発毛剤を通信販売で購入する際は厚生労働省の認可を受けた国内製の第1類医薬品を選び、必ず薬剤師による確認フローを経て購入することが、安全性と効果の両面において最も重要です。
自宅にいながら誰にも知られずに薄毛治療を始められる通販は非常に便利ですが、個人輸入などの非正規ルートには健康被害や偽造品のリスクが潜んでいます。
自身の症状に合ったミノキシジル配合の発毛剤を正しく選び、継続して使用することで、クリニックに通うのと同等の発毛効果を期待できます。
この記事では通販を利用する際の具体的な判断基準や注意点について、医師監修のもと詳しく解説します。
この記事の執筆者

AGAメディカルケアクリニック 統括院長
前田 祐助
【経歴】
慶應義塾大学医学部医学研究科卒業
慶應義塾大学病院 初期臨床研修課程終了
大手AGAクリニック(院長)を経て、2018年に薄毛・AGA治療の「AGAメディカルケアクリニック」新宿院を開設
2020年に横浜院、2023年に東京八重洲院を開設
資格・所属学会・症例数
【資格】
- 医師免許
- ⽇本医師会認定産業医
- 医学博士
【所属学会】
- 日本内科学会
- 日本美容皮膚科学会
- 日本臨床毛髪学会
【症例数】
3万人以上※
※2018年5月~2022年12月AGAメディカルケアクリニック全店舗の延べ患者数
通販で買える発毛剤と育毛剤の違い
通信販売で薄毛対策の商品を選ぶ際、最も根本的な間違いを防ぐためには「発毛剤」と「育毛剤」の明確な違いを理解し、現在の頭皮状況に合わせて正しく使い分けることが成功への近道です。
インターネット上の広告や販売ページでは、両者が混同されやすい表現で紹介されることもありますが、医学的な効果や配合成分、分類上の扱いは全く異なります。
すでに薄毛が進行し、地肌が見えている状態で髪を生やしたいと願うのであれば、迷わず発毛剤を選択する必要があります。
一方で、今ある髪を健康に保ちたい、将来のために予防したいという目的であれば育毛剤が役立ちます。
この違いを理解しないまま購入してしまうと期待した変化が得られず、時間と費用を無駄にしてしまうことになりかねません。
医薬品と医薬部外品の分類
ドラッグストアや通販サイトには数多くのヘアケア製品が並んでいますが、これらは法律に基づいて厳格に分類されています。
私たちが「発毛剤」と呼んでいる製品は、薬機法(医薬品医療機器等法)において「第1類医薬品」に分類されます。
これは副作用のリスクがあるため、使用にあたって特に注意が必要な医薬品であることを意味しており、購入時には薬剤師による情報提供が義務付けられています。治療を目的とした強力な作用を持つからこその分類です。
対して「育毛剤」の多くは「医薬部外品」に分類されます。これは医薬品に準ずる効果が期待できるものの、その作用は比較的穏やかで、人体への影響も限定的であることを示しています。医薬部外品は治療というよりも、防止や衛生の保持を目的としています。
通販サイトで商品を検索する際は、商品名だけでなく、必ずこの「第1類医薬品」か「医薬部外品」かという分類表記を確認する習慣をつけることが大切です。
分類を見るだけで、その製品が「髪を生やすための薬」なのか「頭皮環境を整えるためのケア用品」なのかを即座に判断できます。
ミノキシジルの配合有無
発毛剤と育毛剤を分ける決定的な要素は、厚生労働省が発毛効果を認めた成分である「ミノキシジル」が配合されているかどうかです。
ミノキシジルは、もともと高血圧の治療薬として開発されましたが、使用した患者に多毛の副作用が見られたことから、発毛剤として転用された経緯があります。
現在、日本国内で「髪を生やす」という効果効能を堂々と謳うことができるのは、このミノキシジルを配合した医薬品のみです。
通販サイトで「驚きの育毛効果」「独自成分配合」といったキャッチコピーを見かけることがありますが、ミノキシジルが含まれていない限り、それは医学的な意味での発毛剤ではありません。
育毛剤に含まれる成分は血行促進や頭皮の炎症を抑えるものが中心で、あくまで今ある髪の毛を育て、抜けにくくするためのものです。
新しい髪を作り出す力を持つのはミノキシジルだけであり、成分表を確認して「ミノキシジル」という文字があるかどうかが、通販での商品選びにおける最大のチェックポイントになります。
発毛剤と育毛剤の比較
| 項目 | 発毛剤(第1類医薬品) | 育毛剤(医薬部外品) |
|---|---|---|
| 主な目的 | 新しい髪を生やす・太くする | 今ある髪を守る・頭皮環境改善 |
| キー成分 | ミノキシジル | センブリエキス、グリチルリチン酸等 |
| 購入条件 | 薬剤師の確認が必要 | 誰でも自由に購入可能 |
| 期待できる変化 | 毛髪密度の増加、薄毛改善 | 抜け毛予防、フケ・かゆみ防止 |
期待できる効果の差異
発毛剤を使用した場合に期待できるのは、毛包(髪の根元)に直接働きかけ、小さくなってしまった毛包を大きく深く成長させる効果です。
これにより、細く短くなっていた産毛が、太く長くしっかりとした髪の毛へと変化します。また、休止期にある毛根を活性化させ、新しい髪の生成を促す作用もあります。
つまり、見た目の印象が変わるほどの「回復」を目指すのが発毛剤の役割です。
一方で育毛剤の効果は頭皮の血行を良くして栄養を行き渡らせたり、乾燥や過剰な皮脂による炎症を防いだりすることに留まります。
これは、畑で言えば「土壌を耕し、肥料を与える」行為に似ています。土壌が良くなれば作物は育ちやすくなりますが、そもそも種(活性化する毛根)がなければ作物は生えてきません。
薄毛が進行して地肌が見えている場合、土壌改良だけでは不十分であり、発毛剤による直接的なアプローチが必要です。
通販で購入する際は、自分の髪の状態が「守る段階」なのか「取り戻す段階」なのかを見極め、目的に合致した効果を持つ製品を選ぶことが大切です。
インターネットで第1類医薬品を購入する際の流れ
インターネットで発毛剤を購入する場合、一般的な日用品やサプリメントの購入とは異なり、法令に基づいた特定の手続きを経る必要があります。
これは購入者の安全を守るための仕組みであり、面倒に感じるかもしれませんが、適切な治療を行うためには欠かせない通過点です。
大手通販サイトや公式サイトのいずれを利用する場合でも、基本的には「注文」「薬剤師による確認」「発送」という流れになりますが、特に薬剤師とのやり取りがスムーズに進むかどうかが、手元に届くまでの早さを左右します。
薬剤師による適正使用の確認
第1類医薬品である発毛剤を通販で販売することは法律で認められていますが、その条件として販売店側の薬剤師が購入者の状態を確認し、適正に使用できると判断した場合のみ販売が許可されます。
実店舗のドラッグストアであれば対面で説明を受けますが、通販の場合はこれがメールや専用のウェブ画面上でのやり取りに置き換わります。
具体的には商品をカートに入れて注文手続きを進めると、必ず問診票や確認事項の入力画面が表示されます。あるいは、注文後にショップからメールが届き、アンケートフォームへの回答を求められるケースもあります。
ここでの回答内容を薬剤師が確認し、「使用に問題なし」と判断されて初めて、売買契約が成立し商品が発送される仕組みになっています。
もし、回答内容に不明点やリスクがあると判断された場合は薬剤師から追加の質問がメールで届いたり、場合によっては注文がキャンセルとなったりすることもあります。
このプロセスは自動処理ではなく、専門家が人の目で確認しているため、安全性が担保されていると言えます。
問診項目の重要性
購入時の問診やアンケートで聞かれる内容は形式的なものではなく、副作用のリスクを回避するための非常に重要な項目ばかりです。
主な質問内容としては、現在の健康状態、過去のアレルギー歴、現在服用している他の薬の有無、これまでにミノキシジル製剤でトラブルが起きた経験の有無などが挙げられます。
特に循環器系の疾患(高血圧や心臓病など)がある場合、ミノキシジルが心臓や血管に負担をかける可能性があるため、慎重な判断が必要です。
面倒だからといって適当に「いいえ」を選択したり、虚偽の申告をしたりすることは絶対に避けてください。自分自身の健康を守るためにも、正直に正確な情報を入力することが大切です。
また、他の薬を服用している場合は飲み合わせの問題が生じる可能性もあるため、薬品名を正確に伝えるようにしましょう。
通販サイトによっては専門用語を使わずに「はい」「いいえ」で答えられるような分かりやすい問診フォームを用意しているところも多いため、落ち着いて回答すれば数分で完了します。
主な問診チェックリスト
- 現在、心臓や腎臓、肝臓などの病気で治療を受けていますか?
- 過去に薬や化粧品でアレルギー症状(発疹・かゆみ等)が出たことはありますか?
- 現在、高血圧や低血圧の治療を受けていますか?
- 65歳以上の高齢者、または20歳未満ですか?
- 女性ですか?(男性用発毛剤を購入する場合)
注文確定までの期間
通常の通販商品であれば「注文ボタンを押した瞬間に確定」となりますが、発毛剤の場合は薬剤師の確認が終わるまで注文は「保留」の状態となります。
薬剤師が常駐している時間帯であれば、問診回答後、数時間から半日程度で確認完了のメールが届き、発送準備に入ります。
しかし、深夜や土日祝日などで薬剤師が不在の場合、確認作業は翌営業日以降に持ち越されます。そのため、金曜日の夜に注文した場合、発送が月曜日以降になることも珍しくありません。
急いで手に入れたい場合は薬剤師が毎日対応しているショップを選ぶか、平日の早い時間帯に注文と問診回答を済ませるのが賢明です。
また、薬剤師からの確認メールを見落としてしまい、返信や承諾ボタンのクリックを忘れていると、いつまで経っても商品が届かないという事態になります。
発毛剤を通販で買う際は注文後のメールチェックをこまめに行うことが、早く商品を手にするためのポイントです。
発毛剤を通販で購入するメリット
薄毛の悩みは非常にデリケートであり、対面での購入に心理的なハードルを感じる方は少なくありません。そうした背景から、発毛剤の購入手段としてインターネット通販を選ぶ方が急増しています。
通販には単なる「利便性」以上のメリットがあり、継続が必要な薄毛治療において、その環境が治療の成功率を高める要因にもなっています。
誰にも会わずに自分のペースで経済的負担を抑えながら治療を続けられるという点は、現代のライフスタイルにおいて大きな強みとなります。
プライバシーの保護
通販で発毛剤を購入する最大のメリットは誰にも知られずに商品を入手できるという点です。
ドラッグストアのレジで発毛剤を出す際、店員や後ろに並んでいる他の客の視線が気になるという声は非常によく聞かれます。
また、薬剤師から説明を受ける際も、店内のカウンターでは周囲に会話が聞こえてしまうのではないかと不安になり、質問したいことがあっても十分に聞けないというケースもあります。
その点、通販であれば自宅や指定の場所で受け取ることができ、周囲の目を気にする必要は一切ありません。
多くの通販サイトでは、配送伝票の品名欄を「雑貨」や「化粧品」、「PC周辺機器」などと記載し、中身が発毛剤だと分からないように配慮してくれます。
梱包も無地のダンボールが使われることが一般的で、家族や同居人が受け取ったとしても、開封しない限りバレることはありません。
この徹底したプライバシー保護により、精神的なストレスを感じることなく治療をスタートできます。
24時間いつでも注文可能
仕事や家事で忙しい方にとってドラッグストアの営業時間に足を運び、さらに薬剤師がいる時間帯を狙って行くことは容易ではありません。
第1類医薬品は薬剤師不在の時間帯には販売できないため、せっかく店に行っても買えなかったという経験をする方もいます。
通信販売であれば、早朝でも深夜でも自分の都合の良い時間に注文が可能です。問診への回答もウェブ上で完結するため、通勤電車の中や就寝前のちょっとした時間に済ませることができます。
継続して使用することが前提の発毛剤治療において、「買いに行く時間がないから使用を中断してしまう」というのが最も避けるべき事態です。
24時間いつでも補充できる環境は、治療の継続性を維持する上で非常に大きな助けとなります。また、実店舗のように在庫切れで無駄足になることもなく、確実に商品を押さえられる点も大きな利点です。
継続しやすい価格設定
発毛剤は一度使って終わりではなく、少なくとも4ヶ月から半年以上は毎日使い続けることで効果が現れます。そのため、ランニングコストは商品選びの重要な要素となります。
実店舗では人件費やテナント料が価格に上乗せされることが多いですが、通販限定のオリジナルブランドや大手ECサイトでは店舗運営コストをカットできる分、価格が安く設定されている傾向にあります。
特にジェネリック医薬品のように特許が切れた後に同じ成分で作られた後発の発毛剤は、先発品と同等のミノキシジル濃度でありながら、大幅に価格が抑えられています。
これらは主に通販を中心に展開されており、月々の費用を数千円単位で節約することも可能です。
さらに、定期購入コースやセット割引を利用することで、実店舗で購入し続けるよりも年間で数万円の差が出ることも珍しくありません。
経済的な負担が軽くなることは結果として長く治療を続けられることにつながり、発毛成功の可能性を高めます。
注意すべき悪質な通販サイトや個人輸入代行
発毛剤の通販において最も警戒すべき落とし穴が、海外製の未承認薬を扱う「個人輸入代行サイト」や、極端に安価な価格を提示する不審な通販サイトの存在です。
検索エンジンで「発毛剤 激安」「ミノキシジル 通販」などで検索すると、国内の正規流通品ではない海外製品が表示されることがあります。これらは法的な保護の枠外にあり、利用すること自体が高いリスクを伴います。
安さや高濃度という言葉に惑わされず、国内の法規制に基づいた安全なルートで購入することが、自分の体を守るために必要です。
偽造品の流通リスク
個人輸入代行サイトを通じて海外の発毛剤を購入する場合、そこに偽造品(ニセモノ)が混入している可能性を完全に排除することはできません。
WHO(世界保健機関)の報告によると、インターネットで販売されている医薬品の約半数は偽造品である可能性が示唆されています。
パッケージは本物そっくりでも、中身は全く別の成分であったり、有効成分が含まれていなかったり、最悪の場合は有害な不純物が混ざっていたりすることもあります。
偽造品を使用して効果が出ないだけならまだ金銭的な損害で済みますが、不衛生な環境で製造された粗悪品によって頭皮がただれたり、アレルギー反応が出たりする健康被害も実際に報告されています。
国内の正規メーカーや正規販売店であれば、厳格な品質管理のもとで製造・流通が行われていますが、海外からの個人輸入にはそうした保証は一切ありません。
「自分は大丈夫」と過信せず、中身の保証されない液体を頭皮に塗る危険性を認識する必要があります。
購入ルートによるリスク比較
| 比較項目 | 国内正規通販(推奨) | 個人輸入代行(非推奨) |
|---|---|---|
| 製品の品質 | 厚生労働省の承認基準をクリア | 成分・品質の保証なし |
| 偽造品リスク | 極めて低い | 高い(混入の可能性あり) |
| 到着までの日数 | 数日程度 | 2週間以上かかることも |
| 副作用時の対応 | 公的な救済制度あり | 自己責任(救済制度なし) |
健康被害時の救済制度対象外
日本国内で正規に販売されている医薬品を使用して、万が一重篤な副作用による健康被害が生じた場合、「医薬品副作用被害救済制度」という公的なセーフティネットを利用できます。
これは、入院が必要な病気になったり障害が残ったりした場合に、医療費や年金などの給付を受けられる制度です。
しかし、個人輸入で購入した海外製医薬品を使用して健康被害が起きても、この制度は一切適用されません。すべてが自己責任となり、治療にかかる高額な医療費も全額自己負担となります。
発毛剤の成分であるミノキシジルは心臓や血管に作用する性質を持っているため、副作用のリスクがゼロではありません。
安易に海外製に手を出した結果、取り返しのつかない健康被害と経済的損失を被る可能性があることを深く理解しておく必要があります。
安心をお金で買うという意味でも、救済制度の対象となる国内正規品を選ぶことが賢明な判断です。
配送トラブルと法的リスク
海外からの発送となる個人輸入では配送に関するトラブルも頻発しています。
商品が届かない、届いた商品が破損して液漏れしている、注文と違う商品が届いたといったケースでも、海外の業者とのやり取りは困難を極めます。
言葉の壁や商習慣の違いから、返品や交換に応じてもらえないことが多く、泣き寝入りせざるを得ない状況になることもあります。
また、医薬品の個人輸入は、あくまで個人が自分で使用する分に限って認められています。他人の分をまとめて購入したり、購入したものを友人に譲ったり転売したりすると薬機法違反として処罰の対象となります。
知らず知らずのうちに法を犯してしまうリスクもあるため、複雑なルールを理解していない場合は手を出さないのが無難です。
国内の通販サイトであれば配送も迅速で追跡可能であり、トラブル時のサポート体制も整っているため、余計な心配をせずに治療に専念できます。
自身に合った発毛剤を選ぶためのポイント
通販サイトには多種多様な発毛剤が並んでおり、どれを選べば良いか迷ってしまうことも多いでしょう。
しかし、派手な広告やランキングだけに頼るのではなく、成分や使い勝手といった本質的な部分をチェックすることで、自分に最適な一本が見つかります。
特に発毛効果の核となるミノキシジルの濃度と毎日の使用を左右する容器の形状は、購入前に必ず確認しておきたいポイントです。
自身の薄毛の進行度やライフスタイルに照らし合わせ、納得のいく商品選びを行いましょう。
ミノキシジル濃度の確認
発毛剤選びにおいて最も基本かつ重要なのが、ミノキシジルの濃度です。日本皮膚科学会のガイドラインでも推奨されている通り、男性の場合は一般的に5%の濃度が推奨されています。
国内で販売されている男性用発毛剤の多くは最大濃度である5%配合となっています。臨床試験においても、1%よりも5%の方が高い発毛効果が示されています。
したがって、しっかりとした効果を求めるのであれば、成分表を見て「ミノキシジル5g(100mL中)」または「5%」と記載されているものを選ぶのが基本です。
一方で、女性の場合は5%では濃度が高すぎて副作用のリスクが高まるため、女性用として承認されている1%の製品を選ぶ必要があります。高ければ高いほど良いというわけではなく、性別や体質に適した濃度を守ることが大切です。
肌が弱く、過去にかぶれなどを経験したことがある男性の場合は、あえて低濃度の1%から始めて様子を見るという選択肢もありますが、基本的には5%製剤がスタンダードであると覚えておいてください。
添加物や使用感のチェック
発毛剤はミノキシジル以外の成分(添加物)によって、使用感が大きく異なります。
特に有効成分を溶かすために使用されるアルコール(エタノール)やプロピレングリコールといった溶剤は、人によっては頭皮への刺激やかゆみの原因になることがあります。敏感肌の方はできるだけ添加物が少なく、低刺激処方になっている製品を選ぶと良いでしょう。
最近では、頭皮環境を整えるために保湿成分や抗炎症成分、清涼感を与えるメントールなどを独自に配合した製品も増えています。
また、液体のベタつきや匂いも継続使用においては無視できない要素です。朝の出勤前にも使用することを考えると、速乾性があり、髪がゴワつかず、無香料または香りが気にならないタイプが使いやすいといえます。
通販サイトの口コミやレビューでは、こうした実際の使用感に関する生の声が多く寄せられているため、購入前の参考情報として活用することをおすすめします。
容器の形状と使いやすさ
意外と見落とされがちなのが、ノズルや容器の形状です。発毛剤は毎日朝晩2回、頭皮に直接塗布する作業が必要です。この作業がストレスなく行えるかどうかが、継続の鍵を握ります。
現在主流となっている容器には、主に以下のタイプがあります。それぞれの特徴を理解し、自分の髪の長さや好みに合ったものを選びましょう。
主なノズルタイプと特徴
| タイプ | 特徴 | おすすめのタイプ |
|---|---|---|
| ノズル(ジェット)型 | 勢いよく噴射される。髪をかき分けずに頭皮に届きやすい。 | 髪が長めの人、ピンポイントに塗りたい人 |
| 塗布ヘッド型 | トントンと叩くように、または滑らせて塗る。計量が自動のものが多い。 | 広範囲に塗りたい人、生え際が気になる人 |
| スプレー(ミスト)型 | 霧状に広がる。液だれに注意が必要。 | 全体的に薄い人、髪が短めの人 |
特に1回分の使用量を自動で計量してくれる機能がついている容器は非常に便利です。計量機能がないと使いすぎてすぐになくなってしまったり、逆に少なすぎて効果が出なかったりといったムラが生じます。
通販サイトの商品説明画像で、ノズルの先端形状や計量機能の有無を必ず確認してください。
使用開始前に知っておくべき副作用と対策
発毛剤は医薬品である以上、効果の裏返しとして副作用が現れる可能性があります。しかし、副作用を過度に恐れる必要はありません。
どのような症状が起こり得るのか、どのような場合に注意が必要なのかを事前に知っておくことで、冷静に対処することができます。
通販で購入する場合、対面での説明がない分、自分自身で添付文書(説明書)をしっかりと読み込み、リスク管理を行う意識を持つことが大切です。
頭皮のかゆみやかぶれ
発毛剤の副作用の中で最も頻度が高いのが、頭皮の皮膚トラブルです。具体的には、塗布した部分のかゆみ、赤み、湿疹、フケの増加などが挙げられます。
これはミノキシジルそのものの影響というよりも、成分を溶かすために含まれているエタノールなどの溶剤によって頭皮が乾燥したり、刺激を受けたりすることで起こるケースが多いです。
対策としては、用法用量を守ることが基本です。早く生やしたいからといって1回に大量に塗ったり、1日3回以上使用したりしても効果は上がらず、副作用のリスクだけが高まります。
また、洗髪時に爪を立てて頭皮を傷つけていると、そこに発毛剤がしみて炎症を起こしやすくなります。もし強いかゆみや炎症が出た場合は直ちに使用を中止し、皮膚科医に相談することが必要です。
シャンプーは指の腹で優しく行い、しっかりとすすぎ、ドライヤーで乾かしてから発毛剤を塗布するようにしてください。
初期脱毛の理解
発毛剤を使い始めて2週間から1ヶ月ほど経過した頃に、一時的に抜け毛が増える現象が起こることがあります。これを「初期脱毛」と呼びます。
せっかく髪を増やそうとしているのに抜け毛が増えると、パニックになって使用をやめてしまう方がいますが、これは実は薬が効き始めているサインである可能性が高いのです。
ミノキシジルの作用によって休止期にあった古い髪の毛が新しく生えてくる力強い髪の毛に押し出される形で抜け落ちるために起こります。つまり、ヘアサイクルが正常化に向かう過程での生え変わりの現象です。
この初期脱毛は通常1ヶ月から2ヶ月程度で自然に収まります。ここで怖がって使用を中止してしまうと、元の木阿弥になってしまいます。
「これは良い兆候だ」と捉え、この時期を乗り越えて継続することが、その後の発毛成功への分かれ道となります。
循環器系への影響
頻度は稀ですが、ミノキシジルはもともと血圧を下げる薬として開発された成分であるため、循環器系に影響を及ぼすことがあります。
具体的な症状としては動悸、息切れ、めまい、立ちくらみ、手足のむくみ、急激な体重増加などが挙げられます。心臓がドキドキする、階段を上るのが以前より辛くなったといった変化を感じた場合は注意が必要です。
特に元々血圧が不安定な方や心臓に持病がある方、高齢の方はリスクが高くなる傾向にあります。通販の問診でも必ず確認される項目ですが、使用中にこれらの体調変化を感じたら、すぐに使用を中止して医師の診察を受けてください。
自己判断で使い続けることは非常に危険です。健康な体があってこその髪の毛ですので、無理は禁物です。
医師への相談が必要なケース
以下のような症状や状態に該当する場合は、通販で自己判断で購入・使用する前に、あるいは使用中に直ちに医師へ相談することが推奨されます。
- 使用部位に原因不明の脱毛斑(円形脱毛症など)がある場合
- 急激に脱毛が進行した場合や、髪が斑状に抜けている場合
- 頭皮に傷、湿疹、炎症などのトラブルがある場合
- 使用後に胸の痛みや頻脈を感じた場合
- 使用を続けても6ヶ月以上効果が認められない場合
通販での継続購入を成功させるコツ
発毛剤による治療は、マラソンのような長期戦です。
効果を実感できるまでには最低でも4ヶ月、見た目が明らかに変わるまでには6ヶ月から1年程度の継続が必要です。そして効果が出た後も、その状態を維持するためには使い続けなければなりません。
通販を利用して、この長い道のりを挫折せずに走り切るための賢い購入テクニックと管理方法について解説します。
定期コースの活用
多くの発毛剤通販サイトでは、都度購入するよりもお得な「定期お届けコース」が用意されています。
これを利用するメリットは、単に価格が割引になるだけではありません。「注文し忘れて手元に薬がない期間」を作らないで済むという点が非常に重要です。
発毛剤は1日でも休むと効果が薄れるというわけではありませんが、数週間の中断はヘアサイクルを元に戻してしまうリスクがあります。
定期コースであれば、毎月決まった日に自動的に商品が届くため、買い忘れの心配がありません。また、多くのメーカーが「〇回以上の継続が条件」といった縛りを緩くしており、いつでも解約・休止が可能になっているケースも増えています。
まずは単品で試してみて、肌に合うことが確認できたら、早めに定期コースに切り替えるのがコスト面でも継続性の面でも合理的です。
まとめ買いの利点
もし定期コースに抵抗がある場合や、さらにコストを抑えたい場合は「まとめ買い」が有効です。3本セットや4本セットなどで購入すると1本あたりの単価が大幅に下がることが多く、送料も無料になるケースがほとんどです。
発毛剤には使用期限がありますが、通常は数年の猶予があるため、数ヶ月分をまとめて買っても期限切れになる心配はまずありません。
手元に在庫が数本あるという状況は、「まだ次があるから大丈夫」という安心感につながり、毎日の使用を習慣化しやすくします。また、何度も受け取りの対応をする手間も省けます。
通販サイトのキャンペーン時期などを狙って半年分などをまとめて購入するのが、最も賢い買い方の一つと言えるでしょう。
使用期限の管理
まとめ買いをする際に一つだけ気をつけておきたいのが、使用期限の管理です。医薬品である発毛剤には、必ず外箱や容器に使用期限が記載されています。
期限を過ぎた製品は、成分が変質して効果が落ちていたり、頭皮トラブルの原因になったりする可能性があります。
届いた商品は直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。高温になる車内や、湿気の多い洗面所の棚の奥深くに放置するのは避けましょう。
そして、新しい商品が届いたら、古いものから順に使う「先入れ先出し」を徹底します。
基本的には1本を約1ヶ月で使い切る設計になっていますので、極端に使用ペースが遅い場合は塗布量が足りていない可能性もあります。使用期限を一つの目安として、適切なペースで消費していくことが正しい治療につながります。
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発毛剤に関するよくある質問
- 発毛剤を使えば誰でも髪が生えますか?
-
残念ながら、全ての人に100%効果があるとは限りません。しかし、国内の臨床試験データでは、ミノキシジル5%製剤を1年間使用した場合、9割以上の方に何らかの改善効果が認められています。
効果の現れ方には個人差があり、薄毛の進行度合いや体質によっても異なります。全く毛根が存在しない状態まで進行している場合は効果が期待しにくいため、早めの開始が重要です。
- 一度生えたら使用をやめてもいいですか?
-
発毛剤の使用を完全に中止すると徐々に効果は失われ、再び薄毛が進行して元の状態に戻ってしまいます。
AGA(男性型脱毛症)は進行性の疾患であるため、髪を維持したい間は治療を継続する必要があります。
満足いくまで生えた後は使用頻度を調整したり、医師と相談しながら維持療法へ移行したりすることを検討してください。
- 未成年でも通販で購入できますか?
-
いいえ、購入できません。ミノキシジル配合の発毛剤は安全性が確立されていないため20歳未満の使用は禁止されています。
通販サイトの問診でも年齢確認が必ず行われます。未成年で薄毛に悩んでいる場合は自己判断で薬を使用せず、必ず皮膚科などの専門医を受診してください。
- 女性が男性用の発毛剤を使っても大丈夫ですか?
-
いいえ、絶対に使用しないでください。男性用の発毛剤(濃度5%)は女性には濃度が高すぎます。女性が使用すると、顔の産毛が濃くなったり、副作用が強く出たりする恐れがあります。
女性には女性用のミノキシジル1%配合の発毛剤が販売されていますので、必ずそちらを選んで購入してください。
- シャンプーの後に使ったほうがいいですか?
-
はい、洗髪後の清潔な頭皮に使用するのが最も効果的です。毛穴の汚れや余分な皮脂が落ちている状態のほうが、成分が浸透しやすいためです。
ただし、髪や頭皮が濡れたままだと薬剤が薄まってしまったり、液だれしやすくなったりするため、ドライヤーでしっかりと乾かしてから塗布するようにしてください。
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