【医師監修】分け目はげをなくしたい！原因とすぐにできる対策を解説

髪の分け目が薄くなると、薄毛の印象がより一層強調されます。

頭頂部は人目につきやすいため、何としても分け目の薄毛を目立たなくしたいと考える方は多いでしょう。

「分け目はげを目立たなくする方法が知りたい」
「そもそも分け目だけが薄くなるのはなぜ？」

このようなお悩みや疑問をお持ちの方のため、本記事では分け目が薄くなる原因と対策を解説します。

分け目はげの基準とは？頭頂部の薄毛が進行している状態

髪の分け目が大きく広がり、薄毛が強調された状態を「分け目はげ」と表現することがあります。

分け目はげに明確な基準はありませんが、以前よりも分け目が広がった自覚があれば分け目の薄毛が進行していると言えるでしょう。

分け目は頭頂部にあるため人目につきやすく、薄毛が進行した状態では老けの印象を強めてしまいます。

少ない毛量で分け目をカバーするのは非常に難しく、無理に隠そうとするとかえって薄毛を強調させてしまいます。

分け目の薄毛は年齢や性別を問わず起こりうるものです。近年は分け目の薄毛に悩む中高生や女性も増えており、若いから・女性だからと安心はできません。

分け目はげで考えられる5つの原因

分け目が薄くなる原因として考えられるのは次の5つです。

1. FAGA（女性男性型脱毛症）
2. AGA（男性型脱毛症）
3. 生活習慣の乱れ
4. 髪型
5. 頭皮ダメージ

ここからはそれぞれの原因について詳しく解説します。

原因①FAGA（女性男性型脱毛症）

女性の薄毛を総称してFAGA（女性男性型脱毛症）と呼びます。

FAGAの原因はホルモンバランスや生活習慣、ストレス、遺伝など実にさまざまです。更年期以降の女性に多く見られると言われていますが、条件が揃えば20代でも発症する可能性があります。

FAGAは髪全体のボリュームが減っていくのが特徴で、進行するにつれ分け目が大きく広がっていきます。

原因②AGA（男性型脱毛症）

頭頂部が薄くなる原因の一つとして考えられるのが、AGA（男性型脱毛症）です。

AGAは男性ホルモンや遺伝が起因する薄毛症状のことで、条件が揃えば誰でも発症しうる可能性があります。進行性の脱毛性であり、かつ成人期以降であれば年齢を問わず起こりうるのが大きな特徴です。

AGAを放置すると生え際が徐々に後退し、頭頂部の薄毛も広がっていきます。

原因③生活習慣の乱れ

栄養バランスの乱れや睡眠不足もまた、分け目の薄毛を悪化させる原因の一つです。

髪は食事から摂取した栄養をもとに成長しますが、栄養に偏りがあればその分頭皮に届けられる栄養は少なくなります。高脂質・高カロリーなメニューを好む方は、それだけ薄毛リスクが高いといえるでしょう。

また、睡眠不足で血液循環が悪化すると栄養が頭皮に届きにくくなります。血行不良という意味では、ストレスや運動不足にも注意したいところです。

原因④髪型

分け目の薄毛は、いつも同じ位置に分け目を作ることでも起こりうるものです。

分け目を作って髪を結ぶ習慣のある方はとくに、髪が引っ張られる力で薄毛が広がることがあります。力が加わり、血行不良になることで起こる薄毛症状は牽引脱毛症と呼ばれます。

牽引性脱毛症は髪を結ぶ以外にも、帽子やヘルメットを着用する習慣のある方に多く見られる脱毛症です。

原因⑤頭皮ダメージ

紫外線による頭皮ダメージもまた、分け目の薄毛を進行させる大きな原因の一つです。

身体の中でもっとも高い位置にある頭部は、紫外線の影響を強く受ける部位です。直射日光を長時間浴びると頭皮は炎症を起こし、フケやかゆみ、抜け毛の増加といったトラブルに直結します。

紫外線ダメージによる分け目の薄毛は、仕事やスポーツ、アウトドアなど屋外で過ごす時間の長い方に多く見られます。

分け目はげは10〜20代でも起こりうる

薄毛は中年層特有の悩みというイメージがありますが、分け目の薄毛は年齢にかかわらず誰にでも起こりうるものです。

早い方では10代から分け目の広がりが気になり出したという方もいますし、当院には20代の患者様も多く来院されます。

生まれつき髪が細い、または毛量が少ない方もいますが、若い世代ですと生活習慣や過度なヘアケアが起因するお悩みが多い傾向にあります。

分け目はげを隠したい！すぐにできる対策

いつも同じ位置で分け目を作る方は、たまに違ったヘアスタイルを楽しんでみてください。

分け目の位置を変えるだけで、頭頂部の薄毛が目立たなくなることがあります。うまくカバーできない時は、美容室でスタイリングしやすい髪型にしてもらうのもいいでしょう。

また、最近は自然な仕上がりで装着も簡単なウィッグも増えています。大切なイベントを控えている方には、一時的な対策として髪型を変える方法をおすすめします。

分け目はげを根本から改善する3つの方法

分け目の薄毛を予防・改善するには以下3つの方法があります。

1. 治療を受ける
2. 生活習慣を改善する
3. ヘアケアを適切に行う

それぞれの方法を詳しく見ていきましょう。

方法①治療を受ける

分け目の薄毛は、原因や症状によって治療が可能です。

一般的には内服薬や外用薬を使った治療を行い、薄毛の予防や発毛を目指します。処方薬の効果を高めるため、頭皮に発毛因子を直接注入する治療法を選択される方もいます。

薄毛治療で毛髪に変化が見られるのは、治療開始後3〜6ヶ月頃が平均です。

当院でも男性の薄毛治療を行っていますので、飲み薬や塗り薬での治療を希望される方はお気軽にお問い合せください。

方法②生活習慣を改善する

健康な髪を育てるという意味では、食事や睡眠を見直すことも大切です。

栄養バランスのいい食事をとり、育毛にいい栄養は積極的に取り入れましょう。薄毛でお悩みの方にはタンパク質やミネラル、ビタミン類の摂取をおすすめします。

睡眠については、翌日すっきり目覚められるようまとまった睡眠時間を確保することを心がけてください。寝つき改善には就寝前のスマホ操作をやめたり、軽めのストレッチをしたりするのが有効です。

このほか、ストレス解消や適度な運動も生活の質を向上させます。「健康的な生活」は育毛にもいい影響を与えるので、無理なくできることからはじめていきましょう。

方法③ヘアケアを適切に行う

分け目の薄毛が気になる方は、ヘアケアの方法や頻度も見直しましょう。

過度なカラーやパーマは髪と頭皮に大きな負担をかけます。最近は肌に優しいカラー剤やパーマ液が増えているようですが、高頻度でケアすればそれだけ薄毛リスクを高めてしまうでしょう。

カラーやパーマの頻度は月1回を目安にすること、また美容室に行った後は育毛剤やローションなどで頭皮をいたわることが大切です。

分け目はげは治せる！治療法と費用

分け目の薄毛は治療で改善できる可能性があります。

以下の表に分け目の薄毛改善に有効な治療法と費用相場をまとめました。

治療法	治療内容	費用相場
内服薬	薄毛予防または発毛効果のある飲み薬を服用する	3,500〜15,000円/月
外用薬	薄毛部位に発毛効果のある塗り薬を塗布する	10,000〜15,000円/月
注入治療	成長因子を頭皮に直接注入する	50,000〜100,000円/回
再生医療	採取した血液から生成した多血小板血漿（PRP）を頭皮に注入する	150,000〜200,000円/回
植毛	自毛を薄毛部位に移植する	50〜100万円/回

分け目の薄毛は内服薬と外用薬による治療を行うのが一般的です。内服薬にはいくつか種類があり、薄毛の進行レベルに応じたお薬を処方します。

より高い発毛効果を期待する場合は注入療法や再生医療などの選択肢もあります。

効果を実感できるまでには6ヶ月以上の継続治療が必要です。（早い方ですと3ヶ月頃から毛髪の変化を実感される患者様もいます）

※なお、当院は男性専門のAGAクリニックのため、女性の薄毛治療はおこなっておりません。お近くの提携院をご紹介しておりますので、お気軽にご相談ください。

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分け目はげにまつわるよくある質問

最後は分け目の薄毛について多くいただくご質問にお答えしていきます。

分け目の薄毛は改善できる！根本的な解決には早期治療が大切

分け目の薄毛は、年齢や性別にかかわらず誰にでも起こりうるものです。

改善を目指すには、まず健康的な生活習慣を心がけましょう。セルフケアで思うような効果を実感できなければ、お薬で薄毛を予防したり発毛させることも可能です。

何も対処せずにいると、分け目の薄毛が頭部全体の薄毛につながる恐れがあります。症状が進行するとその分治療に時間とお金がかかるため、早期の治療開始をおすすめします。

当院ではこれまでに3万人以上の薄毛治療を行ってきました。分け目の薄毛を目立たなくしたい方は、ぜひ一度当院までご相談ください。