生まれつきM字ハゲになる人はいる？M字ハゲの基準や対策法を紹介

「額の生え際が薄くなったかも……」と感じたとき、自分がM字ハゲなのかどうか気になる方は少なくありません。М字ハゲは見た目にも影響するため、できるだけ早く治療したいと考える方は多い傾向です。

では、M字ハゲは生まれつきなものなのでしょうか？それとも他に原因があるのでしょうか。

この記事ではM字ハゲの基準や見分け方、対策方法まで具体的に紹介していきます。生え際の薄毛や抜け毛にお悩みの方や、M字ハゲの治療方法に迷われている方は、ぜひ参考にしてください。

M字ハゲの基準や見分け方

М字ハゲは、額の生え際がM字型に後退していくためそう呼ばれています。額の生え際中心に指を置き、左右の生え際が中心より指二本分後退している場合は、M字ハゲである可能性が高いでしょう。

ただし、額がM字型の方が全員M字ハゲになるのかというと、そうではありません。富士額と呼ばれ、額の中心が富士山の山頂のようになっている方も多くいますが、富士額が全員M字ハゲになるわけではありません。

M字ハゲの場合は、進行性のAGAである可能性が高く、生え際が徐々に後退していきます。

その際、一気に薄くなったり抜けたりするわけではありません。少しずつまばらに後退していくため、生え際から5mm程度離れたところにぽつんぽつんと数本の毛が残っているケースがほとんどです。

生え際が上記のような状態になっている場合は、M字ハゲである可能性が高いかもしれないため、気になる際は医師へ相談されることをおすすめします。

生まれつきM字ハゲなのかを見分けるポイント

М字ハゲは残念ながら生まれつきであるケースもあります。ただし、富士額である可能性もあり、生え際の後退が始まるタイミングも人それぞれであるため、M字ハゲかどうか判断するのは難しいでしょう。

では、生まれつきM字ハゲであるかどうかはどのように判断したら良いのでしょうか。

見分ける三つのポイントを詳しく解説します。

近親者にM字型の薄毛の方がいる

親族にM字ハゲの方がいる場合、症状が遺伝する可能性があります。特に、母方の家系にAGAの方がいる場合は、高い確率で症状が遺伝するといわれています。

薄毛は男性ホルモンが影響すると考えられており、人の男性ホルモンの情報は、X染色体に存在します。染色体は「X」と「Y」からなり、男性は「XY」・女性は「XX」であるため、男性のX染色体は母から引き継がれたものとなるのです。

そのため、母方の親族に薄毛の方がいる場合、遺伝的なものである可能性が高いと考えられます。

生え際に細い毛が生えている

生え際に細い毛が生えている場合もM字ハゲとなる恐れがあります。なぜなら、AGAによるM字ハゲの場合、一気に抜けるのではなく少しずつ後退していくことが多いからです。

症状や進行スピードは人それぞれですが、発毛・育毛サイクルが乱れたり止まったりするため、髪の毛のハリやコシが失われ細い毛が増えていきます。

抜け毛の量が多い

額がＭ字型で抜け毛の量が多い場合もAGAである可能性が高く、生まれつき遺伝していると考えられます。季節の変わり目などに抜け毛が増えることはありますが、関係なく抜け毛の量が多い・その頻度が高いという場合は、AGAを発症している可能性が高いでしょう。

髪の毛にはヘアサイクルというものがあり、伸びる（成長期）・抜ける（退行期期）・生える（休止期）を繰り返しています。

AGAの場合はこのサイクルが乱れてしまうため、髪の毛がうまく成長しきれず、通常より早く退行期を迎えてしまいます。そのため、髪の毛が頻繁に抜けるようになり、抜け毛が増えてしまうのです。

M字ハゲになる前兆はある？

M字ハゲの前兆の見極め方はずばり、生え際が密集しているかどうかを確認することです。生え際を見たときに、生え際全体的に髪の毛が密集して生えているようであれば、現時点ではM字ハゲではないといえます。

反対に、額がM字型で生え際の髪の毛が密集しておらず、まばらに生えている場合は、M字ハゲになる前兆であるといえるでしょう。

また、生え際の毛が薄くなっている場合も、Ｍ字ハゲになる前兆とも考えられます。早期治療は症状改善の効果が期待できるため、気になる際は早めに専門クリニックの受診をおすすめします。

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M字ハゲになる原因

M字ハゲになってしまう原因には主に下記の二つが挙げられます。

• 牽引性脱毛症
• AGA

牽引性脱毛症は日々の癖や結び方などが関係していて、男性のみならず女性にも見られる症状です。AGAの場合は遺伝である可能性も高く、発症し進行が進むと改善が難しくなるケースもあります。

それぞれの症状について詳しく見ていきましょう。

牽引性脱毛症

牽引性脱毛症とは、名前の通り生え際が牽引される（引っ張られる）ことによって起こる脱毛症で、女性にも多く見られる症状です。

オールバックやカチューシャなど、お洒落で清潔感のあるヘアスタイルは流行問わず人気です。たまにする程度であれば問題ありません。

しかし仕事柄、毎日髪の毛を全部後ろに束ねなければいけない場合などは、頻繁に生え際に強い力がかかることになるため、注意が必要です。強い力で髪が後ろに牽引され続けると、頭皮に負担がかかって弱くなり、薄毛や抜け毛が増える原因となってしまいます。

髪型を変えるなどで症状の改善が見込めることもあるため、抜け毛が気になった場合は同じヘアスタイルを続けないなど工夫してみましょう。

AGA

M字ハゲは男性に多いAGAによって引き起こされるケースも多いでしょう。AGAは額の生え際やつむじ周りの髪の毛が徐々に薄くなっていく進行性の脱毛症です。

男性ホルモンの一つであるジヒドロテストステロン（5αリダクターゼとテストステロンが合致したもの）がヘアサイクルを乱して、薄毛や抜け毛を引き起こします。

前述した通り、母方の親族にAGAによる薄毛の方がいる場合は、遺伝している可能性が高いでしょう。早い方では、10代後半から発症するといわれているので「若いから大丈夫」というものではありません。

遺伝の可能性がある、生え際の薄毛が増えた気がするなど、気になる症状があった際は、早めの受診を心がけてください。

M字ハゲの対策方法

「M字ハゲになるのは嫌だ」と考える方は、下記の対策を行うことをおすすめします。

• 生活習慣を改善する
• 頭皮マッサージをする
• 発毛剤・育毛剤を使う
• 髪型を変える

それぞれ詳しく解説していますので参考にしてください。

生活習慣を改善する

薄毛や抜け毛が起こる原因は遺伝だけでなく、日々の生活習慣が大きく関係している場合もあります。乱れた食生活による栄養不足は、発毛や育毛に必要な栄養が行き届かず、健やかな髪の毛の成長を妨げます。

また、睡眠不足や睡眠の質の低下も、身体の血行が悪くなり正しいヘアサイクルが行われません。そのため、生活習慣の改善は、発毛や育毛を促すうえでとても重要なカギとなります。

髪の毛の成長に必要な栄養素は主に、タンパク質・ビタミン・アミノ酸・亜鉛です。三食バランスのよい食事を心がけることが大切ですが、食事から摂取が難しい場合は、サプリなどで補うのも良いでしょう。

睡眠は、成長ホルモンが多く分泌される22時から2時の間に寝ることが良しとされています。ただしその時間に寝られていても、寝つきが悪かったりすぐに起きてしまったりと睡眠の質が低下している場合はうまく成長ホルモンが分泌されないことがあります。

睡眠の質の低下はストレスが関係していることもあるため、疲れたときは無理をせず気分転換を図るなど、ストレスをためないよう心がけましょう。

頭皮マッサージをする

頭皮のマッサージは頭皮の血行不良を改善する効果が期待できるため、薄毛の予防にもつながります。

マッサージは指の腹を頭皮に押し当て、小さく弧を描くように圧をかけていきましょう。少しずつ指を置く位置を変えて行っていくのがコツです。マッサージを行うときはきれいな手で、爪を立てないように気をつけましょう。

また、大きく弧を描きすぎると摩擦で頭皮を傷つけるなど、逆効果となってしまう恐れもあるため注意してください。

発毛剤・育毛剤を使う

М字ハゲのセルフ対策として発毛剤や育毛剤を使うこともおすすめです。発毛剤・育毛剤は薄毛や脱毛の進行を抑止する効果が期待できるため、予防として使用する人も少なくありません。

近年ではドラッグストアなどで気軽に手に入れられる商品も出ています。また、スカルプシャンプーなど頭皮ケアを行えるシャンプーを使用する方も増えています。

においやフケを抑える効果も期待できるため、若いうちから頭皮ケアを始めるのもおすすめです。

髪型を変える

髪型を変えることは直接的な対策にはならずとも、M字ハゲをごまかすことは可能です。

• 前髪を伸ばす
• 髪を短くして動きを加える

薄毛の進行が始まったばかりなどであれば、上記の2つで解決できることが多いでしょう。前髪を伸ばし、下してしまえば額の形を隠せるため、M字ハゲをごまかせます。

ただし、元々軟毛である場合は前髪がスカスカになり額が透けて見え、変に目立ってしまうケースもあります。

その場合は髪を短くし、パーマやヘアアレンジなどで髪に動きを加えるのがおすすめです。無造作に動きを加えることによって視線が散るため、額の形が気にならなくなるでしょう。

髪型を大きく変えることに抵抗がある方、分け目を変えてみるだけでも効果が期待できるので試してみてください。

M字ハゲの治療方法

M字ハゲを本気で治したい方は、専門のクリニックの受診がおすすめです。医師に相談することで、原因や進行具合に合わせた適切な治療方法を知ることができます。下記では、M字ハゲの治療に多く用いられている方法を紹介します。

内服薬

内服薬はAGAの原因であるジヒドロテストステロンに直接作用し、症状の改善を図る効果があります。内服薬の効果は、男性型および女性型脱毛症診療ガイドラインでも有効とされています。

参照元：男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版（日本皮膚科学会ガイドライン）

ただし、一般的に処方されているプロペシアやザガーロといった男性用薄毛治療薬は、女性が使うことは厳禁です。ホルモンバランスが乱れるだけでなく、妊娠中に胎内にいる赤ちゃんが男児の場合は、生殖器官の発育に悪影響をきたす恐れがあるといわれています。

触れるのもNGとされているため、医師や薬剤師の指示の元、薬の管理は徹底して行うようにしましょう。

外用薬

M字ハゲ治療に用いられる外用薬はミノキシジル成分が含まれているものが一般的です。患部に直接塗布することで効果が期待でき、手軽に使える点が魅力の治療薬です。

かゆみやかぶれなどの副作用が生じる可能性があるため、必ず医師の処方を受けるようにしましょう。

注入治療

注入治療とは、育毛効果のある薬を薄毛の部分に直接注入する治療方法です。内服薬や外用薬よりも比較的効果を早く実感できることから人気の治療方法となっています。

しかし、一回あたりの費用が高いうえに継続して通わないと十分な効果が得られないというデメリットもあります。副作用として、点状出血が挙げられますが、基本的に1週間ほどで自然に消えるため、過度な心配は必要ないでしょう。

植毛

植毛は、AGAの影響を受けていない後頭部などの髪の毛を、薄毛になっている部分に移植する治療方法です。すでに生えてこなくなってしまっている部分にも、植毛することができます。

しかし、植毛は治療費が高額になるケースが多いです。さらに、植毛をしていない部分の薄毛が進行することで、後から内服治療が必要になる場合もあります。植毛は他の施術法と同様、デメリットもあるため、治療は慎重に検討する必要があるでしょう。

M字ハゲが気になったらAGAメディカルケアクリニックへ

額の生え際が薄い、後退してきたように感じたらM字ハゲが進行している恐れがあります。治療方法によっては生えてこなくなってからでは効果を得られないものもあるため、早期対策を心がけましょう。

生活習慣の改善や頭皮のマッサージで対策を行うことも可能ですが、症状が気になる場合は早めに専門のクリニックを受診されることをおすすめします。当院では、患者様一人ひとりに合わせたオーダーメイド治療を行っています。

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