栄養障害に伴う脱毛症の症状とセルフチェックの仕方

最近、抜け毛が増えたり、髪のボリュームが減ったりしていませんか？もしかしたら、それは栄養不足が原因かもしれません。

私たちの髪は、日々の食事から得られる栄養素によって健やかに保たれています。栄養バランスの乱れは、髪の成長に深刻な影響を与え、薄毛や抜け毛といった悩みを引き起こすことがあります。

この記事では、栄養障害によって起こる脱毛症の特有の症状や、ご自身でできる簡単なセルフチェック方法を詳しく解説します。

栄養不足による抜け毛の特徴 – 一般的な脱毛症との違い

抜け毛や薄毛の悩みは多くの方が抱えていますが、その原因は様々です。

遺伝やホルモンバランスの影響で起こる男性型脱毛症（AGA）などがよく知られていますが、栄養不足が引き起こす脱毛症も少なくありません。

栄養不足による脱毛症は、体が必要とする栄養素、特に髪の成長に重要なタンパク質、ビタミン、ミネラルなどが不足することで生じます。

一般的な脱毛症、例えばAGAでは、特定の部位（生え際や頭頂部など）から薄毛が進行する特徴があります。

一方、栄養不足による脱毛症は、全体的に髪が薄くなる「びまん性脱毛」の傾向が見られることが多いです。

これは、栄養が頭皮全体に行き渡りにくくなるため、特定の部位だけでなく広範囲に影響が出るためと考えられます。

栄養障害による脱毛とAGAの主な違い

特徴	栄養障害による脱毛症	男性型脱毛症（AGA）
抜け毛の範囲	全体的（びまん性）	部分的（生え際・頭頂部など）
主な原因	栄養素の不足（タンパク質、ビタミン、ミネラル等）	遺伝、男性ホルモン
進行の仕方	比較的急速に進行する場合がある	ゆっくりと進行することが多い

栄養不足による抜け毛は、無理なダイエットや偏った食生活、消化吸収機能の低下などが原因で起こりえます。

特に、急激な体重減少を伴うダイエットは、体だけでなく髪にも大きな負担をかけるため注意が必要です。

栄養バランスの乱れが引き起こすサイン

栄養不足は、抜け毛だけでなく、髪質の変化や頭皮トラブル、さらには爪や肌にも影響を及ぼすことがあります。これらのサインに早めに気づき、適切な対策を講じることが大切です。

もし、食生活の乱れに心当たりがあり、かつ髪や体に変化を感じている場合は、一度専門のクリニックに相談することをお勧めします。

髪質の変化に注目 – 細く弱くなる髪のサイン

栄養不足が続くと、髪の毛そのものにも変化が現れます。以前と比べて髪が細くなった、コシがなくなった、切れやすくなったと感じる場合、それは栄養不足のサインかもしれません。

髪の主成分はケラチンというタンパク質です。タンパク質や、その合成を助けるビタミン、ミネラルが不足すると、健康な髪を作ることが難しくなります。

髪が細くなる原因と影響

髪の毛は毛母細胞の活動によって成長しますが、栄養が不足すると毛母細胞の働きが低下し、十分に太く成長する前に抜け落ちたり、細いまま成長したりします。

髪が細くなると、全体のボリュームが減って見え、地肌が透けやすくなるため、薄毛の印象が強まります。

特に、鉄分不足は髪の成長に大きな影響を与えます。鉄分は血液中のヘモグロビンの材料となり、全身に酸素を運ぶ役割を担っています。

頭皮や毛母細胞も酸素を必要としており、鉄分が不足すると酸素供給が滞り、髪の成長が悪化する可能性があります。男性でも、偏食や消化器系の問題で鉄分不足になるケースはあります。

髪質の変化チェックポイント

チェック項目	以前との比較	具体的な状態
髪の太さ	細くなったと感じるか	指でつまんだ時の感触が弱々しい
髪のハリ・コシ	失われたと感じるか	髪がペタッとしやすい、スタイリングが持続しない
髪の強度	切れやすく、枝毛が増えたか	ブラッシング時や洗髪時に切れ毛が目立つ

髪のツヤや手触りの変化

健康な髪は、表面がキューティクルで覆われ、ツヤがあります。しかし、栄養不足によって髪の内部構造がもろくなると、キューティクルが剥がれやすくなり、髪のツヤが失われ、手触りもパサパサ、ゴワゴワしてきます。

このような変化は、薄毛だけでなく、見た目の印象も大きく左右します。髪質の変化は、栄養状態を見直す良いきっかけになります。

抜け毛のパターン – 全体的に薄くなる理由

栄養障害による脱毛症では、特定の部位だけが薄くなるのではなく、頭部全体で均等に髪の毛が少なくなる「びまん性脱毛」というパターンが多く見られます。

これは、食事から摂取する栄養素が血液を通じて頭皮全体に運ばれるため、栄養不足の影響も頭皮全体に及ぶためです。

びまん性脱毛とは

びまん性脱毛症は、男性型脱毛症（AGA）のように生え際が後退したり、頭頂部がO字型に薄くなったりするのとは異なり、全体の髪の密度が低下し、ボリュームが失われるのが特徴です。

そのため、初期には気づきにくいこともありますが、「最近、分け目が目立つようになった」「髪全体の量が減った気がする」といった自覚症状から始まることが多いです。

このタイプの薄毛は、栄養不足の改善によって回復する可能性がありますが、放置すると進行してしまうこともあります。

原因が栄養不足であると特定できれば、適切な食事指導やサプリメントの活用、そして必要に応じてクリニックでの治療を通じて改善を目指すことができます。

栄養不足による抜け毛の進行イメージ

• 初期：髪が細くなる、ハリ・コシが低下する、抜け毛がやや増える
• 中期：全体のボリュームダウン、分け目が目立つ、地肌が透けて見える部分が出てくる
• 進行期：明らかな薄毛、髪全体の密度が著しく低下する

他の脱毛症との見分け方

自分で判断するのは難しい場合もありますが、抜け毛のパターンや他の症状（髪質の変化、頭皮の状態など）を総合的に見ることで、ある程度の推測は可能です。

しかし、正確な診断と適切な対策のためには、自己判断せずに専門のクリニックを受診することが重要です。クリニックでは、問診や視診、必要に応じて血液検査などを行い、薄毛の原因を特定します。

頭皮の変化 – 乾燥とかゆみが教えてくれること

健康な髪は健康な頭皮から育ちます。栄養不足は、髪だけでなく頭皮環境にも悪影響を及ぼし、乾燥、かゆみ、フケといったトラブルを引き起こすことがあります。

これらの頭皮トラブルは、さらなる抜け毛の原因となることもあるため、注意が必要です。

頭皮の乾燥とその影響

頭皮が乾燥すると、バリア機能が低下し、外部からの刺激に敏感になります。その結果、かゆみが生じやすくなったり、フケ（特に乾いた細かいフケ）が出やすくなったりします。

乾燥した頭皮は硬くなりがちで、血行も悪化しやすいため、毛根への栄養供給が滞り、髪の成長を妨げる可能性があります。

皮脂の分泌が適切に行われていれば、頭皮は潤いを保ち、外部刺激から守られます。しかし、栄養不足、特に必須脂肪酸やビタミンAなどが不足すると、皮脂の分泌バランスが崩れ、乾燥を招くことがあります。

頭皮トラブルのサイン

サイン	具体的な症状	考えられる原因の一つ
乾燥	頭皮が突っ張る感じ、細かいフケ	ビタミンA不足、必須脂肪酸不足
かゆみ	我慢できないほどのかゆみ、掻きむしってしまう	乾燥、炎症、アレルギー反応
フケ	乾いたフケ、脂っぽいフケ	乾燥、皮脂の過剰分泌、マラセチア菌の増殖

頭皮のかゆみとフケ

頭皮のかゆみは非常によく見られる症状ですが、栄養不足が背景にあることも考えられます。特にビタミンB群の不足は、皮膚の炎症を招きやすく、かゆみの原因となることがあります。

また、フケは頭皮のターンオーバーが乱れることで発生します。乾燥による乾性フケだけでなく、皮脂の過剰分泌による脂性フケもあり、どちらも頭皮環境の悪化を示しています。

これらの頭皮トラブルを感じたら、まずはシャンプーの仕方を見直したり、保湿ケアを試みたりすることも一つの方法ですが、栄養面からのアプローチも重要です。

バランスの取れた食事を心がけ、頭皮環境の改善を目指しましょう。症状が長引く場合や悪化する場合は、クリニックで相談することをお勧めします。

爪と肌に現れる栄養不足のサイン

髪の毛と同じように、爪や肌も体の栄養状態を反映する鏡のようなものです。

栄養不足、特にタンパク質、ビタミン、ミネラルが不足すると、爪がもろくなったり、肌荒れが起きやすくなったりすることがあります。

これらの変化は、体からのSOSサインと捉え、食生活を見直すきっかけにしましょう。

爪に見られる変化

健康な爪はピンク色で滑らかですが、栄養が不足すると様々な変化が現れます。

• 爪が薄くなる、割れやすくなる（タンパク質、鉄分、亜鉛不足など）
• 爪に縦線や横線が入る（亜鉛不足、ビタミンA不足、ストレスなど）
• スプーンのように爪が反り返る（鉄分不足の可能性）
• 爪の色が悪くなる（白っぽくなるなど）

特に鉄分不足は、爪がスプーン状に反り返る「スプーンネイル（匙状爪甲）」の原因となることがあります。これは、鉄欠乏性貧血の兆候の一つでもあり、抜け毛や薄毛とも関連が深いため注意が必要です。

爪と肌の栄養不足サイン具体例

部位	サイン	関連が疑われる栄養素
爪	割れやすい、薄い	タンパク質、鉄、亜鉛、ビオチン
	縦筋、横筋	亜鉛、ビタミンA、カルシウム
	スプーンネイル	鉄
肌	乾燥、カサつき	ビタミンA、ビタミンE、必須脂肪酸
	肌荒れ、ニキビ	ビタミンB群、ビタミンC、亜鉛

肌に見られる変化

肌の健康も栄養状態に大きく左右されます。ビタミンCはコラーゲンの生成に必要ですし、ビタミンAやビタミンEは肌のバリア機能を保つのに役立ちます。

ビタミンB群は肌のターンオーバーを正常に保つために重要です。これらの栄養素が不足すると、肌が乾燥しやすくなったり、肌荒れやニキビができやすくなったり、シミやくすみが目立つようになったりすることがあります。

髪の悩みだけでなく、爪や肌にも不調を感じる場合は、体全体で栄養が不足している可能性があります。

バランスの取れた食事を心がけるとともに、気になる症状があればクリニックで相談し、適切なアドバイスを受けることが大切です。

セルフチェック方法 – 抜け毛の本数を数える

「最近抜け毛が増えたかも」と感じたら、実際に1日の抜け毛の本数を数えてみるのが、客観的に状態を把握する第一歩です。健康な人でも1日に50本から100本程度の髪の毛は自然に抜けると言われています。

しかし、これを大幅に超える本数が毎日続くようであれば、何らかの脱毛のサインかもしれません。

抜け毛の本数の目安

正確に数えるのは難しいですが、朝起きた時の枕元、ブラッシング時、シャンプー時などに抜ける髪の毛に注目してみましょう。

• 枕元の抜け毛→数本程度なら正常範囲。20本以上ある場合は注意。
• シャンプー時の抜け毛→排水溝に集まる髪の毛の量で判断。以前より明らかに増えている場合は要注意。

もし、1日に150本以上の抜け毛が続くようであれば、栄養不足や他の原因による脱毛症の可能性も考えられます。

ただし、季節の変わり目など一時的に抜け毛が増えることもあるため、数日間観察を続けることが大切です。

抜け毛カウントのポイント

タイミング	チェック方法	注意点
起床時	枕やシーツについた抜け毛を数える	毎日同じ時間に確認する
洗髪時	排水溝にたまる毛の量や、指に絡まる毛の量を意識する	普段の量と比較する
ブラッシング時	ブラシについた抜け毛を数える	強くブラッシングしすぎない

抜け毛の質もチェック

抜けた髪の毛の太さや毛根の状態も確認してみましょう。

細く短い毛や、毛根部分が細く弱々しい毛が多い場合は、髪が十分に成長する前に抜けてしまっている可能性があり、栄養不足が影響しているかもしれません。

健康な抜け毛は、ある程度の太さがあり、毛根部分もふっくらしています。

抜け毛の本数や質に変化が見られたら、それは体からのサインです。早めに原因を探り、対策を始めることが、薄毛の進行を食い止め、改善への道を開くことにつながります。

髪の引っ張りテスト – 簡単にできる強度チェック

髪の強度や抜けやすさを簡易的にチェックする方法として、「引っ張りテスト（Pull Test）」があります。これは、医師が診察の際に行うこともあるテストですが、ご自身でも試すことができます。

ただし、強く引っ張りすぎると健康な髪まで抜いてしまう可能性があるので、優しく行うようにしてください。

引っ張りテストのやり方

清潔な乾いた髪の状態で、親指と人差し指で髪の毛を20本から60本程度つまみます。そして、毛先に向かって優しく、一定の力で引っ張ります。

この時、抜けた髪の毛の本数を数えます。通常、健康な状態であれば、抜けるのは1～2本程度、多くても数本です。

もし、6本以上の髪の毛が簡単に抜けるようであれば、髪が弱っていたり、抜けやすい状態（活動性の脱毛症）であったりする可能性があります。

特に、細い毛が多く抜ける場合は、栄養不足による影響も考えられます。

引っ張りテストの評価目安

抜けた本数	評価	考えられること
0～2本	正常範囲	髪は比較的健康な状態
3～5本	やや注意	少し抜けやすい状態の可能性
6本以上	要注意	活動性の脱毛症、髪の強度の低下

このテストはあくまで簡易的な目安です。一度の結果で一喜一憂せず、気になる場合は専門のクリニックで正確な診断を受けることをお勧めします。

また、頭皮の異なる数カ所（例えば、前頭部、頭頂部、側頭部、後頭部）で試してみると、抜けやすい部位があるかどうかも確認できます。

栄養不足によるびまん性の脱毛では、特定の部位だけでなく全体的に抜けやすい傾向が見られることがあります。

テストを行う際の注意点

洗髪直後や、整髪料をたくさんつけた状態では正確な結果が得られにくいことがあります。

また、何度も同じ場所で繰り返すと、その部分の髪が薄くなってしまう可能性もあるので、頻繁に行いすぎないようにしましょう。

このテストで抜け毛が多いと感じたら、食生活の見直しや、クリニックへの相談を検討する良い機会です。

食事記録から見える栄養状態の把握法

日々の食事が髪の健康に直結していることを考えると、自身の食生活を客観的に把握することは非常に重要です。

食事記録をつけることで、栄養バランスの偏りや、不足しがちな栄養素、問題のある食習慣などが見えてくることがあります。これが栄養不足による薄毛や抜け毛の原因究明、そして改善への第一歩となります。

食事記録のつけ方

難しく考える必要はありません。食べたもの、飲んだものを、できるだけ詳しく記録していくだけです。

• いつ（朝食、昼食、夕食、間食）
• 何を（具体的な料理名、食品名）
• どれくらいの量（おおよそで構いません）

最低でも1週間程度記録を続けると、ご自身の食事の傾向が見えてきます。スマートフォンアプリなどを活用するのも便利です。

記録を見返す際には、特に髪の成長に重要なたんぱく質、ビタミン、ミネラルが十分に摂れているかを確認しましょう。

食事記録でチェックしたい栄養素

栄養素	主な役割	多く含む食品例
タンパク質	髪の主成分（ケラチン）を作る	肉、魚、卵、大豆製品、乳製品
亜鉛	タンパク質の合成を助ける、細胞分裂を促す	牡蠣、レバー、牛肉、ナッツ類
鉄分	毛母細胞へ酸素を運ぶ	レバー、赤身肉、ほうれん草、ひじき
ビタミンB群	頭皮環境を整える、タンパク質の代謝を助ける	豚肉、魚介類、緑黄色野菜、穀物
ビタミンC	コラーゲン生成、鉄分の吸収を助ける	果物、野菜、いも類
ビタミンE	血行促進、抗酸化作用	ナッツ類、植物油、アボカド

食事記録から改善点を見つける

記録を見返して、「野菜が少ない」「インスタント食品や外食が多い」「特定の食品ばかり食べている」といった偏りが見つかったら、それが栄養不足の原因かもしれません。

例えば、極端なダイエットで食事量を減らしすぎている場合や、好き嫌いが多く特定の栄養素が不足している場合などです。

食事記録は、ご自身の栄養状態を把握するための有効なツールです。記録をもとに食生活を改善することで、髪だけでなく体全体の健康増進にもつながります。

もし、自分で判断するのが難しい場合や、具体的な改善方法についてアドバイスが欲しい場合は、クリニックの医師や管理栄養士に相談してみましょう。

病院受診のタイミング – この症状が出たら要注意

抜け毛や薄毛、髪質の変化は気になるものの、「いつ病院に行けばいいのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。

栄養障害による脱毛症は、早期発見と適切な対策によって改善が期待できるため、タイミングを逃さずに専門のクリニックを受診することが大切です。

受診を検討すべきサイン

以下のような症状が複数当てはまる場合や、症状が急速に進行している場合は、一度専門医に相談することをお勧めします。

• 1日の抜け毛が明らかに増え、それが数週間以上続いている（例：1日に150本以上）
• 髪の毛が以前より明らかに細くなった、ハリやコシがなくなった
• 頭部全体が均等に薄くなってきた（びまん性の薄毛）
• 頭皮の乾燥、かゆみ、フケがひどく、市販薬を使っても改善しない
• 爪が割れやすい、スプーン状に反る、肌荒れが続くなど、髪以外の不調もある
• 急激なダイエット後や、偏った食生活が続いた後に抜け毛が増えた

特に注意したい症状の組み合わせ

症状1	症状2	考えられること
急な抜け毛増加	極端な食事制限（ダイエット）	急性の栄養不足による脱毛
髪が細くなる、びまん性脱毛	爪の異常（スプーンネイルなど）	鉄分不足などのミネラル欠乏
頭皮のかゆみ、フケ	髪全体のボリュームダウン	頭皮環境の悪化と栄養不足の併発

これらの症状は、栄養不足だけでなく、他の病気が隠れている可能性も否定できません。

自己判断で放置せず、専門医の診断を受けることで、原因を正確に特定し、適切な治療や対策を始めることができます。

クリニックで相談するメリット

薄毛治療を専門とするクリニックでは、医師が問診や視診、マイクロスコープによる頭皮チェック、必要に応じて血液検査などを行い、薄毛の原因を多角的に診断します。

栄養不足が原因と判断された場合は、食事指導や栄養補助食品（サプリメント）の提案、場合によっては内服薬や外用薬による治療など、個々の状態に合わせた対策を提案してくれます。

一人で悩まず、まずは専門家に相談することが、悩み解決への近道です。当クリニックでも、薄毛や抜け毛に関するご相談を随時受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

よくある質問

栄養不足による抜け毛は男性にも起こりますか

はい、男性にも起こります。過度なダイエット、偏った食生活、消化吸収機能の低下などにより、髪の成長に必要な栄養素が不足すると、性別に関わらず抜け毛や薄毛の原因となることがあります。

特に亜鉛やタンパク質の不足は、男性の薄毛にも影響を与える可能性があります。

食生活を改善すれば、すぐに髪は生えてきますか

食生活の改善は髪の健康にとって非常に重要ですが、効果が現れるまでには時間がかかります。髪の毛には成長サイクルがあり、新しい髪が成長し、その変化を実感できるようになるまでには数ヶ月単位の時間が必要です。

根気強くバランスの取れた食事を続けることが大切です。また、栄養不足の程度や期間、その他の要因によっても改善のスピードは異なります。

なかなか改善が見られない場合は、クリニックにご相談ください。

プロテインを飲むと薄毛対策になりますか

髪の主成分はケラチンというタンパク質なので、タンパク質の摂取は髪の健康に必要です。

プロテインは手軽にタンパク質を補給できる手段の一つですが、プロテインだけに頼るのではなく、肉、魚、卵、大豆製品など様々な食品からバランス良くタンパク質を摂ることが理想です。

また、タンパク質だけでなく、ビタミンやミネラルも同時に摂取することで、より効果的に髪の栄養となります。特定の栄養素に偏らず、全体的な食事バランスを見直すことが重要です。

サプリメントだけで栄養不足は解消できますか

サプリメントは食事だけでは不足しがちな栄養素を補うのに役立ちますが、基本はバランスの取れた食事です。

サプリメントはあくまで補助的なものと考え、食事改善を基本としながら、必要に応じて活用するのが良いでしょう。

どのサプリメントを摂るべきかについては、自己判断せずに医師や管理栄養士に相談し、血液検査などで不足している栄養素を特定した上で、適切なものを選択することをお勧めします。

過剰摂取が問題となる栄養素もあるため注意が必要です。

栄養不足以外でびまん性脱毛になることはありますか

はい、あります。びまん性脱毛の原因は栄養不足以外にも、甲状腺機能の異常、薬剤の影響、ストレス、産後のホルモンバランスの変化（女性の場合）などが考えられます。

そのため、自己判断せずに専門のクリニックで原因を特定することが非常に重要です。原因に応じた適切な対策を行うことで、症状の改善が期待できます。

栄養障害に伴う脱毛症の関連記事