抜け毛とドライヤーの関係 – 女性の髪を守る正しい乾かし方

抜け毛とドライヤーの関係 - 女性の髪を守る正しい乾かし方

お風呂上がりのドライヤー時間に、洗面台や床に散らばる自分の髪の毛を見て「こんなに抜けてしまった」とビックリする方もいらっしゃるでしょう。

ドライヤーをかけるたびに増える抜け毛に、不安や焦りを感じるのは、髪を大切に想う女性として当然のことです。

しかし、その不安は、もしかしたらドライヤーに対する少しの誤解から生まれているのかもしれません。

この記事では、女性の薄毛治療を専門とする観点から、抜け毛とドライヤーの本当の関係、そしてデリケートな女性の髪と頭皮を守るための正しい知識と乾かし方をわかりやすく解説します。

目次

ドライヤーで髪が抜けるのはなぜ?誤解と真実

ドライヤーを使うと髪が抜ける、という感覚は多くの人が持っています。しかし、その現象のすべてが「ドライヤーによるダメージ」とは限りません。

まずは、抜け毛の基本的な知識を理解し、過度な心配を和らげることが大切です。

抜け毛の多くは寿命を終えた髪

髪の毛には一本一本に寿命があり、「ヘアサイクル(毛周期)」と呼ばれる周期を繰り返しています。

髪が成長する「成長期」、成長が止まる「退行期」、そして髪が抜け落ちる「休止期」の3つの期間です。

健康な頭皮では、ほとんどの髪が成長期にありますが、一定の割合で休止期に入った髪が存在します。

ドライヤーの時に抜ける髪の多くは、この「休止期」を迎え、自然に抜け落ちる運命にあった髪なのです。

抜け毛の本数とヘアサイクルの関係

ヘアサイクルの段階期間の目安特徴
成長期2年~6年髪が太く長く成長する時期。全体の約85~90%を占める。
退行期約2週間毛根が縮小し、髪の成長が止まる。全体の約1%。
休止期約3~4ヶ月髪が抜け落ちる準備期間。全体の約10~15%。

ドライヤーの風で抜けるのは自然なこと

シャンプーやブラッシング、そしてドライヤーの風といった物理的な刺激は、すでに抜け落ちる準備ができていた休止期の髪が頭皮から離れるきっかけになります。

つまり、ドライヤーが健康な髪を無理やり引き抜いているわけではなく、もともと抜けるはずだった髪がそのタイミングで抜けているに過ぎないケースがほとんどです。

このため、「ドライヤーを使うと抜け毛が増える」と感じるのは、ある意味で自然な現象と言えます。

注意すべき「抜ける本数」の目安

自然なヘアサイクルによる抜け毛は、1日に50本から100本程度とされています。

もちろん個人差はありますが、この範囲内であれば過度に心配する必要はありません。

お風呂場やドライヤー時にまとめて抜けるため多く感じるかもしれませんが、1日のトータルで考えてみましょう。

もし、明らかに1日に150本、200本と抜ける日が続いたり、以前と比べて抜け毛の本数が倍以上に増えたりした場合は注意が必要です。

ドライヤーが引き起こす本当の髪へのダメージ

ドライヤーが直接的な抜け毛の原因になるケースは少ないですが、使い方を間違えると髪と頭皮に深刻なダメージを与え、将来的な薄毛のリスクを高める可能性があります。

問題なのは「抜けること」そのものではなく、ドライヤーの「熱」と「摩擦」によるダメージです。

このダメージが蓄積すると髪は細く弱々しくなり、頭皮環境も悪化してしまいます。

そのドライヤー習慣、間違っていませんか?髪と頭皮へのNG行動

毎日の習慣だからこそ、無意識のうちに髪や頭皮を傷つけている可能性があります。

良かれと思ってやっている行動が、実は逆効果になってしまっているケースも見受けられます。

高温の風を一点に当て続ける

「早く乾かしたい」という気持ちから、ドライヤーを髪や頭皮に近づけすぎたり、同じ場所にずっと熱風を当て続けたりしている方がいます。

髪の主成分であるタンパク質は熱に弱く、約60度以上で変性を始めます。

ドライヤーの温風は100度を超えるものも多く、長時間同じ場所に当てると髪内部の水分が沸騰し、髪が空洞化する「ダメージホール」の原因になります。これは切れ毛や枝毛に直結します。

濡れた髪を放置してからドライヤーをかける

お風呂上がりにタオルで髪を巻いたままスマートフォンを見たり、他の用事を済ませたりといった「濡れ髪の放置」は、頭皮にとって非常に危険な行為です。

濡れて湿った頭皮は雑菌が繁殖しやすく、かゆみやフケ、嫌な臭いの原因となります。

また、髪は濡れている状態が最も無防備です。キューティクルが開いているため、少しの摩擦でも傷つきやすいのです。

髪を乾かすのは、できるだけ速やかに行うのが理想です。

NG行動による頭皮への影響

NG行動頭皮への主な影響髪への主な影響
高温での集中乾燥乾燥、炎症、かゆみタンパク質変性、切れ毛、枝毛
濡れ髪の長時間放置雑菌の繁殖、臭い、かゆみキューティクルの損傷、摩擦ダメージ
ゴシゴシこする頭皮への物理的刺激、炎症キューティクル剥離、切れ毛

髪をゴシゴシこすりながら乾かす

タオルドライの時も同様ですが、ドライヤーをかけながら手で髪を乱暴にこするように乾かすのはやめましょう。

前述の通り、濡れた髪のキューティクルは非常にデリケートです。ゴシゴシと摩擦を加えるとキューティクルが剥がれ落ち、髪の内部の水分や栄養が流出しやすくなります。

その結果、髪はパサパサになり、ツヤも失われてしまいます。

生乾きのまま終わらせてしまう

「だいたい乾いたから、あとは自然乾燥でいいや」と、生乾きの状態でドライヤーをやめてしまうのも問題です。

濡れた髪を放置するのと同様に、頭皮に湿気が残っていると雑菌が繁殖しやすくなります。

また、キューティクルが開きっぱなしの状態になるため、寝具との摩擦で髪が傷んだり、寝癖がつきやすくなったりする原因にもなります。

女性の髪と頭皮を守る!正しいドライヤー術

では、どのように乾かせば髪と頭皮を守れるのでしょうか。いくつかのポイントを意識するだけで、ドライヤーの時間を「髪を労わるケアの時間」に変えられます。

まずはタオルドライで優しく水分を取る

ドライヤーの時間を短縮し、熱によるダメージを最小限に抑えるためには、事前のタオルドライが非常に重要です。

吸水性の良いタオルを使い、頭皮をマッサージするように指の腹で優しく水分を拭き取ります。

髪の毛は、タオルで挟み込むようにして「ポン、ポン」と軽く叩きながら水分を吸収させましょう。決してゴシゴシこすってはいけません。

正しいタオルドライの手順

手順ポイント目的
1. 根元の水分を取る指の腹を使い、頭皮を優しく揉むように拭くドライヤー時間短縮、頭皮の蒸れ防止
2. 中間~毛先の水分を取るタオルで髪を挟み、優しく叩くように吸水摩擦によるキューティクルダメージの防止
3. 新しい乾いたタオルで仕上げもう一度全体を優しく包み込み、残った水分を取るより効率的にドライヤーをかける準備

ドライヤーと髪の距離を保つ

ドライヤーをかける際は、髪から15cm~20cm程度離すのが基本です。近づけすぎると熱が集中し、髪と頭皮にダメージを与えてしまいます。

また、ドライヤー本体を小刻みに振りながら風を当てると、熱が一箇所に留まるのを防ぎ、効率よく乾かせます。

乾かす順番を意識する(根元から毛先へ)

髪を乾かす際は、乾きにくい根元から先に乾かすのが鉄則です。

ダメージを受けやすく乾きやすい毛先から乾かし始めると、根元が乾く頃には毛先がオーバードライ(乾かしすぎ)の状態になり、パサつきの原因になります。

  1. 根元(頭皮)
  2. 髪の中間部分
  3. 毛先

この順番で乾かすと、全体の水分量を均一にしながら効率よく仕上げられます。

仕上げは冷風でキューティクルを引き締める

全体が8割~9割ほど乾いたら、ドライヤーのモードを温風から冷風に切り替えましょう。冷風を当てると温風で開いたキューティクルがキュッと引き締まります。

このひと手間により髪の水分や栄養が閉じ込められ、ツヤのあるまとまりやすい髪に仕上がります。

また、髪のまとまりが良くなるため、翌朝のスタイリングも楽になるでしょう。

ドライヤー選びで変わる!女性の薄毛対策におすすめの機能

毎日使うものだからこそ、ドライヤー選びも重要な薄毛対策の一つです。

高価なものが必ずしも良いとは限りませんが、特定の機能に着目すると、髪と頭皮への負担を大きく減らせます。

温度調節機能で熱ダメージを防ぐ

高温の熱風は髪を傷める大きな原因です。最近のドライヤーには複数の温度設定ができるものや、自動で温度をコントロールしてくれる機能が付いたものが増えています。

60度前後の低温風が設定できるものや、髪との距離をセンサーが感知して自動で温度を調整してくれるモデルはオーバードライを防ぎ、髪を優しく乾かすのに役立ちます。

大風量タイプで速乾を目指す

髪が濡れている時間をできるだけ短くするのが、ダメージを減らす鍵です。

風量が大きいドライヤーは、高温に頼らなくても速く髪を乾かせます。結果的にドライヤーを当てる時間が短くなるため、熱によるダメージを軽減できます。

選ぶ際は、風量が「1.5㎥/分」以上を目安にすると良いでしょう。

ドライヤー選びのポイント比較

着目する機能メリット選び方のポイント
温度調節機能熱ダメージを最小限に抑えられる60℃前後の低温設定や自動温度調整機能があるか
風量乾燥時間を短縮し、熱に当たる時間を減らす1.5㎥/分以上を目安にする
スカルプモード頭皮を優しく乾かし、健やかな環境を保つ低温(約50~60℃)の優しい風が出るか

スカルプモードで頭皮を健やかに保つ

薄毛や抜け毛が気になる女性にとって特に注目したいのが「スカルプモード」です。

これは、髪ではなく頭皮を乾かすことに特化した機能で、約50~60度程度の低温の風でじっくりと頭皮を乾かします。

頭皮の乾燥や熱による炎症を防ぎながら、生乾きによる雑菌の繁殖も抑えられるため、健康な髪が育つ土台である頭皮環境を整えるのに非常に有効です。

「乾かすのが面倒…」その気持ちに潜む、抜け毛以外のリスク

正しい乾かし方が大切だと分かっていても、「疲れていて面倒」「時間がない」と感じる日は誰にでもあるものです。

しかし、その「面倒」という気持ちの裏には、単なる手間以上の見過ごせないサインやリスクが隠れているかもしれません。

自然乾燥が引き起こす頭皮トラブル

面倒だからと自然乾燥を選ぶと、頭皮環境は確実に悪化します。濡れた頭皮は、常在菌であるマラセチア菌などが過剰に繁殖するのに絶好の環境です。

この菌の異常繁殖は脂漏性皮膚炎などを引き起こし、フケやかゆみ、そして炎症による抜け毛(脱毛)の原因となります。

髪のためを思うのであれば、自然乾燥は絶対に避けるべき習慣です。

自然乾燥のデメリット

項目内容結果として起こりうること
雑菌の繁殖湿った頭皮は雑菌の温床となるかゆみ、フケ、臭い、脂漏性皮膚炎
頭皮の冷え気化熱で頭皮の温度が奪われる血行不良、髪への栄養不足
髪へのダメージキューティクルが開いたまま摩擦を受ける切れ毛、枝毛、パサつき

面倒な気持ちは心身のサインかもしれない

以前は当たり前にできていたヘアケアが「面倒」に感じられるようになった時、それは心や身体が疲れているサインかもしれません。

仕事や家庭のストレス、睡眠不足や栄養の偏りなどは、ホルモンバランスや自律神経の乱れにつながります。この乱れは、ヘアサイクルにも悪影響を及ぼし、抜け毛や薄毛を助長するケースがあります。

「面倒くさい」という感情は、髪だけでなく、あなた自身の健康状態を見直すきっかけを与えてくれているのかもしれません。

毎日のケアを「自分を慈しむ時間」に変える意識

ドライヤーの時間を「面倒な作業」と捉えるのではなく、「今日も一日頑張った自分を労わる、大切なセルフケアの時間」と捉え直してみるのも一つの方法です。

好きな香りのヘアオイルをつけたり、心地よい音楽を聴きながら乾かしたりするのも良いでしょう。

髪を乾かす数分間を、意識的にリラックスできる時間に変えると面倒な気持ちが和らぎ、心身のバランスを整えることにも繋がります。

小さな工夫でドライヤー時間を短縮する方法

それでもやはり時間を短縮したい、という方のために、いくつかの工夫を紹介します。

  • 吸水性の高いマイクロファイバータオルを使う
  • 髪を乾かす前に、速乾スプレーやヘアミストを軽くつける
  • ある程度乾いたら、送風効率の良いブラシを使ってブローする

これらの工夫を取り入れると、髪への負担を減らしながら、日々のケアを少しでも楽にできます。

ドライヤー前後のヘアケアで差がつく!健康な髪を育む一手間

ドライヤーそのものの使い方に加え、その前後のケアをプラスすると、髪と頭皮の状態は格段に向上します。未来の髪のために、ぜひ取り入れたい習慣です。

洗い流さないトリートメントの活用

タオルドライ後の濡れた髪に、洗い流さないトリートメント(アウトバストリートメント)をつけるのは、もはや常識と言えるほど重要なケアです。

オイルやミルク、ミストなど様々なタイプがありますが、主な目的はドライヤーの熱から髪を保護し、乾燥を防ぐことです。

髪の内部に潤いを閉じ込め、指通りを滑らかにし、摩擦によるダメージを軽減します。

洗い流さないトリートメントの種類と役割

タイプ主な特徴おすすめの髪質
オイルタイプコーティング力が高く、熱から守る力が強い。ツヤが出る。髪が太い、多い、広がりやすい、ダメージが強い
ミルクタイプ水分と油分をバランス良く補給。しっとりまとまる。髪が細い、柔らかい、パサつきが気になる
ミストタイプ水分補給がメイン。軽く、べたつかない。髪が細い、ボリュームを出したい、ダメージが少ない

頭皮用ローションで保湿する

顔のスキンケアと同様に、頭皮にも保湿が必要です。特にドライヤー後は頭皮が乾燥しがちです。

健康な髪は、潤いのある柔軟な頭皮から生まれます。髪を乾かした後に、頭皮専用のローションやエッセンスを使って保湿しましょう。

これにより乾燥によるかゆみやフケを防ぎ、健やかな頭皮環境を維持できます。

ブラッシングのタイミングと方法

ブラッシングは髪の汚れを落とし、血行を促進する効果がありますが、タイミングを間違えると逆効果です。

最もやってはいけないのが、髪がびしょ濡れの状態でのブラッシングです。キューティクルを傷つける最大の原因になります。

ブラッシングは、基本的に髪を乾かす前(タオルドライ後、手ぐしで整えた後)と、乾かした後の2回がおすすめです。

毛先から優しくとかし、徐々に根元に向かっていくのがポイントです。

抜け毛の本数だけじゃない!危険なサインを見逃さないために

抜け毛の本数も一つの指標ですが、それ以外にも注意深く観察すべき「危険なサイン」があります。

これらのサインは頭皮環境の悪化や、より深刻な脱毛症の始まりを示している可能性があります。

髪の毛自体の変化(細さ・ハリ・コシ)

抜けた髪の毛をよく観察してみてください。

以前に比べて明らかに細くなっている、毛根部分が小さく弱々しくなっている、髪全体にハリやコシがなくなりペタッとするようになった、などの変化を感じる場合は要注意です。

これらは、髪を十分に成長させる力が弱まっているサインであり、女性に多い「びまん性脱毛症」の初期症状の可能性があります。

頭皮の状態をチェックする(色・かゆみ・フケ)

健康な頭皮は青白い色をしています。もし頭皮が赤い、茶色っぽい、黄色っぽいなどの場合は、炎症や血行不良、皮脂の酸化などが起きている可能性があります。

また、慢性的なかゆみや、乾いたフケ・べたついたフケが目立つ場合も、頭皮環境が悪化している証拠です。早急なケアの見直しが必要です。

頭皮の危険なサイン・セルフチェック

チェック項目健康な状態注意が必要な状態
頭皮の色青白い赤い、ピンク色、茶色、黄色
頭皮の硬さ指で動かすと柔軟に動く硬くて動かない、ブヨブヨしている
フケ・かゆみほとんどない慢性的、量が多い、大きい、べたついている

以前と比べて明らかにボリュームが減った

「最近、分け目が目立つようになった」「髪を結んだ時の毛束が細くなった」「スタイリングしてもすぐにへたってしまう」といった髪のボリュームダウンは、抜け毛の増加だけでなく、一本一本の髪が細くなる「菲薄化(ひはくか)」が進んでいるサインです。

女性の薄毛は、男性のように局所的に進行するのではなく、全体的に薄くなるのが特徴です。

このような変化を感じたら、専門医への相談を検討するタイミングかもしれません。

よくある質問

ドライヤーの時間はどれくらいが目安ですか?

髪の長さや量によって大きく異なりますが、一般的には5分から15分程度が目安です。

重要なのは時間そのものよりも、「根元からしっかり乾かし、毛先はオーバードライさせない」ことです。

正しい手順で行えば、必要以上に時間をかけずに髪と頭皮に優しく乾かしきれます。

マイナスイオンドライヤーは髪に良いのですか?

マイナスイオンは、髪の静電気を抑制し、空気中の水分を髪に付着させて潤いを与える効果が期待できるとされています。

これにより、髪のまとまりが良くなったり、ツヤが出たりといった効果を感じる方もいます。

ただし、これが直接的に抜け毛を減らしたり、薄毛を改善したりするわけではありません。あくまでも髪のコンディションを整える補助的な機能と捉えるのが良いでしょう。

抜け毛が気になるとき、ドライヤーを使わない方が良いですか?

それは逆効果です。前述の通り、濡れたままの自然乾燥は頭皮環境を著しく悪化させ、かえって抜け毛を助長する可能性があります。

抜け毛が気になる時こそ、正しい方法で速やかにドライヤーを使い、頭皮を清潔で健やかな状態に保つようにしましょう。

抜け毛の原因はドライヤーそのものではなく、頭皮環境の乱れにある場合が多いです。

どのくらいの抜け毛の本数からクリニックに相談すべきですか?

明確に「何本以上」という基準はありませんが、一般的に「1日に150本以上の抜け毛が2ヶ月以上続く」「以前の倍以上の抜け毛が続く」といった場合は、一度専門のクリニックに相談することをおすすめします。

また、本数だけでなく、抜けた毛が細く短い、頭皮にかゆみや赤みがある、髪のボリュームが明らかに減ったなど、他のサインも合わせて判断するのが大切です。

少しでも不安を感じたら、専門家の視点を借りて原因を特定し、適切なアドバイスを受けましょう。

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この記事を書いた人

Dr.前田祐助のアバター Dr.前田祐助 AGAメディカルケアクリニック 統括院長

経歴
慶應義塾大学医学部医学研究科卒業
慶應義塾大学病院 初期臨床研修課程終了
大手AGAクリニック(院長)を経て、2018年AGAメディカルケアクリニック新宿院を開設

資格
医師免許
⽇本医師会認定産業医
医学博士

所属学会
日本内科学会
日本美容皮膚科学会
日本臨床毛髪学会

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