育毛剤のホルモンが気になる　知っておきたい薄毛対策

甲状腺や性ホルモンなど体内のバランスを保つものはいろいろありますが、髪にまつわるホルモンも見逃せません。薄毛や抜け毛の背景には、男性ホルモンだけでなく女性ホルモンの変動や加齢の影響など多様な要因があります。

育毛剤を使うとき、「ホルモン配合」とうたわれる製品に興味をもつ方も多いようです。実際に女性ホルモンが含まれるタイプの育毛剤、また男女兼用の医薬部外品やハーブを活用した製品など、その種類や効果はさまざまです。

この記事では、ホルモンと育毛剤の関係性を中心に、毛髪や頭皮の健康に役立つ情報を詳しく解説します。

育毛剤とホルモンの基礎知識

髪のボリュームや発育が気になり、育毛剤を探すと「ホルモン配合」の文字を目にすることがあるかもしれません。

育毛剤は薄毛の予防や発毛促進をめざす製品であり、エチニルエストラジオールなど女性ホルモン様成分を含んだ医薬部外品もあります。

ホルモンが髪に与える影響

ホルモンは体内で重要な役割を担う信号物質であり、薄毛には男性ホルモンだけでなく女性ホルモンも関与します。

女性ホルモンには髪を保ち、頭皮を保湿するような働きがあるとされ、加齢や出産、病後、ストレスなどでそのバランスが崩れると抜け毛や脱毛リスクが高まる可能性があります。

男性の場合も女性ホルモンを含む育毛剤を検討するケースがありますが、配合成分や使い方には注意が必要です。

育毛剤の役割と有効成分

育毛剤は薄毛や抜け毛を予防し、発毛を促進することを目的に使う製品です。医薬部外品として販売されるものには、センブリ抽出液、ニンジンエキス、ピリドキシン、エチニルエストラジオールなどの有効成分が含まれる場合があります。

メーカーによって配合内容は異なりますが、頭皮環境を整えたり、毛根に栄養を届けたり、脱毛を減らしたりといった効果が期待されます。

女性ホルモン配合のメリット

女性ホルモン配合の育毛剤の特徴としては、髪のボリューム感を支えるための保湿や皮脂コントロールが行われる点が挙げられます。特に出産後や更年期などホルモン変動が大きい時期に使用を検討する方も多いです。

男女兼用の製品であっても女性ホルモン様成分を謳うものがあり、使う側の性別を問わず、頭皮トラブルやかゆみを予防することを目指す場合があります。

日本の医薬部外品とホルモン

日本では、医薬部外品として認可された育毛剤であれば一定の効能や安全性が確認されています。女性ホルモンとしては、エストラジオールといった成分が配合されることがありますが、実際にホルモン濃度が高いわけではありません。

あくまで頭皮環境や髪の健康を整える目的でごく低濃度の成分を使う形が一般的です。

ホルモンに関連する主な成分

成分名	特徴
エチニルエストラジオール	女性ホルモン様の作用で頭皮を整え、抜け毛を抑制する可能性がある
プレグナンジオール	保湿や皮脂バランスを整える効果が期待される
エストラジオール	女性ホルモンの1種であり、育毛剤に少量が配合される場合がある
アルゲエキスなどの植物由来成分	ハーブや和漢成分として保湿や血行促進、ふけ・かゆみの改善を目指す

女性ホルモン配合育毛剤と男性用育毛剤の違い

育毛剤には「女性用」「男性用」「男女兼用」など複数のタイプがあり、違いは単にパッケージデザインというわけではなく、ホルモンや保湿成分の配合バランスに特徴が見られます。

ここでは女性ホルモンを前面に打ち出した製品と、男性用の育毛剤との相違点について詳しく見ていきましょう。

女性ホルモン配合の特徴

女性ホルモン配合型の育毛剤は、抜け毛に悩む女性のニーズに合わせて作られた場合が多く、頭皮の乾燥や皮脂バランスの乱れに対応する保湿成分が強化されていることがしばしばあります。

女性の頭皮は男性よりも皮脂量が少ない傾向があり、過度に洗いすぎるとフケやかゆみが出やすくなるので、優しく頭皮を保護する処方になりがちです。

男性ホルモン抑制との違い

男性用の育毛剤は、男性ホルモン（DHT）の産生を抑えるため、5αリダクターゼの働きを阻害するような成分が含まれることが多いです。

一方、女性ホルモン配合型はエストロゲン様のアプローチを中心に据えて、頭皮を保湿したり血行を促進したりする方向に重点を置く製品もあります。

両者の配合成分は似た部分もありますが、男性特有のAGA（男性型脱毛症）と女性特有のホルモンバランス変動とでは原因が異なるため、育毛剤の設計方針にも差が出ます。

女性ホルモン配合と男性ホルモン抑制

視点	女性ホルモン配合	男性ホルモン抑制
主な目的	頭皮の保湿とホルモン様作用で抜け毛を抑える	DHT生成を抑制し、男性型脱毛を予防
対象となる悩み	出産後、更年期などにおける薄毛、抜け毛	AGAに伴う前頭部や頭頂部の脱毛
代表的な有効成分	エチニルエストラジオール、ニンジンエキスなど	フィナステリド、デュタステリドなど（内服薬も含む）
頭皮環境への配慮	保湿や刺激の少ない処方が多い	皮脂分泌や炎症を抑える成分を配合

男女兼用タイプ

男女兼用として販売される育毛剤は、中立的な成分配合であることが多く、男女ともに使いやすいよう設計されます。

ただし「女性ホルモンが含まれているかどうか」「アルコール度合いはどれくらいか」「頭皮の刺激にならないか」などを確認しておくことが推奨されます。

男性が女性用製品を使用すること自体は可能ですが、あまりに女性ホルモンに偏った処方では理想的な効果が得にくいケースがあるかもしれません。

選ぶ際のポイント

育毛剤を選ぶときは、髪や頭皮の状態を把握し、自分の悩みに近い製品を探すことが大切です。

保湿やふけ、かゆみを優先的にケアしたいのか、それとも男性ホルモンによる脱毛抑制が最優先なのかという目的によって、配合成分や剤形が異なります。

製品の公式情報や有効成分一覧などを確認して、必要に応じて医師や薬剤師に相談すると安心です。

ホルモン配合育毛剤の効果と注意点

女性ホルモンやハーブ、和漢エキスなどが含まれる育毛剤には、実際にどのような効果が期待できるでしょうか。また、使用時にどのような注意点があるのかを知っておくと、トラブルを避けながらケアを進めやすくなります。

女性ホルモン配合による頭皮保湿と抜け毛予防

女性ホルモン配合によって期待される作用の1つは、頭皮を適度に保湿し、髪のボリューム感を支えやすくする点です。

女性ホルモンに近い成分が角質層を補うことで、乾燥によるフケやかゆみを減らし、結果的に抜け毛リスクを抑える可能性があります。

スカルプケア全般の効果

ホルモン配合製品に限らず、多くの育毛剤は血行促進や頭皮の炎症抑制、毛根への栄養補給などを目的とし、ハーブのエキス（例えばセンブリ、ニンジンエキスなど）は、頭皮のめぐりを助け、発毛を促す効果が期待されます。

日本で市販される育毛剤の多くが医薬部外品としての認可を受け、薄毛対策をサポートする品として利用が広がっています。

使用方法と塗布時の注意

ホルモン配合の育毛剤を使うときは、頭皮に直接塗布する前に髪を分けて地肌を露出させる方法が望ましいです。塗布後は指の腹でマッサージするようになじませ、頭皮全体に成分が行き渡るように工夫します。

洗髪後の清潔な状態で塗ると吸収が高まる場合がありますが、過度な量をいっぺんに使うよりは、少量を継続的に使うほうが効果的です。

育毛剤塗布時に気をつけたいポイント

• 髪をよく乾かしてから頭皮につける
• 一定の間隔でマッサージし、血行を促進
• 高頻度で洗い流さず、頭皮に浸透させる時間をとる
• 刺激を感じた場合は使用を中止し、原因を調べる

副作用やアレルギーのリスク

女性ホルモン配合育毛剤では、ホルモン量そのものは極微量とされるため、一般的には血中ホルモンへ大きな影響を及ぼすリスクは低いといわれます。

ただし、アレルギー反応やかぶれを起こす場合があるので、刺激が強いと感じたら使用を中断し、医師や薬剤師に相談してください。

人によってはアルコール成分の刺激が合わないこともあるため、成分表や「医薬部外品」の表示を確認することが重要です。

育毛剤で起こりうる主なトラブル

症状	考えられる原因
かゆみや赤み	アルコールや香料、ホルモン様成分への皮膚反応
かぶれ、湿疹	過敏症による炎症、使用量や塗布回数の過多
ニオイが気になる	成分固有の匂い、または配合されたハーブや香料など
ベタつき	製品特有の粘度や頭皮に対する洗い残し

ホルモン関連の薄毛とAGAの違い

日本では男性の薄毛といえばAGA（男性型脱毛症）の知名度が高いですが、ホルモンバランスに起因する薄毛や抜け毛は女性にも起こり得ます。

出産後や更年期の急激なホルモン変動は、髪が抜け落ちやすい環境を生むことがあるため、予防や早めのケアが大切です。

AGA（男性型脱毛症）との相違

AGAは男性ホルモン由来の脱毛が中心であり、前頭部や頭頂部から徐々に薄くなるパターンが多いです。

ホルモン配合の育毛剤を使うよりも、男性ホルモン変換酵素（5αリダクターゼ）を抑える薬用成分（フィナステリドなど）に注目することが主流です。

一方、ホルモン配合育毛剤は女性の頭頂部全体や分け目が目立ってきたなど、びまん性の薄毛対策に適している場合があります。

更年期や出産後の女性の抜け毛

女性ホルモンが急減する時期として更年期はよく知られていて、女性ホルモンが減少し、相対的に男性ホルモンが優位になることで髪が細くなるケースがあります。

出産後に抜け毛が増えるのも、妊娠中に高まっていた女性ホルモンが一気に落ち着くためです。

人生のライフステージごとにホルモンバランスが変わる女性は、頭皮ケアを意識しておくことで抜け毛リスクを軽減できる可能性があります。

ホルモン異常や甲状腺疾患との関連

甲状腺ホルモンの異常（例えば甲状腺機能低下症など）でも抜け毛は増える場合があります。髪だけでなく体全体の新陳代謝が落ちて、疲れやすい、むくみやすい、寒がりなどの症状がみられることが多いです。

育毛剤を使っても髪質が改善しないと感じるときは、甲状腺やホルモン分泌の異常がないか医療機関で確認してください。

成分表からわかる育毛剤選びのポイント

育毛剤を購入するときに、成分表示を見てどんなエキスやホルモン様成分が入っているかを確認することは有益です。商品ページやパッケージに書かれている情報を理解すると、自分が求める効果に合った品かどうかを判断しやすくなります。

有効成分をチェック

日本で医薬部外品として販売される育毛剤には、有効成分が明記されています。例えば、「エチニルエストラジオール」「センブリエキス」「ピロクトンオラミン」など、頭皮環境改善や発毛促進を目指す成分が含まれます。

配合比率までは公開されていないことが多いですが、有効成分の種類を比較するだけでもある程度の選択材料です。

よくみられる有効成分

成分名	主な働き
エチニルエストラジオール	女性ホルモン様作用による抜け毛予防と頭皮の保護
センブリエキス	血行促進や毛母細胞への栄養供給サポート
ニンジンエキス	頭皮の血行を促して毛根を元気づけ、発毛を助ける
ピロクトンオラミン	菌の増殖や頭皮トラブルの予防、フケ・かゆみ対策
グリチルリチン酸ジカリウム	頭皮の炎症を鎮め、かゆみや炎症の悪化を抑える

ハーブや植物エキスの活用

ハーブ健康本舗や和漢などの名前がついている製品は、多様なハーブエキスを配合することで、自然由来の保湿や血行促進効果を狙っています。アルコール臭や薬剤臭が苦手な方には、ハーブ由来の香りを取り入れた育毛剤が魅力的です。

ただし、ハーブでもアレルギーを起こす人もいるので、肌に合わないと感じた場合は利用を中断してください。

医薬部外品と化粧品の違い

育毛剤には医薬部外品と化粧品があり、医薬部外品は、厚生労働省が有効成分の効果をある程度認めているカテゴリーであり、「発毛促進」や「抜け毛を予防する」といった効能を表示できます。

一方、化粧品の場合は比較的マイルドな配合で、「頭皮ケア」や「髪を保護する」などの表現にとどまり、より積極的な対策を求めるなら医薬部外品を選ぶほうがよいかもしれません。

育毛剤を活かすための頭皮ケアと生活習慣

ホルモン配合の育毛剤を使うにしても、頭皮環境が乱れていたら思うような効果を得にくいかもしれません。育毛剤頼みではなく、日々の頭皮ケアや生活習慣を見直すことが薄毛対策では大切です。

頭皮マッサージとシャンプー選び

育毛剤の成分を有効に働かせるために、頭皮を清潔かつ柔軟に保つ必要があり、皮脂や汚れを落とすためにシャンプーを使いますが、洗浄力が強すぎるものは逆にかゆみやフケを招くおそれがあります。

自分の頭皮タイプに合ったシャンプーを選び、洗髪後に育毛剤を塗布しやすい状態にするのが理想です。シャンプー中やお風呂あがりに、指の腹を使った頭皮マッサージを取り入れると血行を促進できます。

シャンプーと頭皮環境にまつわるポイント

• アミノ酸系や低刺激処方のシャンプーを検討
• 爪を立てず、指の腹で洗う
• 洗った後はしっかりすすぎ、シャンプー成分を残さない
• タオルドライ後は素早く乾かして雑菌繁殖を抑える

食事と栄養バランス

髪の主成分はケラチンと呼ばれるタンパク質であり、良質なタンパク質摂取が不足すると毛髪のコシやハリが失われやすくなります。

ビタミンやミネラルも体の健康に欠かせないため、髪のためのヘルスケアとしてバランスの良い食事を意識するといいでしょう。

日本人の食生活は炭水化物中心になりがちですが、肉や魚、大豆製品などのタンパク質源を適度に摂り、毛髪を育む土台を整えるよう心がけます。

髪と頭皮によい栄養

栄養素	期待される効果	食品例
タンパク質	ケラチン生成に必要	肉、魚、卵、大豆製品など
ビタミンB群	代謝をサポート、頭皮の血行促進	レバー、豚肉、豆類、緑黄色野菜など
ビタミンC	コラーゲン合成を助け、抜け毛予防	柑橘類、ピーマン、ブロッコリーなど
ミネラル	亜鉛や鉄が毛髪生成に関与	牡蠣、牛肉、ほうれん草など

睡眠やストレス管理

髪の成長に関わるホルモンは深い睡眠中に分泌されるため、睡眠不足が続くと抜け毛や薄毛が悪化するリスクがあります。

さらにストレスが慢性化すると、自律神経やホルモンバランスが乱れて頭皮の血行が悪くなる恐れあるので、適度な運動や趣味、リラックス時間を確保することが大切です。

生活習慣チェック

育毛剤を塗っても、喫煙や過剰な飲酒、偏った食生活など髪にマイナスとなる習慣が多ければ、効果を打ち消す可能性があります。ホルモンバランスを乱す大きな原因が生活習慣に潜んでいないか、時々チェックしてみるのがよいでしょう。

育毛剤の費用や購入のコツ

育毛剤は製品ごとに価格や特徴が大きく異なるため、商品選びは慎重に行いたいところです。初めて利用する場合はどのような基準で製品を選んだらよいのか、費用や送料、追加のケア商品などに関して考えてみます。

価格帯とコストパフォーマンス

育毛剤の価格は1,000円台から1万円を超えるものまで幅広く、医薬部外品やハーブ配合などの付加価値によって変動します。

高価だからといって必ずしも自分に合うわけではありませんが、安すぎる製品は有効成分が少なかったり品質面で不安があったりすることもあるので、使用する量や継続期間を考慮して、1か月あたりのコストを試算すると良いです。

参考となる育毛剤の価格表

製品タイプ	価格帯（1本あたり）	特徴
女性ホルモン配合タイプ	2,000円～6,000円程度	頭皮保湿や女性向け処方が多い
AGA対策の男性用タイプ	3,000円～8,000円程度	男性ホルモン抑制や頭皮ケア成分が中心
男女兼用の医薬部外品	1,500円～5,000円程度	幅広い層に使いやすい中間的な製品が多い
ハーブや和漢配合タイプ	2,000円～10,000円程度	自然由来成分をふんだんに使った製品など

通販や公式サイトの利用

育毛剤はドラッグストアでの店頭販売だけでなく、公式サイトや通販サイトでも数多く取り扱われています。

公式サイトから購入するメリットとしては、ラインナップや製品の詳細情報が豊富であること、定期購入の割引や返金保証などが設けられている場合が多いことが挙げられます。

購入時は送料や支払い方法、返品可能期間などを確認するとトラブルを避けやすいです。

• 公式サイトにはキャンペーンやポイント制度があることが多い
• 通販で比較検討できる
• 頭皮ケアシャンプーなど追加商品も併せて検討すると効率的

配送と注意点

通販で購入する際は、商品がどの程度で届けられるのか、宅配業者や日時指定の可否などにも着目すると便利です。

店舗で直接買う場合と比べて現物を見られない分、詳細な情報をサイトでチェックしてから買い物かごに入れると失敗が少なくなります。

使い始める前の心構え

育毛剤は即効性よりも継続使用による効果を狙う製品が多く、1～3か月程度は様子を見ながら使用し、抜け毛の量や髪のハリを観察してください。

あまりにも急激に悪化したり、頭皮に合わない症状が出た場合は医師や薬剤師への相談をおすすめします。

よくある質問と疑問点

育毛剤やホルモン配合製品について、初めて使用する方はさまざまな疑問を抱えるかもしれません。ここでは、よく寄せられる質問や悩みを取り上げ、それぞれに対するヒントを示します。

女性が男性用育毛剤を使っても大丈夫？

結論からいえば、使用自体は可能です。ただし、男性用の育毛剤は男性ホルモン抑制成分などが中心となるため、女性の薄毛原因に十分対応しきれないことがあるかもしれません。

また、女性ホルモン配合製品のほうが頭皮環境を保湿する工夫がされている場合もあるので、悩みや肌質に合わせて選んだほうが無難です。

産後の抜け毛に育毛剤は効く？

産後の抜け毛はホルモン変動が大きな原因なので、放置しても数か月で自然に回復するケースが多いです。ただし、頭皮ケアを強化したり育毛剤を使うことで、髪を健やかに保つサポートができる可能性があります。

産後は育児や疲れが重なる時期なので、無理のない範囲で頭皮や栄養面をケアするとよいでしょう。

フケやかゆみに困っているが使っても平気？

医薬部外品の育毛剤のなかにはフケやかゆみの発生を抑える成分が含まれることもあります。

もし既にフケがひどい場合は、頭皮の炎症が進んでいる可能性も考えられるので、育毛剤だけに頼らず薬用シャンプーや皮膚科受診も選択肢に含めてください。

育毛剤はどれくらいの期間使い続ける？

一般的には3か月から6か月程度は使用を継続し、効果の有無を判断するといわれます。髪の生え変わりや毛周期は長く、すぐに目に見えた発毛効果が出るわけではありません。

根気強く続け、明らかに異常が起きたと感じたら専門家に相談することが望ましいです。

参考文献

Inui S, Itami S. Androgen actions on the human hair follicle: perspectives. Experimental dermatology. 2013 Mar;22(3):168-71.

York K, Meah N, Bhoyrul B, Sinclair R. A review of the treatment of male pattern hair loss. Expert opinion on pharmacotherapy. 2020 Mar 23;21(5):603-12.

Jain R, De-Eknamkul W. Potential targets in the discovery of new hair growth promoters for androgenic alopecia. Expert opinion on therapeutic targets. 2014 Jul 1;18(7):787-806.

Kaufman KD. Androgen metabolism as it affects hair growth in androgenetic alopecia. Dermatologic clinics. 1996 Oct 1;14(4):697-711.

Varothai S, Bergfeld WF. Androgenetic alopecia: an evidence-based treatment update. American journal of clinical dermatology. 2014 Jul;15:217-30.

Asfour L, Cranwell W, Sinclair R. Male androgenetic alopecia. Endotext [Internet]. 2023 Jan 25.