ふとした瞬間に合わせ鏡でつむじを見て、「なんだか抜け毛が増えた?」「以前より地肌が目立つようになった気がする…」と不安に感じていませんか?
そのつむじの抜け毛、もしかするとO字はげの初期サインかもしれません。毎日少しずつ変化しているため、自分ではなかなか気づきにくい頭頂部の状態。
この記事では、つむじの抜け毛がひどくなる原因を多角的に掘り下げ、O字はげとの関連性、そして今日から始められる具体的な対策について詳しく解説します。
ご自身のつむじの状態を正しく理解し、早めのケアを始めるきっかけになるはずです。放置せず、適切な知識で対策を講じることが、未来の髪を守る鍵となります。
この記事の執筆者

AGAメディカルケアクリニック 統括院長
前田 祐助
【経歴】
慶應義塾大学医学部医学研究科卒業
慶應義塾大学病院 初期臨床研修課程終了
大手AGAクリニック(院長)を経て、2018年に薄毛・AGA治療の「AGAメディカルケアクリニック」新宿院を開設
2020年に横浜院、2023年に東京八重洲院を開設
資格・所属学会・症例数
【資格】
- 医師免許
- ⽇本医師会認定産業医
- 医学博士
【所属学会】
- 日本内科学会
- 日本美容皮膚科学会
- 日本臨床毛髪学会
【症例数】
3万人以上※
※2018年5月~2022年12月AGAメディカルケアクリニック全店舗の延べ患者数
つむじの抜け毛がひどい…これって普通?
つむじ(頭頂部)は、もともと髪の毛が放射状に生えており、毛流れの構造上、地肌が見えやすい部分です。そのため、他の部位と比べて薄く感じやすいのは事実です。
しかし、以前と比べて明らかに抜け毛が増えたり、地肌の見える範囲が広がったりしている場合、それは正常な範囲を超えた変化である可能性があります。
正常なつむじの状態とは
「正常なつむじ」と言っても、その状態は千差万別です。生まれつきの髪の太さ、毛量、髪の色、そしてつむじの巻き方(右巻き、左巻き、つむじが2つあるなど)によって、地肌の見え方は大きく異なります。
髪が細く柔らかい人や、毛量が少なめの人は、特に問題がなくても地肌が透けて見えやすい傾向があります。
大切なのは、生まれつきの状態ではなく、「以前の自分と比べてどう変化したか」という点です。つむじは構造的に地肌が見えやすい、ということをまず理解しておきましょう。
抜け毛が「ひどい」と感じる基準
抜け毛が「ひどい」と感じる感覚も主観的なものですが、いくつかの目安はあります。健康な人でも1日に50本から100本程度の髪の毛は自然に抜け落ちています。
シャンプーやブラッシングの際に抜ける毛が目立つのはこのためです。
しかし、枕に付着する毛が明らかに増えた、排水溝に詰まる毛の量が異常に多い、髪全体のボリュームが減ってきた、という場合は注意が必要です。
また、抜けた毛をチェックし、細く短い毛(十分に成長する前に抜けてしまった毛)の割合が多い場合も、毛周期が乱れているサインかもしれません。
つむじのセルフチェック方法
自分のつむじの状態を客観的に把握するのは難しいものですが、定期的にチェックすることで変化に気づきやすくなります。
最も簡単な方法は、スマートフォンのカメラで頭頂部を撮影することです。
毎回同じ場所、同じ照明条件(例えば、洗面所の明るい照明の下など)で撮影し、画像を記録しておくと、数ヶ月単位での変化を比較しやすくなります。
また、合わせ鏡を使って肉眼で確認する、髪を濡らした状態で地肌の透け具合をチェックする、指の腹でつむじ周辺の頭皮を触り、髪のハリやコシ、頭皮の硬さなどを確認するのも良い方法です。
O字はげ(頭頂部薄毛)のサインとは?
つむじの抜け毛がO字はげのサインである可能性は否定できません。O字はげは、頭頂部から円形(O型)に薄毛が進行するAGA(男性型脱毛症)の典型的なパターンの一つです。
自分では見えにくい場所だからこそ、初期サインを見逃さないことが大切です。O字はげは、つむじ周辺から徐々に薄くなるため、初期段階では「つむじが広がった」ように感じることが多いのです。
O字はげの初期症状
O字はげの初期症状として最も一般的なのは、つむじ周辺の髪の毛が細く、弱々しくなることです。以前は太くしっかりしていた髪が、産毛のように細く短くなっていきます。
その結果、髪の毛1本1本の密度が低下し、地肌が透けて見える範囲が徐々に広がっていきます。
また、髪にハリやコシがなくなるため、つむじが割れやすくなったり、ヘアスタイルがうまく決まらなくなったりすることもあります。
これらのサインに気づいたら、O字はげが始まっている可能性を考えましょう。
つむじの薄毛とO字はげの関係性
O字はげは、まさにつむじ周辺から薄毛が始まるケースが非常に多いのが特徴です。つむじは頭頂部にあり、AGAの影響を受けやすい部位の一つとされています。
つむじ部分の毛髪が細くなり、抜け毛が増えることで地肌が目立ち始め、それが徐々に円形に拡大していく…これがO字はげの典型的な進行パターンです。
したがって、「つむじの抜け毛がひどい」と感じる状態は、O字はげの起点、あるいは既に進行が始まっている状態である可能性が高いと言えます。
AGA(男性型脱毛症)とは何か
AGA(Androgenetic Alopecia)は、「男性型脱毛症」のことで、成人男性に見られる進行性の脱毛症です。思春期以降に発症し、徐々に薄毛が進行していきます。
主な原因は、男性ホルモンの一種である「テストステロン」が、頭皮に存在する「5αリダクターゼ」という酵素によって、より強力な「DHT(ジヒドロテストロン)」に変換されることです。
このDHTが、毛根にある受容体と結合することで、髪の毛の成長期を短縮させてしまいます。その結果、髪が十分に成長する前に抜け落ち、細く短い毛が増えることで薄毛が目立つようになります。
遺伝的な要因も大きく関わっていると考えられています。
つむじの抜け毛を引き起こす主な原因
つむじの抜け毛がひどくなる背景には、AGA(男性型脱毛症)だけでなく、生活習慣の乱れや頭皮環境の悪化など、複数の原因が複雑に関わっていることが多くあります。
どれか一つが原因というよりは、複数の要因が重なることで抜け毛が加速するケースが一般的です。ご自身の生活を振り返り、当てはまる原因がないか考えてみましょう。
AGA(男性型脱毛症)の影響
前述の通り、AGAはつむじ(頭頂部)や前頭部の抜け毛・薄毛の大きな原因となります。DHT(ジヒドロテストロン)が毛乳頭細胞にある男性ホルモン受容体と結合すると、脱毛シグナルが発せられます。
このため、通常は数年間(2〜6年)ある髪の毛の「成長期」が、数ヶ月から1年程度に短縮されてしまいます。
髪の毛が太く長く成長する前に「退行期」「休止期」へと移行してしまうため、細く短い毛が増え、地肌が目立つようになるのです。
このAGAの影響は、特につむじ周辺や生え際で顕著に現れやすい傾向があります。
生活習慣の乱れ(食生活・睡眠)
髪の毛も体の一部であり、私たちが日々摂取する栄養素から作られています。食生活が乱れ、栄養バランスが偏ると、髪の毛の成長に必要な栄養素が不足し、抜け毛につながります。
特に、外食やインスタント食品が多いと、脂質や糖質の過剰摂取、タンパク質やビタミン、ミネラルの不足を招きがちです。
また、睡眠不足も大敵です。髪の毛の成長を促す「成長ホルモン」は、主に睡眠中に分泌されます。
質の高い睡眠が不足すると、成長ホルモンの分泌が減少し、髪の成長や頭皮の修復が妨げられ、抜け毛を助長する可能性があります。
食生活で意識したい栄養素
髪の健康を保つためには、バランスの取れた食事が基本ですが、特に意識して摂取したい栄養素があります。髪の主成分は「タンパク質」(ケラチン)ですから、良質なタンパク質は欠かせません。
また、タンパク質の合成を助け、毛母細胞の分裂を促す「亜鉛」や、頭皮の血行を促進する「ビタミンE」、頭皮の新陳代謝をサポートする「ビタミンB群」なども重要です。
| 特に意識したい栄養素 | 主な役割 | 含まれる食材例 |
|---|---|---|
| タンパク質 | 髪の毛の主成分(ケラチン)を作る | 肉、魚、卵、大豆製品、乳製品 |
| 亜鉛 | タンパク質の合成、毛母細胞の分裂促進 | 牡蠣、レバー、牛肉、ナッツ類、チーズ |
| ビタミンB群 | 頭皮の新陳代謝サポート、皮脂分泌の調整 | 豚肉、レバー、マグロ、カツオ、納豆、卵 |
ストレスによる影響
過度なストレスは、心身にさまざまな悪影響を及ぼしますが、髪の毛も例外ではありません。強いストレスを感じると、自律神経のバランスが乱れ、交感神経が優位になります。
交感神経が活発になると、血管が収縮し、血行不良を引き起こします。頭皮の血行が悪くなると、髪の毛の成長に必要な酸素や栄養素が毛根まで十分に行き渡らなくなり、抜け毛や薄毛の原因となります。
また、ストレスはホルモンバランスの乱れにもつながり、皮脂の過剰分泌などを引き起こして頭皮環境を悪化させることもあります。
頭皮環境の悪化(皮脂・乾燥・血行不良)
髪の毛が育つ土壌である頭皮の環境が悪化すると、健康な髪は育ちにくくなります。
皮脂が過剰に分泌されると、毛穴が詰まったり、酸化した皮脂が頭皮を刺激して炎症(脂漏性皮膚炎など)を引き起こしたりします。
逆に、頭皮が乾燥しすぎると、フケ(鱗屑)が発生しやすくなり、頭皮のバリア機能が低下して、わずかな刺激でも炎症を起こしやすくなります。
洗浄力の強すぎるシャンプーによる洗いすぎや、間違ったヘアケアも、頭皮の乾燥や皮脂の過剰分泌を招く原因となります。
これらの頭皮トラブルや、前述のストレス、運動不足などによる血行不良は、すべて毛根にダメージを与え、抜け毛を増やす要因となります。
自分でできる!つむじの抜け毛対策【生活習慣編】
つむじの抜け毛やO字はげの進行を食い止めるためには、まず日々の生活習慣を見直すことが重要です。髪の毛は体が作るものですから、その土台となる生活を整えましょう。
AGAが原因であっても、生活習慣の改善は頭皮環境を良好に保ち、髪の成長をサポートする上で欠かせません。今日からでも始められることばかりですので、ぜひ取り組んでみてください。
髪に良い栄養バランスの食事
健康な髪を育むためには、バランスの取れた食事が基本です。
髪の主成分であるタンパク質(肉、魚、卵、大豆製品)、タンパク質の合成を助ける亜鉛(牡蠣、レバー、牛肉)、頭皮の血行を良くするビタミンE(ナッツ類、アボカド)、頭皮の新陳代謝を促すビタミンB群(豚肉、レバー、青魚)などを意識的に摂取しましょう。
外食やコンビニ食が多い方は、脂っこいものや塩分の多いものを避け、野菜や海藻類をプラスするなど、少しの工夫が大切です。
髪の成長をサポートする主な栄養素と食材例
特定の食材だけを食べれば良いというわけではなく、多様な食材からバランス良く栄養を摂ることが基本です。
以下は、特に髪の健康に関連が深いとされる栄養素と食材の例です。
| 栄養素 | 主な役割 | 含まれる主な食材 |
|---|---|---|
| タンパク質 | 髪の毛の主成分(ケラチン)の材料となる | 鶏むね肉、鮭、卵、豆腐、納豆、ヨーグルト |
| 亜鉛 | ケラチンの合成をサポートし、毛母細胞の分裂を促す | 牡蠣、レバー(特に豚)、牛肉(赤身)、チーズ、アーモンド |
| ビタミンB群 (B2, B6) | 皮脂分泌の調整、頭皮の新陳代謝促進、タンパク質の代謝を助ける | レバー、うなぎ、納豆、マグロ、カツオ、バナナ |
質の高い睡眠の確保
髪の毛の成長や頭皮の細胞の修復は、主に睡眠中に行われます。特に、入眠後最初の深いノンレム睡眠時に「成長ホルモン」が多く分泌されます。
この成長ホルモンが、毛母細胞の分裂を活発にし、髪の成長を促します。睡眠時間が不足したり、睡眠の質が低下したりすると、成長ホルモンの分泌が妨げられ、髪の成長に悪影響が出ます。
毎日最低でも6〜7時間の睡眠時間を確保するよう努め、寝る前はスマートフォンやパソコンの操作を控え、リラックスできる環境を整えるなど、睡眠の質を高める工夫をしましょう。
上手なストレス解消法
現代社会でストレスを完全になくすことは難しいですが、溜め込まないように上手に発散することは可能です。
ストレスが溜まると自律神経が乱れ、頭皮の血行不良やホルモンバランスの乱れを引き起こし、抜け毛の原因となります。
自分に合ったストレス解消法を見つけることが大切です。例えば、軽いウォーキングやジョギングなどの有酸素運動は、血行促進にもつながり一石二鳥です。
また、趣味に没頭する時間を作る、ゆっくり湯船に浸かってリラックスする、友人と話すなど、自分が「心地よい」と感じる方法でこまめにストレスを発散させましょう。
自分でできる!つむじの抜け毛対策【ヘアケア編】
毎日のヘアケアも、つむじの抜け毛対策において非常に大切です。頭皮環境を健やかに保ち、髪への負担を減らす方法を実践しましょう。
間違ったケアは、良かれと思っていても頭皮にダメージを与え、抜け毛を助長してしまう可能性があります。シャンプーの方法や選び方一つで、頭皮の状態は大きく変わります。
正しいシャンプーの方法
頭皮を清潔に保つことは重要ですが、「洗いすぎ」は禁物です。シャンプーは1日1回、夜に行うのが基本です。
まず、シャンプーをつける前に、ぬるま湯(38度程度)で1〜2分かけて髪と頭皮をしっかり予洗いします。これだけで汚れの7割程度は落ちると言われています。
次に、シャンプーを手のひらでよく泡立ててから髪に乗せ、指の腹を使って頭皮を優しくマッサージするように洗います。爪を立ててゴシゴシ洗うのは、頭皮を傷つける原因になるので絶対にやめましょう。
最後に、すすぎ残しがないように、シャンプー剤が頭皮や髪に残らないよう、時間をかけてしっかり洗い流します。特に、つむじ周りや生え際はすすぎ残しが多い部分なので注意が必要です。
頭皮に合ったシャンプー選び
シャンプー剤の選び方も重要です。
洗浄力が強すぎるシャンプー(高級アルコール系など)は、必要な皮脂まで洗い流してしまい、頭皮の乾燥を招いたり、逆に皮脂の過剰分泌を引き起こしたりすることがあります。
つむじの抜け毛や頭皮環境が気になる場合は、頭皮への刺激が少ないアミノ酸系やベタイン系の洗浄成分を主としたシャンプーを選ぶことをお勧めします。
ご自身の頭皮タイプ(乾燥肌、脂性肌、敏感肌)に合わせて選びましょう。
頭皮タイプ別シャンプー選びの目安
自分の頭皮がどのタイプかわからない場合は、洗髪後数時間でベタつくなら脂性肌、カサカサしてフケが出やすいなら乾燥肌の可能性があります。
フケや痒みが気になる場合は、有効成分が配合された薬用シャンプー(スカルプシャンプー)も選択肢になります。
| 頭皮タイプ | 主な特徴 | おすすめのシャンプー洗浄成分 |
|---|---|---|
| 脂性肌 | 皮脂分泌が多く、ベタつきやニオイが気になる | 石けん系、アミノ酸系(洗浄力高めのもの) |
| 乾燥肌 | 皮脂が少なく、カサつきやフケ(乾燥性)が気になる | アミノ酸系(マイルドなもの)、ベタイン系 |
| 敏感肌 | 刺激を感じやすく、赤みや痒みが出やすい | アミノ酸系(低刺激)、ベタイン系、無添加・低刺激処方 |
頭皮マッサージのすすめ
頭皮マッサージは、硬くなった頭皮をほぐし、血行を促進するのに役立ちます。頭皮の血流が良くなれば、毛根にある毛母細胞に酸素や栄養素が届きやすくなり、健康な髪の成長をサポートします。
シャンプーのついでや、育毛剤を塗布した後などに行うと効果的です。指の腹を頭皮に密着させ、頭蓋骨から頭皮を動かすようなイメージで、下から上へ、円を描くように優しく揉みほぐします。
爪を立てたり、強くこすりすぎたりしないよう注意しましょう。毎日数分でも継続することが大切です。
髪型やスタイリングの注意点
つむじの薄毛を隠そうとして、髪を強く引っ張るような髪型(ポニーテールやきつく結ぶなど)を長時間続けるのは、頭皮や毛根に負担をかけるため避けましょう(牽引性脱毛症の原因にもなります)。
また、ワックスやジェルなどのスタイリング剤を使用した日は、その日のうちにシャンプーでしっかり洗い流すことが重要です。
スタイリング剤が毛穴に詰まると、頭皮の炎症や抜け毛の原因になります。つむじをカバーしたい場合は、ふんわりとボリュームを出すようなスタイリングを心がけ、頭皮への負担が少ない方法を選びましょう。
育毛剤の活用も選択肢に
セルフケアと並行して、つむじの抜け毛対策として育毛剤の使用を検討するのも一つの方法です。育毛剤は、頭皮環境を整え、毛髪の成長をサポートすることを目的としています。
ドラッグストアやオンラインで手軽に購入できるものも多く、日々のヘアケアに取り入れやすいのが特徴です。ただし、自分の頭皮や抜け毛の状態に合ったものを選ぶことが重要です。
育毛剤の役割とは
育毛剤の主な役割は、「今ある髪の毛を健康に育てる」ことと、「抜け毛を予防する」ことです。
具体的には、血行を促進して毛根に栄養を届けやすくしたり、頭皮の炎症を抑えて頭皮環境を整えたり、毛母細胞の働きを活性化させたりする成分が含まれています。
AGAの進行を直接止めるものではありませんが、頭皮環境を良好に保つことで、抜け毛の進行を緩やかにしたり、髪にハリやコシを与えたりする効果が期待できます。
医薬部外品に分類されるものが多く、比較的穏やかに作用します。
育毛剤と発毛剤の主な違い
育毛剤と「発毛剤」は目的が異なります。発毛剤は、新しい髪の毛を生やすことを目的とし、ミノキシジルなどの発毛効果が認められた有効成分が配合されています。
こちらは医薬品に分類されます。一方、育毛剤はあくまで頭皮環境の改善や抜け毛予防が目的です。
| 項目 | 育毛剤(医薬部外品) | 発毛剤(第1類医薬品など) |
|---|---|---|
| 目的 | 抜け毛予防、育毛促進、頭皮環境改善 | 新しい髪の毛を生やす(発毛) |
| 主な有効成分例 | センブリエキス、グリチルリチン酸2K、ビタミンE誘導体など | ミノキシジルなど |
| 期待される効果 | 今ある髪のハリ・コシUP、頭皮トラブルの改善 | 壮年性脱毛症における発毛、毛成長 |
つむじの薄毛に適した育毛剤の選び方
つむじの薄毛や抜け毛が気になる場合、どのような育毛剤を選べば良いのでしょうか。
まず、ご自身の頭皮の状態(乾燥、脂性など)や、抜け毛の原因として考えられること(血行不良、皮脂過多など)に合わせて選ぶことが大切です。
例えば、頭皮の血行不良が気になるなら血行促進成分(センブリエキス、ビタミンE誘導体など)、頭皮の炎症やフケ・かゆみが気になるなら抗炎症成分(グリチルリチン酸2Kなど)、皮脂が多いなら皮脂分泌を抑える成分(ビタミンB6など)が配合されたものが適しています。
また、アルコール(エタノール)の刺激が気になる敏感肌の方は、低刺激処方のものを選ぶと良いでしょう。
育毛剤の主な有効成分と期待される効果
多くの育毛剤には、厚生労働省が承認した有効成分が配合されています。ご自身の悩みに合った成分が含まれているか、チェックしてみましょう。
| 有効成分例 | 期待される効果 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|
| センブリエキス、ビタミンE誘導体 | 血行促進、毛母細胞の活性化 | 頭皮が硬い、血行不良が気になる人 |
| グリチルリチン酸2K、アラントイン | 抗炎症、フケ・かゆみを抑える | 頭皮の赤み、フケ、かゆみが気になる人 |
| ピロクトンオラミン、イソプロピルメチルフェノール | 殺菌、抗菌、ニオイやフケを抑える | 頭皮のベタつき、ニオイ、脂性のフケが気になる人 |
効果的な育毛剤の使い方
育毛剤は、正しく使ってこそ効果が期待できます。最も重要なのは、頭皮が清潔な状態で使用することです。
シャンプー後、髪をしっかりタオルドライし、ドライヤーである程度乾かしてから使用するのが一般的です(製品によって異なる場合があるため説明書を確認してください)。
育毛剤を気になるつむじ周辺だけでなく、頭皮全体に塗布し、指の腹で優しくマッサージするようになじませます。1回に大量に使っても効果が上がるわけではありません。
製品に記載されている用法・用量を守り、毎日継続して使用することが何よりも大切です。効果を実感するまでには時間がかかるため、最低でも3ヶ月から6ヶ月は根気強く続けましょう。
抜け毛がひどい場合に考えるべきこと
セルフケアや育毛剤を試しても、つむじの抜け毛が一向に改善しない、あるいは急速に悪化している場合は、専門家の助けを借りることを考えるべきです。
特にAGAは進行性のため、放置していると薄毛の範囲が広がり、改善が難しくなる可能性があります。早めに原因を特定し、適切な対策を講じることが重要です。
専門家(皮膚科・AGAクリニック)への相談
つむじの抜け毛やO字はげが深刻に気になる場合、自己判断で悩むよりも、皮膚科やAGA専門のクリニックで医師の診断を受けることを強くお勧めします。
専門家であれば、マイクロスコープで頭皮の状態を詳しく見たり、問診や血液検査(必要に応じて)を行ったりすることで、抜け毛の根本的な原因を特定してくれます。
それがAGAなのか、あるいは別の皮膚疾患なのか、生活習慣によるものなのかを診断してもらうことで、自分に合った最適な対策(治療やセルフケアのアドバイス)を受けることができます。
クリニックでの主な治療法
AGAと診断された場合、クリニックでは主に内服薬や外用薬による治療が行われます。これらは育毛剤(医薬部外品)とは異なり、医師の処方が必要な医薬品です。
AGAの進行を抑える(抜け毛を防ぐ)ための内服薬(フィナステリドやデュタステリドなど)と、発毛を促すための外用薬(ミノキシジル)が治療の柱となります。
これらの治療は、AGAの原因に直接アプローチするため、セルフケアや育毛剤よりも高い効果が期待できる場合があります。
AGA治療薬の主な種類と役割
クリニックで処方される代表的な治療薬には、それぞれ異なる役割があります。医師が患者の状態に合わせてこれらを組み合わせて処方することが一般的です。
| 種類 | 主な役割 | 特徴 |
|---|---|---|
| 内服薬(フィナステリド、デュタステリドなど) | AGAの原因物質DHTの生成を抑える(抜け毛の進行抑制) | 5αリダクターゼという酵素の働きを阻害する。AGA治療の基本となることが多い。 |
| 外用薬(ミノキシジル) | 頭皮の血流を改善し、毛母細胞を活性化させる(発毛促進) | 毛根に直接作用し、発毛を促す。市販の発毛剤にも配合されている(濃度が異なる)。 |
円形脱毛症など他の病気の可能性
つむじの抜け毛が、すべてAGA(O字はげ)とは限りません。場合によっては、他の病気が原因である可能性も考慮する必要があります。代表的なものに「円形脱毛症」があります。
これは、自己免疫疾患の一種と考えられており、ストレスなどが引き金になることもありますが、突然、円形や楕円形に髪が抜け落ちる病気です。
O字はげのように徐々に薄くなるのではなく、ある日突然ごっそり抜けるのが特徴です。
また、頭皮の炎症(脂漏性皮膚炎や接触性皮膚炎)が悪化して抜け毛が増えることや、稀に内科的な病気(甲状腺機能の異常など)が原因で脱毛が起こることもあります。
自己判断は難しいため、やはり専門の医師に相談することが賢明です。
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よくある質問
つむじの抜け毛やO字はげに関して、多くの方が抱く疑問についてお答えします。不安や疑問を解消し、正しい知識を持つことも対策の一つです。
- つむじが二つあるとはげやすいですか?
-
つむじが二つ(あるいはそれ以上)あること自体が、直接的にはげやすさ(AGA)の原因になるわけではありません。
つむじが複数あると、髪の毛流れが複雑になり、地肌が見えやすい部分が通常よりも広くなるため、薄くなったように感じやすいことはあります。
はげやすさ(AGA)は、主に遺伝や男性ホルモンの影響によるものであり、つむじの数とは直接的な関係はないと考えられています。
- 10代や20代でもO字はげになりますか?
-
はい、O字はげを含むAGA(男性型脱毛症)は、早い方では10代後半や20代から発症することがあります。遺伝的な要因が強い場合、若くして症状が現れることも珍しくありません。
実際、「若年性脱毛症」と呼ばれることもありますが、その多くはAGAです。
つむじの抜け毛や薄毛が気になり始めたら、年齢に関わらず早めに原因を探り、対策を始めることが大切です。
- 海藻類(ワカメや昆布)は髪に良いと聞きますが、たくさん食べれば髪は生えますか?
-
海藻類に含まれるミネラル(特にヨウ素)や食物繊維は、健康維持や頭皮環境を整える上で役立ちます。
しかし、海藻類だけを大量に食べたからといって、髪が直接生えてくるわけではありません。
髪の主成分はタンパク質であり、そのタンパク質を髪の毛に変えるためには亜鉛やビタミンB群なども必要です。
海藻類はあくまでバランスの良い食事の一部として取り入れることが重要で、「海藻類=発毛」という単純なものではありません。
- シャンプーの時、抜け毛が多いのが心配です。
-
1日の抜け毛のうち、約半数から6割はシャンプー時に抜けると言われています。
これは、頭皮を洗うことで、すでに休止期に入っていた(抜け落ちる準備ができていた)毛が洗い流されるためです。
1日のトータルの抜け毛が50〜100本程度であれば、その多くがシャンプー時に集中していても、生理的な範囲内と考えられます。
ただし、以前と比べて明らかにシャンプー時の抜け毛が増えた、細く短い毛が増えたという場合は注意が必要です。
頭皮を清潔に保つことは大切なので、抜け毛を恐れてシャンプーを控えるのは逆効果になることもあります。
- 育毛剤はどれくらいで効果が出ますか?
-
育毛剤は、頭皮環境を整え、今ある髪を健やかに育てることを目的としています。髪の毛には成長サイクル(毛周期)があるため、使い始めてすぐに劇的な変化が現れるものではありません。
効果を実感するまでには個人差がありますが、一般的には最低でも3ヶ月から6ヶ月程度の継続使用が必要とされています。
頭皮環境が改善され、新しく生えてくる髪が太く、強くなるまでには時間がかかります。すぐに効果が出ないからと諦めず、日々のケアの一環として根気強く続けることが大切です。
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