頭皮の日焼けがはげにつながるって本当？紫外線と薄毛の関係を徹底解説

この記事を読んでいる方の中には、「頭皮が日焼けすると薄毛になる可能性が高くなる」といった噂を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。頭皮が日焼けすると薄毛のリスクが高まるのは本当なのでしょうか。

本記事では、頭皮の日焼けとはげの関係性や日焼けの予防方法について解説していきます。日焼けと薄毛にはどんな関係があるのか把握することで、薄毛対策への大きな1歩になること間違いなしです。

頭皮の日焼けとはげには関係があるの？

結論、頭皮の日焼けははげにつながる可能性があります。頭皮と薄毛には関係性があるのです。

では具体的にどんな関係性があるのか、以降でさらに詳しく説明していきます。

頭皮が日焼けするとはげやすくなる3つの理由

前章で、頭皮が日焼けるとはげにつながる可能性があることが分かりましたが、具体的にどんな関係があるのでしょうか。ここでは、頭皮が日に焼けるとはげやすくなる理由についてさらに詳しく解説していきます。

以下が、頭皮の日焼けによってはげやすくなる主な3つの理由です。

1. 頭皮の乾燥
2. 髪の毛のキューティクルが傷つく
3. 頭皮が老化する

それぞれ詳しく説明していきます。

①頭皮の乾燥

紫外線を浴びた頭皮は、乾燥しやすくなるのです。紫外線は、皮膚の表面にあり肌の水分を逃さないように守っているバリア機能に、ダメージを与える働きがあります。そのため頭皮が紫外線を浴びると、頭皮の水分が逃げやすくなり乾燥してしまうのです。

頭皮が乾燥するとフケが目立つようになり、フケが増えると毛穴が詰まって髪の毛が成長しにくくなります。成長が十分に行われていない髪の毛は抜けやすくなったり切れやすくなったりするため、薄毛につながるのです。

②髪の毛のキューティクルが傷つく

髪の毛の日焼けは頭皮の日焼けと直接的な関係はありませんが、間接的にはげにつながるため注意しておきましょう。髪の毛が日焼けすると、髪の毛を守っているキューティクルが紫外線のダメージではがれ、切れ毛や枝毛を引き起こすことになります。

キューティクルとは、髪の毛の表面を覆っているうろこ状のもののこと。キューティクルはたんぱく質でできているのが特徴です。髪の毛が日焼けすると、紫外線の影響でたんぱく質が壊れ、キューティクル層間のつながりが弱まりキューティクルがはがれてしまいます。キューティクルがはがれると、枝毛・切れ毛になりやすいため、薄毛やはげにつながるのです。

（参照：花王「太陽光・紫外線の影響」、花王「髪の構造」）

③頭皮が老化する

頭皮が紫外線を浴びると老化が進行し、薄毛を引き起こしやすくなります。頭皮が老化するとは、頭皮が酸化する状態のこと。頭皮が酸化して老化すると、髪の毛をつくる毛母細胞がうまく機能しなくなり、新しい髪の毛が生えづらくなってしまうのです。

頭皮を日焼けすると様々な頭皮トラブルを招いてしまうため、日常的に日焼け対策を行うことが必要です。

【5選】頭皮の日焼けを防ぐ方法

はげを防ぐためには、日頃から紫外線を浴びないように対策を行うことが大切。気象庁によると、曇りの日は晴れの日の約60％、雨の日は約30％の紫外線量があるようです。（引用：気象庁　曇りと紫外線）

以下が頭皮の日焼けを防ぐ方法5選です。晴れの日はもちろん、曇りの日も雨の日もしっかり対策をしましょう。

1. 帽子をかぶる
2. 日傘をさす
3. 日焼け止めを塗る
4. 髪型を変える
5. 頭皮を保湿する

それぞれ以下で詳しく説明していきます。

①帽子をかぶる

頭皮の日焼けは、帽子をかぶることで防げることが期待できます。

ただし、帽子の素材には注意をしましょう。帽子の素材によっては紫外線を完全にはカットすることはできません。最大限に頭皮の日焼けを防ぎたければ、紫外線99％カット素材の帽子を選ぶとよいでしょう。

帽子を選ぶ際は、紫外線カットだけでなく通気性のいいものを選ぶようにしましょう。紫外線カットばかりに目を取られ通気性の悪い帽子を長時間被っていると、汗により頭皮が蒸れて頭皮環境が悪化してしまい、抜け毛のリスクを高めてしまうからです。選び方に気を配り、日焼け対策も薄毛対策も行いましょう。

②日傘をさす

日傘をさすと、頭皮はもちろん、身体全体の日焼け対策にもなります。日傘選びでは、紫外線カット度数がなるべく高いものを選ぶことがおすすめです。

最近では、レディースだけでなくメンズ向けの日傘の種類も増えてきているので、男女問わず日焼け対策として日傘を使うことができます。

③日焼け止めを塗る

身体や顔には日焼け止めをよく塗りますが、頭皮には日焼け止めを使わないという人が多いと思います。しかし、頭皮の日焼け対策としては、頭皮にも日焼け止めを塗ることが大切です。

頭皮には、スプレータイプの日焼け止めがおすすめです。最近では、「頭皮用」として販売されている日焼け止めが豊富にあるため、自分好みのものを選べるでしょう。日焼け止めは時間経過により効果が薄れていくものなので、ものにもよりますが4時間に1回は日焼け止めを塗りなおすことがおすすめです。

④髪型を変える

毎日同じ髪形をしていると、地肌が見えている特定の箇所に紫外線のダメージが蓄積してしまうため、薄毛を引き起こしやすくなります。

紫外線によるダメージの矛先をばらすために、定期的に髪型を変えることがおすすめです。

⑤頭皮を保湿する

頭皮の日焼けした部分は、紫外線の影響により乾燥しやすくなっているため保湿が大切です。顔や身体の保湿に比べて頭皮の保湿はあまり聞きませんが、顔や身体と同じように頭皮も保湿できます。

頭皮を保湿する場合、顔や身体に使っている化粧水やオイルを使用して大丈夫です。最近では頭皮用の保湿ローションも豊富にあるため、顔や身体と同じものを使うのは少し抵抗あるという方は頭皮用のものを選びましょう。

薄毛が気になったらまずはクリニック受診

頭皮の日焼けによる痛み、かゆみ、フケなどがひどい場合は、脱毛症を発症している可能性が考えられるためクリニックを受診しましょう。

日焼けによる頭皮のダメージも薄毛を引き起こすひとつの原因ですが、脱毛症を発症する原因には様々考えられ、複合的に原因が絡み合っている可能性もあります。今自分が直面している頭皮トラブルの原因を特定するためだけでも、一度専門医に相談してみるとよいでしょう。

頭皮の日焼けとはげに関してよくある4つの質問

ここでは、頭皮の日焼けについてよくある4つの質問に回答していきます。頭皮は繊細な部分なので、頭皮トラブルに関することはしっかりチェックしておきましょう。

①頭皮の日焼けが治るまではどのくらい？

頭皮の日焼けによる炎症がおさまるまでは、約2週間です。日焼け後24時間までが日焼けの反応のピークで、紫外線を浴びた部分が熱をもつなどの反応があります。

日焼け後3日くらい経つと色素沈着が起こり始め、肌が黒くなりはじめます。色素沈着が起きてから2週間前後で日焼けは改善していくでしょう。

②頭皮を日焼けしたらどんなトラブルが起こりやすくなる？

頭皮は日焼けすると、頭皮が赤くなるだけでなく頭皮トラブルも起こしやすくなります。

紫外線の影響により頭皮は乾燥しやすくなり、乾燥することでフケが目立ってきます。フケの量が増えると髪の毛が生えてくる毛穴が詰まってしまい、抜け毛のリスクが高まるのです。

③頭皮を日焼けしてしまったらどうケアするといい？

「日焼け対策を忘れてしまい頭皮が日焼けしてしまった」という場合は、アフターケアが大切です。アフターケアとしては、以下の2つの方法がおすすめです。

1. 頭皮を冷やす
2. 頭皮を保湿する

日焼けは、やけどの一種です。日焼けした部分は熱を持って炎症している状態なので、氷水で絞ったタオルや、保冷剤をタオルでつつんだもので炎症箇所を冷やしましょう。日焼け部分をしっかり冷やすことで、日焼けの影響として今後現れる痛みを軽減することが期待できます。

また、日焼けをした頭皮は、紫外線の影響で頭皮のバリア機能がダメージを受けて乾燥しやすくなっているためしっかり保湿をしましょう。普段顔や身体に塗っている化粧水や保湿クリーム、オイルも使用していただけるため、日焼けしたその日からケアができます。

④一度日焼けすると一生髪の毛が抜けやすくなるの？

頭皮が日焼けしたことによって起こる抜け毛やはげは一時的なものだと考えられます。日焼けした箇所のアフターケアを続けていれば、自然と頭皮の炎症は静まり回復していくでしょう。

しかし、脱毛症を発症していることにより起こる抜け毛や薄毛は完治しないため、何が原因で抜け毛が起きているのか自分では判断できなかったり少しでも脱毛症の不安がある場合は、クリニックや病院を受診し、医師に相談してみましょう。

頭皮を日焼けしたらはげになる前に対策しよう

頭皮を日焼けすると、紫外線の影響により頭皮がダメージを受けます。ダメージを受けた頭皮は、頭皮トラブルを起こしやすい状態になっているため、薄毛につながりやすくなってしまいます。

薄毛を予防するためにも、日頃から頭皮の日焼け対策を十分に行うことが大切です。