内分泌異常に伴う脱毛症とは？

最近、抜け毛が増えたり、髪のボリュームが気になったりしていませんか？

男性の薄毛の悩みは多くの方が抱えていますが、その原因はAGA（男性型脱毛症）だけとは限りません。実は、体内の「ホルモン」バランスの乱れが引き起こす「内分泌異常に伴う脱毛症」も、薄毛の一因となることがあります。

この記事では、内分泌異常がどのように脱毛症と関わっているのか、その特徴的な症状やご自身でできるチェック方法、専門医による検査や治療法、そして日常生活で取り組める予防策について、詳しく解説します。

内分泌異常による脱毛症 – あなたの薄毛、ホルモンが原因かも？

多くの男性が薄毛の悩みを抱えると、まずAGA（男性型脱毛症）を疑うかもしれません。

しかし、髪の健康は体内のホルモンバランスと密接に関連しており、このバランスが崩れることで「内分泌異常に伴う脱毛症」が発症することがあります。

これはAGAとは異なる原因で起こる脱毛症であり、適切な対応のためには正確な理解が重要です。

男性にも起こるホルモン由来の薄毛

「ホルモンバランスの乱れ」と聞くと女性特有の問題と思われがちですが、男性も例外ではありません。

甲状腺ホルモンや副腎皮質ホルモンなど、髪の成長に関わる様々なホルモンが存在し、これらの分泌異常は毛周期に影響を与え、脱毛を引き起こす可能性があります。

特に、特定の「疾患」が背景にあることも少なくありません。

AGAとの違いと見分け方のポイント

AGAは主に男性ホルモンの影響で前頭部や頭頂部の髪が薄くなるのに対し、内分泌異常による脱毛症は、髪が全体的に薄くなる「びまん性脱毛」や、特定の箇所だけでなく広範囲に毛が抜ける「休止期脱毛」といった特徴が見られることがあります。

原因が異なるため、治療法も異なります。

内分泌系の役割と髪への影響

内分泌系は、体内の様々な機能を調整するホルモンを分泌する器官の総称です。これらのホルモンは、毛母細胞の活動や毛髪の成長サイクルに直接的、あるいは間接的に関与しています。

そのため、内分泌系に異常が生じると、毛髪の正常な育成が妨げられ、脱毛という「症状」が現れるのです。

代表的な内分泌ホルモンと毛髪への関与

ホルモンの種類	主な分泌器官	毛髪への主な影響
甲状腺ホルモン	甲状腺	毛母細胞の活性化、成長期の維持
副腎皮質ホルモン	副腎皮質	過剰または不足で毛周期に影響
成長ホルモン	下垂体	毛髪の成長促進

ホルモンバランスの乱れが引き起こす脱毛症の全体像

ホルモンバランスの乱れは、単一の原因ではなく、複数の要因が絡み合って脱毛症を引き起こすことがあります。

ここでは、どのようなホルモンの異常が脱毛に繋がりやすいのか、その全体像を把握しましょう。

甲状腺ホルモンの異常と脱毛

甲状腺は、のどぼとけの下にある蝶のような形をした器官で、代謝を活発にする甲状腺ホルモンを分泌しています。

この甲状腺ホルモンのバランスが崩れると、髪の毛に大きな影響が出ることが知られています。

甲状腺機能低下症とびまん性脱毛

「甲状腺機能低下症」は、甲状腺ホルモンの分泌が不足する状態です。この状態になると、全身の代謝が低下し、毛母細胞の活動も鈍くなります。

結果として、髪の成長が遅れたり、髪が細くなったり、全体的にボリュームが失われる「びまん性脱毛」が生じやすくなります。休止期脱毛の割合が増えることも特徴です。

バセドウ病（甲状腺機能亢進症）と脱毛症状

逆に、「バセドウ病」に代表される「甲状腺機能亢進症」は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される状態です。

代謝が異常に活発になることで、髪の毛の成長サイクルが早まりすぎ、十分に成長する前に抜け落ちてしまうことがあります。これも「びまん性脱毛」の一因となり得ます。

副腎皮質ホルモンの影響

副腎皮質からは、ストレス対応や炎症抑制に関わるコルチゾールなどのホルモンが分泌されます。これらのホルモンの異常も脱毛の「原因」となることがあります。

コルチゾールとストレス性脱毛の関係

過度なストレスはコルチゾールの分泌バランスを乱し、毛細血管の収縮や毛母細胞への栄養供給不足を引き起こす可能性があります。

これが、いわゆるストレス性の「休止期脱毛」に繋がることがあります。

副腎疾患と毛髪の変化

副腎関連の疾患例	主なホルモン異常	毛髪への影響の可能性
クッシング症候群	コルチゾール過剰	体毛の増加、頭髪の菲薄化
アジソン病	コルチゾール不足	全身の体毛減少

こんな症状ありませんか？内分泌性脱毛症の特徴的なサイン

内分泌異常に伴う脱毛症は、AGAとは異なる特徴的なサインが現れることがあります。早期発見のためにも、ご自身の状態と照らし合わせてみましょう。

AGAとは異なる脱毛パターン

AGAが主に生え際や頭頂部から薄くなるのに対し、内分泌性の脱毛では、頭部全体が均等に薄くなる「びまん性脱毛」が特徴的です。

特定の部位だけではなく、全体的に髪のボリュームが減ったと感じる場合は注意が必要です。

びまん性脱毛の進行イメージ

初期には気づきにくいかもしれませんが、徐々に分け目が目立つようになったり、髪全体の密度が低下したりします。急激に大量の毛が抜ける「休止期脱毛」として現れることもあります。

脱毛以外の身体的症状

内分泌異常は髪だけでなく、全身に様々な「症状」を引き起こすことがあります。脱毛と合わせて以下のような症状が見られる場合は、内分泌系の「疾患」が隠れている可能性があります。

全身倦怠感や体重変動

例えば、「甲状腺機能低下症」では、疲れやすさ、体重増加、むくみ、便秘、皮膚の乾燥といった症状が現れることがあります。

逆に「バセドウ病」では、動悸、体重減少、多汗、手の震えなどが見られます。

皮膚や爪の変化

皮膚が乾燥してカサカサになったり、逆に脂っぽくなったり、爪がもろくなったりするのも、ホルモンバランスの乱れを示すサインの一つです。

脱毛以外の内分泌異常のサイン

• 原因不明の体重増加または減少
• 極度の疲労感、無気力
• 気分の落ち込み、イライラ
• 皮膚の乾燥、多汗
• むくみ、便秘、下痢

今すぐできる、ホルモン異常による脱毛症のセルフチェック法

専門医の診断が最終的な判断には必要ですが、ご自身で気づけるサインもあります。以下の項目をチェックして、内分泌異常による脱毛症の可能性を探ってみましょう。

脱毛の状態をチェック

まずはご自身の髪の状態を客観的に観察します。

抜け毛の量と質

シャンプー時やブラッシング時の抜け毛が急に増えた、枕に付着する毛が増えたなど、量的な変化に注意しましょう。また、抜けた毛が細く弱々しいか、太くしっかりしているかも確認します。

頭皮の状態

頭皮に赤み、かゆみ、フケ、湿疹などがないか確認します。内分泌の乱れが頭皮環境を悪化させることもあります。

全身症状のチェックリスト

脱毛以外の体の変化にも目を向けましょう。

内分泌異常セルフチェック項目

チェック項目	はい	いいえ
最近、急に抜け毛が増えたと感じる
髪全体が薄くなった、ボリュームが減ったと感じる
原因不明の体重増加または減少がある
非常に疲れやすい、または常にだるい
気分の浮き沈みが激しい、または抑うつ気分が続く
皮膚が乾燥したり、逆に脂っぽくなったりする

これらの項目に複数当てはまる場合は、一度専門の「病院」で相談することをお勧めします。特に「皮膚科」や「内分泌内科」が窓口となります。

なぜ起こる？内分泌異常が髪に与える影響

内分泌異常がなぜ脱毛を引き起こすのか、その背景には毛髪の成長サイクルとホルモンの複雑な関係があります。

毛周期（ヘアサイクル）とホルモン

髪の毛は、「成長期」「退行期」「休止期」というサイクルを繰り返しています。この毛周期は、様々なホルモンによってコントロールされています。

成長期への影響

甲状腺ホルモンや成長ホルモンなどは、毛母細胞の分裂を促し、髪の成長期を維持するのに重要な役割を果たします。

これらの「ホルモン」が不足すると、成長期が短縮し、髪が十分に育つ前に抜け落ちてしまいます。

休止期への影響

ストレスなどによりコルチゾールが過剰になると、毛包が早期に休止期に入りやすくなり、「休止期脱毛」を引き起こすことがあります。また、甲状腺機能低下症でも休止期毛の割合が増加します。

毛包とホルモンレセプター

毛包（毛根を包む組織）には、特定のホルモンと結合する「レセプター（受容体）」が存在します。ホルモンがこのレセプターに作用することで、毛髪の成長が調節されます。

ホルモンバランスの変化と毛包の反応

体内のホルモンバランスが崩れると、毛包のレセプターへの刺激が変化し、毛母細胞の活動に異常が生じます。これが脱毛の直接的な「原因」となるのです。

例えば、甲状腺ホルモンのレセプターは毛包に存在し、ホルモン量が変動すると毛髪の成長に影響が出ます。

毛周期の乱れによる脱毛のタイプ

脱毛のタイプ	主な毛周期の変化	関連するホルモン異常の例
成長期脱毛	成長期の急激な停止	抗がん剤治療など（ホルモン異常とは異なるが参考）
休止期脱毛	休止期に入る毛包の増加、休止期の延長	甲状腺機能低下症、ストレス、栄養不足
びまん性脱毛	全体的な毛周期の乱れ、毛髪の菲薄化	甲状腺疾患全般、その他の内分泌疾患

専門医が行う内分泌性脱毛症の検査方法と診断の流れ

内分泌異常による脱毛症が疑われる場合、専門医は原因を特定するためにいくつかの検査を行います。自己判断せず、まずは「病院」を受診することが大切です。

問診と視診

医師はまず、患者様の自覚「症状」、脱毛の始まった時期や進行具合、既往歴、家族歴、生活習慣などを詳しく問診します。その後、頭皮や毛髪の状態を視診し、脱毛のパターンを確認します。

生活習慣や既往歴の確認

ストレスの状況、食生活、睡眠時間、服用中の薬なども重要な情報となります。過去に「甲状腺」疾患やその他の内分泌「疾患」を指摘されたことがあるかどうかも確認します。

血液検査

ホルモンバランスの異常を調べるためには、血液検査が重要です。これにより、特定の「ホルモン」の値を測定し、内分泌系の機能を評価します。

甲状腺ホルモン検査

TSH（甲状腺刺激ホルモン）、FT3（遊離トリヨードサイロニン）、FT4（遊離サイロキシン）などの値を測定し、「甲状腺機能低下症」や「バセドウ病」などの甲状腺疾患の有無を調べます。

その他のホルモン検査

必要に応じて、副腎皮質ホルモン（コルチゾールなど）、性ホルモン（テストステロン、エストロゲンなど）、成長ホルモンなどの検査も行います。

貧血や栄養状態を確認するための検査も同時に行うことがあります。

主な血液検査項目と目的

検査項目	目的	関連する可能性のある疾患
TSH, FT3, FT4	甲状腺機能の評価	甲状腺機能低下症、バセドウ病
コルチゾール	副腎皮質機能の評価	クッシング症候群、アジソン病
フェリチン	貯蔵鉄の量の評価（鉄欠乏性貧血の指標）	鉄欠乏による脱毛

必要に応じた追加検査

血液検査の結果や症状に応じて、さらに詳しい検査を行うことがあります。これには、画像検査や生検などが含まれます。

甲状腺エコー検査

甲状腺の大きさや形状、しこりの有無などを調べるために超音波検査（エコー検査）を行うことがあります。

頭皮生検

まれに、脱毛の原因をより詳しく調べるために、頭皮の一部を小さく採取して顕微鏡で調べる頭皮生検を行うことがあります。これは主に「皮膚科」で行われます。

これらの検査結果を総合的に判断し、内分泌異常の有無や種類を特定し、適切な「治療」方針を決定します。多くの場合、「内分泌内科」や「皮膚科」の専門医が連携して診断・治療にあたります。

ホルモンバランスを整える脱毛症治療のアプローチ

内分泌異常による脱毛症の「治療」は、その原因となっている基礎「疾患」の治療が基本となります。ホルモンバランスを正常化することで、脱毛症状の改善を目指します。

原因疾患の治療

まず、脱毛を引き起こしている内分泌疾患を特定し、その治療を優先します。

甲状腺疾患の治療法

「甲状腺機能低下症」の場合は、甲状腺ホルモン薬を内服して不足しているホルモンを補います。

「バセドウ病」の場合は、抗甲状腺薬の内服、放射性ヨウ素治療、手術などの選択肢があり、病状に応じて適切な方法が選択されます。これらの治療は主に「内分泌内科」で行います。

その他の内分泌疾患に対する治療

副腎疾患や下垂体疾患など、他の内分泌疾患が原因である場合も、それぞれの疾患に応じた専門的な治療（薬物療法、手術など）を行います。

薬物療法

原因疾患の治療と並行して、脱毛症状の改善を目的とした薬物療法が行われることもあります。

ホルモン補充療法

不足しているホルモンを補う治療法です。例えば、甲状腺機能低下症における甲状腺ホルモン薬の内服がこれにあたります。

脱毛症状を緩和する薬剤

ミノキシジル外用薬など、毛髪の成長を促す薬剤が補助的に使用されることがあります。ただし、内分泌異常が根本原因である場合、これらの薬剤だけで十分な効果が得られないこともあります。

治療薬の選択における注意点

治療法	主な対象疾患	期待される効果
甲状腺ホルモン薬	甲状腺機能低下症	甲状腺ホルモンの補充、代謝改善
抗甲状腺薬	バセドウ病	甲状腺ホルモンの産生抑制
ミノキシジル外用薬	脱毛症全般（補助的）	毛母細胞の活性化、血流改善

生活習慣の改善指導

薬物療法と合わせて、ホルモンバランスを整えるための生活習慣の改善も重要です。医師や管理栄養士から具体的なアドバイスを受けることができます。

栄養バランスの取れた食事

髪の主成分であるタンパク質や、ビタミン、ミネラル（特に亜鉛、鉄分）などをバランス良く摂取することが大切です。

十分な睡眠とストレス管理

質の高い睡眠はホルモンバランスの正常化に寄与します。また、ストレスはホルモンバランスを乱す大きな要因となるため、適度な運動や趣味などで上手にストレスを解消することが求められます。

日常生活で実践、内分泌異常による脱毛を防ぐ7つの習慣

内分泌異常による脱毛症を完全に予防することは難しいかもしれませんが、ホルモンバランスを整え、髪の健康を維持するために日常生活で心がけたい習慣があります。

食生活の見直し

バランスの取れた食事は、健康な髪を育むための基本です。

ホルモンバランスをサポートする栄養素

• 良質なタンパク質（肉、魚、大豆製品、卵）
• ビタミンB群（緑黄色野菜、レバー、ナッツ類）
• 亜鉛（牡蠣、牛肉、レバー）
• 鉄分（レバー、赤身の肉、ほうれん草）

避けるべき食習慣

過度なダイエットや偏った食事、インスタント食品や加工食品の摂りすぎは、栄養バランスを崩し、ホルモン分泌にも影響を与える可能性があります。

質の高い睡眠の確保

睡眠中には成長ホルモンをはじめとする多くのホルモンが分泌され、体の修復や細胞の再生が行われます。

睡眠時間と睡眠の質

毎日同じ時間に寝起きするなど、規則正しい睡眠リズムを心がけましょう。寝る前のスマートフォン操作やカフェイン摂取は避け、リラックスできる環境を整えることが大切です。

適度な運動の実践

運動は血行を促進し、ストレス解消にも繋がります。

運動の種類と頻度

ウォーキングやジョギング、水泳などの有酸素運動を週に数回、無理のない範囲で取り入れるのがおすすめです。

ストレスマネジメント

慢性的なストレスはホルモンバランスを大きく乱す「原因」となります。

リラックス方法の見つけ方

趣味の時間を持つ、瞑想やヨガを試す、友人と話すなど、自分に合ったストレス解消法を見つけ、日常生活に取り入れましょう。

禁煙と節度ある飲酒

喫煙は血管を収縮させ、頭皮への血流を悪化させます。また、過度な飲酒もホルモンバランスに悪影響を与える可能性があります。

頭皮ケアの見直し

直接的なホルモン治療ではありませんが、頭皮環境を健やかに保つことも重要です。

正しいシャンプー方法

刺激の少ないシャンプーを選び、優しくマッサージするように洗い、しっかりとすすぎましょう。

定期的な健康診断

内分泌系の異常は自覚症状が出にくい場合もあります。定期的な健康診断を受け、早期発見・早期「治療」に繋げることが、結果として脱毛の予防にも繋がります。

健康維持のための習慣

習慣	ポイント	期待される効果
バランスの取れた食事	タンパク質、ビタミン、ミネラルを意識	毛髪の栄養補給、ホルモンバランス調整のサポート
質の高い睡眠	規則正しいリズム、7-8時間目安	成長ホルモン分泌促進、ストレス軽減
適度な運動	有酸素運動を中心に週3回程度	血行促進、ストレス解消

よくある質問

内分泌異常による脱毛症は遺伝しますか？

内分泌疾患そのものに遺伝的要因が関与する場合があります（例：バセドウ病など）。

その結果として脱毛症が起こる可能性はありますが、脱毛症自体が直接遺伝するというよりは、原因となる疾患のなりやすさが影響すると考えられます。

心配な場合は医師に相談しましょう。

治療を開始してからどれくらいで効果が出ますか？

原因となっている内分泌疾患の種類や重症度、治療への反応性によって異なります。

一般的に、ホルモンバランスが整い始めてから毛周期が正常化し、新しい髪が生えてくるまでには数ヶ月から半年以上かかることもあります。

根気強く治療を続けることが重要です。

脱毛症の治療中に市販の育毛剤を使用しても良いですか？

まずは医師に相談することが大切です。内分泌異常が原因の場合、根本的なホルモンバランスの改善が最優先です。

市販の育毛剤が治療の妨げになることは少ないかもしれませんが、効果が期待できるか、また併用して問題ないかは医師の判断を仰ぎましょう。

どの診療科を受診すれば良いですか？

脱毛の症状で最初に受診するなら「皮膚科」が一般的です。内分泌異常が疑われる場合は、皮膚科医から「内分泌内科」を紹介されるか、あるいは初めから内分泌内科を受診することも考えられます。

まずはかかりつけ医に相談するか、総合病院の窓口で尋ねてみるのも良いでしょう。

甲状腺の病気と診断されましたが、髪は元に戻りますか？

甲状腺疾患（甲状腺機能低下症やバセドウ病など）が原因で脱毛が起きている場合、適切な治療により甲状腺ホルモンのバランスが正常化すれば、多くの場合、脱毛症状は改善し、髪の状態も徐々に戻ることが期待できます。

ただし、回復には時間がかかることを理解し、医師の指示に従って治療を継続することが大切です。

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