
「◯◯するとはげる」という噂は数多く存在しますが、その中でもよく耳にするのが「オナニーするとはげる」という説です。
思春期の青年が盛り上がるにはおもしろいお話ですが、薄毛(AGA)に悩む方からすると単なる笑い話とは受け取れないですよね。
そこで今回は、自慰行為と薄毛には因果関係があるのかを医学的根拠に基づき解説していきます。
前田 祐助
AGAメディカルケアクリニック 統括院長
【経歴】
- 慶應義塾大学医学部医学研究科卒業
- 慶應義塾大学病院 初期臨床研修課程終了
- 大手AGAクリニック(院長)を経て、2018年AGAメディカルケアクリニック新宿院を開設

「オナニーではげる」説は本当か|自慰行為がAGAの直接的な原因になることはない

結論から言いますと、自慰行為をしたからといって薄毛症状が悪化することはありません。
これは性行為による射精でも同様のことが言えるので、オナニーとセックスどちらの場合も薄毛を誘発することはないのでご安心ください。
ではなぜ、オナニーで薄毛になるという説が浮上したのでしょうか?その原因は、オナニーと薄毛の両方に共通する男性ホルモンにあります。
オナニーではげると言われる理由=男性ホルモン値が増加するため
オナニーが薄毛の原因になると言われる理由の一つが、男性ホルモンの分泌量です。
射精と薄毛のメカニズムを説明する上で重要になるのが、テストステロンという男性ホルモンの存在です。テストステロンは男性の肉体と精神の健康を支えるホルモンで、筋肉の増強や向上心をアップさせるはたらきがあります。
自慰行為をすると、テストステロンの分泌量が大きく変化します。どのような変化かというと、勃起前から射精直前までテストステロン値が急上昇し、射精中をピークに急降下するというものです。
自慰行為と薄毛のメカニズムには、どちらも「男性ホルモンの増加」が関係します。「オナニーするとはげる」という噂は、この共通点によって広まったものと考えられます。
薄毛の原因になるのは「ジヒドロテストステロン」

男性の薄毛は、ジヒドロテストステロン(DHT)という男性ホルモンが原因で起こります。
DHTは、テストステロンが5αリダクターゼという還元酵素と結合することで生成されるホルモンです。頭皮に存在するホルモン受容体と結びつくことで、抜け毛の直接原因となる脱毛因子(TGF-β)を増殖させます。
これによってヘアサイクルに異常が生じ、抜け毛の量が増えていくのが薄毛のメカニズムです。
DHTの本来のはたらきは胎児期における男性器の形成です。男の赤ちゃんが母親の胎内で成長する過程で必要となり、陰茎や陰嚢の分化という非常に重要な役割を担います。
思春期以降は薄毛やニキビ、前立腺肥大などの原因となることが多く、成人男性にとって注意すべきホルモンと言えるでしょう。
AGAの発症は遺伝的要因が大きい

男性が薄毛になるかどうかを決めるのは、遺伝的な要因が非常に大きいです。
家族の薄毛が子や孫に遺伝する確率としては、
- 母方の祖父が薄毛の場合で約75%
- 母方の祖父と曽祖父ともに薄毛の場合で約90%
という見方があります。
AGA治療のクリニックでは、遺伝の可能性を探るために家族歴をヒアリングするのが一般的です。患者様からお話を伺うと、やはりご家族に薄毛の方がいる場合が多いです。
また、生活習慣やストレスなどが薄毛の進行を悪化させる原因となることもわかっています。「もしかしてAGAかも?」と思う方は、クリニック受診前のセルフ診断として家族に薄毛がいるかどうかを確認してみるといいでしょう。
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AGAの予防に有効な3つの方法

AGAを発症している場合、薄毛症状を改善するには以下3つの方法がおすすめです。
- AGA治療
- 生活習慣の見直し
- ストレス解消
ここからは、それぞれの方法について詳しく説明していきます。
方法①AGA治療

AGAによる薄毛を確実に改善するには、AGA治療を受けるのがもっとも効果的な方法です。
AGA治療は内服薬と外用薬をベースに進めていき、早い方では3ヶ月ほど、多くの患者様は6ヶ月ほどで毛髪の変化を実感します。
薬の種類としては、
- 薄毛の進行を予防する「守り系」
- 薄毛部位を発毛させる「攻め系」
があり、AGAの進行レベルや患者様の理想に合わせて適切な薬を処方します。投薬治療のほか、頭皮に発毛成分を直接注入するメソセラピーや、自分の毛髪を薄毛部位に移植する植毛などがあります。
方法②生活習慣の見直し
AGAは、睡眠や食生活、喫煙などの生活習慣の乱れによって悪化することがあります。
毛髪は食事から摂取した栄養素をもとに成長しますが、栄養バランスが悪い食事が続くと髪の成長に必要な栄養を十分に補給することができません。タンパク質や亜鉛、鉄分などの栄養素を意識的に取り入れて、育毛につながる食生活を心がけることが大切です。
睡眠不足や喫煙は、血管収縮による血行不良を招きます。栄養分は血液によって頭皮まで運ばれるので、血流が悪くなれば栄養が十分に行き渡らず、髪の成長には悪影響です。
また、過度な飲酒はアルコールの分解に余分な栄養が消費されます。飲酒量が多ければ多いほど、育毛に使われる栄養が不足することになるため、お酒の飲み過ぎにも注意が必要です。
薄毛予防のためにも、過度な飲酒は控えまとまった睡眠時間を確保する。そして、喫煙習慣のある方は徐々に本数を減らし最終的に禁煙することを目指していきましょう。
方法③ストレス解消
頭皮の血行不良が薄毛の原因となるという点では、過度なストレス要注意です。
ヒトの体は、ストレスを感じると自律神経が乱れ交感神経が活発になります。交感神経が優位な状態では血管収縮が起こり、その時間が長く続くことで髪の成長に必要な栄養分が不足することに。
「ストレスではげる」とはよく言いますが、強いストレスを感じて生活している方には薄毛症状でお悩みの方が多いです。薄毛だけでなく心身の健康に悪影響をもたらすので、うまく気分転換をしながらストレスとうまく付き合っていきましょう。
オナニーで薄毛が悪化することはありません|AGAの疑いがある方は当院までご相談ください

「オナニーするとはげる」説は、自慰行為と薄毛に男性ホルモンの増加が関係していることから派生したものです。
自慰行為と薄毛で増える男性ホルモンはそれぞれ別のものなので、自慰行為で薄毛が悪化することを心配する必要はありません。
その上で、以前と比べて薄毛が悪化しているという方はAGA発症の可能性を疑うべきです。AGAは進行性の脱毛症なので、放置すると今よりさらに薄毛が進行するでしょう。
薄毛でお悩みの方は、治療実績が豊富な当院までご相談ください。当院はこれまでに3万人以上の薄毛治療を行い、99.2%の方が発毛効果を実感されています。
「これ以上はげたくない」「発毛薬に興味がある」という方はお話するだけでも構いません。初回カウンセリングと初診料はどちらも無料なので、電話・メール・LINEお好きな方法でお気軽にお問い合わせください。