トリコスコピーで見る頭皮のサイン – 薄毛の原因を解明

トリコスコピーで見る頭皮のサイン - 薄毛の原因を解明

「最近、抜け毛が増えた気がする」「髪のボリュームが減ってきた」と感じていませんか。その悩みの原因を解明する鍵は、ご自身の頭皮にあるかもしれません。

トリコスコピー(毛髪鏡検査)は、専用の拡大鏡で頭皮や毛髪の状態を詳細に観察する検査です。

肉眼では見えないミクロの世界を可視化し、薄毛や脱毛症の正確な診断、そして適切な治療方針の決定に役立ちます。

この記事では、トリコスコピーで何がわかり、どのように薄毛の原因究明につながるのかを詳しく解説します。

目次

トリコスコピーとは?頭皮と毛髪の健康状態を知る検査

トリコスコピーとは何かを直感的に示す拡大観察イメージ

トリコスコピーは、ダーモスコープという特殊な拡大鏡(マイクロスコープ)を用いて頭皮と毛髪を観察する、非侵襲的な検査法です。

皮膚科領域でほくろや皮膚がんの診断に用いられるダーモスコピーを頭髪の診断に応用したもので、「毛髪鏡検査」とも呼ばれます。

この検査によって、医師は頭皮の健康状態や毛髪の成長サイクルを客観的に評価し、薄毛や脱毛症の根本原因を探ります。

頭皮を拡大して見るマイクロスコープ検査

トリコスコピーの最大の特徴は、肉眼では確認できない頭皮の微細な変化を捉えられる点にあります。

通常、数十倍から数百倍に拡大して観察することで、毛穴一つひとつの状態、頭皮の色、血管の走行パターン、そして生えている毛髪の太さや本数まで、詳細な情報を得ることができます。

これにより、単なる「抜け毛」という現象の背後にある、頭皮環境の問題点を具体的に把握することが可能になります。

痛みなく、非侵襲的に頭皮環境をチェック

検査は、頭皮にダーモスコープの先端を軽く当てるだけで行います。採血のような痛みや、組織を採取する生検のような体への負担は一切ありません。

そのため、誰でも安心して検査を受けることができます。検査中に痛みを感じることはなく、リラックスした状態でご自身の頭皮の状態をモニターで確認することも可能です。

安全かつ手軽に頭皮環境を深く知ることができるのが、トリコスコピーの大きな利点です。

薄毛や脱毛症の早期発見につながる重要性

薄毛や脱毛症は、初期段階では自覚症状が乏しいことも少なくありません。しかし、トリコスコピーを用いれば、将来薄毛が進行する可能性を示す微細なサインを早期に発見できます。

例えば、毛髪が細くなる「軟毛化」や、一つの毛穴から生える本数の減少などは、AGA(男性型脱毛症)の初期所見として重要です。

これらの変化を早期に捉え、適切な対策を開始することが、将来の毛髪を守る上で非常に重要です。

トリコスコピーの原理と特徴

トリコスコピーがなぜこれほど鮮明に頭皮の状態を映し出せるのでしょうか。その秘密は、機器に搭載された特殊なレンズと高倍率の観察能力にあります。

これにより、表面的な情報だけでなく、頭皮の少し内側の状態まで観察できます。

偏光で反射を抑えて見える違い(非偏光 vs 偏光の比較)

偏光レンズがもたらす鮮明な画像

私たちの皮膚表面では、光が乱反射しています。トリコスコピーで用いるダーモスコープには「偏光フィルター」という特殊なレンズが搭載されており、この表面の光の反射を抑制する働きをします。

これにより、角層の奥にある表皮や真皮上層の状態、例えば血管の形や色素の分布などをクリアに観察することが可能になります。

この技術によって、頭皮の炎症の有無や血流の状態をより正確に評価できるのです。

数十倍から数百倍の高倍率で観察

倍率切替のイメージ(低倍率→中倍率→高倍率で見える情報の変化)

トリコスコピーは、観察したい対象に応じて倍率を柔軟に変更できます。頭皮全体の広い範囲をチェックする際は低めの倍率で、特定の毛穴や毛髪を詳細に見たい場合は高倍率で、といった使い分けをします。

高倍率で観察することで、毛髪のキューティクルの状態や、毛穴に詰まった皮脂(角栓)の様子など、非常に細かい部分まで評価することができ、診断の精度を高めます。

トリコスコピーで観察できる主な項目

トリコスコピーで観察できる主な項目(毛穴・毛髪・頭皮)
観察対象観察ポイント評価できること
毛穴開き具合、詰まり、毛の本数皮脂分泌の状態、毛周期
毛髪太さの均一性、形状、密度軟毛化の進行度、脱毛症の種類
頭皮色、血管のパターン、フケの有無炎症、血行状態、乾燥

画像解析ソフトウェアとの連携

多くの専門クリニックでは、撮影したトリコスコピー画像を専用のソフトウェアで管理・解析します。これにより、検査時点での毛髪の密度や太さを数値データとして記録できます。

治療を開始した後、定期的に同じ部位を撮影してデータを比較することで、治療効果を客観的に評価することが可能です。

「髪が増えた気がする」といった主観的な感覚だけでなく、具体的な数値の変化として改善を確認できるため、治療を継続するモチベーションにもつながります。

トリコスコピーで明らかになる頭皮と毛髪の情報

トリコスコピー検査は、頭皮と毛髪に関する膨大な情報を私たちに提供してくれます。ここでは、具体的にどのようなことが明らかになるのかを詳しく見ていきましょう。

これらの情報は、脱毛症の正確な診断に直結します。

毛穴の状態と角栓の有無

健康な頭皮では、一つの毛穴から2〜3本のしっかりとした毛髪が生えています。

しかし、薄毛が進行すると、一つの毛穴から生える本数が1本に減少したり、毛穴そのものが閉じてしまったりする様子が観察されます。

また、毛穴に皮脂や古い角質が詰まった「角栓」が形成されている場合、毛髪の健やかな成長を妨げる原因となります。トリコスコピーは、これらの毛穴レベルでの異常を明確に捉えます。

頭皮の色と血管のパターン

頭皮色と血管パターンの目安(青白・赤み・黄〜茶の3分類)

頭皮の色は、健康状態を示すバロメーターです。青白く透明感のある頭皮は健康な状態ですが、血行不良になると黄色っぽく、炎症が起きていると赤みを帯びて見えます。

トリコスコピーでは、これらの色の変化を正確に評価します。

さらに、血管が拡張してループ状に見える場合は炎症の存在を、血管が透けて見えにくい場合は血行不良を、といったように血管のパターンからも頭皮の状態を推測します。

頭皮の色から推測される状態

頭皮の色主な原因考えられる状態
青白い良好な血行健康な状態
黄色・茶色血行不良、糖化、皮脂の酸化新陳代謝の低下、栄養不足
赤色炎症、血行不良、刺激脂漏性皮膚炎、乾燥、かぶれ

毛髪の太さ、密度、成長サイクルの評価

毛径の不均一性と毛髪密度(AGA初期サインの可視化)

トリコスコピーの最も重要な役割の一つが、毛髪そのものの評価です。

特にAGA(男性型脱毛症)では、成長期が短縮することで毛髪が太く長く成長する前に抜け落ちてしまい、細く短い毛(軟毛)の割合が増加します。

トリコスコピーでは、太い毛と細い毛が混在している状態(毛径の不均一性)を直接観察でき、AGAの進行度を判断する有力な根拠となります。

また、単位面積あたりの毛髪の本数(毛髪密度)を計測し、客観的な薄毛の程度を評価します。

頭皮の炎症やフケ、乾燥の状態

フケやかゆみの原因となる頭皮の異常も、トリコスコピーで詳細に観察できます。

乾燥による細かいフケなのか、皮脂の過剰分泌によるベタついたフケ(脂漏性皮膚炎)なのかを判別し、適切なヘアケア指導につなげます。

また、アトピー性皮膚炎や接触皮膚炎(かぶれ)など、他の皮膚疾患が原因で脱毛が起きている場合も、その特徴的な所見を捉えることが診断の助けになります。

  • AGA(男性型脱毛症・女性型脱毛症)
  • 円形脱毛症
  • 休止期脱毛症
  • 脂漏性皮膚炎に伴う脱毛

薄毛・脱毛症の診断におけるトリコスコピーの役割

トリコスコピーで得られる多彩な情報は、様々な種類の薄毛・脱毛症を診断、あるいは鑑別する上で極めて重要です。

それぞれの疾患に特徴的な所見があり、医師はそれらを総合的に判断して診断を確定します。

AGA(男性型脱毛症)の診断指標

AGA診断で見る典型所見(毛径ばらつき・イエロードット・本数減少)

AGAの診断において、トリコスコピーは非常に有用です。

問診や視診に加えてトリコスコピーを用いることで、診断の精度が格段に向上します。特に重要な所見は、前述した「毛径の不均一性」です。

同じ視野の中に、太く健康な毛髪と、細く色素の薄い軟毛が混在している様子は、AGAの典型的な特徴です。

その他にも、毛が抜けた後の毛穴が黄色い点のように見える「イエロードット」や、頭皮の微細な炎症なども観察されます。

AGA(男性型脱毛症)の主なトリコスコピー所見

所見内容AGA診断における重要度
毛径の不均一性太い毛と細い毛が混在する非常に高い
イエロードット毛が抜けた後の皮脂腺開口部高い
毛包単位あたりの本数減少1つの毛穴から生える毛が1本になる中程度

円形脱毛症の活動性の評価

円形脱毛症に特徴的な所見(感嘆符毛・ブラックドット・新生毛)

円形脱毛症の診断と、その活動性(脱毛が進行中かどうか)の評価にもトリコスコピーは力を発揮します。

活動期には、毛根部分が細くなり、途中で毛が折れてしまった「感嘆符毛(!マークヘア)」や、毛穴に黒い点が残る「ブラックドット」といった特徴的な所見が見られます。

これらの所見が多数認められる場合は、脱毛がまだ進行していると判断し、より積極的な治療を検討します。逆に、これらの所見が消え、新しい産毛が生えてくれば、回復期にあると評価できます。

円形脱毛症の主なトリコスコピー所見

所見内容活動性評価
感嘆符毛毛根側が細くなっている短い毛活動性の指標
ブラックドット毛穴に残った黒い断毛活動性の指標
新生毛細く色素の薄い産毛回復期の指標

びまん性脱毛症の原因特定

女性に多い「びまん性脱毛症」は、頭部全体の毛髪が均等に薄くなる状態を指し、その原因は多岐にわたります。

女性型脱毛症(FAGA/FPHL)、休止期脱毛症、甲状腺機能の異常、栄養不足など、様々な要因が考えられます。トリコスコピーは、これらの原因を特定する一助となります。

例えば、頭頂部にAGA様 の所見(毛径の不均一性など)が強ければ女性型脱毛症を、全体的に休止期毛の割合が増えていれば休止期脱毛症を、というように鑑別を進めるための重要な情報を与えてくれます。

その他の頭皮疾患との鑑別

脱毛の原因は、AGAや円形脱毛症だけではありません。頭皮の白癬(しらくも)や毛孔性扁平苔癬、エリテマトーデスなど、特殊な皮膚疾患が原因となることもあります。

これらの疾患は、それぞれトリコスコピーで特徴的な所見を示します。専門医はこれらの所見を注意深く観察することで、まれな脱毛症を見逃すことなく、正確な診断につなげることができます。

トリコスコピー検査の具体的な流れ

専門クリニックでの検査フロー(カウンセリング→撮影→結果説明)

実際に専門クリニックでトリコスコピー検査を受ける場合、どのような流れで進むのでしょうか。カウンセリングから検査、結果説明まで、一般的な流れを解説します。

専門クリニックでのカウンセリング

まず、医師による問診とカウンセリングが行われます。いつから薄毛が気になり始めたか、生活習慣、既往歴、家族歴などを詳しく伝えます。

この情報は、後のトリコスコピー所見を解釈する上で非常に重要になります。気になることや不安な点は、この段階で遠慮なく質問しましょう。

医師はこれらの情報をもとに、どの部位を重点的に観察するかなどを判断します。

検査部位の選定と撮影

カウンセリングの内容に基づき、検査する部位を決定します。一般的には、薄毛が気になる部分(例えば生え際や頭頂部)と、症状が比較的軽い部分(側頭部や後頭部)の両方を撮影し、比較します。

医師がダーモスコープを頭皮に当て、モニターに映し出される映像を確認しながら、診断に必要な情報を静止画として撮影・保存します。検査自体にかかる時間は、数分から10分程度です。

トリコスコピー検査の標準的な手順

手順内容所要時間の目安
問診・カウンセリング症状や生活習慣のヒアリング10~20分
検査部位の選定と撮影ダーモスコープによる頭皮の観察・撮影5~10分
画像の解析と結果説明撮影した画像を見ながら医師が解説10~15分

撮影画像の解析と医師による説明

撮影が終わると、医師は保存された画像を解析し、どのような所見が見られるかを評価します。

その後、患者さんと一緒にモニターを見ながら、現在の頭皮や毛髪の状態について詳しく説明します。専門的な所見を分かりやすい言葉で解説し、考えられる脱毛症の原因や今後の治療方針について提案します。

ご自身の頭皮の状態を客観的な画像で見ることで、現状への理解が深まり、治療にも納得して臨むことができます。

トリコスコピー検査を受けるメリットと注意点

トリコスコピーは多くのメリットを持つ優れた検査ですが、受けるにあたって知っておきたい注意点もいくつか存在します。ここでは、その両面について解説します。

メリット 客観的なデータに基づく診断

最大のメリットは、医師の経験や勘だけに頼るのではなく、誰が見てもわかる客観的な画像データに基づいて診断と説明が行われる点です。これにより、診断の信頼性が高まります。

患者さん自身も自分の目で頭皮の状態を確認できるため、症状や治療の必要性について深く理解し、納得することができます。

メリット 治療効果の可視化

治療を開始した後も、トリコスコピーは重要な役割を果たします。定期的に同じ部位を撮影し、過去の画像と比較することで、治療による変化を正確に追跡できます。

毛髪の密度が増加した、軟毛が太い毛に変わってきた、頭皮の炎症が改善した、といったポジティブな変化を画像で確認できることは、効果を実感し、治療を継続するための大きな支えとなります。

検査の利点と留意点

分類項目詳細
メリット客観性・再現性画像データとして記録でき、誰が見ても同じ評価が可能。
治療効果の判定治療前後の変化を数値や画像で比較できる。
注意点実施施設・費用専門的な機器と知識が必要。保険適用外の場合もある。

注意点 検査前の準備と費用

検査前の注意と費用面のポイント(スタイリング回避・シャンプー時期・カラー回避)

より正確な検査を行うために、いくつか注意点があります。検査当日は、整髪料(ワックスやスプレーなど)の使用は避けてください。

また、前日の夜か当日の朝にシャンプーを済ませておくのが望ましいですが、洗いすぎると頭皮の状態が変わってしまうため、クリニックの指示に従うことが大切です。

費用については、トリコスコピー検査は保険適用外の自費診療となることが一般的です。費用はクリニックによって異なるため、事前に確認しておきましょう。

  • ワックス、ジェル、スプレーなどの整髪料の使用
  • 検査直前の過度なブラッシング
  • カラーリングやパーマの施術(少なくとも検査1週間前は避ける)

他の薄毛検査との違い

薄毛の原因を調べる検査には、トリコスコピー以外にもいくつか種類があります。それぞれに目的と役割があり、必要に応じて組み合わせて行います。

ここでは、代表的な検査とトリコスコピーとの違いを解説します。

視診・触診との比較

視診・触診は、医師が目で見て、手で触れて頭皮や毛髪の状態を診察する、最も基本的な方法です。脱毛の範囲やパターン、頭皮の硬さなどを大まかに把握します。

トリコスコピーは、この視診・触診をミクロのレベルで、より詳細かつ客観的に行うためのツールと位置づけられます。

視診ではわからない毛穴レベルの変化や血管の状態を可視化することで、診断の解像度を飛躍的に高めます。

血液検査との比較

血液検査は、体内の状態を調べることで、脱毛の全身的な原因を探るために行います。例えば、甲状腺ホルモンの異常、鉄分や亜鉛などの栄養素の欠乏、自己免疫疾患の有無などをチェックします。

トリコスコピーが頭皮という「局所」の状態を形態学的に見るのに対し、血液検査は「全身」の状態を数値データで見る検査です。両者は目的が異なり、互いに補完し合う関係にあります。

毛髪引っぱり試験との比較

毛髪引っぱり試験(Pull test)は、医師が指で数十本の毛髪を軽く引っ張り、どのくらいの毛が簡単に抜けるかを調べるシンプルな検査です。

主に、現在進行形で異常な脱毛が起きているか(活動性の休止期脱毛など)を評価するために行います。

トリコスコピーが毛髪や頭皮の「質的」な変化を見るのに対し、引っぱり試験は「活動性」を簡易的に評価する方法と言えます。

トリコスコピーに関するよくある質問

検査にはどのくらいの時間がかかりますか?

ダーモスコープで頭皮を撮影する時間自体は、5分から10分程度です。ただし、その前のカウンセリングや、後の結果説明を含めると、全体で30分から1時間程度を見ておくとよいでしょう。

検査に痛みはありますか?

痛みは全くありません。ダーモスコープの先端を頭皮に軽く当てるだけですので、安心して検査を受けられます。麻酔なども一切不要です。

保険は適用されますか?

残念ながら、現在の日本の医療制度では、薄毛治療におけるトリコスコピー検査は、ほとんどの場合で保険適用外の自由診療となります。

費用は医療機関によって異なりますので、事前にウェブサイトで確認したり、電話で問い合わせたりすることをおすすめします。

検査結果はその日のうちにわかりますか?

はい、わかります。撮影した画像はリアルタイムでモニターに表示され、検査後すぐに医師がその場で画像を解析し、結果を説明するのが一般的です。

診断結果に基づいて、今後の治療方針についてもその日のうちに相談できます。

検査の前に髪を洗ってはいけませんか?

検査当日の朝、あるいは前日の夜に洗髪しておくのが理想的です。ただし、検査直前にゴシゴシ洗うと頭皮が赤くなってしまうなど、本来の状態が分かりにくくなる可能性があります。

また、整髪料は皮脂の状態を隠してしまうため、使用は避けてください。詳細は検査を受けるクリニックの指示に従ってください。

どのくらいの頻度で受けるのが良いですか?

初回の診断時にまず一度受けます。治療を開始した後は、治療効果を判定するために、3ヶ月から半年に一度程度の頻度で受けることを推奨されることが多いです。

定期的に受けることで、治療が順調に進んでいるかを客観的に確認できます。

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