「最近、髪のボリュームが減ってきた気がする」「抜け毛が増えて、将来が不安だ」。そう感じているなら、その原因は男性ホルモンにあるかもしれません。
特に男性型脱毛症(AGA)は、男性ホルモンの影響を強く受けて進行します。しかし、自分の体内で何が起こっているのか、正確に把握している人は少ないでしょう。
この記事では、薄毛の悩みの根源を探るための「男性ホルモン検査」に焦点を当てます。
AGAの評価に重要なテストステロンや、AGAの直接的原因物質であるDHT、ホルモンの活性を評価するSHBGについて詳しく解説します。
なぜ薄毛に男性ホルモン検査が重要なのか

薄毛の悩みを抱える多くの男性にとって、その原因がどこにあるのかを知ることは、対策への重要な一歩です。
特に男性型脱毛症(AGA)が疑われる場合、男性ホルモンの状態を把握することが問題解決の鍵を握ります。ここでは、なぜ男性ホルモン検査が薄毛対策において重要なのか、その理由を解説します。
男性型脱毛症(AGA)とホルモンの深い関係
男性型脱毛症(AGA)は、その名の通り男性ホルモンが深く関与する脱毛症です。
遺伝的な要因に加え、特定の男性ホルモンが毛根に作用することで、ヘアサイクルが乱れ、髪の毛が十分に成長する前に抜け落ちてしまいます。

この進行性の脱毛症のメカニズムを理解するためには、ホルモンの働きを知ることが大切です。
検査によってホルモンバランスを数値で確認することで、自分の薄毛がAGAによるものなのか、またその進行リスクがどの程度なのかを客観的に評価できます。
自分の薄毛タイプを知る第一歩
薄毛の原因はAGAだけではありません。ストレス、生活習慣の乱れ、栄養不足など、様々な要因が考えられます。
男性ホルモン検査は、これらの要因の中から、ホルモンが原因である可能性を特定するのに役立ちます。もしホルモン値に異常が見られない場合、他の原因を探るきっかけにもなります。
自分の薄毛タイプを正しく知ることで、遠回りすることなく、自分に合った効果的な対策を選択できるようになります。

治療方針を決めるための客観的データ
AGA治療を開始する、あるいは検討する上で、医師は客観的なデータを基に治療計画を立てます。男性ホルモン検査の結果は、そのための重要な情報源です。
例えば、AGAの直接的な原因となるDHT(ジヒドロテストステロン)の量を把握することで、どの治療薬が効果的かを判断しやすくなります。
治療開始後も定期的に検査を行うことで、治療効果を数値で確認し、必要に応じて治療方針を調整することも可能です。

AGA評価の鍵を握るテストステロンとは
「テストステロン」という言葉は、多くの人が「男性らしさ」を象徴するホルモンとして認識しているでしょう。筋肉の増強、骨格の発達、性機能の維持など、その働きは多岐にわたります。
しかし、このテストステロンが薄毛、特にAGAの評価において、どのように関わっているのでしょうか。
ここでは、「総テストステロン」と「遊離テストステロン」という二つの側面から、その役割を詳しく見ていきます。
男らしさの源泉「総テストステロン」
血液中に存在するテストステロンの総量を「総テストステロン」と呼びます。これには、タンパク質と結合しているテストステロンと、結合していない遊離型のテストステロンの両方が含まれます。
総テストステロンの量は、体内でどれだけのテストステロンが生産されているかを示す基本的な指標です。一般的に、この数値が高いほど、身体的な活力や精神的な意欲が高い傾向にあります。
しかし、この数値が高いことが、直接的にAGAのリスクに結びつくわけではありません。重要なのは、その内訳です。
実際に作用する「遊離テストステロン」
総テストステロンのうち、タンパク質と結合せずに血液中を自由に循環しているものを「遊離テストステロン(フリーテストステロン)」と呼びます。
この遊離テストステロンこそが、細胞の受容体に直接働きかけ、男性的な特徴を発現させたり、様々な生理作用をもたらしたりする、いわば「活性型」のテストステロンです。
AGAの観点からも、この遊離テストステロンの量が、後述するDHT(ジヒドロテストステロン)へと変換される原料の量を示すため、非常に重要な指標となります。
総テストステロンと遊離テストステロンの比較

項目 | 総テストステロン | 遊離テストステロン |
---|---|---|
定義 | 血液中のテストステロンの総量 | タンパク質と結合していないテストステロン |
割合 | 全体の約98% | 全体の約2% |
役割 | テストステロンの全体的な生産量の指標 | 細胞に直接作用し、生理活性を示す |
総テストステロンと遊離テストステロンの違い
総テストステロンは体内のテストステロンの貯蔵庫のようなもので、その大部分はSHBG(性ホルモン結合グロブリン)などのタンパク質と結合し、不活性な状態で存在します。
一方、遊離テストステロンは、その結合から解放され、いつでも活動できる状態にあります。
したがって、総テストステロンの値が正常範囲内であっても、遊離テストステロンの量が少なければ、テストステロンの効果は十分に発揮されません。
AGAの評価においては、総量だけでなく、実際に作用する遊離テストステロンの量を正確に把握することが、リスクを判断する上で大切です。
AGAの直接的原因物質 DHT(ジヒドロテストステロン)の正体
AGAについて調べると、必ずと言っていいほど登場するのが「DHT(ジヒドロテストステロン)」という物質です。
テストステロンがAGAの「原料」だとすれば、DHTはAGAを引き起こす「直接的な実行犯」と言えます。

テストステロンがDHTに変わる仕組み
DHTは、もともと体内に存在する物質ではありません。
活性型のテストステロンである遊離テストステロンが、頭皮の皮脂腺などに存在する「5αリダクターゼ」という還元酵素と結びつくことで変換され、生成されます。
つまり、「遊離テストステロン」と「5αリダクターゼ」の二つが揃うことで、DHTが生まれるのです。
この5αリダクターゼの活性度には個人差があり、遺伝的に活性度が高い人は、DHTが生成されやすく、AGAを発症しやすい傾向にあります。
DHTが髪の成長を妨げる流れ

段階 | 内容 | 結果 |
---|---|---|
変換 | 遊離テストステロンが5αリダクターゼと結合 | DHT(ジヒドロテストステロン)が生成される |
結合 | DHTが毛乳頭細胞のアンドロゲン受容体と結合 | 脱毛因子(TGF-βなど)が産生される |
影響 | 脱毛因子が毛母細胞の増殖を抑制 | ヘアサイクルが短縮し、髪が細く短くなる |
DHTが毛乳頭細胞に与える影響
生成されたDHTは、髪の毛の成長をコントロールしている毛乳頭細胞にある「アンドロゲン受容体(男性ホルモン受容体)」と強力に結合します。この結合が、AGAの引き金となります。
DHTと結合した受容体は、毛母細胞に対して「髪の成長を止めろ」という誤った指令を出すようになります。
具体的には、脱毛を促進する因子(TGF-βなど)が放出され、髪の成長期が極端に短くなってしまうのです。
なぜDHTの量がAGA進行度を左右するのか
本来であれば数年間続くはずの髪の成長期が、DHTの影響で数ヶ月から1年程度に短縮されてしまいます。これにより、髪の毛は太く長く成長する前に、細く短い「うぶ毛」のような状態で抜け落ちてしまいます。
このサイクルが繰り返されることで、徐々に頭皮が透けて見えるようになり、AGAが進行していきます。
したがって、血液中のDHT濃度を測定することは、AGAの進行リスクや、治療薬(特に5αリダクターゼ阻害薬)の効果を評価する上で、非常に重要な指標となるのです。
ホルモンの活性を評価するSHBG(性ホルモン結合グロブリン)
テストステロンやDHTについて理解を深めてきましたが、もう一つ、男性ホルモンの働きを評価する上で見逃せない物質があります。それが「SHBG(性ホルモン結合グロブリン)」です。
SHBGは、ホルモンの「運び屋」であり、その活性をコントロールする調整役でもあります。このSHBGの量を調べることで、ホルモンバランスをより深く理解できます。

SHBGの役割とテストステロンとの結合
SHBGは、肝臓で生成されるタンパク質の一種で、血液中を循環しています。
その主な役割は、テストステロンやエストロゲン(女性ホルモン)などの性ホルモンと結合し、それらを安定した状態で全身に運ぶことです。
血液中のテストステロンの大部分(約60%)は、このSHBGと固く結合しています。SHBGと結合したテストステロンは不活性な状態となり、細胞に直接作用することはありません。
ホルモンとタンパク質の結合関係
ホルモン状態 | 結合タンパク質 | 特徴 |
---|---|---|
SHBG結合型 | SHBG | 固く結合し不活性。直接作用しない。 |
アルブミン結合型 | アルブミン | ゆるく結合。必要に応じて遊離する。 |
遊離型 | なし | 活性型。細胞に直接作用する。 |
SHBGの数値が低いと何が起こるか
もし血液中のSHBGの量が少ないと、テストステロンと結合できずに「遊離テストステロン」として存在する割合が増加します。
遊離テストステロンは活性型であるため、その量が増えれば、DHTに変換される量も増える可能性があります。これは、AGAのリスクを高める一因となり得ます。
肥満やインスリン抵抗性、特定の薬剤の使用などが、SHBGを低下させる要因として知られています。SHBGの数値を評価することで、間接的にAGAのリスクを推測できるのです。
遊離テストステロン濃度を正確に知るために
遊離テストステロンの量を直接測定することもできますが、総テストステロンとSHBGの値を測定することで、より精密にホルモンの活性状態を評価できます。
この二つの値から、生物学的に利用可能なテストステロンの量を計算することも可能です。ホルモンバランスは非常に繊細であり、一つの数値だけを見て判断するのは早計です。
SHBGを含めた複数の項目を総合的に評価することが、自分の状態を正確に理解する上で重要です。
男性ホルモン検査の具体的な流れと内容

自分のホルモン状態を知りたいと思っても、「どんな検査をするのだろう」「費用はどれくらいかかるのか」といった疑問が浮かぶかもしれません。
ここでは、実際に男性ホルモン検査を受ける際の具体的な流れや注意点について解説し、検査への不安を解消します。
医療機関での検査方法
男性ホルモン検査は、主に皮膚科や内科、AGA専門クリニックなどで受けることができます。
基本的な検査方法は、採血です。腕の静脈から少量の血液を採取し、その血液サンプルを分析して、テストステロン、DHT、SHBGなどのホルモン値を測定します。
採血自体は数分で終了し、特別な準備もほとんど必要ありません。最近では、自宅で指先から微量の血液を採取し、郵送で検査機関に送る検査キットも利用できます。
検査機関ごとの特徴
検査場所 | メリット | デメリット |
---|---|---|
AGA専門クリニック | 専門医による詳細な診断と治療提案を受けられる | 自由診療のため費用が高くなる傾向がある |
一般の病院(皮膚科・内科) | 他の疾患との関連も視野に入れて診察を受けられる | AGAに関する専門性が低い場合がある |
郵送検査キット | 自宅で手軽に検査でき、通院の手間がない | 結果の解釈やその後の相談は自己判断になる |
検査前に注意すべきこと
ホルモン値は一日のうちでも変動し、また体調や生活習慣の影響も受けます。正確な検査結果を得るために、いくつか注意すべき点があります。
一般的に、ホルモン値が安定している午前中の採血を推奨する医療機関が多いです。
また、検査前の過度な運動やストレス、睡眠不足はホルモン値に影響を与える可能性があるため、検査前日はリラックスして過ごすことを心がけましょう。
検査前の主な注意点
- 前日の激しい運動を避ける
- 十分な睡眠をとる
- アルコールの過剰摂取を控える
検査にかかる費用と期間の目安
男性ホルモン検査は、AGAの診断や治療を目的とする場合、基本的に健康保険が適用されない自由診療となります。そのため、費用は医療機関によって大きく異なります。
検査項目にもよりますが、数千円から2万円程度が一般的な相場です。郵送の検査キットは、比較的安価な傾向にあります。
検査結果が判明するまでの期間は、医療機関や検査項目によって異なりますが、おおむね1週間から2週間程度を見ておくと良いでしょう。
検査結果の読み解き方と基準値

検査を受けて結果を受け取っても、そこに並んだ数値の意味が分からなければ、せっかくの検査も活かすことができません。
ここでは、検査結果の各項目が何を示しているのか、そしてその数値をどのように解釈すればよいのかを解説します。
ただし、最終的な診断は必ず専門の医師に相談することが重要です。
各ホルモンの基準値一覧
ホルモンの基準値は、測定する検査機関や測定方法によって多少異なります。以下に示すのはあくまで一般的な目安として参考にしてください。
ご自身の結果に記載されている基準値と照らし合わせることが大切です。
男性ホルモン関連の一般的な基準値(目安)
検査項目 | 一般的な基準値の目安 | 単位 |
---|---|---|
総テストステロン | 250 – 1100 | ng/dL |
遊離テストステロン | 8.5 – 30.0 | pg/mL |
DHT | 250 – 990 | pg/mL |
SHBG | 13 – 71 | nmol/L |
基準値から外れた場合のリスク評価
検査結果が基準値から外れていた場合、それは体内で何らかのバランスの乱れが生じている可能性を示唆します。
例えば、遊離テストステロンやDHTの値が基準値よりも高い場合は、AGAの進行リスクが高いと評価できます。
逆に、総テストステロンや遊離テストステロンの値が低い場合は、男性更年期障害(LOH症候群)の可能性も考えられます。
SHBGの値が低い場合は、遊離テストステロンの割合が増え、AGAのリスクが間接的に高まる可能性があります。
自分のAGAリスクをどう判断するか
AGAのリスクを判断するには、単一の項目だけでなく、複数の数値を総合的に見ることが重要です。
例えば、総テストステロンが正常範囲内でも、SHBGが低いために遊離テストステロンが高くなり、結果としてDHTも高くなっている、というケースも考えられます。
これらのホルモンの相関関係を理解することで、より深く自分の体質やリスクを把握できます。
結果を専門医に相談する重要性
検査結果の数値だけを見て、自分で判断を下すのは危険です。ホルモンバランスは非常に複雑で、その数値が示す意味は、年齢や体調、他の疾患の有無などによっても変わってきます。
検査結果は、必ずAGAやホルモンに詳しい専門医に見せ、適切なアドバイスを受けてください。
医師は、検査結果と問診、視診などを組み合わせて総合的に診断し、あなたにとって最善の対策や治療法を提案してくれます。
検査結果を踏まえた今後の対策
男性ホルモン検査は、自分の状態を把握するためのスタートラインです。大切なのは、その結果を基に、次に何をすべきかを考え、行動に移すことです。
ここでは、検査結果を踏まえて考えられる、具体的な対策について紹介します。
ホルモン値に基づいた治療選択肢
検査によってDHTの値が高いことが確認され、医師がAGAと診断した場合、専門的な治療を検討することになります。AGA治療の基本は、DHTの生成を抑制することです。
これには、5αリダクターゼ阻害薬(フィナステリドやデュタステリドなど)の内服薬が主に用いられます。また、発毛を促進するためにミノキシジルの外用薬を併用することも一般的です。
検査結果は、これらの治療薬を選択する際の重要な根拠となります。
ホルモン値の状態に応じた対策の例
ホルモン値の状態 | 考えられるリスク | 対策の方向性 |
---|---|---|
DHTが高い | AGAの進行リスクが高い | 5αリダクターゼ阻害薬などによる専門的治療 |
SHBGが低い | 遊離テストステロンの割合増加、DHT増加の可能性 | 肥満の解消など、生活習慣の見直し |
テストステロンが低い | 男性更年期障害(LOH症候群)のリスク | ホルモン補充療法や生活習慣の改善 |
生活習慣の見直しでホルモンバランスを整える
薬物治療だけでなく、日々の生活習慣を見直すことも、ホルモンバランスを健やかに保つ上で非常に重要です。特に、睡眠、食事、運動の3つの柱は基本中の基本です。
ホルモンバランスを整える生活習慣
- 質の高い睡眠を7時間以上確保する
- 適度な筋力トレーニングを行う
- ストレスを溜めず、リラックスする時間を作る
十分な睡眠はホルモンの分泌を正常化し、適度な運動はテストステロンの産生を促します。
また、過度なストレスはホルモンバランスを乱す大きな要因となるため、自分なりのストレス解消法を見つけることも大切です。
サプリメントや食事でできること
日々の食事もホルモンバランスに影響を与えます。テストステロンの原料となる良質なタンパク質や亜鉛、ビタミンDなどを積極的に摂取することが推奨されます。
例えば、赤身肉、魚介類、ナッツ類などは良い選択肢です。また、SHBGの値を下げる一因とされる肥満を防ぐため、糖質や脂質の摂り過ぎには注意し、バランスの取れた食事を心がけましょう。
必要に応じて、亜鉛などのサプリメントで栄養を補うことも一つの方法ですが、過剰摂取は避け、まずは食事からの摂取を基本と考えることが重要です。
男性ホルモン検査に関するよくある質問
- 検査を受けるのに最適な年齢はありますか?
-
薄毛や抜け毛が気になり始めた時が、検査を検討するタイミングです。AGAは20代から発症することもあるため、年齢に関わらず、不安を感じたら一度専門医に相談することをお勧めします。
早期に自分の状態を把握することが、効果的な対策につながります。
- 採血は痛いですか?時間はどのくらいかかりますか?
-
A. 採血の痛みは、一般的な健康診断の採血と同じ程度です。チクッとした軽い痛みを感じますが、一瞬で終わります。採血自体にかかる時間は数分程度です。
- 検査結果はどのくらいでわかりますか?
-
検査機関によりますが、一般的には1週間から2週間ほどで結果が出ます。詳しい期間については、検査を受ける医療機関にご確認ください。
- 検査結果が悪かったら、必ずはげるのでしょうか?
-
検査結果はあくまでAGAの「リスク」を示すものであり、数値が高いからといって必ずしも薄毛が急速に進行するわけではありません。
遺伝的要因や生活習慣など、他の要素も複雑に絡み合います。大切なのは、結果を冷静に受け止め、専門医と共に今後の対策を考えることです。
- AGA治療薬を服用中ですが、検査を受ける意味はありますか?
-
はい、意味はあります。治療薬がDHTの量をしっかりと抑制できているかなど、治療効果を客観的な数値で確認することができます。
定期的に検査を受けることで、治療が順調に進んでいるかどうかの指標になります。
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