外にかかる診察料や検査費用も含めたシミュレーションを行います。

1年間継続した場合の総額

プロペシア(先発薬)のみを単剤で服用し、1年間治療を継続した場合の費用はおよそ8万円から12万円程度になります。これは月額7,000円から9,000円程度の出費を見込んだ計算です。

一方、ジェネリック医薬品を使用した場合は年間4万円から7万円程度に収まるケースが多く、経済的な負担は大幅に軽減します。

この金額はあくまで「薬代のみ」あるいは「薬代+診察料」の目安です。クリニックによっては再診料が毎回かかる場合もあれば、薬代に診察料が含まれている場合もあります。

自分の予算に合わせて年間10万円以内に抑えたいのか、あるいは多少高くても手厚いサポートを受けたいのかを明確にすることで、クリニック選びの基準が定まります。

年間費用の概算モデル

項目先発薬での治療費ジェネリックでの治療費
薬代(12ヶ月分)84,000円 ~ 96,000円42,000円 ~ 60,000円
診察・検査料0円 ~ 15,000円0円 ~ 15,000円
年間合計84,000円 ~ 111,000円42,000円 ~ 75,000円
プロペシア先発とジェネリックの年間治療費シミュレーション比較図

診察料や検査代などの追加費用

薬代以外にかかる費用として見落としがちなのが、初診料、再診料、そして血液検査の費用です。

多くの専門クリニックでは「初診料・再診料無料」を謳っていますが、一般の皮膚科や一部の病院では、受診のたびに1,000円から3,000円程度の診察料が発生することがあります。

また、プロペシアは肝臓で代謝する薬であるため、肝機能に異常がないかを確認するために定期的な血液検査を行う場合があります。

血液検査の費用はクリニックによって異なり、無料で行うところもあれば、3,000円から5,000円程度の実費を請求するところもあります。

これらの追加費用が積み重なると年間コストは予想以上に膨らむため、カウンセリング時にこれらの費用が含まれているか、別途必要なのかを確認することが大切です。

併用治療を行う場合の予算感

プロペシアによる「守りの治療(抜け毛抑制)」に加え、発毛を促進するミノキシジルなどを併用する「攻めの治療」を行う場合、費用はさらに増加します。

プロペシアとミノキシジル内服薬、さらに外用薬やサプリメントをセットにしたプランは、月額15,000円から30,000円程度になることが一般的です。

さらに、頭皮に直接成長因子を注入するメソセラピーなどの施術を加えると、年間費用は数十万円から100万円近くに達することもあります。

医師は効果の高い治療法を提案しますが、すべてのオプションを受け入れる必要はありません。

自分の目的が「現状維持」なのか「劇的な発毛」なのかを見極め、予算内で持続可能な治療プランを選択する意思決定が必要です。

クリニックを選ぶ際の価格以外の比較ポイント

価格の安さはクリニック選びの重要な指標ですが、それだけで決定してしまうと通院の手間やサービスの質に不満を感じる結果になりかねません。

利便性やサポート体制など、金額以外の要素も含めて総合的に判断することで、納得のいく治療環境を手に入れることができます。

特にオンライン診療の普及により選択肢が増えている現在、自分に合った受診スタイルを選ぶことが重要です。

オンライン診療と対面診療の費用対効果

近年急速に普及しているオンライン診療は通院にかかる交通費や移動時間を削減できるため、トータルの費用対効果が高い傾向にあります。

スマートフォンやPCを使って自宅で診察を受け、薬は配送で受け取るスタイルは忙しい現代人にとって大きなメリットです。

オンライン診療専門のクリニックは実店舗を持たない分、運営コストを抑えられるため、薬の価格自体も低めに設定していることが多いです。

一方で、対面診療には医師が直接頭皮の状態(マイクロスコープなどを使用)を視診できるというメリットがあります。

頭皮の炎症や他の皮膚疾患がないかを正確に診断してもらえる安心感は対面ならではの価値です。

価格と利便性を優先するならオンライン、安心感と詳細な診察を優先するなら対面というように、自分の価値観に合わせて使い分ける視点が役立ちます。

プロペシア治療におけるオンライン診療と対面診療の比較イメージ

診療形式によるコストと特徴の比較

比較項目オンライン診療対面診療(通院)
交通費・時間0円(移動なし)実費・移動時間が必要
薬の送料500円 ~ 1,000円程度0円(その場で受取)
診察の質問診中心・画像診断視診・触診が可能

継続しやすい定期配送プランの有無

治療を長く続けるためには薬の注文忘れを防ぎ、手間を省く仕組みが役立ちます。

多くのクリニックが導入している「定期配送プラン」は、毎月または数ヶ月ごとに自動的に薬が届くサービスで、都度購入するよりも単価が割安に設定されていることが一般的です。例えば、通常価格から10%から15%オフになるケースもあります。

定期配送を利用することで、診察のたびに予約を取る手間が省けるだけでなく、薬が手元になくなるリスクも回避できます。

ただし、薬が余ってしまった場合や副作用が出て中止したい場合に、休止や解約の手続きがスムーズに行えるかどうかも事前に確認しておくべきポイントです。

解約金や違約金の確認

価格の安さを強調する定期コースや年間契約プランの中には、途中解約時に違約金や解約手数料が発生するものがあります。

「12ヶ月コース契約で月額がお得になります」といったプランを申し込む際は、もし途中でやめたくなった場合の条件を必ず契約書や規約で確認します。

特に「最低〇回は継続してください」という回数縛りがある場合、体に合わなかったとしても支払いを続けなければならないリスクが生じます。

良心的なクリニックであれば医学的な理由で服用を中止する場合の返金制度や、いつでも解約できる柔軟なプランを用意しています。

目先の月額料金だけでなく、辞めるときのコストまで考慮に入れることで、リスクのない契約を結ぶことができます。

プロペシア(フィナステリド)の価格が決まる要因

なぜ同じプロペシアという薬でありながら、クリニックによってこれほど価格に差が出るのでしょうか。

その背景には医薬品の開発コストや日本の医療制度における自由診療の仕組みが大きく関係しています。

価格の構造を理解することで、単に「高いからぼったくり」「安いから怪しい」といった短絡的な判断を避け、適正な価格設定を行っているクリニックを見極める目が養われます。

先発医薬品と後発医薬品の開発コスト

先発医薬品であるプロペシアが高価な理由は、その開発に莫大な研究開発費と長い年月が投じられているからです。

新しい薬を一つ世に送り出すには、数千億円規模の投資と10年以上の期間が必要であり、製薬会社はそのコストを特許期間中に回収する必要があります。そのため、先発薬の価格は必然的に高くなります。

対して後発医薬品(ジェネリック)は、すでに有効性や安全性が確立された成分を利用して製造するため、開発コストが大幅に抑えられます。

この開発費の差がそのまま薬価に反映するため、ジェネリックは先発薬の半額程度という低価格を実現できるのです。

価格の違いは品質の差ではなく、開発背景の違いによるものであると理解すれば、安価なジェネリックも安心して選択できます。

自由診療におけるクリニックの価格設定

AGA治療は健康保険が適用されない「自由診療」に分類されます。保険診療では国が定めた一律の点数(価格)で治療を行いますが、自由診療では医療機関が自由に価格を決めることができます。

そのため、クリニックは薬の仕入れ値に医師やスタッフの人件費、家賃、広告宣伝費、そして利益を上乗せして提供価格を決定します。

豪華な内装や立地の一等地にクリニックを構え、テレビCMなどの広告を大量に打っているクリニックは、その分経費がかさむため、薬代が高めに設定される傾向があります。

逆に広告費を削り、オンライン診療に特化して固定費を抑えているクリニックは、薄利多売のビジネスモデルで安価な提供を可能にしています。

価格差は、そのクリニックの経営方針やサービス内容の違いを反映しているのです。

海外製と国内承認薬の価格構造

クリニックで処方される薬には厚生労働省の承認を得た「国内承認薬」と、医師が個人輸入の枠組みを用いて海外から独自に仕入れた「海外製未承認薬」が存在します。

国内承認薬は日本の厳しい品質管理基準(GMP)の下で製造・流通しているため、信頼性が高い分、コストもかかります。

一方、海外製のフィナステリド錠(例:フィンペシアなど)は製造国の物価水準や流通コストの安さから、国内承認薬よりもさらに安価に仕入れることができます。

クリニックによっては、この海外製薬を格安プランとして提供しています。

価格は魅力的ですが、国内の公的な副作用救済制度の対象外となる点など、価格構造の裏にあるリスクも認識した上で選択することが重要です。

個人輸入や通販サイトの価格リスク

インターネット上では、病院を通さずに海外から個人輸入代行サイトを通じてプロペシアやそのジェネリックを購入することが可能です。

価格はクリニック処方の半額以下であることも多く、経済的なメリットは非常に大きく見えます。

しかし、そこには深刻な健康被害のリスクや法的な保護の欠如が潜んでおり、安易な利用は推奨できません。価格の安さと引き換えに背負うことになるリスクについて詳しく解説します。

プロペシア正規処方ルートと個人輸入ルートの安全性比較イメージ

偽造薬のリスクと健康被害

個人輸入代行サイト経由で入手する薬剤には、偽造薬(偽物)が混入しているリスクが常に付きまといます。

WHO(世界保健機関)の報告などによると、インターネットで販売される医薬品の一定割合が偽造品であるとされています。

偽造薬は有効成分が全く含まれていないだけでなく、不純物や有害物質が含まれている可能性もあります。

不衛生な環境で製造された薬を服用することで、予期せぬアレルギー反応や肝機能障害などの健康被害を引き起こす恐れがあります。

パッケージが精巧に模倣されていても、中身が本物である保証はどこにもありません。自分の体に入れるものに対して品質の保証がないルートを選ぶことは、価格差以上の代償を支払うことになりかねません。

救済制度の適用外となる経済的リスク

日本には「医薬品副作用被害救済制度」という公的なセーフティーネットが存在します。

これは国内で正規に処方・販売された医薬品を適正に使用したにもかかわらず、重大な副作用が生じた場合に、医療費や年金などの給付を受けられる制度です。

しかし、個人輸入で入手した医薬品は、この救済制度の対象外となります。万が一、個人輸入したプロペシアで重篤な副作用が発生し、入院や長期の治療が必要になった場合、その治療費はすべて自己負担となります。

安く薬を手に入れたつもりが、結果的に高額な医療費を支払うことになるリスクがあるのです。正規ルートでの処方は単に薬を買うだけでなく、こうした万が一の際の「保険」も含んでいると考えられます。

正規品を入手するための正規ルート

安全かつ確実に正規品のプロペシアを入手する唯一の方法は、医師の診察を受けて処方してもらうことです。これには対面診療だけでなく、正規の医療機関が行っているオンライン診療も含まれます。

医師が管理するルートであれば、医薬品卸業者を通じて適正に流通した薬が手元に届きます。

安全な入手ルートと危険なルート

  • 国内クリニック(対面):医師の管理下で最も安全。即日受取が可能。
  • 国内クリニック(オンライン):正規薬が配送される。利便性と安全性を両立。
  • 個人輸入代行サイト:偽造薬のリスク、配送遅延、副作用時の救済なし。

医療費控除とプロペシアの費用の関係

年間で10万円近い出費となることもあるAGA治療費について、「医療費控除の対象になるのか」という疑問を持つ人は少なくありません。

医療費控除とは、1年間に支払った医療費が一定額(通常10万円)を超えた場合に、所得税の一部が還付される制度です。

しかし、プロペシアの購入費用に関しては、原則としてこの制度の対象外となるケースが大半です。その理由と、例外的に認められる可能性について整理します。

医療費控除の対象外となる理由

国税庁の定義では医療費控除の対象となるのは「治療を目的とした医療行為」にかかる費用です。

AGA(男性型脱毛症)の治療は命に関わる病気や身体機能に著しい支障をきたす怪我の治療とは異なり、「容姿の美化」や「生活の質の向上」を目的としたものと見なされることが一般的です。

そのため、美容整形や審美歯科と同様に、健康保険が適用されない自由診療であるAGA治療費は、医療費控除の対象として認められにくいのが現状です。

AGA治療費が認められる例外的なケース

基本的には対象外ですが、医師が「医学的な治療が必要である」と判断し、その旨を証明できる場合には例外的に認められる可能性もゼロではありません。

例えば、AGAが原因で著しい精神的苦痛を受けており、精神科的な治療の一環として皮膚科治療を行う場合や、他の皮膚疾患に伴う脱毛症の治療などです。

ただし、これらは極めて稀なケースであり、一般的な「薄毛を治したい」という動機でのプロペシア処方が医療費控除の対象になるとは考えない方が無難です。

税務署の判断も担当者や管轄によって異なる場合があるため、自己判断で申告するのではなく、事前に税理士や最寄りの税務署に相談することをお勧めします。

確定申告時の注意点

もし医療費控除を申請する場合(他の怪我や病気の治療費と合算して申告する場合など)は、医療費の明細書(領収書)が必要です。クリニックでプロペシアを購入した際の領収書は必ず保管しておきます。

ただし、前述の通りAGA治療費が否認される可能性は高いため、申告の際には「除外」して計算するのが一般的です。

一方で、AGA治療費は「セルフメディケーション税制」の対象にもなりません。

この制度は特定のスイッチOTC医薬品(市販薬)を購入した場合に適用されるものですが、プロペシア(フィナステリド)は医療用医薬品であり、ドラッグストアで購入できる対象商品ではないからです。

節税効果を期待するよりも、安価なクリニックを探したりジェネリックを活用したりする方が、確実なコストダウンにつながります。

プロペシア以外のAGA治療薬との価格比較

AGA治療薬にはプロペシア以外にも、ザガーロ(デュタステリド)やミノキシジルといった選択肢があります。それぞれの薬には価格の違いだけでなく、期待できる効果の強さや特徴にも差があります。

自分の薄毛の進行度合いや予算に合わせて適した薬を選ぶために、他の治療薬との価格比較を行います。価格だけで選ぶのではなく、費用対効果(コストパフォーマンス)の視点を持つことが大切です。

ザガーロ(デュタステリド)との費用比較

ザガーロはプロペシアと同様に抜け毛を抑制する内服薬ですが、プロペシアよりも効果の範囲が広く、発毛効果も高いとされる薬です。価格面ではプロペシアよりもやや高めに設定されていることが一般的です。

具体的には、ザガーロ(先発薬)の月額相場は8,000円から11,000円程度です。プロペシアと比較すると月々2,000円から3,000円ほどの差が生じます。

しかし、ザガーロにもジェネリック(デュタステリド錠)が登場しており、こちらは月額4,000円から7,000円程度で購入可能です。

プロペシアで効果が不十分だった場合にザガーロへ切り替えるケースが多いですが、最初から効果の強さを求めてザガーロを選択する人も増えています。

主な治療薬の価格比較表

治療薬名成分月額相場(ジェネリック含む)
プロペシアフィナステリド3,000円 ~ 8,000円
ザガーロデュタステリド4,000円 ~ 11,000円
ミノキシジル内服ミノキシジル2,500円 ~ 8,000円

ミノキシジル内服・外用とのセット価格

プロペシアが「守り」の薬であるのに対し、ミノキシジルは新しい髪を生やす「攻め」の薬です。多くのクリニックでは、これらを併用するセットプランを推奨しています。

セットにすることで単品購入よりも割引が適用されるケースが多いですが、絶対額としては高くなります。

例えば、プロペシア(ジェネリック)とミノキシジル内服薬のセットで月額7,000円から12,000円程度、外用薬も含めたフルセットでは15,000円前後が相場です。

予算に余裕があり、早期に見た目の変化を求める場合はセット治療が有効ですが、コストを優先する場合は、まずはプロペシア単体から始めて様子を見るという選択も合理的です。

目的別に見るコストパフォーマンス

コストパフォーマンスの良さは「安さ」ではなく、「投じた費用に対してどれだけの満足度が得られるか」で決まります。

「今の毛量を維持したい」「将来の薄毛を予防したい」という目的であれば、安価なフィナステリド(プロペシアジェネリック)単剤での治療が最もコスパが良いと言えます。

一方で、「すでに進行した薄毛を改善したい」「頭頂部の地肌を隠したい」という強いニーズがある場合、安価なプロペシア単体では満足な結果が得られず、結果として「お金を払ったのに効果が薄い」と感じてしまう可能性があります。

この場合は多少費用がかかってもザガーロやミノキシジルを組み合わせる方が、結果的に満足度の高い投資となります。

医師と相談し、自分のゴールに見合った投資額を見極めることが成功への近道です。

プロペシアTOP

フィナステリドTOP

AGA(男性型脱毛症)の基礎知識と治療法ガイドTOP

プロペシアの価格と治療費用の目安についてよくある質問

プロペシアのジェネリック医薬品は先発薬と比べて効果に違いはありますか?

基本的に効果や安全性に違いはありません。ジェネリック医薬品は先発薬と同じ有効成分(フィナステリド)を同量含んでおり、厚生労働省の承認基準を満たして製造します。

添加物が異なる場合があるため、飲み心地や形状に若干の差が生じることはありますが、治療効果に関しては同等と考えて問題ありません。

多くの医師も経済的な負担を減らし治療を継続しやすくするためにジェネリックを推奨しています。

治療をやめると髪の毛はどうなりますか?また、費用はずっとかかり続けますか?

プロペシアなどのAGA治療薬は服用している間だけ効果を発揮します。

服用を中止すると抑制されていた薄毛の進行が再開し、徐々に治療前の状態に戻っていきます。そのため、毛髪を維持したいと望む限り治療を継続する必要があり、費用もかかり続けます。

ただし、ある程度満足のいく状態まで改善した後であれば、薬の種類を減らしたり、服用頻度を医師と相談して調整したりすることで維持費を抑えることは可能です。

診察料が無料のクリニックと有料のクリニックでは何が違うのですか?

診察料が無料のクリニックは主に薬代で利益を確保するビジネスモデルを採用しています。これは薬の処方をメインとする専門クリニックに多く見られます。

一方、診察料がかかるクリニック(一般の皮膚科など)は、医師による診察そのものに対価を設定しています。無料だから質が悪い、有料だから質が良いとは一概には言えません。

トータルの支払い額や、マイクロスコープを使った詳細な検査があるかなど、サービス内容全体を見て判断することが大切です。

大手クリニックと個人経営の皮膚科ではどちらが安く購入できますか?

一般的に、大手AGA専門クリニックの方が安く購入できる傾向にあります。大手は多くの患者を抱えているため、製薬会社から大量に薬を仕入れることで単価を下げることが可能だからです。

また、独自のオリジナルジェネリック薬を開発・販売している場合もあり、さらに価格を抑えています。

個人の皮膚科は定価に近い価格設定が多いですが、通い慣れた地元の病院という安心感や利便性を重視する人に選ばれています。

記事のまとめ
参考文献

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