AGAに効果的な注射治療とは？メソセラピーの効果や副作用、費用を解説

「注入治療はAGAにどのくらい効果があるのかな…」

「AGAの注入治療はやっぱり高い費用がかかるのかな…」

本記事では、そんな疑問を解決。注入治療の仕組みや効果、費用まで徹底的に解説していきます。

これからAGA治療を始めようとしている方、すでに治療をしていて注入治療を検討している方は是非最後までご覧ください。

AGAとは

AGAとは、男性ホルモン型脱毛症（男性型脱毛症）のことで、Androgenetic Alopeciaの略称。

AGAは主に男性ホルモンや遺伝が原因で、額や頭頂部の髪の毛が薄くなったり抜けたりする進行性の脱毛症です。

AGAは年齢とともに発症率が高くなり、20代で約10%、30代で約20%、40代で約30%、50代以降で約40%に達すると言われています。

AGAの原因は、男性ホルモンの一種であるテストステロンが体内の酵素によってDHT（ジヒドロテストステロン）という物質に変化し、DHTが毛根にある受容体と結合することで、髪の毛の成長期を短くしてしまうこと。

これにより髪の毛は細く短くなり、最終的には抜け落ちてしまいます。

AGAは、症状が軽い早期のうちに治療を開始することが改善の鍵となります。

ここでは、AGAの治療法のひとつである注入治療（メソセラピー）を紹介していきます。

AGAの注入治療（メソセラピー）とは

注入治療はAGAの治療法のひとつです。注入治療は、「メソセラピー」とも呼ばれます。

ここから、注入治療（メソセラピー）について詳しく説明していきます。

AGA注入治療（メソセラピー）の主な成分8つ

注入治療（メソセラピー）で注入される成分はクリニックによって異なります。

AGAメディカルケアクリニックでは、発毛効果と育毛効果が高い以下の8つの成分を使用しています。

1. ミノキシジル
2. 成長因子IGF-1
3. 成長因子VEGF
4. 成長因子bFGF
5. コエンザイムQ10
6. ヒアルロン酸
7. 銅ペプチド
8. 複合ビタミン

ミノキシジル

ミノキシジルは、内服薬や外用薬にも含まれている成分。

血管を拡張させることで頭皮の血行を改善するほか、毛乳頭細胞を刺激し髪の成長因子を増殖させることで発毛を促進させる効果が期待できます。

ミノキシジルは、もともとは高血圧の方のための治療薬として開発されたという経緯があります。そのため、多くの方にとっては問題なく使用できるとはいえ、一部の方には体質に合わない可能性もあります。

外用薬は内用薬に比べるとミノキシジルの含有率が低いため、副作用のリスクは和らぐと言われていますが、これも医師の判断が不可欠となります。

成長因子IGF-1

成長因子IGF-1はインスリン様成長因子とも呼ばれます。

毛髪の細胞分裂を活性化させることで発毛を促進する効果や、毛包を刺激して強く健康な髪を育む効果があると言われています。

成長因子VEGF

成長因子VEGFは血管内皮成長因子とも呼ばれます。

細胞の分裂を促進させ新しい毛細血管を生成することで髪に栄養を届けやすくし、毛髪の太さと分布度を高めて発毛を促進する効果が望めます。

成長因子bFGF

成長因子bFGFは線維芽細胞成長因子とも呼ばれます。

毛乳頭細胞を活性化させることでコラーゲンやエラスチン、ECMの合成をサポートし、発毛を促進する効果が期待できます。

コエンザイムQ10

コエンザイムQ10は、体内で自然に生成されるタンパク質。

抗酸化作用により血管の酸化を予防し、細胞の再生を促進する効果があるとされています。

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸は、保湿効果によって頭皮の余分な皮脂を抑制。

頭皮環境を整えることで発毛を促進させる効果が期待できます。

銅ペプチド

銅ペプチドは、薄毛の原因となる男性ホルモンを抑制すると言われています。

AGAは、男性ホルモンのひとつである5α還元酵素やDHT（ジヒドロテストステロン）が過剰に生成されることが原因で発症するとされます。

銅ペプチドは5α還元酵素を阻害する効果があり、脱毛の抑制が望めます。

複合ビタミン

複合ビタミンは毛髪の元になるアミノ酸の代謝を促進する効果があると言われています。

アミノ酸はタンパク質の構成要素であり、髪の成長と健康に欠かせない要素。

アミノ酸の供給が確保されることで、髪の成長に必要な栄養素が提供されます。

続いては、注入治療（メソセラピー）がAGAの改善に作用するメカニズムを見ていきます。

注入治療（メソセラピー）の仕組み

注入治療（メソセラピー）は、注射を使用して頭皮に成長因子を注入する治療法です。

成長因子（グロースファクター）とは、動物の体内で細胞の増殖や分化を促進するタンパク質の総称であり、傷の修復や毛髪などの生成を促しています。

成長因子が不足すると傷の治りが遅くなったり、髪が薄くなったりすると考えられています。

注入治療（メソセラピー）では、成長因子（グロースファクター）などの有効成分を頭皮に直接注入し、頭皮から毛根周辺まで成長因子を浸透させることで発毛を促します。

注入治療（メソセラピー）はAGAの改善に効果的だと説明しました。

では、どのくらいの期間で効果が見られるのでしょうか。

ここからは、注入治療（メソセラピー）の効果について解説していきます。

注入治療（メソセラピー）の効果

注入治療（メソセラピー）は、治療開始から3〜4ヶ月程度で、頭皮や毛髪に変化が見られると言われています。

一般的には、1クール6〜12回の施術で、2〜4週間に1回ペースで治療を継続することになります。

体質や薄毛の状態によっても変わりますが、1クールを終えるまでの期間は6ヶ月〜1年程度だと言われています。

多くの場合、1クールの治療を終える頃にはある程度毛髪が生え揃いますが、回数の追加を希望する場合は医師に相談しましょう。

注入治療は内服薬と外用薬と併用して施術を行うことでより効果を得られると考えられています。

内服薬は毛髪だけでなく全ての体毛に作用しますが、メソセラピーは薄毛が気になる特定の箇所に作用します。

メソセラピーの薬液が内服薬と外用薬の働きを助けることで、相乗効果が望めるのです。

「内服薬や外用薬で治療を行っているけれど効果に満足できていない」、という方は注入治療を追加で行うのがおすすめです。

治療を始める際、副作用のリスクについて理解しておく必要があります。

続いて、注入治療（メソセラピー）の副作用について説明していきます。

女性も注射を使って治療できる？

プロペシアやザガーロなど、AGA治療薬としてよく知られている薬の一部は、女性への服用ができない決まりとなっています。しかし、ミノキシジルは女性にとって害がないことが確認されており、発毛カクテル注射での薄毛治療は可能です。

注入治療（メソセラピー）の副作用

注入治療は、副作用のリスクがほとんどないと言われています。

メソセラピーの薬液は薄毛が気になる箇所にピンポイントに注入され、全身の血液循環に流入することがないためです。

内服薬や外用薬は、頭皮の痒みや動悸、食欲不振などの副作用が起こるリスクを伴います。

一方で、注入治療は副作用がほとんどないことに加え、注入する成分も人体に無害な成分であるため持病や体質が理由で投薬治療を行えない方にも有効的です。

ごく稀に、注射器の注入部分に細かい点状の出血が現れる「点状出血」が見られる場合があります。

数日〜1週間程度で自然に治るため、過度に心配する必要はありません。

ミノキシジルの副作用は？

ミノキシジルも、他の治療薬と同様に、副作用のリスクがゼロではありません。具体的に、代表的な副作用について見てみましょう。

内服薬の代表的な副作用

• 倦怠感、頭痛、動悸、むくみ
• 全身の毛が濃くなる、伸びる

ミノキシジルは、血流の改善によって薄毛や抜け毛を予防し、発毛を促進させる効果が期待できます。しかし、この血流改善の作用が、一部の人にとっては心臓に負担をかけすぎることとなり、倦怠感や頭痛、動悸、むくみなどが起こる可能性もあると言われています。特に、心臓に持病がある方は十分に説明し相談しましょう。

また、髪の毛だけでなく、全身の体毛が濃くなったり伸びたりする副作用もあります。体毛の濃さに悩んでいる方は、その旨を医師に伝えて、検討していきましょう。

外用薬の代表的な副作用

外用薬の使用では、頭皮のかゆみや赤みが発生する副作用が報告されています。使用時には、頭皮の状態をよく確認しておくことが大切です。

注入治療（メソセラピー）の仕組みや副作用を解説してきましたが、やはり一番気になるのは費用ではないでしょうか。

注入治療（メソセラピー）にかかる費用を説明していきます。

注入治療（メソセラピー）の費用

注入治療（メソセラピー）の費用相場は6〜12回で20万円〜80万円と言われています。

注入治療（メソセラピー）は自由診療であることに加え、クリニックによって注入する成分が異なるため費用に差が生まれやすく、相場の範囲も広くなっています。

注入治療は1回の施術で効果を得られるものではなく、複数回にわたり施術することで効果が期待できる治療法。

そのため、複数回の施術をまとめた「1クール」で費用が設定されているクリニックがほとんどです。

1回ごとの費用を設定しているクリニックもあり、相場は6万円と言われています。

注入治療（メソセラピー）について理解は深まってきましたか？

注入治療（メソセラピー）を始める前に、実際の施術の流れを把握しておきましょう。

注入治療（メソセラピー）の施術の流れ

注入治療は、上の画像のような手順で行います。ひとつずつ解説していきます。

注射する部位を選択する

成長因子を注入する部位を選択します。

個人差がありますが、数十箇所に注入していくことになります。

施術部位を10秒程度冷却する

注入時の痛みをさらに和らげるために、頭皮を保冷材などで冷やします。

成長因子を頭皮に注入する

医師が注射器を使用して、事前に選択した部位に成長因子を注入。

注入する範囲の広さにもよりますが、この作業にかかる時間は約10分間です。

施術部位を再び10秒程度冷却する

施術が完了した後、頭皮に対する刺激を軽減させるために頭皮を冷却します。

施術後は頭皮を優しく扱い、特定の注意を払いましょう。

注入療法（メソセラピー）全体にかかる施術時間は約15分。

入院の必要がないので、社会人の方でも仕事を休むことなく休日を利用して施術を受けられます。

ここまで、注入治療（メソセラピー）について解説してきましたが、AGAには他にも治療法があります。

AGAの主な治療方法

注入治療（メソセラピー）以外のAGAの主な治療法は以下の3つです。

1. 内服薬
2. 外用薬
3. 自毛植毛

ひとつずつ紹介していきます。

①内服薬

内服薬とは飲み薬のことです。AGA初期の場合は、内服薬と外用薬を併用した治療を行うことが多くなっています。

AGA治療に使われる内服薬には、プロペシア・フィナステリド・ザガーロ・ミノキシジルタブレットなどがあり、種類によって効果や副作用、料金が異なってきます。

以下の表を見ながら、それぞれの内服薬を比較してみましょう。

内服薬	主成分	効果	副作用	料金
プロペシア	フィナステリド	AGAの進行を抑制	・リビドー減退 ・勃起機能不全 ・射精障害 など	8,000円/月
フィナステリド	フィナステリド	AGAの進行を抑制	・リビドー減退 ・勃起機能不全 ・射精障害 など	4,000円/月
ザガーロ	デュタステリド	AGAの進行を抑制	・肝機能障害 ・過敏症 ・蕁麻疹 など	10,000円/月
ミノキシジルタブレット	ミノキシジル	発毛機能を促進	・低血圧 ・頭痛 ・発熱 ・吐き気 など	8,000〜13,000円/月

プロペシアは、AGAの原因となる男性ホルモンである「DHT」を生成する「5αリダクターゼ」を阻害する働きがあります。

AGAへの有効性や使用時の安全性が認められ、多くのクリニックで第一選択薬として処方されている内服薬です。

ザガーロは、プロペシアよりも「5αリダクターゼ」を阻害する働きが強いと言われており、プロペシアで十分な効果が見られなかった場合に服用されます。

参考：男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版

②外用薬

外用薬とは塗り薬のことです。AGAに使われる主な外用薬はミノキシジルであり、薄毛が気になる部位に直接塗布することで発毛を促進する効果があると言われています。

内服薬であるミノキシジルタブレットと比べて重度の副作用が起こるリスクが少ないのが大きな特徴です。

ミノキシジルタブレットは毛髪だけでなく全身に作用するため、体毛が濃くなる可能性もあります。

ミノキシジルの場合は、薄毛が気になる部分にだけ塗布できる外用薬もおすすめです。

③自毛植毛

自毛植毛は自分の後頭部や側頭部の毛髪を、薄毛が気になる部位に移植する治療法です。

自毛植毛では、移植した毛髪が生着するとその後も半永久的に成長していくため、一度の手術で薄毛を改善することができます。

1回の手術費用は120〜360万円と高額ですが、継続的なメンテナンスも必要ありません。

自毛植毛は、AGAの進行が進んでおり投薬治療で効果を感じられない人におすすめの治療法です。

AGAの注入治療（メソセラピー）に関するよくある質問

AGAの注入治療に関するよくある以下の3つの質問を解決していきます。

1. 痛みはありますか。
2. 施術当日は洗髪してもいいですか
3. 注入治療に含まれる成分はなんですか。

AGAの注入治療（メソセラピー）はAGAメディカルケアに相談

本記事では、AGAの注入治療（メソセラピー）について解説してきました。

注入治療（メソセラピー）は、AGA治療の中でも比較的新しい治療方法なため、疑問や不安がある方も多いと思います。

主治医制度を取り入れているAGAメディカルケアでは担当医が常に変わらず、患者の悩みや不安にきちんと寄り添ってくれるので安心です。

AGAメディカルケアは、無料カウンセリングを行っています。

注入治療（メソセラピー）を検討している人は、実績が豊富なAGAメディカルケアに相談してみましょう。